『ネオンアビス Neon Abyss』レビュー: 両手がぐるぐる
『Neon Abyss ネオンアビス』とは、Veewo Gamesが開発したローグライクアクションゲーム。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。今後『Neon Abyss: Infinite』として、iOSとAndroidでも発売予定。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
怪しい契約
物語は唐突に始まる。
怪しいスーツ姿の男に「タイタングループに復讐しないか?」と提案されるところから物語は始まる。
このスーツ姿の男の名はハデス。彼自身の敵であるタイタングループに恨みを持っている主人公に復讐を持ちかけている。
ハデス?タイタン?聞いたことありますけど。
実は、本作はめちゃくちゃサイバーパンクな雰囲気なんだけど、ギリシャ神話がモチーフになっている。
地下へ
というわけで、主人公はハデスの手先となり、タイタンを打ち倒す任務を請け負う覚悟を決め、差し出された怪しげなドリンクをグビッと飲む。
その瞬間に、どこかの地下へ転落。罠か?
じゃなくて任務開始だ、ここから、そこから対タイタンの戦いが始まる。
タイタングループに属する管理者たち(サイバーパンク的なマシンで、人間ではない)を討伐していくこととなる。
ゲームの特徴Features
サイバーパンクローグライク
本作は2D横スクロールのローグライクゲーム。
ランダム生成されるダンジョンをいくつか攻略し、ボスを倒す。そして、更に次のレベルへと進んでいく。というのを繰り返す。
途中で死んでしまうと所持金や所持アイテムを全て失って、レベル1からやり直し。
一般的なローグライクゲームのルールそのもの。
大ボスを無事に倒すと、また次のダンジョンが始まり、次の大ボスに挑戦することが出来るようになる。
というわけで、初プレイから一気にラスボスまで挑めるわけではない。
強くなりながら進む
タンジョンには隠し部屋や鍵で開くドアや宝箱、ショップなども登場する。
武器には様々な種類があって、バフが付与されるアイテムなども登場する。また、卵を手に入れると共に戦ってくれるペットも登場する。
こうして最終レベルで待つ管理者に対抗できるように操作キャラを強化していく。
ちなみに、操作可能キャラは何人かいて(徐々にアンロックされていく)、それぞれ武器や特性が異なっている。
福利厚生施設
毎回のプレイは、拠点のバーから始まる。そこにはさまざまな施設がある。
手に入れたことのあるアイテムや武器を眺めることができる地下室は、まあ分かる。コレクション要素だ。
そうしたゲームプレイに関係している部屋だけではなく、単に踊るためのダンスフロアがある。
さらには、クレーンゲームが出来る施設やピアノ演奏ができる部屋も登場してしまう。
本作では、中ボスや大ボスを倒すとジェムが手に入る。
このジェムは死んでも所持数が引き継がれていくもので、新たな操作キャラのアンロックや便利アイテムのアンロックに使用する。
が、クレーンゲーム部屋など遊ぶための施設もジェムを使って解放することになる。家族の復讐のはずだけど、アジトで遊ぶことが目的になってしまうかもしれない。
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各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.0
ひたすらリスタートして戦うローグライクゲームなので、そもそもストーリーが重要なゲーム性ではない。
で、その通りに物語は薄い。キャラ達についても特に何もないし。
ギリシャ神話がサイバーパンク風味になっているという設定は面白いんだけど。そこから大きく盛り上がらない。
キャラクターの魅力
3.5
ボスとして現れる管理者達は、「ファストフードの神」とか「携帯動画の神」とか、ひと笑いさせるようなヤツらばかり(攻撃方法も名前通りのものが多い)。
敵の種類も色々いるし、、操作キャラより敵の方が魅力的。
操作性
4.0
左スティック操作で移動して、左スティックを上に倒すとジャンプもしてくれる。一応、ジャンプ用のボタンもあるけど。
右スティックを倒すだけでその方向に射撃する。
かなりシンプルなツインスティックシューター。本当に左右のスティックだけで事足りてしまう。操作しやすい。
難易度バランス
3.5
ショップや特定のスキルがないと到達できない宝箱とか、武器ごとの特別スキルもあるんだけど、無視して進んでしまう。進めてしまう。
というのも、ボスを倒すと必ずパワーアップできるアイテムが手に入るので、結構強くなってしまえる。
でも、先に進むと受けるダメージが単純に2倍になったり、ボスが撃つ弾が増えたりする。でも、正直、それだけで難易度が上がっていくっていうのは面白味が足りない。
全体的にもう一捻り欲しい!
ゲームシステム
3.5
ツインスティックシューターでローグライク。ふざけた名前や面白い武器や敵が出てくる。
まあ、よくある感じ。普通に楽しいよね、これ。
でも、「うわ、これは本作じゃないと味わえない!」ていう要素は特になくて、他の同じようなゲームとの突出した違いも特にない。
ランダム生成されるマップは、かなりシンプル。これもちょっと物足りない。寂しい感じさえする。
プレイしていて楽しいんだけど、これ系のゲームプレイしたい時に「本作じゃなきゃ!」とはならない。
うーん、あともう少し何かあれば!となる惜しいゲーム。
やりこみ要素
3.5
やり込み要素は、拠点のバーでどれだけミニゲームやちょっとしたお遊びを楽しむか。
でも、ゲームクリアを目指すことが目標なら、ほぼ素通りしてしまう。
また、スキルのアンロック(永続効果)もやり込み要素。操作キャラごとに異なるスキルが登場する。
グラフィック
3.5
ピクセルアートで描かれたサイバーパンクな世界。
タイトルに「ネオン」って入ってる通り、ネオンぴかぴか。ただ、どことなく寂しい。
拠点のバー周辺は、すごく良い感じ。。
ただ、ランダム生成マップがシンプルすぎるせいか、サイバーパンクならではの、ごちゃごちゃっとした派手派手な感じがあまりしなくて、物足りない。
サウンド
3.5
音楽は、サイバーパンクノリだけど、やや控えめ。
もっとサイバーでズムズムした感じの曲調の方が世界設定に合ってたんじゃないかな。と個人的には思う。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
操作が簡単
敵や武器のネーミングが面白い
世界設定が面白い
残念なところ
難易度バランスがイマイチ
物足りなさを感じる
オススメな人
簡単な操作のゲームを探している
カジュアルに遊びたい
サイバーパンクが好き
オススメではない人
やりがいのある難易度を求めている
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ネオンアビス Neon Abyss
両手がぐるぐる
操作が分かりやすく、気軽にプレイできるローグライクアクションゲーム。
拠点でミニゲームを遊べたり、笑える武器やボスが多く、終始楽しくプレイできる。
Neon Abyss
© 2019 Veewo Games, Published under licence by TEAM17 Digital Limited.
https://www.veewo.com/neonabyss