『Assemble with Care』レビュー: ちょっとひと息つきたい時もある
『Assemble with Care』とは、Ustwo Gamesが開発したアドベンチャーゲーム。
Ustwo Gamesは、高評価ゲーム『Monument Valley モニュメントバレー』シリーズを手がけたデベロッパーだ。
本作は、PC、Apple Arcadeでプレイ可能。私はiPhone縦持ちでプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
旅人マリア
アンティーク品修理を生業としている主人公マリア。
彼女は各地を旅しているようだ。
そして、ベラリーバという町に着き、そこにしばらく滞在することにしたマリアは、住民の思い出の品を修理する仕事を受けていくこととなる。
修理で見えてくる悩み
修理に持ち込まれる品はどれも持ち主にとって大切なもの。
仕事を引き受けることで持ち主が抱えている問題を知り、修理することでその悩みを解決していくことになる。
そんな持ち主たちの様子を眺めながら、マリアも思うところがあるようだ。
修理を続けるうちに、彼女自身も自分の悩みと向き合って行くことになる。
ゲームの特徴Features
1章に1仕事
物語は、いくつかの章に分かれている。
章を選択すると、導入のストーリーが流れ、依頼品を修理し、その後のストーリーが流れる。
これが大きな流れ。
依頼品を修理する場面が、パズルゲームになっている。
分解して組み立てる
修理が始まると、画面上部に道具や部品が並んでいて、そこからタップした物が画面下部に移動する。
画面下部に移動した部品は、360°回転可能。
部品の一部をタップ&ホールド(画面長押し)すると、蓋を開けたり、更に小さい部品を取り外すことができる。
ネジが締まっている箇所は、画面上部からドライバーをドラッグすると、ネジを外すことが出来る。
その際も、自分でドライバーを回すように画面をタッチながらグルグル回す。
こうして壊れている部品を取り出して新しい物に取り替えたり、組み立て直したり、時には配線し直したりして、修理していく。
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評価と感想Impressions
最初から最後まで、癒し。寝る前にちょっと小説を読むような、そんなゲーム。
ストーリーを追うのがメインで、パズルは没入感を高める助けのような感じ。
パズルは難しくなく工作キットを組み立てるような簡単さで、細かい作業をしている時特有の楽しさが味わえる。
ちゃんとネジを回したり、物を分解したり組み立てていく工程を味わえる操作感が面白かった。
そして、ストーリーを語るマリアの声とBGMが、もう何とも言えない癒しの雰囲気を醸し出していて、いい意味での「雰囲気ゲー」。
ゲーム全体のボリュームは少なくて、1時間もかからずエンディングにたどり着く。
物足りなさはあるけれど、その短時間でも十分マリアの物語を満喫できたと思えるくらい良くまとまっている。
ストーリーは壮大というわけではなく深刻すぎず、誰かの人生のひと場面を見守るくらいの感覚で、気負わずプレイ出来る。
良いものを見させてもらいました。しみじみ、ほのぼの。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
癒される
楽しい操作感
残念なところ
ボリュームが少ない
パズルは簡単
オススメな人
短時間で攻略できるゲームを探している
癒されたい
しばらく実家から離れている人
オススメではない人
たっぷり遊べるゲームを探している
試行錯誤する謎解きをしたい
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本作のように、とある女性の短編小説を読むようにプレイするアドベンチャーゲーム。女性の日常生活の一部が操作できるようになっている。挿絵を動かせる小説みたいな感じ。
本作開発元の代表作。騙し絵を使ったパズルアドベンチャーになっており、目から鱗が落ちまくる。癒しも得られる美しい雰囲気も魅力的。
Assemble with Care
ちょっとひと息つきたい時もある
工作をしているような操作感でアンティーク品の修理をしながら、主人公の物語を辿っていくアドベンチャーゲーム。
癒され穏やかな気分になる雰囲気が魅力。短編小説を読んでいるような感覚になれるゲーム。
Assemble with Care
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