【Caravan SandWitch】癒しの惑星ドライブ – 攻略とレビュー
バンに乗って南仏風の惑星を走って癒されながら、切ない物語を辿る『Caravan SandWitch』。
Caravan SandWitchの特徴
- ストーリー: 行方不明になった姉を探すため故郷の惑星を探索する物語
- 攻略: NPCの問題を解決しつつ、探索と謎解きを攻略するオープンワールドアドベンチャーゲーム
- 評価: 切なさと癒しが混じる雰囲気を味わうのが魅力でありつつ、物語もちゃんと気になる
- 癒される雰囲気
- 自由にドライブで探索できる
- 先が気になる物語
- 考えるような謎解きはない
『Caravan SandWitch』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Caravan SandWitchの攻略情報
Caravan SandWitchの概要
タイトル | Caravan SandWitch |
---|---|
開発元 | Studioz Plane Toast |
販売元 | Dear Villagers |
発売日 | 2024年9月12日 |
対応機種 | PS5, Switch, PC |
ジャンル | アドベンチャー, オープンワールド |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
姉を追ってシガロへ帰郷
誰もいない寂れた宇宙の駅。そこに惑星シガロに向かう列車が到着する。
本作の主人公ソージュは、その列車に乗ろうとしていた。
誰に止められようとも、突き止めなければならないことがあるのだ。ソージュは強い決意を胸に、かつて住んでいた故郷シガロへ向かっていた。
彼女が追い求めるのは、行方不明になった姉の消息だ。
数年前に行方が分からなくなった姉は一向に見つからず、死んだと結論づけられていた。
しかし、そんな姉が乗っていた宇宙船の緊急信号が、突然ソージュに届いたのだ。信号は惑星シガロから発信されていた。
惑星シガロの現状
シガロに到着したソージュは、変わってしまった故郷の風景や懐かしい面々と再会した。
シガロはとんでもないスピードで寂れていっている。住んでいる人もほんの少しだ。
実は、シガロは捨てられた惑星なのだ。
かつては多くの人が暮らしていた豊かな惑星だったものの、とある事故によってTARAASKと呼ばれる大嵐が発生した。この嵐は巨大であるだけでなく、決して止まないという。
そんな大嵐のせいでシガロでは風化が進み、親に連れられたソージュ含め人々はスペースシティへと移住してしまった。
サンドウィッチの視線
シガロで姉からの緊急信号を辿るのは難しい。
シガロが風化によって砂漠だらけになってしまっただけではない。ここ最近、何者かが各地の信号妨害装置を再起動しているそうで、ソージュが受信した緊急信号から正確な位置を特定できないのだ。
しかも、時々サンドウィッチと呼ばれる謎の人物が現れては、ソージュを遠くから監視している。
頭が美味しいサンドウィッチというわけではない。サンド(砂)、ウィッチ(魔女)だ。敵なのか味方なのか、ひたすら怪しく、ソージュを追ってくる目的も不明だ。
しかし、バンを借りることができたソージュは、絶対に姉の消息を掴むという決意を胸に、砂漠へと走り出していった。
攻略のポイント
バンに乗ってシガロを巡る
本作はオープンワールドゲームであり、バンに乗って自由に探索することができる。
メインクエストだけでなく、サブクエストや探索できる遺跡などが各地に登場する。
メインクエストを攻略して物語の章が進むとNPCの居場所や状況が変わるため、サブクエストには特定の章でしか攻略できないものがある。
そうした期間限定クエストがある場合は、メインクエストを進めようとすると「期間限定クエスト残ってるよ!」と表示されるので安心だ。もちろん無視して進めることも可能。
部品を集めてバンをアップグレード
ソージュはダッシュとジャンプとよじ登りなどができ、長距離を移動する際にはバンが活躍する。
バンには燃料や壊れるといった概念はなく、ハンドルとアクセルとブレーキ(およびバック)の操作ができる。
各地には放棄された機械があり、そこから部品を手に入れることができる。
こうした部品を一定数集めるとバンに新たな機能を追加することができる。これがメインクエストになっていることが多い。
こうした機能を使うと、信号妨害装置を見つけたり、周辺のマップを開示したり、ドアを壊して探索できる場所を広げていくことができる。
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Caravan SandWitchのレビュー
物語: 希望と諦めを抱える穏やかな雰囲気に癒される
本作は惑星シガロの雰囲気そのままに、穏やかなゲームだ。大嵐は巻き起こっているけれど。
メインストーリーはサンドウィッチや姉が隠していた真実など、かなり先が気になる展開が続き、テンポも良い。
バトルがないため物語が大きな要素となるけれど、しっかり興味を惹き続けてくれる切なく面白いストーリーを味わえる。
本作では、感情を激しくぶつけ合うのではなく、互いに心地良い距離を保ったNPCとの会話が魅力だ。温かく爽やな人間関係が気持ちいい。
NPCは便利なスペースシティに移住せずシガロに残っている人たちだ。故郷への希望も、寂れていく現実への諦めも両方持っており、それぞれ考え方は違えど達観している人が多い。
また、シガロの原住民であるカエルのような見た目のレイマスという種族も登場し、人間の愚かさも良さも指摘する深い意見も面白い。
たまにド直球で感情を伝えられることがあってドキッとしたり、笑えるセリフもあるけれど、穏やかで落ち着いた調子で世界を味わうことができる。
操作性: 快適操作でドライブが気持ち良い
ソージュの操作は問題なく、何かある場所に近づくと効果音付きでアイコンが表示されたり、拾える部品には気づきやすい色の光が灯っていたり、快適に探索できる。
バンの運転方法もシンプルでリアルな慣性はなく、キュッと止まり、サッと曲がり、かなり運転しやすい。ゲームで乗り物操作が苦手という人も心配無用なくらい扱いやすい車だ。
そのためバンに乗って走るのがとにかく気持ち良くて、探索やサブクエストそっちのけで単に走り続けたこともあったくらいだ。
クエストリストはチャットになっていて確認しやすく、そこでもちょっとした会話も楽しめるのが嬉しい。
難易度: 探索したい好奇心だけあればいい
本作で難しさを感じる場面は、ほぼ一切ない。
バトル要素がないだけでなく、バンが壊れたり、ソージュの落下ダメージもないので、ひたすら好きに飛び回って探索できる。
遺跡では謎解きもあるけれど、悩むようなパズルでもない。
そこら中に部品が落ちていて、サブクエストの報酬でも部品をがっぽり貰えるので、血眼になって探し回らなくてもメインクエスト攻略に必要となる部品は集まる。
逆にサッとメインクエストだけ辿っちゃおうプレイだと部品は不足すると思う。寄り道ありきのゲームだ。
システム: 世界と物語を味わうオープンワールド
上述した通り、本作では難しく考える必要は何もない。
バンを走らせて、気になるところがあれば降りて、またバンに乗って進む。物語の内容はお気楽ではないけれど、ゲームプレイはお散歩のようだ。
雰囲気が抜群に良くて旅しているだけで癒されるし、バンをアップグレードすることで気になっていた場所に進めるようになるワクワクも味わえる。
とはいっても、謎解きやクエストに複雑さはないため、本作の世界やドライブにハマりきれないと単調に感じてしまうと思う。
芸術性: 南仏を思わせる爽やかな空気が抜群に良い
惑星シガロは南仏プロヴァンスをイメージして作られており、白色と青色が美しいセルシェーディングで描かれている。
フォトリアルとは違った絵のような美しさで、脇見運転しまくってしまう。遺跡に激突したり崖からエクストリームドライブしてしまっても、ついつい景色に見惚れてながら運転してしまう。
そうした美しい南仏風の景色に、ハイテク機械や建物の廃墟が映える。
ゲーム序盤にバンで走り始めた瞬間から「あ、これ良い」と思うより感じたリラックスゲームだ。
そして、印象的な切ないメロディのテーマ曲など本作の爽やかに磨きをかけるBGMも素晴らしい。
本作の癒しの雰囲気を作っているのはBGMの良さによるところも大きく、オープニングから少し涙ぐんでしまった。
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Caravan SandWitchの総合評価
Caravan SandWitch
総合評価
心地良い爽やかな空気を感じるくらい雰囲気作りが上手い、世界を味わうオープンワールドアドベンチャーゲーム。複雑さはなく、切ない物語と風景にも惹き込まれる癒しゲーム。
おすすめな人 | 探索するのが好き 癒されたい ドライブが好き |
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おすすめではない人 | しっかり悩む謎解きを期待している バトル要素を求めている 濃い感情表現やドラマを期待している |
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