レビュー【Discounty】腹に一物抱えた港町 | お店経営ライフシムゲーム

スーパーマーケット経営の新生活を始め、住民と知り合いながら町の謎に迫っていく忙しく楽しいライフシムゲーム『Discounty』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 港町に馴染みながら、スーパーマーケットを経営し事業拡大していく物語
- 攻略
- スーパーマーケットの経営も住民のクエストも攻略していく物語性あるライフシム
- 評価
- 謎多き物語が気になり、お店経営に特化した忙しく楽しいプレイに夢中になる
Discountyの概要
タイトル | Discounty: ドタバタスーパー物語 |
---|---|
開発元 | Crinkle Cut Games |
販売元 | PQube |
発売日 | 2025年8月21日 |
対応機種 | PS5/4, Switch, Xbox, PC |
ジャンル | ライフシム, シミュレーション, アドベンチャー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | ゲームパッド(一部マウス使用) |
Discountyのストーリー
港町ブロムケスト

本作の物語は、主人公(名前や外見はカスタマイズ可能)が港町ブロムケストを到着したところから始まる。
主人公はここで新たな生活を始めるためやって来た。
ブロムケストは、パッとしない町だ。
近隣の栄えていく街に完全に遅れをとっており、町まで乗ってきたバスの運転手さんにも「なぜそんな町に引っ越すのか」と言われる始末。
主人公だって、たくさんある街から好き好んでブロムケストを新天地に選んだわけではない。
実は、この町には主人公の叔母が住んでいる。
町で商売をしているテラー叔母さんの仕事を手伝うために、「何もない町」ブロムケストにやって来たのだ。
叔母と町の秘密

主人公が手伝う仕事とは「ディスカウンティ」というフランチャイズ契約で構えたスーパーマーケットの経営。
叔母は根っからの商売人らしく、何やら思惑があってスーパーマーケットのフランチャイズオーナーに転身したようだ。
しかし、その思惑が何なのかは教えてくれないし、お店の切り盛りは全て主人公に丸投げしてくる。
なんとも言えない凄みがある叔母に気圧されつつ、ディスカウンティのオープンとともに主人公の新生活が始まった。
しかし、お店で買い物をしていく町の住民たちは必ずしもディスカウンティを歓迎はしていない様子だし、謎に通行止めされている場所があったり、町のあちこちで変な臭いが漂っている。
叔母の真意は何なのか、町で何が起こっているのか、このブロムケストという町は一筋縄では攻略できなさそうだ。
Discountyの攻略情報
仕事とプライベート

本作はディスカウンティというスーパーマーケットを経営しつつ、町の住民と交流して物語を進行していくライフシミュレーションゲーム。
ゲーム内では時間が常に流れており、6:00から23:00まで活動できる。
日にちのシステムはないものの曜日はあり、月曜日から土曜日はディスカウンティの営業日で、日曜日はお休みとなる。
ディスカウンティの営業時間は9:00から18:00で、それ以外の時間と日曜日は店外や町周辺で自由に過ごすことができる。
スーパーマーケットの経営

ディスカウンティでのお仕事は多岐に渡る。主な仕事内容は以下の通り。
- 商品の発注と陳列
- お店のPCから在庫が少なくなった品を注文する
- 商品はすぐに届き、段ボールを倉庫に移動させる
- 倉庫から売り場の陳列棚に商品を並べる
- 冷蔵品は保冷ケースにしか置けないなど、商品ごとに棚の種類が決まっている
- 特定の装飾品で商品の魅力を上げることができる(買ってもらいやすくなる)
- 営業時間中でも商品補充は可能
- 会計業務
- 営業時間中は客が自動的に次々と来店し、店内を歩きながら買う予定だった物や魅力的だと思った商品を手に取っていく
- レジに来た客の商品の値段を打ち込み、清算する
- 待たされ過ぎた客やお目当ての商品が売り切れていると怒って帰ってしまうことがある
- 店内清掃
- 汚れた場所では客の歩みが遅くなるので、適宜清掃用具を持って掃除しなければならない
商品を切らさないように魅力的に陳列し、素早く正確に精算し、営業時間中により多くの客をさばいて最大の稼ぎを得る。これがディスカウンティ経営の基本だ。
というか、現実のお店と同じだ。
住民のクエストと品揃え

最初はディスカウンティの品揃えは少ない。お店も狭い。
しかし、品揃えは稼ぐために重要な要素であり、扱える商品を増やすことがゲーム進行にも必須となっている。
品揃えは大きく分けて2つの方法で増やすことができる。
- ディスカウンティポイントを溜める
- ディスカウンティ(本社)から毎日/毎週の課題が提示され、達成できるとポイントを獲得する
- ポイントを使って新たな商品をアンロックできる
- 地元業者と契約する
- 農家や漁師など事業を行っている人の信頼を得ると商品を卸してもらえるようになる
- 取引した商品を多く売ったり、クエストを攻略してより信頼してもらえると、卸してもらえる数や品種が増えていく
また、稼いだお金を元手にしてお店を拡張し、家具を買って装飾もできる。
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Discountyのレビュー
物語: 一癖ある住民たちに現実的な厳しさを叩き込まれる

ご近所さんとほのぼのお知り合いになって、楽しい新生活が始まる。
そんなライフシムあるあるな設定かと思いきや、本作では全くそうはいかないのが面白いところ。
まず、住民は主人公を歓迎はしておらず、お店が軌道に乗ってきても「はいはい、だから、何?」という調子。不満げな顔で買い物をしに来る。
ゆるやかに寂れ人口減少もしていっている街に、大手チェーンのスーパーマーケットがオープンする。
便利になるのはいいけれど、だからといって嬉しいわけでも上手くいくとも思えず皆んな諦めムード。現実でもあり得る話だ。
そんな住民たちに取り入っていく、一筋縄では仲良くなれない物語が面白い。
しかも、味方のはずのテラーおばさん含め住民は全員癖が強めで、結構世知辛い問題を抱えている。
ちなみに、そうした事情もすぐには教えてももらえない。
不穏な現場を目にすることもあり、町にも住民にも秘密がいっぱい。
どれも真相がかなり気になり、どんどんメインストーリーを攻略したくなる。
やけに現実的な厳しさを醸し出してくる物語も本作の大きな魅力だ。
もちろんお仕事も楽しいけれど、物語性強めなゲームとなっている。
操作性: 操作は分かりやすくも、あたふたする

操作周りは特に問題なし。
ディスカウンティの仕事内容は多岐に渡り、やることは多いけれどちゃんと順序立てて登場しチュートリアルも完備されているので迷うようなことはない。
しっかり新人教育してくれる。
それでも、営業時間中は忙しくあたふたする。
値段が書かれたリストはもっと1ページに多くの商品を載せておいてほしいし、レジ打ち中に店内の様子が見にくくなるのも困る。
しかし、あたふたするのが本作の楽しさなので、ゲームとしてUIや操作方法に問題があるというまでではない。
また、ディスカウンティポイントで便利機能をアンロックすると業務は快適になっていくので、俄然やる気も湧いてくる。
「やったー!便利になった」と思うと同時に、「くそっ、本社に踊らされている」とも思う(ゲームとしては面白いけれど、現実のお店なら最初から便利機能を完備しておくべき)。
ちなみに、筆者はゲームパッドでプレイしていたけれど、レジ打ちの際はマウスに持ち替えた。
ゲームパッドでのレジ打ちはなかなか面倒なので、プレイヤーができる範囲で職場改善を試みた方がいい。
特にバグには遭遇しなかったけれど、情報が一元的に見れなかったり、1日のレポートをスキップできずじっと見守らなければならないなど細かな不便さが点在はしている。
難易度: 絶妙な価格設定と陳列の面白さ

お客様満足度が高いほど恩恵も得られる
商品の仕入れ値も売値もあまり厳しくない価格設定になっており、無謀な設備投資や発注をしなければ着実にお金は稼げる。
カツカツにならないけれど、仕入れや設備を買う時は懐事情がちゃんと気になってくる良い塩梅だ。
効率的に稼ぐには、上述した通りやはり品切れを起こさないことと客対応の速さが大事。
さらに、商品の配置場所がかなり効く。ここも面白いところだ。
魅力が高まるように商品を配置し、そこを客が通ることが多くなるよう棚を配置していく。
陳列方法を変えるだけで1日の稼ぎは変わり、お店の宣伝を出すことで客数が増えるなど、各要素がしっかり結果に繋がるのが嬉しい。
システム: お店経営物語に特化したライフシム

倉庫のスペースは限られているので誤発注に注意
お店経営の部分はシミュレーターに近く、レジ打ちや倉庫の整理、さらには段ボールを集めてリサイクルに出したりといった細かな作業から、商品の買い付けなど収支を考えた経営も楽しめる。
しかし、本格的なシミュレーションというほど複雑ではないので気軽にプレイできる。
プライベートの時間は少ないこともあり、ディスカウンティ以外の要素は絞られている。
とはいっても、営業時間外も発注や地元業者との取引で忙しいので、あっという間に時間は過ぎてしまう。
一方で、住民との会話が豊富で、上述もした通り物語要素が濃いめなゲームだ。
メインストーリーは章に分かれており、アドベンチャーゲームのように進行する。
住民の信頼を得ると「仲良くなりました」だけではなく品揃えが増えるなど全要素がディスカウンティに繋がっている。
そのため相乗効果で物語も経営も攻略したい欲が湧いてくる。
本作は、お店経営に特化したライフシムで物語を辿るアドベンチャーゲームといえる。
クラフトなどできることが豊富でNPCとどのくらいかかわるかもプレイヤー次第といった自由度の高いライフシムとは方向性が異なるので、その辺りを期待している人は物足りないと思うかもしれない。
芸術性: 住民の癖は強くてもピクセルアートは可愛い

上述した通り、どの住民にも一癖どころか二癖以上ある。
しかし、見た目は可愛らしいピクセルアートで描かれている。
商品のデザインもピクセルアートならではの可愛さで、ディスカウンティの店内と自宅は装飾もでき、見た目からも楽しめる。
ただ、細かなキャラクリや装飾まではできないので、こだわり派の人は満足できないと思う。
そして、一番聞くことになるのは店内BGM。
もちろんスーパーマーケットで流れていそうな明るい曲ばかりだ。
全体的に落ち着いた雰囲気の町で、一歩ディスカウンティ店内に入ればカラ元気かのように明るいBGMが流れるのが、本作の設定を如実に表していて面白い。
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Discountyの総合評価
Discounty

総合評価
忙しく楽しいお店の経営も個性強めな住民の物語も楽しめるライフシムゲーム。自由度は高くはないものの、各要素がちゃんとお店経営につながっており、物語に沿った経営生活を味わえる。
長所と短所
良いところ | 現実的で先が気になる物語を味わえる 商品の価格設定がちょうどいい | お店の営業が忙しく楽しく時間を忘れてしまう
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残念なところ | 自由なゲームに見えて、自由度はそんなに高くない |
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 時間管理や収支などのあるシミュレーションが好き
- 物語を楽しみたい
- 忙しいゲームが好き
おすすめではない人
- 急かされるゲームが苦手
- 自由度の高さに期待している
- 農業やクラフトを楽しむライフシムを探している
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