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『Dordogne ドルドーニュ』レビュー: 思い出ぽろぽろ水彩画

dordogne ドルドーニュ 評価 攻略

『Dordogne ドルドーニュ』とは、UN JE NE SAIS QUOI, UMANIMATIONが開発したアドベンチャーゲーム。

カメラは自分で動かすことは出来ず、ゲームの大半は2Dでプレイする。

本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はPC版をプレイ。

本作がどんなゲームか、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。

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あらすじStory

おばあちゃんの家へ

ショックな出来事続きの主人公ミミ

ミミは、仕事をクビになり、さらに大好きだったお婆ちゃんを亡くした。しかも同じ週に。最悪な1週間だ。

そんなミミは、何かを求めてお婆ちゃんの家に車を走らせる。そんな場面からゲームが始まる。

しかし、彼女の携帯には「お婆ちゃんの家の整理は業者に頼んでいるから、帰って来なさい」と父からメールが入っている。

どうやらミミは、父母から反対されつつ、お婆ちゃんの家に向かっているようだ。

ちなみに、亡くなったお婆ちゃんとは、父方の祖母であるノーラ

なぜ父は自らの母親の家(実家でもある)にミミが行くことに反対するのか。何か訳ありのようだ。

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思い出の中へ

ノーラおばあちゃんの家に無事に着いたミミは、早速家の中を調べ始める。

実は、ノーラおばあちゃんからミミ宛の手紙が遺されていたのだ。

「とある物を受け取って欲しい」と。

家の中を眺めながら歩くうちに、ミミは昔この家に来た時のことを思い出す。

忘れてしまっていた懐かしい思い出だ。そう、ノーラお婆ちゃんとの大切な思い出。

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ドルドーニュでの休日

ミミに一気に甦ってきた思い出。

それは約1ヶ月の夏休みを過ごすため、お父さんにノーラお婆ちゃんの家に連れて来られた時から始まる。

ドルドーニュ(フランス南西部にある自然豊かな地方)にあるノーラお婆ちゃんの家の前に降り立った幼いミミは、ふくれっ面をしていた。

なぜミミは不満200%な顔をしているのか、お婆ちゃんと2人っきりの夏は無事に過ごせるのか。

ここからミミは自身の思い出を辿っていく

彼女が忘れていた思い出には一体どんな真実が隠されているのか。

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ゲームの特徴Features

大人のミミと子供のミミ

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ゲームはいくつかの章に分かれている。

大人のミミがノーラお婆ちゃんの家を探索し、特定の場所で子供の頃を思い出す。

そうすると、思い出の中に場面が移り、そこでは子供のミミを操作する。

これを繰り返してゲームは進行していく。

基本的に後戻りはできない。

同じ章内であっても前の場所に戻れなかったり、行ける場所も章によって決まっている。

探して動かす

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操作は移動と調べられるものに近づいたらボタンを押すだけ。

時々、物を開けたりパズルを解く場面があり、その際には実際に手で蓋を捻ったり物を揺らすといった動作をスティック操作で行うことになる。

自作の日記

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子供時代のミミを操作している場面では、日記を書くことができる。

探索中にはステッカー単語を見つけて集めていく。

また、特定の場所では写真を撮ったり環境音を録音することができる。

それらを使って、日記を作成することになる。

1ページごとに、集めたステッカー、撮った写真、録音した音のそれぞれ1つとずつ、集めた単語を組み合わせて作ったを載せることができる。

記事はさらに下に続きます

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

上述の通り、本作はめちゃくちゃ穏やかなゲームだ。

癒される場面が多くて、心がほっこりする。

それと同時に、家族の事情や過去に何があったのかという物語の核心に迫っていくミステリーな感覚も楽しめた。

物語はコンパクトで、展開はやや急ぎ足。

でも、それでも、エンディングでは涙がドババババ大放流。そのくらいミミの物語に入り込んでしまった。

家族の形はそれぞれ違うものだけど、小さい頃におじいちゃんやおばあちゃんに遊んでもらった記憶がある人は、きっと胸が震えるはず。

キャラクターの魅力

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4.0

登場人物は少ない。その分、各キャラに集中して色々な面を見ることが出来る。

最初は、「ノーラお婆ちゃんは気難しい人なのかな」とか「お父さんとは仲良くなれなさそう」とか、とても癒されそうにない空気だ。

しかし、徐々にそれぞれの事情が分かってくる。

ただ、そうした事情はあくまでも子供目線で知ることになるので、全てが完璧に説明されるわけではない。

この子供目線からの描写が上手い。

大人は子供の前では何も問題がない風を装うけれど、子供は大人の言葉の端々から何かを感じとる。本作をプレイしていて、その感覚を思い出した。

日本語翻訳がやや機械的なのが残念だけど、各キャラの想いやよく分かる素敵な物語だ。

操作性

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3.5

操作はシンプル

パズルを解いたり、ギミックを操作する場面では、必ず操作方法が手取り足取り表示されるので、迷うことはない。

操作性は大味ではあるけれど、物語を楽しむのがメインのゲームであり、攻略上問題になることはない。

ただ、ツタを登って行く場面などで、妙に判定がシビアな所があってびっくりした。

難易度バランス

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4.0

上述した通り、攻略につまずくことは一切ない。

完全に物語を味わうことに集中できる。

大人ミミが各所で拾える手紙から、子供時代には分からなかった人間関係を推測することができるけれど、特にミミは状況をまとめてくれない。

自分で名前を覚えて脳内相関図を埋めていくしかない。

忘れないうちに一気にプレイするのがおすすめ

ゲームシステム

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3.5

上述した通り、物語を見るのが本作のメイン。

特に寄り道があるわけではなく、日記の作成も1ページにステッカーも写真も1枚ずつしか載せられないのは物足りなくも感じるし、かなりコンパクトでシンプル。

物語を楽しみ、ドルドーニュの空気を満喫する。それだけだ。

ちょっとしたパズルも何をするのか全て表示されてしまうので、正直なところゲームプレイはかなり軽い

本作の物語や雰囲気に興味が持てなければ、かなり単調に感じてしまうだろう。

でも、物語はとっつきやすいし、きっと興味を持って短編小説を読むように楽しめるはず。

やりこみ要素

dordogne ドルドーニュ 評価 攻略

4.0

子供ミミでは、隅々まで探索してステッカーや単語集め

また、写真撮影と環境音を録音して、日記をどんどん作成するのが1番のやり込み要素。

ステッカーや単語集めは結構隅々まで歩かないと見つからないものも多い。

そして、テープ集めも大切。手に入れるとテープレコーダーで聴くことが出来て、ノーラとおじいちゃん(ノーラの夫)の事情を知ることができる。

大人ミミでは、ノーラの家でしっかり手紙を探すこと。これによって人間関係を把握することが出来る。

また、大人でも子供でも、章が変わると同じ地点を調べた時にセリフが変わる。これによってミミ自身の気持ちの変化を知ることが出来る。

本作は、これらのやり込み要素をどれだけ見たかによって物語の理解度が変わるので、先を急がず探索しながら進むのがおすすめ。

グラフィック

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4.0

スケッチブックに描かれた水彩画がそのままゲームになっている。

このグラフィックが本作最大の魅力。

前景から後景まで水彩画で描かれたものがミミの動きに合わせて動き、本当に水彩画の中に入り込んだ気分。

特にカヤックでの川下りの場面はとても綺麗。

また、雨が降っている時の表現が、雨自体が描かれるのではなく、画面上が紙が濡れたようなエフェクトになるのが面白い。

サウンド

dordogne ドルドーニュ 評価 攻略

4.0

BGMは全て癒しで穏やか。環境音もたくさん鳴っているし、効果音も穏やか。

眠たい時にプレイしたら、寝落ち必至。寝てしまったら、きっと心地いい夢を見れるはずだ。それくらい穏やか。

総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

水彩画そのものなグラフィック

癒される雰囲気

胸に響く物語

残念なところ

日記1ページに載せられる要素が少ない

大味な操作性

オススメな人

物語を楽しみたい

癒されたい

水彩画が好き

オススメではない人

長時間遊べるゲームを探している

ゲーム性を求めている

おすすめ類似ゲーム本作に似ているゲームはコチラ

オススメ

SEASON A Letter to the Future

こちらも日記を作成していくアドベンチャーゲーム。季節が終わると記憶が消えるという不思議な世界を舞台に、写真や録音を交えながら凝った日記作成が楽しめる。こちらも癒しの雰囲気が満点。

オススメ

A Memoir Blue

こちらも幼少期の思い出を辿るアドベンチャーゲーム。水がテーマになっており、母娘の親子愛に泣ける物語が楽しめる。こちらも短時間でプレイ可能。

Dordogne ドルドーニュ
4

思い出ぽろぽろ水彩画

水彩画そのものなグラフィックや、癒される穏やかな雰囲気が魅力のアドベンチャーゲーム。 ゲームプレイは軽いけれど、子供時代の見るもの全てが冒険という感覚を楽しみつつ、家族の事情が明らかになっていく物語にも夢中になる。

Dordogne ドルドーニュ
©2022 Dordogne a game developed by Umanimation and published by Focus Entertainment. Dordogne, Focus Entertainment, Umanimation, Un Je Ne Sais Quoi and their respective logos are trademarks or registered trademarks. All other trademarks, registered trademarks or their logos belong to their respective owners. All rights reserved.
https://www.focus-entmt.com/en/games/dordogne

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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