【ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者】強気ファンタジー – 攻略とレビュー
魔法と多種族溢れるハイファンタジーを満喫する『ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者』。
ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者の特徴
- ストーリー: 解き放たれた邪悪な神に戦いを挑み世界を救う物語
- 攻略: 仲間との交流や共闘を楽しみながら探索するアクションRPG
- 評価: 本作独自の魅力は弱めではあるものの全要素しっかり楽しめる
- 仲間との交流や共闘がにぎやかで楽しい
- 壮大なハイファンタジーを味わえる
- 演出や景色が美しい
- 夢中にさせる個性が弱め
『ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者の攻略情報
ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者の概要
タイトル | ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者 Dragon Age: The Veilguard |
---|---|
開発元 | BioWare |
販売元 | Electronic Arts |
発売日 | 2024年11月1日 |
対応機種 | PS5, Xbox, PC |
ジャンル | アクションRPG |
シリーズ | ドラゴンエイジ |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
作って壊すソラス
セダスと呼ばれる世界には、エルフの悪い神々がいた。
彼らは強力な魔法で人々を支配し、罪なき人を奴隷にして暮らしていたという。
しかし、ソラスという勇敢な天才エルフが神に立ち向かい、臭いものに蓋ならぬ悪いエルフに蓋をして異空間に封じ込めた。その蓋は強力な魔法の幕ようなもので、ヴェイルと呼ばれた。
ところが、ヴェイルには代償があった。長寿や強い魔力など、映画や小説でよく見るエルフの羨ましい能力が失われてしまったのだ。
「それはやっぱり困る」と思ったのだろうか、なんとヴェイルを作った張本人のソラスが今度はヴェイルを壊そうとし始めた。
「お前、何がしたいねん!」セダス中が総ツッコミを入れたいところだ。
主人公のあだ名はルーク
そんなソラスに振り回されまくる世界で、本作の物語は突然始まる。
ヴァリックとハーディングのドワーフ2人組と主人公が、ナーブという事情通の魔導士と共に魔法吹き荒れる街を進んでいた。
主人公は種族も生い立ちも名前もキャラクリエイト可能だけど、いずれにせよ本名ではなくルークというニックネームで呼ばれる。
ルークはひょんなことからソラスを追うヴェリック達と旅しており、ヴェイルを壊す儀式真っ最中のソラスの元へ遂に辿り着いたところだ。
いよいよ、ラスボス戦が始まる。
犯人は主人公
いや、まだオープニングだ。
主人公は、儀式を止めよう知恵を振り絞った末に、なんとラスボス戦ではなく、祭壇を破壊するという暴挙に出た。
これが意外と功を奏し、儀式は失敗に終わった。良かった良かった。
いや、それではゲームが終わってしまう。ここからが本作の本題だ。
儀式を無茶苦茶な方法で止めたせいで、ソラスがヴェイルの向こう側に閉じ込められ、代わりにヴェイルで封じていたエルフの極悪神が2人も逃げ出してしまったのだ。
や…やっちまった。
ほんのり責任を感じたルークは、自分の尻拭いをするためエルフの神捜索を始めた。
攻略のポイント
物語と共に行き先が広がる
本作は、クエスト攻略でゲームが進行する。メインクエストもサブクエストもある。
ゲームの流れとしては、灯台と呼ばれる拠点を中心として世界各地を旅することになる。マップ上からファストトラベルも可能だ。
クエストの目的地に到着すると「クエストを開始する」という選択肢が現れ、クエストエリア内を探索していく。クエスト中には行動範囲は制限されることもある。
クエスト時以外では自由に各地の探索をできるけれど、特定のクエスト攻略後でないと行き来できない場所もある。
仲間に指示出しながらアクションバトル
本作は、3人パーティーで戦うアクションRPGだ。
特定のクエストではメンバーが固定されることもあるけれど、ファストトラベル地点ではクエスト中でもパーティーメンバーの変更ができる。
プレイヤーは主人公ルークのみを操作し、パーティーメンバーには指示を出すことができる。
- 攻撃
- 近接攻撃
- 遠距離攻撃
- 敵にはHPゲージとスタンゲージがある
- スタンゲージが溜まりきった敵は一定時間硬直する
- ジャンプ
- ダッシュ回避と防御
- バトルスキル
- 敵を攻撃することで溜まる「勢い」を消費して発動する
- 必殺技
- 敵を倒していると溜まるゲージを消費する
- 仲間への指示
- 狙ってもらいたい敵やスキル発動の指示ができる
- 仲間のスキルはクールタイムを経て再使用可能
- 特定のスキル同士を組み合わせて発動すると強力なコンボ攻撃に変わる
- 狙ってもらいたい敵やスキル発動の指示ができる
基本の攻撃や回避などはアクションで行うけれど、主人公と仲間へのスキル指示は一時停止した状態でコマンド入力することでも発動できる。
一方で、ショートカットも設定されており、一時停止することなくスキル発動することもできる。
ルークと仲間の強さ
敵を倒したりクエストを攻略すると、主人公は経験値を獲得してレベルアップする。
レベルアップ時にはスキルポイントが手に入り、キャラクリの際に選択したクラスに応じたスキルツリーをアンロックできる。
仲間は、特定のバトルやクエストを共に攻略することで仲が深まり、絆レベルが上がるとスキルポイントを獲得する。仲間にはそれぞれ固有のスキルツリーが用意されている。
また、主人公と仲間はそれぞれ装備できる武器や防具が決まっており、宝箱やお店で手に入れることができる。
装備品にはレアリティがあり、道中で手に入る素材を消費して強化することもできる。
灯台で仲間と団らん
上述した灯台という不思議空間が主人公御一行の拠点だ。
灯台では、仲間達は各部屋で寛いでおり、会話をしたり、そのキャラ固有のサブクエストを受注することもできる。
本作では会話時に選択肢が提示される場面があり、どう答えたかによって仲間からの好感度が変わっていく。誰かと恋愛関係になることも可能だ。
また、拠点には管理人がおり、記念品と呼ばれる収集アイテムを手に入れると、装備を強化する工房をランクアップできるなど拠点でできることが増えていく。
話題のゲーム
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ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者のレビュー
物語: もじもじしている暇はない
本作は、ハイファンタジーだ。ドラゴンエイジ専門用語が飛び交い、魔法や不思議技術も盛りだくさん。
主人公は冒頭からいきなり中心人物でプロローグ的な部分は超駆け足に進み、正直なところ感情移入しにくかった。一応予習してから臨んだけれど、私は過去作を実際にプレイしたことがないので、そのせいもあるとは思う。
でも、種族や勢力が多い世界設定は面白く、多彩なエピソードを辿るうちに自然とドラゴンエイジの世界を理解できるようになる。
主人公はある程度性格が決まっており、選択肢は多いけれど文脈が変わることはなく、自由度が高いゲームというわけではない。突拍子のない選択肢は紛れていないので強気に返答できる。英雄然とした主人公だ。
敵も味方も基本的に礼儀正しく、なぜか初対面から主人公に一目置いて意見をよく聞いてくれる。良い意味でも悪い意味でもアクの強さがないので、世界を理解した上でも感情移入はしにくかった。
また、仲間との会話やエピソードは細かい一方で、肝心のメインストーリーや主人公についてはあっさりめな描き方の差が気になった。仲間の好感度の方がメインになってしまっている印象だ。
操作性: 気になるところはあるけれど、概ね良好
本作にはゲームプレイ含め様々な設定項目が用意されており、自分好みに調節することができる親切設計だ。
探索でもバトルでも、操作性は概ね良好。バトル時には一時停止できるので焦ることはなく、慣れれば使いやすいショートカットを駆使してサクサク攻略できる。
ただ、本作は敵も味方もダイナミックに動く。カメラもそれにつられるので、敵のロックオンが外れやすかったり、見たい方向から視点がズレがちなのが気になった。
演出が派手だと爽快感は上がるけれど、本作は仲間と共に複数の敵を相手にするのが楽しいところなので、主人公だけにフォーカスして視点を動かす演出はもう少し弱めでもいいと思う。
とはいっても、プレイ時に攻略上困るバグに遭遇することはなく、ファストトラベル地点も多く、チュートリアルも丁寧で快適にプレイできる。
難易度: みんなに狙われても、仲間が頼もしい
難易度は6段階から選択できる。私はデフォルト設定の「冒険者」(下から3段階目にあたる)でプレイ。
バトルでは味方との共闘が前提となっているので、敵が複数で攻めてくることが多い。
敵は他の仲間よりも主人公を狙いがちなので、集中攻撃されると「そっち、そっちの人を狙って!」と味方を囮にしたくなることもある。
しかし、仲間は全員が回復などサポートスキルを習得するので、みんなからの手厚いサポートによってゲームオーバーになるようなことはない。やり込み要素では強敵も登場するけれど、苦戦することなく強気で挑戦できる。強い装備品も手に入りやすい。
仲間の自動行動は優秀で敵を積極的に攻めてくれるし、敵の方向を教えてくれたり、主人公が敵を倒せば「さすが!」と褒めてくれる。
おんぶに抱っこで進む英雄として、バシバシ敵をしばき倒しながら気持ち良く攻略できる。
システム: 派手で豪華なオーソドックスRPG
本作はアクションや演出がダイナミックで派手だ。風景も美しく、カットシーンも豊富にあり、会話中に選んだ選択肢によってキャラのリアクションはちゃんと変わる。
でも、ゲームプレイ自体はオーソドックスなアクションRPGだ。探索できる範囲が決まっていたり、各キャラの成長や主人公としての方向性も決まっている。専門用語や過去作の知識は必要ではあるものの、ゲームプレイ面ではあれこれ難しく考える必要なくとっつきやすい。
しかし、ストーリーの描き方が唐突だったりムラがあったり、戦術や成長要素の自由度が少ないため戦い方は単調になりやすく、グッと惹き込まれるにはいま一歩足りない。
どの要素もそつなく楽しませてくれるけれど、熱中するには本作独自の癖というか魅力が物足りない。プレイしていて、「なんだか惜しい」と思うことが多かった。
芸術性: ファンタジー絶景紀行
本作の大きな魅力はファンタジー度満点な世界。
どこもかしこも幻想的で、現実とはかけ離れた絶景だらけだ。実際に歩けないのが悔しいくらい壮大な背景が広がっている。
また、主人公も仲間も装備品を変えると見た目もガラッと変わるのが楽しい。
サウンド面では、壮大な景色にぴったりなこれまた壮大な音楽が流れる。
フルボイスで、バトル中には仲間がわいわい声をかけてくれるので終始楽しい雰囲気でプレイすることができる。
ただ、バグなのか仕様なのか分からないけれどBGMがない場面があったのが気になった。
サントラはこちら
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ドラゴンエイジ ヴェイルの守護者の総合評価
ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者
総合評価
仲間との交流を楽しみながらハイファンタジーを満喫できるアクションRPG。絶景が多く、どの要素もしっかり楽しめるけれど、惹きつける独自性が弱いのがやや残念。
おすすめな人 | ハイファンタジーが好き 仲間からの好感度上げに燃えるタイプ 派手な演出やバトルが好き |
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おすすめではない人 | 戦略性高いバトルを期待している 感情移入しやすい物語を求めている 専門用語が多いとやる気が失せる |
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