【Eastward】髭モジャのドット絵に感服 – 攻略とレビュー『イーストワード』
生き生きとしたピクセルアートに見惚れ、出会うキャラ全員に惹き込まれる『Eastward イーストワード』。
Eastwardの特徴
- ストーリー: 親子ではない2人が世界の真実に迫っていく東への旅が描かれる
- 攻略: 操作キャラを切り替えながら謎解きとバトルを攻略するアクションADV
- 評価: 高品質なピクセルアートと物語で、世界に夢中になる高評価作
- 展開が面白く考察欲もくすぐられる惹き込まれる物語
- 魅力的で個性的なキャラが盛りだくさん
- 完成度高く見惚れてしまうピクセルアートグラフィック
- エラー落ちすることがある
- 自由度は少ない
『Eastward』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Eastwardの攻略
Eastwardの概要
タイトル | Eastward イーストワード |
---|---|
開発元 | Pixpil |
販売元 | Chucklefish |
発売日 | 2021年9月16日 |
対応機種 | Switch, Xbox, PC |
ジャンル | アクションアドベンチャー, 見下ろし型アクション |
シリーズ | Eastward イーストワード |
プレイ機種 | Swtich |
本作には、完全に独立したスピンオフのような追加DLC「Eastward よみがえれ!カモメ町」が配信されている。そちらの情報は別記事に掲載している。
ストーリー
親子ではない2人
本作の主人公は2人いる。髪はボサボサでヒゲ面のジョン。そして、白いフワフワな髪の毛がチャームポイントの少女、珊(サン)。
2人はポットクロック島で共に暮らしている。2人は仲良しだけど、実の親子ではない。訳ありだ。
この2人が出会った経緯は後に明らかになるけれど、寡黙なジョンと無邪気なサンは2人で慎ましくも幸せな生活をおくってきた。
禁断の地上へ
そんなある日、珊は禁断の地に足を踏み入れてしまった。
禁断の地とは地上のことだ。実は、ポットクロック島は地下にあり、理由は分からないものの地上は危険な地とされ、住民は立ち入りを禁じられてきた。
珊を追いかけて地上に出てしまったジョンもルールを破ったことがバレてしまい、2人は横暴なホフマン町長のお沙汰により地上へ追放されることとなってしまった。
地上に行くのは禁止だけど、その言いつけを破ったら地上に追放されるという不思議なルールだ。
とはいっても、こうした掟や町長に戦いを挑む物語ではなく、2人は電車に乗せられて地上へ追放されてしまった。
地上の真実
地上に出た2人の目の前に広がるのは青い大空と緑あふれる大地。あれ?
しかも、地上には人々が穏やかに暮らしている村もある。そこに身を寄せて、また幸せに暮らしていけそうだ。なんだ、地上へ追放って、全然罰じゃないじゃん!
ところが、ある晩、2人はタタリを目撃することになる。タタリとは黒い瘴気で、人間も動植物も全ての命を奪ってしまう。
しかし、突然超能力に目覚めた珊と珊そっくりの幻影によって、ジョンと珊は東へと走る電車に飛び乗って逃げることができた。
珊は一体何者なのか、瘴気の出どころと黒幕は?ジョンと珊を乗せた電車は世界の真実へ向かって東へと走っていく。
攻略のポイント
ジョンと珊を操作する
本作の物語は章立てになっており、章ごとにエリアが変わり、他の章のエリアと自由に行き来することはできない。
プレイヤーはジョンと珊を切り替えて操作しながら、バトルと謎解きを攻略する。
- ジョン
- 物理ダメージ担当
- フライパンを振り回して近接攻撃
- 多種類の銃や爆弾を使用することもできる
- 珊
- 魔法での補助担当
- 敵の攻撃を止めて妨害できる
2人が共に行動する時はいつでも操作キャラを切り替えることができ、もう一方のキャラは自動的について来る。
また、操作していないキャラに指定した場所で待機してもらうこともできる。2つのスイッチを同時に押すなど謎解きでは、この機能を活用することになる。
お料理
ジョンはフライパンで敵をボコボコに殴るけれど、本来の用途でも使用する。
各地にある調理台では、ショップや敵を倒した際などに手に入る食材を組み合わせて料理をすることができる。
料理が本作の回復アイテムであり、料理によって体力回復やバフが発生するなど食べた時の効果が変わる。
ちなみに料理時には、なぜかスロットが始まる。運任せ料理だ。同じ絵柄が3つ揃うと完成品の効果が上がる。
ゲーム内ゲーム「大地の子」
各所にはゲーム機が置かれており、「大地の子」という昔のドラクエっぽいRPGをプレイすることが出来る。珊が夢中になっているゲーム内でプレイするゲームだ。
この「大地の子」は本作の世界で大人気らしく、ガシャポンもある。宝箱などから手に入るトークンを使ってガシャポンを回すと「大地の子」のフィギュアが手に入る。
獲得したフィギュアは、「大地の子」内で使用可能なアイテムとなる。Nintendo Switchのamiiboみたいだ。
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Eastwardのレビュー
物語: 魅力的なキャラだらけで、展開に釘付け
物語はグイグイ進む。次から次へと魅力的なキャラが登場して、1つ事件が勃発したと思ったら、またすぐに別の問題が勃発する。
先が気になってどんどんプレイしたくなり、そしてその期待に応えてくれる魅力たっぷりの展開が待ち構えている。
セリフは長すぎず過不足なく、日本語翻訳もいい感じ。変に寄り道が多くもなく、テンポ良く進む。
そして、本作の物語の要となるジョンと珊の絆に心がキューンとなる。
無口だけど、ただひたすら大事な珊を守りたい不器用なジョン。ジョンのことが大好きで天真爛漫な珊。2人の絆を感じる場面では、微笑ましく切なく、泣けてくるほどのあたたかさ。
そして、NPCも個性爆発している。見た目から個性的で、ピクセルアートでも潰れないぶっ飛びファッションセンスの奴も多く、モブキャラ全員がそれぞれちゃんと違っていて、話しかけて回るのが楽しい。
操作性: 分かりやすく問題なし、ただしエラー落ちすることあり
ピクセルアートということで、繊細で高精度なアクションというわけではない。フライパン振り回したらバンバン敵に当たるし、敵にぶつかってダメージを受ける当たり判定も甘め。
でも、そんなに精度が求められるバトルでもないので、ストレスに感じることはない。
ジョンと珊の切り替えもササッとできて、キャラの挙動は早すぎず遅すぎず快適に操作できる。
ただ、たまにエラーでゲームが落ちるのが困ったところ。今後の修正に期待したい。
それでも、本作では画面が切り替わるごとにオートセーブされるので、例えエラー落ちしてもすぐに直前から再開できるので安心だ。
難易度: ずんずん攻略できる
道中でもボス戦でも、料理をちゃんと準備しておけばゲームオーバーになることはまずない。謎解きは数回試行錯誤すれば解ける程度だ。
難易度は高くなく、良いテンポで物語を楽しみながら攻略できる。
ただ、2人をタイミング切り替えながら進まなければいけない場面では、意外と素早く操作しなければならない。
たとえ失敗してもデスペナルティはなく、チェックポイントも小刻みに設定されているのでリトライしやすい。
システム: 使い回しのない作り込まれた世界に夢中になる
サクサク攻略できるアクションバトルで物語はどんどん進み、謎解きも楽しめる。
それぞれの要素がバランス良く組み込まれていて、常に楽しく冒険ができる。章によって雰囲気が全く変わるので新鮮さも続く。
目新しいシステムがあるわけではないし、自由度が高いわけでも成長要素が豊富というわけでもない。
それでも、物語と世界で楽しませてくれる力が強いゲームで、細部まで丁寧に作り込まれている。
店内のインテリアやそこら辺に落ちているソックスまで、そこに住む人たちの生活ぶりが分かるほどだ。NPCのセリフも多く、タイミングによって細かくセリフも変わる。いちいち街の人全員に話しかけたくなるプレイヤーにとってはかなり嬉しい。
また、田舎の町で農業ライフシムが楽しむというゲームジャンルまで全く異なる大型追加DLC「よみがえれ!カモメ町」で本作の世界を更に味わうことができる。
芸術性: 見惚れてしまう最高のピクセルアート
全てが高クオリティなピクセルアートで描かれている。どこからどう見ても、どこを眺めても、ため息が出るほど完成度が高いピクセルアート を堪能できる。
日本っぽい風景もあるし、田園風景、不気味な工場など、エリアごとに景色はガラッと変わる。
タタリによって廃墟になってしまっている場所もあるけれど、そこにもちゃんと人が生活していた痕が残っており、描き込みが細かすぎて、最高。
更に、各キャラのアニメーションも細かく変わり、全てにこだわられた手作り感を感じる。ピクセルアート好きとしては、眺めているだけでも満足してしまうほどの素晴らしさだ。
サウンド面では楽しい曲調のBGMが多いけれど、ジョンと珊の絆を感じる場面など泣けるメロディのBGMもある。
レトロさを感じるゲームではあるけれど、BGMはピコピコ音というわけではない。それでも、懐かしさを感じる。レトロゲームのようにメロディがはっきりしている曲が多い。
良い曲揃いなので、ゲーム音楽好きにもおすすめ。
サントラはこちら
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Eastwardの総合評価
Eastward
総合評価
隅々まで魅力的なピクセルーアートに見惚れつつ、先の気になる物語に夢中になるアクションアドベンチャーゲーム。章ごとに雰囲気やエリアがガラッと変わる新鮮さが続き、ずっと楽しい旅ができる。
おすすめな人 | ピクセルアートが好き 物語主導型のゲームが好き サクサク攻略できるゲームを求めている |
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おすすめではない人 | 自由度が高いゲームをプレイしたい 歯ごたえのあるバトルを求めている キャラの成長要素に期待している |
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Eastward
よみがえれ!カモメ町
- 本作の追加DLC
- 農業ライフシムを楽しめる本編とは独立したゲーム
- 農業や料理と共に本編キャラの異なる物語を体験できる
Owlboy
- 緻密なピクセルアートが魅力のアクションADV
- 仲間を切り替えながら戦う空中バトルが特徴
- 気弱なフクロウの少年が成長していく物語が描かれる