『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』レビュー: 全ての行動は私が支配する

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『FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE』とは

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

2006年にPS2向けに発売されたRPG『FINAL FANTASY XII』。

オリジナル版からグラフィックなどが向上しや新要素が追加されたのが、本作『FINAL FANTASY XII The Zodiac Age』。

スクウェア・エニックスが開発する人気RPG『ファイナルファンタジー』シリーズのナンバリングタイトル12作目であり、イヴァリースアライアンスの1つ。

イヴァリースアライアンスとは、本作と、本作のスピンオフ作『ファイナルファンタジー レヴァナント・ウィングス』や名作ストラテジーゲーム『ファイナルファンタジー タクティクス』など、イヴァリースの世界が舞台となったFFシリーズのこと。

本作は、PS、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。
私はPS版をプレイ。(オリジナル版は発売当時にプレイ済み)

あらすじ

主人公はヴァンという少年。

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

彼が暮らすダルマスカ王国は、大国同士の小競り合いから戦争に巻き込まれ敗れてしまう。

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

ダルマスカ国は帝国アルケイディアに支配されており、戦争孤児であるヴァンは「空賊になりたいな」と漠然とした夢を描きつつもイタズラ程度のことをして暮らしている。

しかし、そのイタズラがきっかけで、悪名高い空賊ヴァルフレアフランに出会う。

更には、潜伏していたダルマスカ王国の王位継承者であるアーシェと出会い、彼女の打倒アルケイディア計画に巻き込まれて、というか、自ら乗っかっていくことになる。

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アーシェは父と夫、そして故郷を失い
帝国が絶対に許せない

幼馴染のパンネロや、ダルマスカを裏切ったと言われていた元ダルマスカ軍のバッシュも加わり、共に旅をすることになる。

打倒アルケイディアのはずが、強大な魔力を秘めた破魔石を巡る大きな話になっていく。

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というわけで、主人公のヴァン(幼馴染のパンネロも)は、あまりにも一般人だ。ほぼ、仲間に振り回され、引っ張られながら旅をする。

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ヴァンは「空気」と言われているくらい
脇役な主人公

ほぼアーシェの旅のお供みたいな立ち位置であり、物語の当事者になっていくヴァルフレアの舎弟みたいな感じ。普通の少年目線で大きな戦いを見ることになる。

ゲームの特徴

冒険とモンスター狩り

ストーリー進行に伴って行ける場所が増えていく。

強敵がいて進めない場所やストーリーが進行すると地形が変わるエリアなどもあり、後々戻って来て別のストーリーが展開することもある。

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メインストーリー以外にはサブクエストとしてモブ狩りというものがある。

モンスター討伐依頼を街の掲示板で探し、依頼人から事情を聞いて、無事に討伐したら報告するというものだ。

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個性的なバトルシステム

本作は、ガンビットという独特なバトルシステムとなっている。

パーティー編成は3人で、プレイヤーはリーダーを操作する。あとの2人は自動で行動してくれる。ちなみに操作しているリーダーも自動で行動する。

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ATBゲージが溜まると自動で行動する
リーダーはコマンド入力も可能

プレイヤーの腕の見せどころは、この自動行動のルールを決めること。それがガンビットと呼ばれる。

メニュー画面で、行動対象と行動内容の組み合わせを決めることが出来る。

「1番HPの高い敵」に「たたかう」といったもの、味方に対しても行動を決めることが出来て「毒状態の味方」に「エスナ」といった感じで指示を決めておくことが出来る。

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つまり、バトル準備が勝負みたいなものだ。

上手く組めれば、ほぼ見守っているだけでいい。

この「誰に」「何をするか」というガンビットは、お店で買うことが出来る。物語が進むにつれて、より細かく、より多彩な指示が可能になる。

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また、ガンビットは上にセットしたものが優先されるので、この順番も大切だ。

隣に死にそうな味方がいるのに、遠くの敵を走って殴りにいくという非情脳筋キャラが出来上がってしまうこともある。

資格は大事

本作にはジョブシステムがある。

オリジナル版とは違い、キャラごとに好きなジョブを2つ選択することが出来る。

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本作では、敵を倒すと経験値とLP(ライセンスポイント)を獲得する。

ジョブごとにライセンスボードというスキルツリーみたいなものがあって、獲得したLPを消費してライセンス(スキル)をアンロックしていく。

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基礎ステータスがアップするものだけではなく、装備品のライセンスもある。

お店で良い装備品を買ったとしても、該当するライセンスをアンロックしていなければ装備することは出来ない。

また、このLPの割り振りはリセットすることも出来る。

オリジナル版より成長の方向性が増えているし、更に途中で変更も出来るというわけだ。(オリジナル版では、ライセンスボードはキャラごとに固定されていた)

評価

物語の魅力

ストーリー   3.5

キャラの魅力  4.0

FFシリーズといえば、主人公補正が激しい。イケメンでモテモテで、完全に選ばれし者。

そんななか、ヴァンはかなり軽く扱われている。

頑張るお姫さまアーシェや「俺が主人公だ」って宣言しちゃってるバルフレアが主人公で良かったんじゃないか。

本作は、戦争に絡む人物(敵側も含めて)の思惑や政治判断がちゃんと描かれていて、正直、誰が主人公になっても成立する。誰かに感情移入するというより、「そんな歴史があったんだ」という感じで物語を見ていく。

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改めて見ると戦争の色んな側面が描かれていて興味深い良い物語。主人公が一般人だからこそ、客観的に物語が観れるのかも。

中盤くらいまでは、巨大な帝国相手に奮闘しながら冒険してる感じで、各国の事情も分かるし、すごく楽しい。

でも、終盤の展開は、 正直もったいない。雰囲気良かったのに!方向性が突然変わったんですが。

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

そういえば、本作あたりからなのかもしれない。FFシリーズならではの小難しい言い回しとか概念が出てきたのは。

神が云々。だからヒトとは。「概念の話をしているのだよ!分かるかね!?」みたいな。あのー、普通に喋ってくれませんか。

芸術性

グラフィック  4.0

サウンド    4.0

『FF12』は、オリジナル版がPS2で発売された。

で、本作はリマスターということで、グラフィックも向上された。うん、ちゃんと綺麗。

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

もちろん、最新ゲームと比べれば荒さはあるけれど、プレイしていて気にならない。

近代SFでもなく、中世でもなく、完全にファンタジー世界。好きな雰囲気。

音楽もファンタジーという感じで、ダンジョンやボス戦でも全体的に穏やかな雰囲気を感じることが多い。

快適さ

操作性   5.0

バランス  3.5

オリジナル版で面倒くさかったことが全て解消されている

ガンビットさえ上手く組めば、もう歩くだけなので、操作はめちゃくちゃシンプル。

本作では、迷子になりやすいエリアもあるけれど、マップを大きく表示させながら探索できるようになったので迷いにくい。

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

オリジナル版を知っていると、かなりプレイしやすい!という嬉しい驚き。

で、全てを爆速に出来るのが本気で便利。もう元には戻れない。

そのおかげで、いつの間にかレベルがグイグイ上がりすぎてしまう。ボス戦では、鑑賞してたら数秒で終わってしまうという事態に。ちょっと味気ない。

でも、モンスター討伐依頼やフィールドにいる強敵、まだストーリー進行に関係ない場所にも最初から攻めていけるので、ちゃんと歯応えは感じられる場所が用意されている。

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ

爆速モードで強敵に突っ込んでいくと、回復する間もなく仲間が瞬殺されていくので慌てる。

面白さ

システム  5.0

やり込み  4.0

本作の1番の面白さは、なんといってもガンビット。

プログラミングのような考え方で組むのが本当に面白い。「こうなったらこうして…」とガンビット編集画面とにらめっこしている時間が1番楽しいまである。

ジョブを2つ選べるのも嬉しくて、全キャラが使えるのも良い。(オリジナル版プレイした時は完全に脳筋キャラばっかり使ってた)

FF12 Final Fantasy XII ファイナルファンタジー the zodiac age ザ ゾディアック エイジ
攻撃して溜まるミストカートで必殺技を放てる
必殺技はキャラ固定

強い敵にちょっかい出したり、とにかくバトルするのが楽しい。ガンビットが上手く機能した時の爽快感、しめしめ感は他のゲームでは味わえない面白さ

やり込み要素であるモブ狩りもたくさん種類があって、かなりの強敵もいる。バトルが楽しいゲームでやり込み要素がバトルメインなので、嬉しい。

モブ狩りの前後に依頼人の話を聞くことはできるけれど、サイドストーリーは薄い。

まとめ

総合評価

4.0

物語の魅力
芸術的な完成度
プレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
 良いところ
  • 病みつきになるガンビットシステム
  • 面倒臭さを排除できる便利機能
  • 戦争を多方面から見れる物語
 残念なところ
  • 終盤の展開で方向性が変わりすぎる
  • サイドクエストのストーリーは薄め
こんな人にオススメ!
  • ファンタジーRPGが好き
  • 独特なバトルシステムを味わってみたい
  • オリジナル版のファン
  • バトル前の準備が好き
オススメではない人
  • バトル中は自分でしっかり操作したい
  • あれこれ考えるのが面倒くさい

FIANL FANTASY XII THE ZODIAC AGE ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ
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©2006, 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. LOGO ILLUSTRATION:©2006 YOSHITAKA AMANO

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