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【タクティクスオウガリボーン】初見がハマるリボーン – 攻略とレビュー

タクティクスオウガリボーン レビュー 攻略

超名作タクティクスゲームが現代に蘇り、物語にもバトルにも夢中になって悩む『タクティクスオウガリボーン』。

タクティクスオウガリボーンの特徴

  • ストーリー: 各自の思惑や信念が激しくぶつかる戦いを主人公目線で辿る物語
  • 攻略: 戦略性高くランダム要素もあるタクティクスバトル
  • 評価: 分岐要素に本気で悩み、歯ごたえのあるバトルに唸る、現代で初見プレイしてもしっかり面白いリメイク作
タクティクスオウガ リボーン
【タクティクスオウガリボーン】初見がハマるリボーン - 攻略とレビュー
総合評価
( 4 )
メリット
  • 戦略性高いバトル
  • 作り込まれた世界やキャラ設定
  • 分岐要素が楽しめる
デメリット
  • 派手な演出はない
  • スティック操作はカメラのみ

『タクティクスオウガリボーン』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。

Index

タクティクスオウガリボーンの攻略

タクティクスオウガリボーンの概要

タイトルタクティクスオウガ リボーン
開発元Square Enix
販売元Square Enix
発売日2022年11月11日
対応機種PS5, PS4, Switch, PC
ジャンルストラテジー, RPG
シリーズタクティクスオウガ
プレイ機種Nintendo Switch

1995年にスーパーファミコンで発売された『タクティクスオウガ』。本作はそのリメイク作『タクティクスオウガ 運命の輪』(2010年にPSP向けに発売)を、更に現代向けにした再びのリメイク作だ。

ストーリー

ヴァレリア島の若者3人

タクティクスオウガリボーン ストーリー ヴァイスとカチュアの口論

ヴァレリア島にある港町ゴリアテ。そこに騎士風の男たちが訪れた。

そして、その騎士たちを襲撃しようと目論んでいる若者が3人いる。本作の主人公であるデニム、そして彼の姉カチュアと幼馴染のヴァイスだ。この3人は全員ウォルスタ人だ。

実は、この島ではバクラム人とガルガスタン人、そしてウォルスタ人が争っている。特に若者3人含めウォルスタ人は少数民族であり、迫害されているような状態だ。

そんな現状に一矢報いてやろうと不満を抱える若者3人は物騒な計画を立てているようだ。

勘違いからのチャンス

タクティクスオウガリボーン ストーリー ランスロットのセリフ

騎士たちの隙をついて、デニムたち3人は遂に騎士たちを襲撃した。ウォルスタ人の故郷を滅ぼした騎士たち、許すまじ!

ところが、この襲撃はとてつもなく迷惑な間違いで終わった。この騎士たちはデニムたちが憎むべき騎士ではなかったのだ。

しかし、とてつもない勘違いで殴りかかってきたデニムに、騎士たちは話を持ちかける。彼らは、自国から追放され、傭兵としての働き口を探しているらしい。

これはチャンスだ!

実は、デニムたちウォルスタ人を率いていたロンウェー公爵が捕まってしまっているのだ。とんでもない手のひら返しだけど、デニムたちは今しがた襲ったばかりの騎士たちにロンウェー公爵救出計画に協力してもらうことにした。

英雄になっていくデニムたち

タクティクスオウガリボーン ストーリー ラヴィニスとヴァイスの会話

デニム達は、騎士達の助けを借りつつ、無事にウォルスタ人リーダーのロンウェー公爵とウォルスタ人の城の奪還に成功した。これは大手柄だ。

これによってデニム達はウォルスタ解放軍として認められ、いよいよ当初の目的通りにバクラム人とガルガスタン人相手に戦いを挑むこととなった。さらに、デニムはゴリアテの英雄として担ぎあげられるようになっていく。

しかし、周りは腹に一物を抱えた大人ばかりだ。熾烈さを増す戦いの中で、デニムの選択によって戦況は大きく変化していくことになる。

攻略のポイント

ワールドマップで進行

タクティクスオウガリボーン 攻略 ワールドマップを移動するデニム

本作では、ワールドマップ上から行きたい場所を選んでミッションを攻略する。

緑色で囲まれた地ではショップで買い物したり、演習として通常バトルを行いレベル上げができる。赤色で囲まれている地は自由に通過できず、通ると必ずイベントかバトルが発生する。

タクティクスバトル

タクティクスオウガリボーン 攻略 バトル画面

「タクティクスオウガ」というタイトルになってるくらいなので、バトルはもちろんタクティクスバトルだ。

敵味方関係なくターン順に行動する(画面下にターンが回ってくる順番が表示されている)。ターンが回ってきたキャラは3種類のコマンドを指示することができる。

  1. 移動
    • フィールドはマス目に区切られている
    • 移動可能距離はキャラによって異なる
  2. 行動
    • 武器で攻撃
    • 魔法の使用
    • アイテムの使用
  3. スキル使用
    • 敵を勧誘するなどアクションを行うスキルは任意発動
    • ターンが回ってくるごとに自動で発動するパッシブスキルもある(一定確率で発動するものもあり)

魔法やスキル使用時にはMPを消費するけれど、本作では全員MPが0の状態でバトルが始まる。ターンが回ってくるたびに一定量のMPが回復するシステムになっており、MPのやりくりが重要だ。

カードを拾って強くなる

タクティクスオウガリボーン 攻略 カードを拾う

上述したルールの他に、本作ではバトル中にランダムで出現するカードが戦況に影響を及ぼす。カードはバトルフィールド上にバラバラと出現し、そのマスに止まったキャラが拾うことができる。1人が何枚でも拾うことができる。

  • 青色カード
    • 攻撃力アップなどバフが付与される
    • バトル中のみ効果が持続する
  • 赤色カード
    • 取得した青色カードの効果が全消しとなる
  • 緑色カード
    • 特定のステータスが少し上がる
    • バトルが終了しても消えない永続効果

また、敵を倒すとアイテム袋がドロップする。そのマス上で味方が止まると中身を入手出来る。

アイテムやカードは敵も拾えるので、早い者勝ちだ(アイテム袋は、取った敵を倒せばぶんどることも可能)。

デニムの選択

タクティクスオウガリボーン 攻略 デニムの選択肢を選ぶ
タクティクスオウガリボーン 攻略 パーティー編成画面

本作には分岐要素がある。

メインストーリー上で2択から選択を求められる場面があり、その決断によってメインストーリーが変化する。マルチエンディングだ。

また、仲間ユニットは、ショップでお金を払い雇用することができるけれど、ストーリー上仲間になる固有ユニットもいる。つまり、ストーリー上の選択によって仲間になるキャラも変わるというわけだ。

そして、本作ではバトル中に戦闘不能になったキャラは、そのバトル中に蘇生しないと永久離脱になるので注意(演習バトルでは離脱しない)。

更に、各ユニットは、転職のを消費することでクラス変更も出来る。

というわけで、物語もパーティー編成もプレイヤーの判断次第で変化していく。ちなみにエンディング到達後には、物語が分岐するタイミングに戻って別の選択をする機能が解放される。別エンディングを見たい場合は、まるまる最初からやり直す必要はないというわけだ。

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記事はさらに下に続きます

タクティクスオウガリボーンのレビュー

物語: 世界設定が作り込まれまくっており、物語を追うだけでも大満足

タクティクスオウガリボーン レビュー ランスロットとデニムの会話

私はオリジナル版も過去のリメイク版もプレイしたことがなく、物語も全く知らずにプレイした。

そして、本作を開始して数秒後には、「あ、これ絶対面白いやつじゃん」と確信した。冒頭から面白さが隠しきれておらず(隠しているわけではないだろうけど)、ハマる予感がぷんぷん漂っている。

ゲーム中に直接登場しない部分までどっしりがっしり世界設定が作り込まれている上で、一癖も二癖もあるキャラ達の思惑がぶつかり合う人間ドラマが展開する。そのためセリフが薄っぺらくなく、面白くならないわけがない。

ウォーレンレポートというメニュー画面から見れる図鑑やジャーナルを読むと、一回だけ戦った相手にさえ細かく設定が作られていることにびっくりした。

筋書き、セリフ、展開、テンポ、どれも良くて、どんどんハマっていく。世界設定を把握する前には既に物語にハマってた。そんな感覚だ。

そして、分岐要素があるので、「この人、敵対することになるかも」「この人、嫌な奴だけど、そのうち仲間になったりして」など、あれこれ考えながら会話を見るのが面白い。敵にもちゃんと筋が通った信念があり、みんな魅力的だ。

そのせいで(おかげで?)、選択肢が登場するとかなり悩む。たぶん主人公デニムよりも私自身の方が悩んでいたといえるくらい物語に入り込んで楽しめた。

操作性: 現代では珍しい十字キーで操作

タクティクスオウガリボーン レビュー 見下ろし視点でのバトル画面

基本操作は十字キーという、現代のゲームでは珍しい仕様。スティック操作はカメラが移動のみ。

遠距離攻撃では上手く敵に当たるか軌道を確認しなければならないけれど、完全に真上からの見下ろし視点にして見やすく出来るのが便利だ。

操作ミスを誘ってしまう部分はなく、作戦をあれこれ悩むことに集中できる。

欲を言えば、ショップで武器や防具を買う時に、誰がどのくらい攻撃力が上がるかなどをサッと確認できるとより便利だったと思う。

難易度: 歯ごたえあり、でも巻き戻せる

タクティクスオウガリボーン レビュー CHARIOTの操作

本作では、敵を倒して味方がレベルアップしていくけれど、ユニオンレベルというシステムがある。メインストーリーの進行によって主人公軍団レベル=ユニオンレベルが上がる。

そして、各ユニットはこのユニオンレベル以上にレベルアップ出来ないので、レベル上げしまくって楽ちん楽勝バトルにすることが出来ない。これが終始バトルに対しての緊張感を保ってくれるので、いつまでもバトルに飽きない。

レベル上げでゴリ押しができないので、どのバトルでもしっかり戦略立てが必要だ。敵との位置関係によって攻撃の成功確率が変わったり、敵はちゃんと弱っている味方を集中攻撃してくるので、考えなしにプレイしていたらあっけなく死ぬ。

仲間は死ぬと永久離脱する可能性があるので、なめたプレイは出来ない。歯ごたえがしっかり味わえる難易度だ。

でも、運命の輪(C.H.A.R.I.O.T.)という機能があり、バトル中に数ターン前に戻してやり直しが出来るので、ストラテジーに馴染みがない人も作戦を試しながら戦うことができる。

ゲームシステム: 既に完成度が高すぎる

タクティクスオウガリボーン レビュー ユニットの編成画面

『ファイナルファンタジータクティクス』や『トライアングルストラテジー』など、スクエニ産の評価の高いストラテジーゲームがある。

本作はその原形になったと言える名作で、発売当時すごい衝撃だっただろうなと思う。それくらい面白い。

じゃあ、現在では「普通のゲームだね」になるのかと言うと、そんなことは決してない。ものすごい完成度だ。とんでもなくこだわって丁寧に作られたのが初見の私でも分かる。

更に、現代向けの手が加えられている。古さはあまり感じない。バトル中のカード出現はオリジナル版にはなかったそうだけど、先読みするバトルのなかにランダム要素が現れることで作戦変えをする面白さが味わえる。

もちろん最新ゲームに比べれば派手さや親切機能などはないけれど、面白いゲームはいつだって確実に面白い。

芸術性: 美しくホッとするピクセルアート

タクティクスオウガリボーン レビュー 攻撃相手を選択

スーパーファミコン時代のピクセルアートを活かした綺麗なグラフィックで描かれる。

キャラは二頭身で可愛く見えるけれど、セリフに表示される立ち絵はかっこいい。吉田明彦さんがキャラデザインや背景を手がけており、単に画面を見ているだけでもワクワクしてくる。

そして、BGMは壮大な戦いを感じさせる良い曲揃い

タクティクスバトルなので「こうするか、いや、こっちから行くか」と考えてる時間が多いけれど、それを邪魔しない曲調なのも良いところ。良い曲だと逆にメロディが気になってしまうこともあるけれど、主張しすぎない絶妙な曲ばかりだ。

サントラはこちら

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タクティクスオウガリボーンの総合評価

タクティクスオウガ リボーン

Taca KGO

タクティクスオウガリボーン レビュー 攻略
物語の魅力
操作の快適さ
難易度バランス
システムの面白さ
芸術性


総合評価

物語の分岐に本気で迷うほど世界に入り込める世界設定の練りっぷりが素晴らしい。歯ごたえのあるタクティクスバトルは戦略性が高く、新要素も加えられており、現代で初プレイしても夢中になるほど面白い。

4
おすすめな人ストラテジーゲームが好き
物語や人間ドラマを楽しみたい
周回要素が好き
おすすめではない人分岐要素が好きではない
ランダム要素が受け入れられない
育てた仲間がいなくなるのは許せない

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トライアングルストラテジー レビュー 攻略

トライアングルストラテジー

  • 本作に近いタクティクスバトルが楽しめる高評価ストラテジー
  • 仲間内での投票や3択の選択など分岐要素も魅力
【タクティクスオウガリボーン】初見がハマるリボーン - 攻略とレビュー

ファイナルファンタジー
タクティクス 獅子戦争

  • 本作を手がけた開発者さんたちの多くが携わったストラテジー
  • タクティクスバトルと過酷な物語を味わうことができる
  • 今もなお人気が高い名作

タクティクスオウガ リボーン
© 1995, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
https://www.jp.square-enix.com/tor/

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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