不器用3人が謎の物語を紡ぐ『INMOST』レビュー

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『INMOST』とは

『INMOST』とは、リトアニアのデベロッパーHidden Layer Gamesが開発したパズルアドベンチャーゲーム

現在、Apple Arcade、PC、Nintendo Switchでプレイ可能。私はApple Arcade版をプレイ。

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。

あらすじStory

Story
1人目 ヒゲ面の男性

主人公は3人

平凡そうなヒゲ面の男性幼い少女、そして剣を携えた騎士

ヒゲ面男性の目的は分からないが、黒い影のようなモンスターをかいくぐりながら城を目指して歩いていく。

彼自身の回想なのか、道中では黒髪の少女の幻影が時々現れる。

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Story
2人目 小さな少女

幼い少女は、大きな家でぬいぐるみと無邪気に遊んだりしている。

しかし、この家庭、なんだかおかしい。少女の目線を通して、この家庭の秘密が暴かれていく。

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Story
3人目 騎士

ヒゲ面男性や少女とはうってかわって、騎士は剣でモンスターをなぎ倒しながら塔や城を探索していく。騎士にも何か目的があるようだ。

全く違う場所で、全く違う物語が展開していくが、彼らの関係は?そして、それぞれの物語の結末は?

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ゲームの特徴Features

Feature
謎解き2人
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基本はヒゲの男性の物語で進んでいくが、ところどころで突然、少女か騎士の物語に切り替わる。

ヒゲ男性は、ギミックを作動させたり、黒いモンスターの攻撃を回避しながら進んでいく。少しアクションしながらの謎解き。

少女は、大きな家の中で、ちょっとした謎解きをする。物語を追うのがメインであり、複雑なギミックは基本的に登場しない。

Feature
アクション1人
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騎士は、剣を持ち、3人の中で唯一モンスターとのバトルがある。バトルとはいっても、剣での攻撃と回避のみ。

騎士パートでは、謎解きはほぼなく、モンスターを倒すのがメインとなっている。

ヒゲ男性と騎士のパートでは、黒いモンスターの攻撃によってダメージを受ける。2、3発殴られると死亡。

すると、少し前のチェックポイントからやり直しとなる。

出来れば死にたくはないけれど、ヒゲ男性の場合は、死亡することが次に進めるきっかけになることもある。

Feature
痛みの石
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ヒゲ男と騎士のパートでは、所々で光る石を見つけることがある。

正規ルートから離れた場所だったり、宝箱だったり、モンスターを倒した時などに手に入る。
これは収集要素となっている。

全部で80個。ジャンプしてたら、突然空中から出現したりする。全て見つけるには、あちらこちらをくまなく探索する必要がある。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

パズルアドベンチャーだけど、本作は物語要素が1番大きい。登場する3人の関係性が1番の謎になっている。

ゲーム開始画面で注意表示される通り、陰鬱な雰囲気で、ホラーな不気味さもある。明るい気分になる場面は一切ない。

しかし、とにかく先が気になる。3人のパートが次々と変わり、暗い雰囲気なのにグイグイとストーリーにのめり込んでしまう。

全ての謎が分かった時、「ああ!なるほど!」となり「ああ…、そうか…!」となる。物語構成がすごく上手い


キャラクターの魅力

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4.0

主人公の3人には良くない事ばかりが起こる。感情移入するというより、「少しだけでも良いことは起きないんだろうか?」と同情とか応援とか、そういった感覚の方が強い。

物語序盤では、突然3人の場面が切り替わるので、「え、あなた誰?」状態なんだけど。

でも、全ての謎が解けた時、3人それぞれが辿った出来事に考えを巡らすはず。そして、3人のことが愛おしくなるはずだ。


操作性

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4

少女は身体が小さく、物を運ぶのはゆっくりだし、よく転ぶ。

ヒゲ男は完全なる凡人で、ジャンプするとベターンと着地に失敗するし、速く走れないし、蜘蛛の巣にもいちいち引っかかる。

騎士は、剣は扱えるけれど、ジャンプは出来ないし、俊敏でもない。

つまるところ3人とも不器用だ。操作していて、もどかしく感じること多数。

しかし、本作の雰囲気は、3人とも不器用だからこそ成り立つ。つまり、ワザともったりした動きってわけ。「なんて不器用なんだー!」と思った時点で開発者の思うツボだ(たぶん)。

不器用さをちゃんと感じられる挙動って、なかなか珍しい操作感。


難易度バランス

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3.0

物語重視なので、ゲームとしての難しさとか歯応えはあまりない。

謎解きも、騎士のパートでのアクションも、そこまで苦労するようなものではない。

でも、上述したとおり「もどかしい操作性」でうまくいかない!というところはある。チェックポイントが小刻みでないところもあるので、余計にもったりした動きに「むむぅ」となるかもしれない。


ゲームシステム

inmost

3.5

ただただ物語を進めていくのみで、色んな謎解きの解き方があるわけでもない。

とにかくストーリーが気になるゲームで、無我夢中で先へ先へと進めたい。それを邪魔しない謎解きやアクションになっていて物語に没頭できる。


やりこみ要素

inmost

3.0

上述の通り、痛みの石を収集するのがやり込み要素。

でも、ゲームクリアには特に関係ないし、ただ画面端まで歩いたら見つかったみたいな感じで収集するので、正直あまりやる気は湧いてこない。それよりメインストーリーが気になりすぎて先に進んでしまう。


グラフィック

inmost

4.0

色彩の低いドット絵グラフィック。シンプルに見えるけど、陰鬱さをひしひしと感じる。ドット絵だけど、十分怖いし、すごく不気味。


サウンド

inmost

3.5

基本的にずっと陰鬱な雰囲気。

だけど、モンスターに襲われたり、落下死したり、何かを壊した時など、突然大きな効果音が鳴り響いて、めちゃくちゃビックリする。

総合評価Summary

4.5

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ
  • ストーリー展開が秀逸
  • 個性的なドット絵
  • 不器用さを表現した操作感
残念なところ
  • やり込み要素は少ない

オススメな人

  • ストーリー重視のゲームが好き
  • ドット絵が好き
  • 謎解きが好き
  • 短時間でクリアできるゲームを探している
  • 個性的なゲームをプレイしたい

オススメではない人

  • ホラーや陰鬱な展開が苦手
  • 明るく楽しいゲームを探している
  • サクサクした操作感じゃないとイライラする

本作もプレイできるApple Arcadeについて

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INMOST
https://inmostgame.com
© Hidden Layer Games 2020

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