『lumen.』レビュー: 光に照らされた衝撃の発明
『lumen.』とは、Lykkegaard Studiosが開発したパズルゲーム。
本作は、タイトル通り光を使った(ルーメンは光束の単位)パズルになっている。
本作は、Apple Arcadeでプレイ可能。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
あらすじStory
オリビアさん
ゲームが始まると、主人公(ゲーム内で姿は映されない)はどこかの屋根裏部屋にいる。なぜ屋根裏部屋にいるかは不明。
そこには、Ms. Olivia McLumen オリビア・マクルーメンさんが残した謎の箱が1つ置かれている。
このオリビアさんは、100年以上前のスコットランドの発明家(フィクション)だ。
彼女は、自分の発明品の記録をこの謎の箱に残したそうだ。
箱と格闘
というわけで、箱の中にある光源を巧みに操り、箱の中にあるオリビアさんの記録をスライドに映し出していく。
屋根裏部屋で必死に箱をいじり続けることになるわけだ。主人公はオリビアさんのファンとか歴史研究家なのだろうか。
ゲームの特徴Features
色々詰まってる箱
本作は、ステージクリア型のパズル。
ステージ内にある全てのスクリーンに光を当てることが出来れば、ステージクリアになる(解き方は後述)。
クリアするたびに、オリビアさんの写真が見れるようになっていく。
特定のステージでは写真とともにナレーションも流れ、オリビアさん自身による研究の解説を訊くことが出来る。
一度クリアしたステージはリプレイも可能。
ステージ選択画面では、アンロックした写真をザララララーッとパラパラ漫画のように眺めることが出来る。
光の道を作る
肝心のパズルの解き方。
まず、ステージ上には光源がいくつかある。
そして、光を反射させるミラーや、光を一定方向に通す管などのギミックも設置されている。
更に、スクリーンもいくつか置かれている。
プレイヤーが操作できるのは光源とギミックだけ。しかも、角度を変えることが出来るだけだ。光源やギミックをタップすると、90°ずつ回転していく。
光源やギミックの位置自体を移動させることはできない。
光を反射させたり管を通して、全てのスクリーンに光が照射されている状態にできればステージクリアだ。
星をピカッ
ステージ上には、星が描かれているマス目が3つある。
このマス目を光の道が通るようにすると、星が点灯していく。これはやり込み要素。
星3つ全てを点灯させなくてもステージクリアは可能だけど、全ての星が点灯すると、ステージクリア時にアンロックされる写真をはっきり見ることができるようになる。
星にもスクリーンにも全てに光を当てるという1段階複雑なパズルが楽しめるというわけだ。
記事はさらに下に続きます
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ & キャラクターの魅力
3.5
次から次へとパズルを解いていくゲームなので、ストーリー要素は軽い。
プレイする前にストーリーはないだろうと思っていたので、逆にほんのりだけどストーリーがあってびっくりしたぐらい。
で、そのメインストーリーとなるオリビアさんの発明は、かなりぶっ飛んでる。車輪がタワシで出来てる自転車とか。アイデア満載。
でも、オリビアさんのナレーションは無視してしまいがち。ナレーションが流れつつも次のステージへ進めてしまうので、パズルの方に夢中になってしまう。
ストーリーはおまけみたいなものなので、聞き逃しても支障はない。そのくらい、サラーーッと流れていく。
操作性 & 難易度バランス
3.5
タップするだけなので、操作はめちゃくちゃ簡単。
で、パズル自体も難しくない。
「どうしたら上手くいくかな」と、ガチャガチャとギミックを動かしてたら、突然成功してしまうこともある。
更には、「さてさて、まずはこうしてみようか」とギミックをまだ2、3回触ったくらいの段階でうっかりパズルが解けてしまうことも。いや、まだ解けるつもりじゃなかったんだけど!
他ではあまり見ないパズルなので「難しそう?」と一見思うけれど、ルールが分かってしまったらスイスイ解ける。
ゲームシステム & やり込み要素
4.0
光の向きを操作していくパズルという、ルールやギミックは新鮮。
スマホのパズルゲームは、よく似ているものが多い。でも、本作ではちょっと違ったパズルが楽しめる。
上述した通りステージクリア自体は難しくはないけれど、3つの星全ても光らせるとなると少し考えなければならない。
でも、ペナルティもなく、いくらでもガチャガチャとギミック操作して試行錯誤もできるし、少し考えれば解けてしまう。
ちょっと暇な時にプレイするのにちょうど良い。でも、ステージ数はたっぷりあるので長く楽しめる。
BGMが良い雰囲気というのもあり、息抜きにちょうど良いパズル。
グラフィック & サウンド
4.0
まさにアンティーク。レトロなフィラメントが使われている電球の良い感じの光が再現されている。
BGMは、ヴィンテージなジャズの曲調。
アンティークな雰囲気が好きな人にとってはたまらないだろう。あたたかみがあってオシャレ。
ギミックを動かす時のガシャンガシャーンみたいな効果音も小気味良い。
スマホでパズルゲームというとカジュアルなイメージが多いけれど、本作のアートワークはかなり高クオリティ。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
他ではあまり見かけないパズル
アートワークがオシャレ
ボリュームたっぷり
残念なところ
意図せず解けてしまうことがある
歯ごたえがない
オススメな人
パズルが好き
サクサク攻略できるゲームを探している
アンティークな雰囲気が好き
オススメではない人
歯ごたえのあるパズルを解きたい
物語も楽しみたい
おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ
試行錯誤して解くパズルゲームが好きなら、こちらもおすすめ。いわゆる「倉庫番」なパズルで、ダンジョンを進んでいく。歯ごたえもしっかり味わえる。
Apple Arcadeでは、がっつり腰を据えてプレイするゲームからカジュアルなゲームまで様々なゲームが配信されている。本作のように気軽にプレイできるゲームなら、以下がおすすめ。
lumen.
光に照らされた衝撃の発明
鏡や管の角度を変えて光の道を導いていくという独特で新鮮なパズルゲーム。
サクサク攻略できる難易度で、アンティークな雰囲気も味わえるのが魅力。
lumen.
© Lykkegaard Europe Limited
https://www.lykkestudios.com/lumen