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『Miasma Chronicles』レビュー: 物かげから、おもしろボディ – ミアズマクロニクル

miasma chronicles ミアズマ クロニクル 評価 攻略

『Miasma Chronicle ミアズマクロニクル』とは、The Bearded Ladiesが開発したストラテジーゲーム。

The Bearded Ladiesは、高評価STG『Mutant Year Zero Road to Eden』開発元として知られている。

本作はストラテジーゲームのなかでも、キャラを移動させて指示を出しターンベースで戦うタクティクスゲームに分類される。

本作は、PS5、Xbox、PCでプレイ可能。私はPS5版をプレイ。

本作がどんなゲームか、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。

Index

あらすじStory

右手で穴を開けたい

ミアズマと呼ばれる不思議で危険な物質が蔓延して崩壊したアメリカ

ケンタッキー州のどこかにそんな危険なミアズマが集まり厚い壁となっている場所がある。そこに本作の主人公エルヴィスは立っていた。

エルヴィスは、グローブを付けた右手を一生懸命壁に向かって掲げている。

エルヴィスは「開けゴマの練習?」と思うような仕草をしているけれど、その感想はあながち間違ってはいなかった。

エルヴィスが付けているのは、ミアズマを操ることができるはずのグローブ。その力でミアズマの壁に穴を開けようと何回も挑戦しているらしい。

しかし、今回もダメだった。グローブが暴走して壊れてしまった。

「仕方ないな、街に戻ろうぜ」と兄に声をかけられて、2人は帰途につく。

ん?お兄ちゃん?

エルヴィスと共に歩いている人というか物体は、どこからどう見てもロボットなのだけど。

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行方不明中の偉大なママ

実は、エルヴィスのは絶賛行方不明中だ。

母は、ミアズマを操れるグローブとエルヴィスの兄代わりロボットのディグス、そして「私はミアズマの壁の向こうにいるから探してね」というメッセージをエルヴィスに残して消えてしまった。

そんな謎のお母さんはミアズマに詳しい有能な人だったらしく、街の他の人たちからも「お母さんが戻って来れるように、頑張るんだぞ」とエルヴィスは応援されている。

しかし、エルヴィス達が住む街セデンタリー周囲にはミアズマによって怪物化したカエルや圧倒的権力者集団のファーストファミリーなどがいて、壁に穴開けチャレンジ以外の問題も山積みだ。

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ミアズマの力

とりあえず壊れてしまったグローブを修理したエルヴィスは、セデンタリーの市長メイソンから耳より情報を教えてもらう。

メイソンは、エルヴィスのお母さんが残したデータを解析しており、何らかのメッセージを発見したようだ。

その意味はハッキリと分からないものの、グローブはミアズマによってパワーアップする的なことが書かれている。

うーん、なるほど?

とりあえず危険なはずの渦巻くミアズマにエルヴィスが試しに近づいてみると、グローブがその力を吸収した。

灯台下暗し!これは、使えそうだ!いいぞ、いい感じだぞ!

というわけで、エルヴィスとディグスは、ミアズマの壁に穴を開けられほどにグローブをパワーアップするため、ミアズマ渦巻く危険な地へと赴いて行く。

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ゲームの特徴Features

人助けしながら強くなる

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本作では、クエストに沿って物語が進行する。メインクエストとサブクエストがある。

探索とバトルを行うエリアはゲームの進行と共に増えていき、行ったことのある場所ならワールドマップ上でファストトラベルも可能。

そして、本作では敵を倒した時とクエスト完了時に経験値を獲得する。

レベルや獲得経験値はキャラ固有ではなくパーティ全体のもの。みんな一緒にレベルアップする。

レベルアップ時には最大体力が増えてスキルポイントを獲得し、スキルはキャラごとに好きにアンロック出来る。

ちなみにスキルポイントはいつでも振り直し可能。

バレるまで自由

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エリア内では、フィールドを自由に探索できる

様々なアイテムが拾えたり、調べて情報収集できる場所もある。

しかし、敵も自由に徘徊している。敵の視界に入って気づかれるとバトルが始まってしまう。

本作では、バトルへの入り方がかなり重要で、敵に気づかれる前に奇襲すると有利にバトルを進めることが出来る。

基本的にはパーティー全員が固まって移動するけれど、分散して1人ずつ移動することも可能。

キャラは物陰に近づくと隠れることができる。忍者並みのかくれんぼ技術を持っているので、隠れた状態だと敵が近づいてきてもバレない。

こうして仲間をそれぞれ良い場所に配置して「奇襲する」を選択すると味方のターンからバトルを始めることができる。

崩壊した世界での戦い方

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バトルでは、味方のターンと敵のターンが交互に入れ替わる。

味方のターンでは、各キャラはアクションポイントを2ポイント持っている。

移動可能範囲内での移動と、武器を使った通常攻撃、スキル、消費アイテム使用がアクションポイントを消費して行うことが出来る。

また、武器には弾数の概念があり、リロードもアクションポイントを消費して行うことになる。

そして、物語の要でもあるグローブによって、ミアズマの力を使うことも出来る。魔法のような扱いだ。

ミアズマの力はエネルギーゲージを消費する。エネルギーは敵を倒すことで回復可能。

物かげから狙う

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バトルでは重要な要素がもう一つある。

それは、命中率

武器のほとんどは銃火器であり、敵を狙うと攻撃が当たる確率が表示される。

敵が遠くにいたり物陰に隠れていたりすると成功率は下がる。

一方で、敵の背後から狙うと命中率が上がり、更に高所から狙うとクリティカル率が上がって、より多くのダメージを与えられる可能性が高くなる。

こうしたシステムは敵味方同じく適用されるので、バトル中は味方側も遮蔽物を上手く使って立ち回る必要がある。

そのため、上述したバトル前のキャラ配置が重要だ。

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各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

ポストアポカリプスな世界で、主人公は選ばれし者。

しかも、魑魅魍魎モンスターがいるし、権力者に挑むこともある。

ワクワクしないわけがない。少年漫画のようなヒーロー成長物語が味わえる。

でも、金属のようで煙みたいなミアズマが吹き荒れているので、画面も世界の状況も全体的に暗め。治安は悪く、残酷な展開も結構多い。

ところが、物語の雰囲気は明るい。キャラ達の性格が明るく、感情面の描き方も軽めだからだ。

それによって重たくなりそうな世界でもとっつきやすくなっている。

また、ミアズマの正体や崩壊前の世界や人間社会の仕組みもちゃんと練られていて世界設定が面白い

でも、そうした世界についての知識はテキスト情報で知ることになるので、定期的に追加されていく情報を読んでおくのがおすすめ。

キャラクターの魅力

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4.0

上述した通り、キャラ達は明るい。

特にバトル中には、行動したりダメージを受けると色々とセリフを喋る。恐ろしい敵ばかりだけど、バトルはにぎやかだ。

バトル中のセリフには日本語字幕が表示されないけれど、その内容はとにかく強気で口が悪い

会話シーンでも、特にディグスは口が悪くて冗談も多く、無駄なく賢いはずというロボットの概念を覆してくれる。

NPCも個性派揃いで魅力的だけど、何と言ってもおもしろボディな奴が多い

市長は瓶詰め生首だし、敵は二足歩行カエルがギャング化していたり、冷酷凶悪メカや連携プレーする実態不明の怪物など多種多様。

もはやそれぞれの事情やセリフよりも、その生態が気になって仕方ない。第一印象から見た目で衝撃を与えてくる奴ばかりだ。

操作性

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3.5

探索やバトルなど基本の操作は分かりやすい。

が、チュートリアルがやや不親切で、操作方法が全ては表示されなかったり、「今になって、それを言う?」というタイミングで教えてくれることもある。

また、バグがチラホラ。敵を狙えているのに「狙えるターゲットなし」と表示されたり、キャラが立ち上がった瞬間に突然オブジェクトを乗り越えてしまったり、などなど。

更に探索中に何かに引っかかったまま動けなくなるバグもあった。リロードしても直らなかったので、複数セーブファイルを作っておいた方がいいと思う。

攻略に支障があるわけではないけれど、日本語翻訳抜けや誤字もたまにある(翻訳自体は良い感じ)。

難易度バランス

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3.5

難易度は4段階から、更に攻撃ミスなど不確定要素が生じやすいかどうかのフルタクティカルかを選べる。

私は、デフォルトのスタンダード+フルタクティカルでプレイ。

スタンダードは4段階の下から2番目にあたるけれど、歯ごたえはしっかり

敵はちゃんと遮蔽物を使うし、アーマー持ちの敵はカッチカチ。被ダメージもきつい。

その分、ステルスキルを狙ったり、バトル前の位置取りの考えがいがあって、やりごたえを感じる。

ただ、本作ではスキルのクールタイムが長めで、次のバトルにも持ち越される(探索中には回復せず、あくまでもバトルでのターンを一定数経なければならない)。

更に、回復含め消費アイテムも装備品もショップでの値段設定が高め。

そのため、戦術が少なくなりがちなのが残念。

有利な場所の位置取り合戦に終始する局面が多くて、戦略を考える楽しみが減ってしまう。

ゲームシステム

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4.0

バトル開始時の位置どりやタイミングが自由というのが本作ならではの面白いところ。

フィールドは敵と味方の数に比して大きく、遮蔽物になる物も多いので、バトル開始前の準備が勝敗を分ける。

また、レイジゲージや特定のスキルによって、運頼みになりがちなクリティカル率を上げられるのも面白い。

物語も探索もしっかり味わえて、ストラテジーゲームだけど、アドベンチャーゲームとしても楽しめる。

ただ、上述もしたけれど、バトルになるとミアズマの力も含め本作ならではの特徴が薄れてしまうのが残念なところ。

でも、そうはいっても敵が賢く歯ごたえのある良質ストラテジーだ。

やりこみ要素

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武器はmodで改造して
様々な追加効果を付与することもできる

4.0

サブクエスト攻略お宝収集が大きなやり込み要素。

サブクエストはNPCから受注するだけではなく、探索中に特定の場所に行くことで発生することもある。

お宝収集は、鍵がかかっている場所や強敵の近くに隠されている場合が多いけれど、手に入れると経験値も獲得出来るので、やる気が湧きやすい。

また、一度攻略したエリアでも雑魚敵が再発生するので、ケンカを売ってレベル上げも可能だ。

グラフィック

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4.0

クオリティの高い3DCGグラフィック。

キャラがアップになると表情の硬さなどは否めないけれど、攻撃時など見ごたえのある演出が楽しめる。

遠く頭上から眺めていることが多いストラテジーゲームでは珍しいと思うくらい、気合の入ったグラフィックだ。

特にミアズマの細かな粒子が巻き上がっている光景は美しくて、物語上ではミアズマに長く触れると体に良くないと言われているけれど、ついつい立ち止まって見惚れてしまう。

そして、なんといってもキャラ達のデザインが良い。上述した通り、面白ボディ勢揃いだ。

サウンド

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4.0

仲間もNPCも敵もにぎやかに喋る

フルボイスなので、カットシーンも見ていて楽しい。

一方で、BGMは控えめで、効果音や敵の唸り声の方が大きい。世界は深刻な状況なのでBGM抑えめくらいがちょうど合っている。

その分、暗い世界でも生き生きとしているキャラが際立っていてメリハリがついている。

総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

バトル開始前の自由度が高い

物語と探索がしっかり楽しめる

歯ごたえあり

クオリティ高いグラフィック

残念なところ

バトル中は本作ならではの特徴が薄れがち

バトル開始地点がまずいと打開不可能

バグが発生する

オススメな人

ストラテジーゲームが好き

物語を楽しみたい

個性的なキャラに会いたい

オススメではない人

戦略の幅広さを重視している

バトル以外に時間を取られるのが嫌

おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ

オススメ
マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル

自由な探索と遮蔽物を利用したストラテジーなら、こちらもおすすめ。マリオとラビッツというキャラクター性と1ターンにたくさん動ける自由さによって、とっつきやすくも戦略性高いストラテジーゲームとなっている。

オススメ
リデンプションリーパーズ

崩壊した世界が舞台のタクティクスゲームなら、こちらもおすすめ。少数精鋭で大群の敵に立ち向かう歯ごたえのあるストラテジーが味わえる。こちらもキャラが魅力的。

Miasma Chronicles
4

物かげから、おもしろボディ

バトル時以外は自由に探索できて、バトル開始時の位置やタイミングも自由というのが悩みがいのある面白さになっているストラテジーゲーム。

戦術の幅広さはやや少なめではあるものの、歯ごたえのある良質タクティカルバトルが味わえる。

物語やキャラの魅力も高く、バトル以外もしっかり楽しめる。

Miasma Chronicles ミアズマクロニクル
©2022 505 Games S.pA. Published by 505 Games. Developed by The Bearded Ladies. 505 Games and the 505 Games logo are trademarks of 505 Games SpA and may be registered in the United States and other countries. All other trademarks are property of their respective owners. All rights reserved.
https://miasmachronicles.com

この記事を書いた人

Taca KGO

KeepGamingOn運営者

ゲームをプレイしているだけで幸せなゲーム漬け大人ゲーマー。
どんなジャンルも超大作もインディーも、世界中のゲーム情報を調べるのが大好き。
400本以上のゲームレビューや、新作も名作もおすすめゲームを紹介しています。各SNSでも日々情報を配信しています。

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