『マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル』とは、Ubisoftが開発したストラテジーゲーム。
任天堂とコラボしており、マリオとUbisoftのマスコットキャラであるラビッツが共演している。
本作は、シリーズ第2作目だ。第1作目とは直接物語が繋がっているわけではないので、本作からプレイしても問題ない。
\\ 第1作目はこちら //
本作はNintendo Switchでプレイ可能。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
巨大ナマズ襲来
ピーチ城の庭園でワイワイ戯れているマリオやルイージ達とたくさんのラビッツたち。
ところが、突然空から巨大な羽が生えたナマズのような生物が飛んでくる。
クッパ大魔王の新たな兵器か!?
いや、ピーチ姫を狙っているわけではなさそう。というか、素通りしていく?
ところが、自撮りに夢中になっていたピーチラビッツ(ピーチのコスプレしたラビッツ)が、ナマズにうっかり連れ去られてしまった。

スパークス
急いでピーチラビッツのあとを追ったマリオは、チュートリアルをこなしつつ無事にピーチラビッツを救出する。
と、そこで『マリオギャラクシー』に登場した星の子チコによく似てるけど顔面はラビッツという不思議生物スパークスと出会う。
スパークスによると、先ほどの巨大ナマズを操るクルサという禍々しいヤツがスパークスたちを攫っており、ロゼッタ(チコたちのママ的な存在)も危険に晒されているらしい。
そんなの世界的スーパーヒーローのマリオとしては、助けに行かないわけにはいかんでしょう!

クルサへの道のり
よーし!クルサの根城までレッツゴー!といきたいところだけど、道のりはかなり長い。
お供の高性能ドローンであるビーポが作った宇宙船に乗りこんだものの、道中の惑星でエネルギーを補給しなければクルサの本拠地まで辿り着けない。
しかも、その道中の惑星も、クルサのせいで黒いベタベタなダークメス・テンタクルが発生しており、住民ラビッツたちはお手上げ状態。
というわけで、人助けならぬラビッツ助けをしながらクルサのもとへと向かっていく。

ゲームの特徴Features
惑星観光

本作では、ストーリー進行に伴って様々な惑星を攻略していく。
各惑星のメインクエストをクリアするとワープクリスタルが手に入り、次の惑星に進むことができる。
惑星上は自由に探索でき、敵とはシンボルエンカウントでバトル画面に切り替わる。
惑星上には、たくさんのサブクエストもあり、隠されたアイテムやミニゲームもある。
いっぱい動けるストラテジーバトル

本作のバトルは、味方と敵のターンが交互に切り替わるストラテジーバトル。
味方のターンでは、パーティーキャラを好きな順番で操作することができる。
各キャラが出来ることは、移動と3つのアクション。
3つとは、各キャラ固有の武器を使った通常攻撃(射程距離や挙動がキャラごとに異なる)、各キャラが装備するスパークスのスキル、そしてキャラ固有の必殺技だ。
移動では、移動可能範囲なら好きにいくらでも動ける。
スキルや必殺技を使ってもまだ動ける。ただし、武器で敵を攻撃した時点で移動は出来なくなる。
移動中には、スライディングですれ違う敵に小ダメージを与えたり、他の味方キャラに持ち上げてもらってチームジャンプが出来る。
チームジャンプを利用すれば、ビーポに捕まって障害物も超えて更に遠くへと移動できる。
みんな強くなる

バトルに勝利すると経験値を獲得し、キャラはレベルアップする。
レベルアップ時にはスキルポイントであるクリスタルを手に入れて、各キャラ固有のスキルツリーをアンロック出来る。
スキルツリーはバトル中以外なら、いつでも振り直し可能。
また、各キャラが装備するスパークスは敵を倒した時などに手に入るスターピースを消費してレベルアップできる。
攻撃に属性を付与したり、味方にバフを付与するといったスパークスのスキルがアップグレードされていく。
必殺技などはキャラ固有だけど、スパークスは好きに装備できるので戦術の幅が広がる。
スパークスには様々な種類がいて、特定のクエストをクリアすることで新たなスパークスをが仲間になっていく。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ

3.5
マリオとラビッツがドタバタしながら、悪いヤツをやっつける!
物語は、安心安全な勧善懲悪だ。
マリオの楽しい雰囲気とラビッツのふざけた雰囲気が同居してて元気で明るい物語だ。
でも、本作では、ビーポと新たなマシンのジニーが話を押し進める場面が多い。
マリオやルイージは「ワッフゥ!」とか言ってるけどセリフはない(喋ってしまったらマリオのキャラ設定がぶち壊れる)し、ラビッツもふざけてるので、誰かが説明しながら話を展開しなきゃいけないので仕方ないことではある。
ただ、ビーポは真面目な優等生ロボットでジニーは感情薄めのロボット。で、やたらと説明口調。
そのため、マリオやラビッツの楽しい雰囲気が削がれてしまい、会話のテンポも悪くなりがちでいまいち盛り上がらない。
キャラクターの魅力

4.0
ビーポとジニーによって盛り上がらないと上述したけれど、マリオやラビッツ達はやはり魅力たっぷりだ。
物語がやや単調になっても、マリオたちを見てるだけで楽しい。さすがゲーム界のスーパーヒーロー。
カットシーンでは、ラビッツ達がしっかり顔芸してるし、各惑星の住民として登場するラビッツたちも様々なタイプがいて面白い。
もしマリオやラビッツがそんなに好きじゃなければ、本作の物語要素はオマケ程度になってしまうと思う。
操作性

4.0
ターン制バトルなのでゆったりプレイ出来るし、操作は分かりやすい。
ストラテジーというと色んな数値を見比べて考えるゲームが多いけれど、本作は画面もかなりシンプルで見やすい。
操作ボタンは画面上に表示されるし、操作で困ることもない。
ただ、探索パートでは自由に動けるしカメラも好きに動かせるけれど、このカメラが意外とクセモノ。
惑星は上下左右に探索できる場所が広がっていて、見回すことが多い。
ところが、カメラがふわぁ〜んと自動追従するので、隠れた道などを見ようとしているとこの追従が邪魔になる。
自動追従と自分のカメラ操作との間で無駄な戦いが始まってしまい、目も回りやすい。
せめて、カメラ追従オフの設定があると良かった。
難易度バランス

4.0
難易度は3段階から選択可能。
さらにゲームプレイのカスタマイズも可能で、ダメージを受けない「ムテキ」という驚きの設定まである。
私はデフォルトの「ふつう」設定でプレイ。
メインクエスト攻略では苦戦することはあまりない程度の難易度だ。
なぜなら、サブクエストを攻略しながら進んでいると雑魚敵と戦うことが多く、レベルが上がりやすいからだ。
でも、敵はちゃんと遮蔽物を使うし、敵の嫌なスキルやギミックも多い。弱点属性や仲間との連携をちゃんと考えなければならず、戦略を立てる楽しさがしっかり味わえる。
サブクエストの方が難しめなことが多いけれど、クエストごとに攻略目安レベルが表示されるので、強くなってから挑戦するなど自分のペースで進めることができる。
ゲームシステム

4.0
マリオとラビッツという人気キャラがいて、システムは分かりやすいし、各キャラの移動やアクションなど手数が多く有利に立ち回りやすい。
探索も楽しめるので、とっつきやすいストラテジーゲームになっている。
移動しまくれるシステムやチームジャンプで移動範囲を広げるなど、本作ならではの1回のターンでたくさん動き回れるストラテジーが楽しめる。
武器やスキルツリーはキャラ固有なので、各キャラの役割や成長方向はほぼ決まっている。
あれこれ考えるのが面倒だとか分からないという人にとっては楽だし、戦略好きな人にとっては自由度がないことで適材適所の組み合わせを考える面白さが味わえる。
ストラテジーゲームに馴染みがない人から、本格的に戦略立てしたい人まで楽しめるように上手く作られているゲームだ。
やりこみ要素

4.5
1番のやり込み要素は、やはりサブクエスト攻略だ。
敵の討伐などバトル関連のクエストが多い。パーティーメンバーが固定されるバトルもあるので歯ごたえのあるバトルも登場する。
一方で、探索もやり込み要素。隠されているアイテムも多い。
惑星のマップ構造は入り組んでいて、歩き回っているだけでも純粋に楽しい。
そして、惑星ごと異なるプラネットコインを集めて、ショップで様々な武器スキンを集めたり、世界設定がより分かるメモリー(テキスト情報)を開示していくのもやり込み要素だ。
また、追加ストーリーも含まれる追加DLCも配信されている。
グラフィック

4.0
可愛くてにぎやか。
ラビッツの方が数が多いけれど、画面から受ける印象はマリオだ。
いつものマリオなグラフィックで、惑星のあちこちには笑えるオブジェクトも置かれている。
上述もしたけれど、歩いてるだけで楽しい気分になる素敵な世界だ。
サウンド

4.0
コミカルで可愛い雰囲気とは違い、BGMは壮大。
バトル時などはカッコいい曲調の音楽になるし、サウンド面はいつものマリオとは違う。
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総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
可愛く楽しい雰囲気
たくさん動けるストラテジーバトル
探索しがいのあるマップ構造
幅広い人が楽しめる仕様
残念なところ
会話や展開が単調で盛り上がりに欠ける
探索時のカメラ挙動がいまいち
オススメな人
ストラテジーゲームが好き
マリオやラビッツのファン
ストラテジーゲームに馴染みがない
オススメではない人
成長要素の自由度を楽しみたい
濃い物語を期待している
おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ
マリオ+ラビッツ キングダムバトル
前作にあたるシリーズ第1作目。本作では当然のように最初から仲間だけど、マリオたちがラビッツと初めて出会った物語が描かれている。
Redemption Repears リデンプション リーパーズ
本作と雰囲気は全く違うダークファンタジーなストラテジーゲーム。キャラによって武器が決まっていたり、行動ポイントが残っている限り移動できるなど、本作と近いバトルシステムになっている。しかし、こちらは近接攻撃が基本で歯ごたえがっつり。

マリオ + ラビッツ ギャラクシーバトル
計算高いマリオとコスプレうさぎ
マリオとラビッツのにぎやかで楽しい雰囲気が魅力のプレイしやすいストラテジーゲーム。
キャラがたくさん動ける本作ならではのシステムで、分かりやすく戦略性高いバトルが楽しめる。
探索要素も面白く、やり込み要素も豊富。
マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル
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MARIO + RABBIDS GALAXY BATTLE © 2022 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Rabbids, Ubisoft and the Ubisoft logo are registered or unregistered trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Nintendo properties are licensed to Ubisoft Entertainment by Nintendo. SUPER MARIO characters © Nintendo. Trademarks are property of their respective owners. Nintendo Switch is a trademark of Nintendo.