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『Monument Valley』レビュー: 自分の目を騙す – モニュメントバレー

monument valley モニュメントバレー 評価 攻略
Monument Valley 評価 攻略

『Monument Valley モニュメントバレー』とは、ustwo Gamesが開発したパズルゲーム

本作は、錯視を利用したゲーム性と高い芸術性が高評価されていて、かなりの数の賞を受賞している。

続編の『Monument Valley 2』もリリースされている。

本作は、iOS、Android、PCでプレイ可能。

私はApple Arcade版をプレイ。Apple Arcade版は、『Monument Valley+』となっているけれど、内容は全く同じで、追加DLCが全て同梱されている。

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作と似ているゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることができます。

Index

あらすじStory

王女様

本作は全てが抽象的で謎めいているんだけど、ストーリーはちゃんとある。

主人公はアイダ。幾何学図形ばかりで出来た空間の王女様。

とんがり帽子を被っているアイダは、何も喋らず、黙々と迷路のような不思議空間を進んでいく。

で、時々現れる精霊のような人が物語を語ってくれる。

彼女は王冠を取り戻すために旅をしているらしい。それには盗まれた幾何学模様を取り戻さなければならない。

Monument Valley モニュメントバレー 評価 攻略

不届き者のカラス

道中では、アイダに向かってカアカアとうるさく鳴いてくるカラス人間たちに出会う。

彼らこそ幾何学模様を盗んだ張本人たちだ。

…ということ物語らしい。めちゃくちゃ断片的にしか語られないので、あとは自分で推測するしかない。

Monument Valley モニュメントバレー 評価 攻略

ゲームの特徴Features

歩いていく

Monument Valley モニュメントバレー 評価 攻略

ゲームはいくつかの章に分かれている。

スタート地点から紋様が描かれている場所へとアイダが辿り着けばクリア。次の章へと進める。

しかし、最初からゴールのタイルがあるわけではなくて、何回かドアをくぐって何回か画面が切り替わっていって、やっとゴールがある場所に辿り着ける。

つまり、章のなかにいくつかのステージがあるというわけだ。

目を疑え

Monument Valley モニュメントバレー 評価 攻略

操作は簡単。画面上の道をタップすると、そこにアイダが歩いていく。

アイダが歩く道をつなげていくのが本作のメイン。

一見道がつながっていないように見えても、画面をスワイプしてステージを違った角度から見ると、あら不思議。つながって見える。

繋がって見えている状態なら、そのままを歩いていける。これが本作ならではの錯視を使ったパズルだ。

利用する

Monument Valley 評価 攻略

ステージ上にはギミックもある。

ボタンが付いているパーツや歯車が付いているパーツは動かすことが出来る。

更には、アイダの道を邪魔してカアカア鳴いているカラス人間でさえ、うまく誘導すればギミックを動かすために利用することもできる。

基本的には1人で旅するアイダだけど、お友達の黄色いトーテムがたまに出現する。

トーテムくんは道の上を移動することが出来て、低い地点と高い地点の橋渡しをしてくれる。ただ、階段は登れない。

トーテムくんを上手く動かすことが攻略の重要な鍵だ。。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

物語はよく分からない。でも、なんだか美しい物語。

終始、物静かな雰囲気で進んでいくんだけど、時々、突然ドラマティックな展開が起きてびっくりする。特に追加コンテンツのほうは、派手な演出も多い。

物語の内容は、芸術性の高いゲームでよくあるプレイヤーが考察して物語を想像する系。

だけど、「意味分かりませーん」と考えるのをやめちゃうような意味不明さじゃないので、物語にもちゃんと惹き込まれる。

キャラクターの魅力

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3.5

カラス人間の方が目立つけど、私は友達のトーテムくんのことが気に入った。

トーテムくんはひたすらアイダを助けてくれるんだけど、犠牲になることが多い。

そのたびに「トーテムくん!ありがとう、忘れないよ」と思うんだけど、少し先に進むとババーンと復活して登場する。というのを繰り返す。

トーテムくんの雑な扱い、そして、すぐに復活するトーテムくんの強靭さに時々笑ってしまった。

操作性

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4.0

タップとスワイプだけなので、操作自体は簡単

ただ、後半の方になってくると、パズルがどんどん複雑になるので、動かせる場所が増えてくる。

そうすると、意図していないところを動かしてしまったりする。小さめの画面でのプレイだと操作しにくいかも。

難易度バランス

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4.0

ミスしてもペナルティはないし(そもそもミスの概念がない)、時間制限もないし、いくらでも試行錯誤できる。

パズルは、徐々に難しくなっていく。ギミックも増えていく。それでも頭をかかえるような難しさにはならず、簡単すぎずもスイスイと進んでいける良い難易度

ゲームシステム

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4.5

色んなパズルゲームがあるけれど、「うわ、なるほど!なるほど!そういうことか!」と感心してしまうパズルは多いわけではない。

でも、本作では、感心しっぱなし

錯視を使ったトリックは素晴らしくて、どのステージでも「なるほどー!目からウロコ!」と唸ってしまう。

よく練って作られているパズルばかり。「今のパズルはなんだかなあ」なんて思うことは一切なかった。

エッシャーとか錯視アートを見ると、「よくこんなこと考えつくなあ」と尊敬してしまう。

で、本作では、そんな錯視の状況を自分で作り出せるというのが新鮮で楽しい

やりこみ要素

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3.0

ひたすらゴールを目指すのみなので、特にやり込み要素はない。

雰囲気が抜群なので、この世界を堪能しまくるのが1番のやり込みかな。

グラフィック

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4.5

本作の魅力の1つは芸術性の高さ

フォトモードもあって、そのままスマホの壁紙にしちゃいたいくらい素晴らしい。

本作の開発元はゲームだけではなく、デザインアプリなども手がけている。それも大納得なセンスの良さ。

サウンド

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4.0

ミニマルなグラフィックで、アンビエント系の音楽が流れる。いわゆる、チルってやつ。チルなゲームだ。

カラス人間のカアカアだけは、にぎやかに聴こえてくるけど。

ギミックを動かす時には、これまた綺麗な効果音がポォンポォンと響く。ゲーム全体がまるごと癒し。パズルの解き方を考えてる間もずっと癒される。

サントラはこちら

メインアーティスト:Stafford Bawler, OBFUSC & Grigori

総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

錯視を使った高品質のパズル

ミニマルで癒されるアートワーク

美しくて考察の余地がある物語

残念なところ

小さい画面だと狙った位置をタップしにくい

オススメな人

パズルが好き

芸術性の高いゲームが好き

癒されたい

オススメではない人

パズルゲームにはヒント機能が欲しい

ストーリーがよく分からないとイライラする

派手でど迫力な演出希望

オススメ
Monument Valley 2

本作の続編。こちらでは母娘2人が主人公。更に騙し絵を使った高品質のパズルが楽しめる。もちろん癒し度も最高潮。

オススメ
Moncage 箱庭の夢

こちらも錯視を利用したパズルアドベンチャーゲーム。立方体をぐるぐる回して、面に描かれた風景が繋がるとゲームが進んでいく。

Apple Arcade
Apple Arcade

Monument Valley
https://www.monumentvalleygame.com/mv1
©︎ 2014 ustwo Games Ltd

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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