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『Moonglow Bay』は、Bunny Hugが開発したアドベンチャーゲーム。
全てボクセルで描かれるグラフィックが特徴。
本作はXbox、PCでプレイ可能。
発売当初は日本語版がなかったため、本稿の画像は英語版のものになっているけれど、現在は日本語版が配信されている。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。
Moonglow Bayで暮らす仲の良いシニアカップル。主人公とそのパートナーだ。
主人公とパートナーは選択できて、主人公は名前も好きに付けれる。私は、男性主人公で、パートナーは妻のCaseyを選択。
2人はMoonglow Bayで老後、というより、セカンドライフを始めるために越して来たばかりだ。
でも、2人でポーチに座ってのんびり暮らそうという雰囲気ではない。
実は、やや寂れているMoonglow Bayを漁業で盛り上げるのが妻Caseyの夢。それに主人公はくっついてきたわけだ。
Caseyに魚釣りを教えてもらって、「さあ、漁師をやってみるか!」と思ったところで、突然時間がすっ飛ぶ。
3年後。
そこに、Caseyはいない。
海難事故でCaseyは帰らぬ人となり、主人公は家に引きこもって無気力な毎日を過ごしている。
しかし、そんな主人公を心配して娘Riverが訪ねてくる。
娘にお尻を叩かれ、背中も押されて、主人公はCaseyの夢を引き継ごうと一念発起する。
外に出てよく町を見渡してみると、Moonglow Bayの町も様変わりしている。
実は、Caseyも巻き込まれた海難事故以来、住人たちは「海が呪われている」「化け物がいる」と海を恐れて漁に出なくなってしまった。
そのせいで、町の寂れっぷりは加速し、もはやゴミだらけに壊れた建物だらけ。
それでも主人公は海へと漕ぎ出す。Moonglow Bayの町おこしは俺に任せておけ!
ゲーム内では常に時間が流れている。で、やることは盛りだくさんだ。
大きく分けて3つ大きな目的がある。
1つ目は、メインストーリーを進めること。
町の復興とMoonglow Bay周辺に伝わる伝説を解き明かしていくなど、物語が展開していく。
2つ目は、漁業。これこそ本作の最大の特徴だ。
魚自体や魚を使った料理は売ることができる。
そして、3つ目は、水族館で魚をコレクション。
釣ったり獲った魚を町の水族館に寄贈すると、町を訪れる人が増え、魚などを高く売れるようになっていく。
主人公のメインのお仕事、釣り。
釣りはルアーや竿、餌、そして釣る場所によって獲れる魚が変わる。
また、魚影に網を投げて一気に何匹も獲ったり、カゴを仕掛けておいてロブスターなどを獲ることができる。
釣りはミニゲームのようになっていて、魚に引っ張られる方向と逆にグイッと力強く引いたりなど操作が必要。
獲った魚は自宅で料理できる。
料理は、冷蔵庫から食材を出すところから切る、揚げるなど各工程でタイミングよくボタンを押すといったミニゲームになっている。
出来上がった料理は、自動販売機にセットしておくと自動的に売れていく。売上も自動的に入ってくる。
また、料理はご近所さんにプレゼントし続けると耳より情報を教えてくれたり、ジャーナルにサインしてくれるなど、仲良くなるツールにもなる。
しかし、こういうゲームにつきものの好みがある。住人は特定の料理しか受け取らないし、一日一個しか受け取ってくれない。
上述のように料理を売ったり、水族館に魚を寄贈して、どんどんお金(本作の通貨は貝がら)を貯めていく。
また、町の掲示板から依頼を受けて達成してもお金を貰うこともできる。
お金は、船や自動販売機をアップグレードしたり、新たなレシピの購入に使える。
また、一定額を払って町の壊れた建物をリフォームすることもできる。
そうすると、町が活気づき、ゲームプレイにとっても便利な施設が登場する。
物語の面白さ
4.0
牧場系シミュレーションゲームでよくあるやつ。新天地で新生活して住民とも交流。そして、怪しげな伝説やモンスターもいて。
その舞台がMoonglow Bayという入り江というだけ。
と思うんだけど、主人公がシニアなせいか、他の牧場系とはなんだか少し雰囲気が違う。
愛する人を失った切なさと寂しさ、でもそれを受け止めながら生活する穏やかな時間。
「住人と結婚してやるぜ!」というわけでもなく、「金稼いでやるぜ!」なパワフルな感じでもなく。
メインストーリーもちゃんとあるし、終始優しい空気が流れていて抜群に癒される。
キャラクターの魅力
4.0
NPCには基本的に意地悪な人はいなくて、優しい世界。
主人公と同じく海で大切な人を亡くした住人もいるし、町が廃れていくのを憂いている人もいる。
でも、ちょっぴり笑えるジョークを言い合ったり、主人公に忠告してくれたり。みんなあたたかくて、会話にも癒される。
NPCにお気に入りの料理をプレゼントすると、しっかりセリフも変わる。切ない会話もあるけれど、会話も楽しい。
操作性
3.5
釣りも料理もミニゲームっぽくなっている。特に料理では、食材を洗うなんて手間まであって驚き。
でも、複雑な操作は必要なくて、ちまちま作業するのが楽しくなってくる。
ただ、ボクセルグラフィックの1ボクセルが大きく、ちょっとした段差や物があると引っかかってしまったり、狭い場所から抜け出せなくなることがあるので注意。
こまめにセーブしておいた方が安全。
また、フォントの大きさが選択できるんだけど、うまく反映されないところもあって、「文字小さっ!」な時もあるのが残念。
アプデに期待!
難易度バランス
3.5
上述の通り、釣りや料理のミニゲーム的な操作は複雑ではないし難しすぎもしない。
釣りではポンポンと釣れるし、ゲーム内時間もいいペースで進む。
お金も最初から貯まりやすく、ひたすら作業地獄にならないのでゲームを進めやすい。
もちろん特定のレアな魚を狙ってもすぐ釣れるわけじゃないし、ちゃんとお金を稼がなきゃいけないので、どんどん物語を進められるというわけではない。
本作で1番大変なのは、魚の名前を覚えること。
クエスト受注やレシピ集や魚図鑑を見る時に、自分がその魚を現在所持しているか表示されない。
必要な魚の名前を記憶して、それをいくつ持ってるか確認して…というのが結構面倒くさい。
ゲームシステム
4.0
癒される雰囲気満点で、ほどよく面倒くさい。
牧場系ゲームだと、農業も漁業も畜産も、さらには自宅のインテリアとか、やれることが多さに圧倒されてしまうこともある。
だけど、本作は漁業に専念!なのでとっつきやすい。
また、町の復興が目に見えて分かりやすいので、やる気も続きやすい。
そして、プレイしていて意外だったのが、料理のミニゲームが楽しいこと。単純作業だけどちゃんとタイミングが重要で、絶妙に病みつきになる。
やりこみ要素
4.5
魚の種類は多い。コンプリートするのは大変だ。
そして、住人みんなと友達レベルに仲良くなったり、料理レシピを全てアンロックするのも大変。
ゲームを進めるのはテンポがいいけれど、完璧にクリアしようとするとなかなか大変。
やり込みたい人にとっては、しっかり楽しめる。
まあ、全要素クリアしようとしなくても、気づいたら時間が溶けてるゲームなので、やり込むというより気づいたらずっとプレイしてた。いつの間にかやり込んじゃってる病みつきゲームだ。
グラフィック
3.5
全てボクセルで描かれるグラフィック。高精細というわけじゃないけれど、可愛い。
魚も全てボクセルなので、釣った時はよく分からないけれど、水族館で眺めるとしっかり作り込まれてて見ていて面白い。
サウンド
4.0
印象的なメロディがあるわけじゃないんだけど、常に癒しのBGMが流れている。
こういう作業する系のゲームではBGMに飽きてきてしまうこともあるけれど、本作のBGMは主張しない曲ばかりなので飽きにくい。
サウンド面からもマイナスイオン出まくりで癒される。
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
漁業に特化した牧場系ゲーム
癒される雰囲気
シニア世代が主人公
料理の操作にハマる
引っかかったり抜け出せなくなる
バグが発生しやすい
牧場系ゲームが好き
ちまちま作業するのが好き
癒されたい
釣りや海が好き
ゆったりプレイできるゲームを探している
同じ作業をするのが面倒くさい
モンスターと戦いたい
物語をさくさくクリアしたい
クリアに時間がかかるゲームは避けたい
牧場系ゲームの決定版といえばコレ!『牧場物語』初期の頃をリスペクトして開発された大人気作。かなり自由度もやり込み要素も膨大なゲーム。
本作よりももう少し年齢高めのおじいちゃんが主人公のアドベンチャーゲーム。高低差を操作して進む独特なゲーム性で物語も素晴らしい。本作と同じく、若者が主人公のゲームとは違った時間の流れ方が良い。
一本釣りで町おこし
魚釣りと料理がメインのライフシムゲーム。
ミニゲームになっている作業が楽しく時間が溶けていく癒しの体験が出来る。
Moonglow Bay – ©BunnyHug Ltd 2020 – Published under license by Coatsink Software Ltd. All other trademarks are the properties of their respective owners
https://moonglowbay.com