『Stardew Valley スターデューバレー』とは、ConcernedApeが開発した牧場系のライフシミュレーションゲーム。通称、スタバレ。
元祖牧場系ゲームである『牧場物語』をリスペクトして開発されている。
本作は、PC向けに発売されて大人気となり、続いてスマホを含めたほぼ全てのプラットフォームでも配信されるようになった。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PC、iOS、Android、Apple Arcadeでプレイ可能。私はiOS版をプレイ。

スマホ版ではUIや操作法は他プラットフォーム版とは違っているけれど、ゲーム内容に変更はない。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
スローライフに憧れて
主人公は、ある日パソコンに向かう仕事漬け生活から脱出し、おじいちゃんから受け継いだ緑豊かなスターデューバレーの牧場へ。
主人公は、いわゆる脱サラして農業始めちゃう人。で、思いっきり人生変えたとこからゲームが始まる。

ぜんぜんスローじゃない
じゃあ、「田舎でのんびりしよっかー」とはいかない。
主人公はサラリーマン時代に貯蓄していなかったらしく、資金はカツカツ。だいぶ無計画で牧場に飛び込んだようだ。
そして、近くの村に挨拶に行くと、歓迎してくれる人もいれば、かなりそっけない人も。
どう接していいか悩むクセの強い人もいる。どうしよう、この新天地でやっていけるんだろうか。

元職場の進出
主人公の元職場はジョジャマート。大手スーパーマーケットチェーンを展開している会社だ。
ジョジャマートは田舎のスターデューバレーにも進出してきていて、土地を買い占めたり、村の商店を脅かしている。
それに屈したくない村長ルイスは、半ば諦めの気持ちでショボくれている。
ここは、主人公として、牧場経営で村を潤わせなければならんでしょう。打倒!元職場!

ゲームの特徴Features
出来ることが盛りだくさん

畑で野菜や果物を作る、家畜を飼って卵や牛乳を手に入れる、魚釣り、廃坑で鉱石を採掘、家と牧場を改築、農具や武器もアップグレード、ご近所さんの好感度アップ。
ざっと書き出しただけでも盛りだくさん。牧場系ライフシムあるあるなことはほぼ全て出来る。
しかも、それぞれがすぐにやり尽くせない。
種類も豊富だし、好感度だってすぐに最大値まで到達しない。かなりボリュームいっぱいだ。
出来ることが増えていく

スターデューバレーには、暦がある。
日付が変わり、季節も存在する。
季節によって育つ野菜が違うし、日によっては住人総出のパーティなどイベントも開催される。
また主人公は就寝することでレベルアップする。例えば、収穫を頑張った日の夜には、寝ている間に農業レベルが上がる。
といった感じで、その日の行動に応じて各要素がレベルアップし、新たなレシピやスキルなどがアンロックされる。寝る子は育つってわけだ。
何をどうするのか自由

上述した通り日の移り変わりがあるので、ゲーム内では常に時間が進んでいる。ウロウロしてたら、あっという間に一日が過ぎる。
で、主人公は深夜になると眠くなってしまい、その場で寝始めるという暴挙に出る。
そして、「えーい、整地だ、整地!」と木を切り倒したり、雑草除去していたら、あっという間に疲れてしまう(画面右下のエネルギーゲージがゼロになる)。
行き倒れてしまうと、自宅に強制送還される。
誰かが自宅に運んでくれるんだけど、その費用を請求されるので注意。
途方に暮れたら

出来ることも、やりたいこともポンポン出てくるので、なかなか暇にはならない。
それでも「何すればいいんだろう」と途方に暮れる場合は、村人からのお願いクエストを村の掲示板で受けることができる。
また、指定されたアイテムを古い村役場に捧げていくと精霊が現れて、スターデューバレーの様々な故障箇所が再建されていく。
この村役場再建が一応メインストーリーみたいな感じだ。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ

3.0
あるあるな牧場系ゲーム。荒れ果てた牧場を受け継いで、農業や畜産を頑張って立派な牧場にしていく。
村人達と交流しつつスローライフをおくるのが本作の魅力なので、メインストーリーは薄め。
とりあえずは村役場の復興と打倒ジョジャマートくらい(もちろん達成するには時間がかかるけど)。
でも、結婚して子供が誕生したり家族をつくることも可能で、主人公自身の人生は大きく変わっていく。
もちろん独身を貫くのもいいし、ご近所さんは素通りして自宅に篭って作業を続ける孤高の職人のような生活もできる。
キャラクターの魅力

3.5
メインストーリーはあってないようなものだけど、住人とのイベントは多種多様。
住人は性格が様々で、あんまり穏やかではない人も多い。複雑な事情を持つ人もいる。
よくぞこんなに個性的な面々が同じ町に集まったな。
でも、お気に入りの住人が出来たら、仲良くなってイベントを起こしていくのが楽しくなってくる。
しかし、日本語翻訳が硬い口調や直訳気味なことも多くて、感情移入しにくい時があるのは残念。
穏やかに話してたと思ったら、突然厳しい命令口調になったりしてビックリする。
操作性

4.0
私はスマホでプレイしたので、スマホでの操作性について。
操作性は良好。スマホの充電の減りも激しくない。
タップ操作も可能だし、仮想ゲームパッドでの操作もできるし、いつでも操作方法の設定変更ができるのは嬉しい。
ただ、小さい画面のスマホでプレイすると、意図していない部分をタップした判定になってしまうことがあるので注意。
なけなしのお金で買った種から芽吹いた作物を農具で吹き飛ばしてしまったことがあって、畑で泣き崩れる悲劇が起こったこともある。
難易度バランス

4.0
すぐには住人の好感度は上がらない。すぐに作物も育たない。
でも、すぐに資金は足りなくなる。村役場再建は、とてつもない壮大なプロジェクト。
なかなか牧場経営は軌道に乗らないようになっていて、明日の資金繰りを心配しながら眠る日も多い。
ほのぼのした牧場ゲームだからといって、決してヌルい難易度バランスではない。
ゲームシステム

4.0
スマホと牧場系ゲームは相性が良い。
ちょっと息抜きに別世界でスローライフを過ごすのは最高。ちょこちょこプレイするのにもってこいだ。
本作には特に目新しい要素はないけれど、ちゃんとやりたいことが自由にできるように作られていて、細かいところまで作りこまれている。
正直なところ、スマホ向けの牧場ゲームは課金ゲームが多いのが実情だ。
課金制が悪いわけではないけれど、期間限定イベントがあったり、作物が出来るまでかなり待たなければいけなかったり。
スマホでもがっつりゲームしたい派にとっては、しっかり本格的な牧場ゲームが自分のペースでプレイできるだけでも嬉しい。
また、スマホ版だからといって簡易版になったりせず、コンソールやPC版と内容が同じというのも嬉しい。
やりこみ要素

4.0
大ボリューム。めちゃくちゃやり込める。
季節が巡って2年目になると、1年目にはなかった要素やキャラが登場したり。
もちろん農業も鉱石堀りも極めるのは大変。収集要素だって膨大。
さらには、開発者さんがアプデをたくさんしてくれるのでコンテンツは増殖中。
とてつもなくコスパが良い長く遊べるゲーム。
グラフィック

3.0
昔ながらのピクセルアートグラフィック。
結構レトロで、昔の『牧場物語』の雰囲気そのもの。
初代の『牧場物語』が好きだった人にはたまらないはず。
サウンド

3.5
スローライフなので、もちろんBGMはほのぼの。
長時間黙々と作業することが多くなるけれど、邪魔にもならず、癒される素朴で良い曲ばかり。
\\サントラはこちら//
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
自由度が高い
やり込み要素が超大量
ほのぼのした雰囲気
残念なところ
小さい画面でプレイすると操作ミスしやすい
違和感のある日本語訳
オススメな人
牧場系ゲームが好き
長くプレイできるゲームを探している
チマチマした作業が好き
オススメではない人
作業が苦手
ストーリー性の高いゲームを探している
おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ
あつまれ どうぶつの森
スローライフといったら、どう森は外せない。作業は少なめ、住人との交流ももっとゆるめ。ただただまったり過ごせるゲーム。

Graveyard Keeper
「汚いスターデューバレー」と呼ばれる、不謹慎ネタやブラックジョーク満載のゲーム。ゲームプレイは、しっかり本格的なシミュレーションゲームなのでご安心を。ほのぼのとか平和に飽きた!という方にオススメ。

Stardew Valley
とてつもないスローライフ
オーソドックスな牧場系ライフシムゲームが、自由度高くやり込み要素もたっぷり楽しめる。
斬新さはあまりないけれど、昔ながらの牧場ゲームが味わえて癒される。
スマホ版でもコンソール版PC版と同じ内容が楽しめるので、スマホで長時間遊べるゲームを探している方にもおすすめ。
PCやコンソールと同じ内容をそのままスマホでもプレイできるのが嬉しい。
Stardew Valley スターデューバレー
https://www.stardewvalley.net
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