VRがどんどん手軽に身近になってきた。
なかでも人気を集めているのが、Meta Quest メタクエスト。
元は、Oculus Quest オキュラスクエストという名前だったが、MetaがFacebookから社名変更されたのに合わせて2022年からMeta Quest 2という商品名に変わった。
これまでのVR機器に比べてシンプルで小型軽量、そして起動も簡単。PCも必要ない。
2023年10月10日には更にパワーアップする後継機Meta Quest 3が発売予定で、Meta Quest 2の上位モデルにあたるMeta Quest Proも発売されている。

そんなメタクエストの魅力とおすすめ対応ゲームを紹介する。
Meta Questの魅力
Meta Questだけで準備完了
Meta Quest は、単体で動作するのが大きな魅力の1つ。
VRといえば、PCにケーブルで繋いで設定して…という面倒くささと、好きなところでプレイできないもどかしさがある。
ちなみにゲーマー向けのVRといえばPS VR2も人気だけど、こちらもPS5とケーブルで接続しなければならない。


しかし、Meta QuestはVRゴーグルがマシンでもある。なので、アプリを本体にダウンロードして動作すれば、PCなしでゲームをプレイすることができる。
何ができるのか?
Meta Quest で出来ること。
まずゲーマーにとって1番の重要な機能は、VRゲームをプレイすることができる。VR機器の中で1番人気なハードということもあり、VRゲームの多くが配信されている。
また、豪華ラインナップが魅力のXbox Game Passが導入されている。VR内の巨大スクリーンで対象ゲーム(Xbox Cloud Gaming)がプレイできる。ちなみにXboxのコントローラーも使用可能。

一方で、ゲームだけではなく、本当に海外の海岸や観光名所にいるような気分になれるYouTube VR(360°動画が楽しめる)や、仮想空間上でコミュニケーションができるアプリなどもオススメ。
そう、メタバースへの入り口になるわけだ。
ケーブルが不要なので、寝っ転がって動画を大画面で視聴出来るんだから最高。
そして、たとえ2D動画であっても、自分の目の前に大画面で広がるので、自分専用の大スクリーン映画館のような気分になれる(NetflixやAmazon Prime Video VRのアプリもある)。
また、Meta Quest 3ではMR(複合現実)技術が進化しており、自宅の家具や間取りをゲームのステージにしてバトルを楽しんだりすることもできる。
PC向けのゲームもできる
SteamなどでリリースされているPC向けのVRゲームも、ケーブルでPCとメタクエストを繋げて使うことでプレイすることができる。これを使えば遊べるゲームが更に増えるってことだ。
本体とアクセサリ
発売モデル
Meta Quest 3は128GBと512GBが発売されている。
たくさんゲームやアプリをダウンロードする人は大容量を買っておいた方が安心。
最新モデルのMeta Quest 3の解像度や処理能力は、Meta Quest 2上位モデルとして発売されたMeta Quest Proを上回っている。
Meta Quest 2は128GBと256GBの2つのモデルが発売されている。


そして、本体が薄型になり、解像度は約4倍にパワーアップ、更にプロセッサにQualcomm Snapdragon XR2+を採用したMeta Quest Proも発売されている。Meta Quest 2の上位モデルだ。
アイトラッキングやナチュラルフェイストラッキングなど、Meta Quest Proのみの機能も搭載されている。
頭が楽になる
本体に付属してくるストラップ(頭頂部で本体を支える部分)より、もっと楽になるのがElite ストラップ。
アクションゲームなど激しく動くゲームや、ゲーム中についつい大きく動きがちな人は用意しておいた方が安心。ゴーグルのズレや物理的な頭の負担を軽減してくれる。
また、VRゴーグルで重要な遮光と顔の形にゴーグルを合わせられる、よりゲームに没頭するためのアクセサリもおすすめ。
まとめて置いておく
本体丸ごとと上記Quest 2 ストラップもまとめて保管しておけるケース。
コントローラなど別々になっているので、置いておくと結構散らかりがち。全てをスッキリ保管するのに便利。もちろん持ち運びにも便利。
また、置きながら充電もできる充電スタンドもおすすめ。

おすすめゲーム
VRに対しての敷居を猛烈に下げてくれるMeta Quest 。ゲームの新たなプラットフォームとしても、どんどん地位を高めてきている。
魅力的な機器だけど、ゲーマーとして気になるのは「実際どんなゲームが出来るの?」というところ。
Meta Questでプレイできるおすすめゲームを紹介する。下記に載せる『Half-Life: Alyx』以外は全てMeta Quest単体でプレイ可能。
Resident Evil 4

REエンジンでフルリメイクもされた人気サバイバルホラー『バイオハザード』シリーズの第4作目。
そんなバイオ4がVR向けにリメイクされたのが本作(オリジナル版が元になっており、RE:4のVR版はPS VR2向けに配信予定)。
シリーズの人気キャラであるレオンが主人公で、怪物だらけの村を探索していく物語。
オリジナルでは三人称視点だったけれど、本作では一人称視点となってプレイすることになる。
VR専用ゲームとしてリメイクするにあたり、グラフィックの向上はもちろんだけど、ゲームプレイもコントローラ操作とは違った体験になる。
例えば、右手に拳銃を持って左手にナイフという装備が可能になるし、銃のリロードは実際に自分で両手を使って行わなければならない。オリジナル版よりもっと焦ることになる。
そして、アイテムを拾ったり、メニュー画面で持ち物の整理をする時も実際に手で持って操作する。
臨場感も恐怖感もVRでしか味わえないもパワーアップぶり。
Developer: Armature Studio
Publisher: Oculus Studios
Asgard’s Wrath 2

「VRでも超大作なファンタジーを楽しみたい!」という人にぴったりな、前作も高評価されているアクションゲーム。
古代エジプトを舞台に、Lokiの悪事を阻止するために戦う物語が描かれる。
仲間と出会ったり、遺跡や砂漠など広大な世界を自由に旅することが出来るのが魅力。
様々な武器種が登場し、それぞれ挙動やコンボが異なり、更にはパリィも可能。
メインストーリーだけでも60時間以上というお腹いっぱいの大冒険が楽しめそう。
2023年冬発売予定で、Meta Quest 3を購入すると特典として付いてくるという太っ腹ぶりにも注目。
Lego Bricktales

Meta Quest 3の進化したMR技術をふんだんに使って楽しめるのが、こちら。
コンソールやPCでもプレイすることができる高評価パズルアドベンチャーゲーム。
物理演算が組み込まれていて、レゴブロックで橋や乗り物などをちゃんと機能するように組み立てて謎解きしていく。
結構ちゃんと設計する力が求められる、大人にも楽しいレゴブロックで、笑える物語も魅力。
Meta Quest 3を使って、自宅のリビングにレゴの世界が広がったような光景でゲームを楽しむことができる。

Half-Life: Alyx

名作FPS『Half-Life』最新作。
VR専用ゲームとして完成度が高く、かなり評価も高いゲーム。
シリーズのナンバリングタイトルは過去2作発売されていて、本作は、第1作目と第2作目の間の物語が描かれる。
『Half-Life』は、異世界Xenから現れたエイリアンと戦うFPS。主人公は、ゴードン・フリーマン博士。
だけど、本作では、『Half-Life 2』でパートナーとなるアリックス視点で描かれる。アリックスは、父親のイーライと共にエイリアンと戦う。
シリーズ通して、ただ撃ちまくるだけではないFPSというのが魅力で、重力を操作する「グラビティグローブ」を駆使してバトル、謎解き、探索をしていく。
リアルな操作感や目の前四方八方に広がるドラマと気持ち悪いエイリアンたち。
VRゲームの中で最高傑作の1本と呼ばれているゲーム。一度は体験しておきたい!
本作は、Steamでのみ購入可能なので、上記のOculus LinkケーブルでPCと繋ぐ必要がある。
Developer: Valve
Publisher: Valve
Moss

VRでアクションというと、「激しく動くし、やたらと銃を撃つゲームばかりだしなあ」と敬遠する人もいるだろう。
そんな方におすすめなのが本作。
主人公のQuillの冒険を見守るような立場でプレイしていくアクションアドベンチャー。
広い世界に憧れるQuillが、復活してしまった古の悪魔から叔父さんを助ける旅に出る。
プレイヤーは、完全にQuillになってしまうというわけではなく、Quillにバトルの指示を出したり、ギミックを操作してQuillの進む道を作ってあげる。VRゲームとしては珍しいTPS視点のゲーム。
とても可愛らしく魅力的で絵本のような世界に入り込むことができる。
第2作目も発売されている人気作。
Developer: Polyarc
Publisher: Polyarc
The Walking Dead: Saints & Sinners

VRは臨場感がハンパないのでホラーを楽しみやすい。驚いて周囲を巻き込んでひっくり返らないよう注意が必要だけど。
本作は、人気海外ドラマ『Walking Dead ウォーキングデッド』の世界でサバイバルしていくアクションゲーム。
ドラマや原作とは関係なく、とあるツーリストとして、安住できる場所を目指してニューオーリンズの街を探索していく。
もちろん、ウォーカー(ゾンビのこと)を倒したり、やり過ごしたりしていく。
しかし、『ウォーキングデッド』といえば、ゾンビより人間の方が怖いという世界。
本作でももちろん生存している人間たちが徒党を組んでいて、主人公は二大勢力の間で板挟みになり、双方の間でうまく立ち回りながらサバイバルしていくことになる。
まず、ゾンビに襲われるだけでも恐ろしいんだけど、バトル中には身体の色んな部分がぶっ飛んだりしてしまう。それをVRで視界いっぱい見ることになるので、かなり刺激的な体験になる。
続編『The Walking Dead: Saints & Sinners Chapter 2』も発売されている。
Developer: Skydance Interactive
Publisher: Skydance Interactive
The Climb 2

VRでは、360度全方向に広がる絶景を眺められるのが魅力の1つ。
そんな絶景を見ながらゲームも楽しめるのが『The Climb』。
現実世界だと、相当な度胸と筋力がないと挑戦さえできないフリークライミング(命綱なし、自身の身1つで様々な場所を登るエクストリームスポーツ)。
それが、VRなら手軽に体験が出来てしまう。
高層ビルの上に登ったり、雄大景色を背に断崖絶壁を登ったり、とにかく絶景続き。
もちろんゴールまで効率の良いルートを探して登っていくというゲーム性もちゃんとある。
高所恐怖症の人にとっては背筋が凍るような体験になるかもしれないけれど、現実では味わえない視点や登頂する達成感を味わうことができる。
Developer: Crytek
Publisher: Crytek
Jurassic World Aftermath

映画『ジュラシック・ワールド』の世界が舞台のアドベンチャーゲーム。

映画のその後が描かれる。『ジュラシック・ワールド』の島に戻った主人公が機密情報を手に入れるため島を探索していく。
映画を見た人ならご存知だろうけど、あの島からは人間は脱出して、恐竜は野放しになっている。
というわけで、恐竜たちから隠れて逃げて進むというハラハラアドベンチャー。
コミック調のグラフィックになっているけれど、スリル満点な内容。
頭の良い小型恐竜のヴェロキラプトルからの群れに追いかけ回され、手のひらで転がされているような気分になりながらも、なんとか生き延びて脱出するしかない。
Developer: Coatsink Software
Publisher: Oculus Studios
Superhot VR

自分が動く間だけ時が進む独特なゲームシステムのFPSゲーム。
ローポリゴンな「精神と時の部屋」のような世界に赤い人がたくさんいる。
この赤い人が敵だ。自分が動く時だけ相手も動く。
というわけで「だるまさんがころんだ」状態で、敵を殲滅していく。
アクションでありながら、次の一歩で敵がどう動くかを予測しながら立ち回るパズルのようなゲーム性が高く評価されているゲーム。
特定の縛りがあるモードや、ただひたすら長く生き延びるモードなども楽しめる。
Developer: SUPERHOT
Publisher: SUPERHOT Team
