『The Gardens Between』レビュー: 巻き戻して進めて何かが変わってる!

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『The Gardens Between』とは

『The Gardens Between』はノスタルジックな雰囲気と繊細なアートが詰め込まれたパズルアドベンチャーゲーム。
美しい庭園の島が連なる不思議な世界。
それぞれの島に隠された秘密を見つけるため、親友のArinaとFrendtと共に時間を操りながら数々の謎を解いていきましょう。

Nintendo Store

オーストラリアのThe Voxel Agentが開発したパズルアドベンチャーゲーム
人気スマホゲームの『Train Conductor』の開発元だ。

『The Gardens Between』は、PS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC/iOS/Androidでプレイ可能。

私はPS4版をプレイした。

ストーリー

子供時代の秘密基地の定番であるツリーハウスにいる男の子と女の子

きっと仲の良い友達同士なんだろうけど、浮かない顔。
というか、悲しそうな顔。

喧嘩でもした?と心配して見ていると、ピシャーンと雷が落ちる。
落ちた瞬間、時が止まった!
ではなく、巻き戻ってる?

そう思った瞬間、なぜか2人は不思議な島に瞬間移動。

目を覚ました2人は島を歩いていく。
そこには懐かしい2人の思い出の光景の数々が!

島を移動しながら、2人の思い出を辿って行く。
悲しそうな顔をしていた2人に何が起きるのか。

セリフやテキストは一切登場しない。
が、ストーリーや2人の想いはよく分かるくらい描き方が丁寧!

ゲームの特徴

時間のみ操る

ゲームはステージ制。
1ステージが1つの島になっている。

島の頂上にある台座に光のついたランタンを置けばステージクリア。

女の子と男の子がズンズンと歩いていくわけだが、彼らを直接操作できるわけではない。

操作できるのは時間の流れと2種類のアクションのみ

右方向にスティックを倒すと時間が進む。
左方向にスティックを倒すと時間が戻る。
それだけ。

また、特定の場所に来ると、女の子はランタンをその場に置くか手に持つことが出来る。

男の子は不思議スイッチのオンオフが出来る。

操作はそれだけ。
本当に、それだけ。

何かが変わる

時間を巻き戻して進めるだけなら、元に戻るだけで何も変わんないじゃん?と思うんだけど。

実は、何かが確実に変わる

例えば、女の子が板に刺さったノコギリの上を通る場面。

一回時を進めるだけだと、ノコギリは板に刺さったままで、次の場面へと進んでいく。

が、女の子がノコギリに乗る瞬間だけを、巻き戻して進めて巻き戻して進めて……。
すると、板が切れてしまう!
で、切れた板は、立ち往生していた男の子が進む橋となる。

時を進めて戻して、「変わる瞬間」を見つけ出す

見つけ出した時の気持ち良さと言ったら!
これが、いわゆるアハ体験ってやつなのか。

時を操って2人が進む道を変えてしまう。
もはや神になったような気分。

ポータブルな光

ランタンに入れてゴールまで運んでいく光だが、そう簡単に運べるわけではない。

2人が谷間を乗り越える光る橋となって消費されたり、光を吸い込んでしまう花もある。

しかし、実は、島には2人以外の生物(?)がいる。
ピョコピョコと跳ね回る立方体たちだ。

跳ね回るとはいっても、立方体くんは時間と共に一定の動きをしている。

彼らにランタンを託すことで、光を運んでもらうことが出来る。

ステージが進むごとに立方体くんの動きは複雑になり、数も増えていく。

しかし、彼らをうまく使わなければステージクリアは不可能。

本作ではカメラ視点は自由に動かせない。
狙いをつけた立方体くんの軌道を注視!

評価と感想

良いところ

GOOD
  • 独特な謎解き方法
  • セリフなしでも伝わる物語
  • 美しいグラフィックと世界観
好き…‼︎

ボリューム少なめ

謎解きゲームといえば、組み合わせを考えたり、正しい手順を考えたり。
「あーでもない、こーでもない」とやり直す。

本作でも、もちろん試行錯誤は必要なんだけど、ちょこちょこと手を動かすわけじゃない。

時間を巻き戻して進めて、美しく変化する景色をただただ見つめ続ける。

この見つめ続けてる時間が、2人の過去を思い起こしている気分になってくる。
ゲームというより昔のアルバムを見ているような癒しと郷愁が押し寄せてくる。
いや、もちろん、自分の思い出ではないんだけど。

そもそもスローモーションになったり、時が戻ったり止まる演出って、全人類が心揺さぶられるはず。
少なくとも私は、そういった演出が好きだ。

そんな演出を謎解きゲームに上手く落とし込んでいるシステムには、ただただ感心してしまう。
時間を操作できる独特なプレイ感覚は、他のどのパズルゲームとも違った体験になった。

『Gorogoa』をプレイした時のような、ゲームシステム自体に感動する作品だ。
独創的で面白い。

そして、システムだけではなくてアートワークも素晴らしい。

ステージには、2人の思い出にまつわる物が散りばめられている。

「これがあの時のあれで」といった説明は一切ない。
でも、「きっとこの自転車で走り回って、2人でこの望遠鏡で夜空を眺めたんだろうな」と思い出を想像することが出来る。

2人のことはゲームスタート時からしか知らないわけだし、セリフもないし、どういう子なのかは一切分からない。
でも!なんとなく分かってきちゃうんだな、これが。

セリフがなくても、理解できてしまう
本当にセンスが良いゲームだ。

謎解きもステージを進めごとに難易度が上がっていって、「あー、なるほど!」と感心するような解き方が登場する。
これまたセンスがいい。

残念なところ

BAD
  • あっさり終わってしまう
うーん…

満足しっぱなしのゲームだけど、唯一難点を挙げるとすると、ボリュームが少ないこと。

2人に起きる「ある出来事」を切り取った作品なので長編である必要はないとは思う。
でも、もう少し!もう少しだけ時を操らせてくれ!

とてもいいシステムだったからこそ、「ここで終わっちゃうの?もったいない!」と思った。

こんな人にオススメ!

どれかに当てまるなら
  • パズルゲームが好き
  • 独創的なゲームをプレイしたい
  • 芸術性の高いゲームが好き
  • ゆったり謎解きしたい
  • 数時間でクリアできるゲームを探している
オススメ!

『The Gardens Between』
http://thegardensbetween.com
 © The Voxel Agents 2019

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