【Katana ZERO】画面ごと乱れる超高速サムライ – 攻略とレビュー

一撃必殺の豪快さと緻密な作戦立て、そして認識が歪んでいく物語に惹き込まれる『Katana ZERO』。
Katana ZEROの特徴
- ストーリー: 任務をこなす暗殺者が、組織と自身の真実に迫っていく物語
- 攻略: スローモーションを駆使しながら主人公も敵も一撃死するステージクリア型アクションゲーム
- 評価: 作戦立てもアクションの上手さも求められる歯ごたえは爽快感抜群、物語にも惹き込まれる高評価作

- スローモーション交えたかっこいいアクション
- 立ち回りを考えるパズル要素も楽しめる
- 二転三転するストーリー
- 寄り道ややり込み要素はほぼない
『Katana ZERO』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Katana ZEROの攻略
Katana ZEROの概要
タイトル | Katana ZERO |
---|---|
開発元 | Askiisoft |
販売元 | Devolver Digital |
発売日 | 2019年4月18日 |
対応機種 | Switch, Xbox, PC, Netflix |
ジャンル | アクション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Switch |
今後、追加コンテンツが配信されることが発表されている。
ストーリー
謎のサムライ暗殺者

本作の主人公は、凄腕の暗殺者。組織から命令されたターゲットを暗殺する日々をおくる。
それぐらいしか分からない。主人公自身のことも、偉そうに任務を命令してくる組織についても全く分からない。
主人公は、毎回精神科のカウンセリングのようなものを受け、クスリ(明らかにヤバそうなやつ)を打ってもらいミッションに出かける。
このカウンセラー風の医者が暗殺の指示書を渡してくるので、医者も組織の一味なのだろうけれど、それ以上は分からない。とにかく全てが謎だ。
サムライの記憶

主人公の素性は分からないものの、主人公は任務を終えるとスラム街にある自宅に帰って眠る。
そして、ほぼ毎晩悪夢を見る。暗殺稼業なんてしていたら、夢見が悪くても不思議ではない。
しかし、この「悪夢」のおかげで、主人公は自身の記憶を取り戻していく。
彼が働く組織の正体は何なのか、そして夢にしてはかなり具体的な彼の悪夢は何を意味するのか。現実と妄想の境界がぼやけそうになりながら、サムライの危険な暗殺家業は全ての真実へと向かっていく。
サイバーパンクな世界

ところで、主人公がサムライとはいっても本作の舞台は日本というわけではなく、サイバーパンクな都市だ。
高層ビルやネオンがギラギラ輝くナイトクラブもあれば、主人公が暮らす治安の悪いスラム街もある。いずれにせよ近未来的な街だ。
そう、主人公1人だけがサムライ風の格好をしているのだ。着物がバスローブっぽく見えるので、敵には「バスローブ男」と噂されている。
暗殺者なのに特徴のある目立つ格好でいいのかと心配になるけれど、彼には何かこだわりがあるようだ。
攻略のポイント
サムライの戦い方

本作はステージクリアでゲームが進行する。各ステージ上の全ての敵を倒すと次のステージに進むことが出来る。
主人公は、刀で豪快に敵を斬り、敵は吹っ飛び一撃死する。
また、回避や、ステージ上に落ちている色々な物を拾って投げつけることも出来る。そこらへんにある包丁や銅像をブンブン投げつける。空き瓶だろうと包丁だろうと、投げつけたものが敵に当たれば、敵は一発で死ぬ。
空き瓶でも一撃必殺できるとは、さすがプロの暗殺者だ。
スローモーションで見切る

主人公は、ミッション前に打ってもらうクスリのおかげ(副作用?)で、一定時間全てをスローモーションで見ることができる。
敵が撃つ銃弾さえゆっくりになり、刀で銃弾を弾き返すことが出来る。弾き返した弾が敵に当たれば、もちろんその敵を倒せる。
ただし、これは「周りはスローモーションだけど、自分は普通通り動ける」という超能力というわけではなく、主人公自身の動きもゆっくりになる。
そして、スローモーション能力は無限に使えるわけではなく、画面左上に表示されるゲージを消費する。ゲージは時間経過で回復する。
脳内無限ループ

上述した通り敵は一撃で倒せるけれど、主人公も一撃で死んでしまう。主人公は凄腕の暗殺者だけど、敵のパンチ一発で死んでしまうほど打たれ弱い。誰もが一撃死するゲームだ。
ゲームオーバーになると、ステージ最初に巻き戻る。文字通り「巻き戻し」の演出が起こる。
実は、ステージを攻略している際のゲームプレイは、全て主人公が考えている任務実行前の脳内シミュレーションという設定になっている。
ステージ上で主人公が敵に倒されると「オオウゥ」という断末魔とともに「これでは上手くいかないな」と呟き、「スタート地点から考え直そう」というわけでステージ最初からリスタートととなる。
全敵をミスなく倒してステージを無事にクリアできると、「よし、これなら上手くいく」と呟き、プレイした通りの再現VTRが「現実に起きたこと」としてモノクロ映像で流れる。
会話もハイスピード

主人公はプロの暗殺者なので無駄なお喋りはしない、と思うけれど、本作には会話シーンがたくさん登場する。
といっても、主人公がペラペラ喋るわけではなく、選択肢から返答を選ぶことになる。
ただし、選択肢を選べる時間には制限がある。時間切れになるとデフォルトの選択肢が自動的に選択したことになってしまう。
なかには選択肢が表示された際に数秒間だけ現れる赤い選択肢もある。赤い選択肢を選びたい場合は、相手のセリフに食い気味で素早くボタンを押さなければならない。
選択肢によって、その後のリアクションや演出が変化する(物語の分岐要素はない)。
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Katana ZEROのレビュー
物語: 惹き込まれ、考察が止まらない面白ストーリー

本作はアクションがメインのゲームではあるけれど、ストーリーもかなり魅力的だ。
主人公の謎、組織の謎、クスリ打たれすぎて現実と幻覚の区別がつかなくなるなど、ストーリーもかなり見応えがある。
裏社会の物語であり、ドラッグで「飛ぶ」演出もあり、残虐なシーンもある。モラル崩壊した展開も多いので、ピクセルアートのおかげでデフォルメされてはいるものの、そうした演出が苦手な人は注意。
でも、暴力的な演出が大丈夫なら、意外な展開とどんでん返しに驚き、考察が捗るテンポのいい物語が楽しめる。
長編ではない分、二転三転する面白展開がぎゅっと詰まっている濃い体験ができる。
操作性: 気持ち良い高精度アクション

操作性はめちゃくちゃ良い。ズバァッズバズバッと素早すぎる刀アクションが、ハイスピードで繰り出せる。
スローモーションも回避もボタン1つで操作はシンプルで分かりやすい。
挙動も当たり判定も精度高く調整されていて、ノンストレス。エフェクトもカッコ良くて、全てが気持ち良い。
難易度: 作戦立てもアクションもどちらも求められる歯ごたえ

敵だけでなく主人公も一撃死するので、単にバシバシ斬っていても上手くはいかない。ちゃんと立ち回りを考えてから敵に襲いかからないとあっという間にゲームオーバーになる。
何回も失敗することもあるし、やり直した時には敵が意外な動きをしてきて「え、さっきと違うじゃん!」と予想通りには進まないこともある。
暗殺者たる者、臨機応変さが大事だ。敵の数が多いので、「こっちの敵を斬って、あっちの敵は花瓶を飛ばして」とパズルのように戦略を練る必要がある。
終盤になってくると一筋縄ではクリアできなくなる。アクションのテクニックだけではクリア出来なくなってくるので、立ち回りを考える試行錯誤が必要になる。
初見殺しも多いけど、やり直して更に上手い立ち回りを考えていくのが本作の醍醐味だ。とはいっても、詰まってしまうような難しさではなく、ステージ構成を覚えながらプレイすれば必ず活路が見出せる。
歯ごたえと考え甲斐がありつつ、適度なペースで攻略できる。良い難易度バランスだ。
システム: 難しさと達成感が絶妙で中毒性高いゲーム

ハイペースなアクションではあるけれど、任意でスローモーションにできる。この緩急交えながらステージを制覇していくのが面白くて病みつきになる。
上述もしたけれど、すべて気持ち良い操作感になっているので失敗しても全然苦にもならない。
スローモーション演出が最高にかっこ良く、上手くクリア出来た時は爽快感と達成感と「自分って上手いかも」と勘違いに浸れるくらい鮮やかなアクションが楽しめる。
立ち回りを考える要素と一撃で死んでしまう緊張感、そしてアクションを素早く正確に行うテクニック。頭も手も超多忙でそれに見合った達成感が得られる。病みつきになるゲームだ。
芸術性: 演出も格好良いサイバーパンクピクセルアート

全てピクセルアートで描かれる。
斬った際には画面全体が揺れたり、グリッチエフェクトも効いており、サイバーパンクな雰囲気が満点。全て果てしなくカッコイイ。見た目のカッコ良さにも病みつきなってしまった。
ゲームスタート前に「視覚効果が多いので、ご注意」といった警告が表示される通り、激しい光や映像が歪む演出が多い。しかし、そうした演出が苦手な人には「視覚効果オフ」設定が用意されているので安心だ。
サウンド面では、重低音響かせて聴きたいノリの良いBGMばかりだ。まさにサイバーパンク!
ちなみにBGMは、ミッション前に主人公が手持ちのカセットで好きなBGMを流しながら脳内シミュレーションしているという設定になっている。
また、刀で銃弾を跳ね返す時のガキィンという音など、アクションと共に気持ち良い効果音が鳴り響く。これによってアクションの爽快感がさらに増し、耳も気持ち良い。
サントラはこちら
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Katana ZEROの総合評価
Katan ZERO

総合評価
どう立ち回って攻略するか考える面白さと、かっこ良く爽快感も抜群なアクションの楽しさも味わえるアクションゲーム。考察したくなる二転三転する物語にも惹き込まれ、やみつきになる高評価作。
おすすめな人 | ハイペースなバトルが好き 試行錯誤するのが好き サイバーパンクな世界や物語が好き |
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おすすめではない人 | モラルを欠いた演出が苦手 ハイペースなアクションが苦手 一撃死するゲームが苦手 |
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My Friend Pedro
- アクロバティックに敵を銃撃していくアクションゲーム
- 裏社会の敵を倒しながら、自身の素性に迫っていく物語が描かれる
- スローモーションを操り、うまく立ち回れるとスコアが上がっていくシステムも特徴

Mr. Shifty
- テレポートできる能力を駆使して、大量の敵を倒していくアクションゲーム
- 大量の敵を捌くハイペースなバトルを楽しむことができる