『Mr. Shifty』とは
オーストラリアのTeam Shiftyが開発した見下ろし視点の2Dアクションゲーム。
PS4、Nintendo Switch、Xbox One、PCでプレイ可能。
私はNintendo Switch版をプレイ。
ストーリー
主人公はタイトル通りのMr. Shifty。
名前以外は不明だけど、何らかの組織に所属しているらしい。
ストーンコーポレーションから「メガプルトニウム」を奪うため、同社のビルに潜入。
潜入どころか、ドッカーンと派手に登場したところからゲームはスタート。
めちゃくちゃ危険そうな任務だけど、1人で任務遂行中。
唯一、ニクスという女性が無線でアドバイスをくれる。
一向に現場に応援は送ってくれないし、やたらとテンションが高いし、緊迫した場面で渾身のジョークを披露するという、チャーミングな味方だ。
ストーンコーポレーションの会長、その名も社名そのままストーン氏。
彼が差し向ける大勢の手先をなぎ倒しながら、Mr. Shiftyはお目当てのメガプルトニウムに一目散に向かっていく。

アクションゲームなので、ストーリー要素は軽め。
Mr. Shiftyはムダ口を一切叩かず、黙々と敵をぶっ飛ばしていく恐ろしい奴だ。
ゲームの特徴
1発アウト
ストーンコーポレーションのビルが舞台。
いくつかエリアで構成される各階(フロア)が1つのステージになっている。
基本は、各エリアの敵を全滅させると次のエリアに進むことが可能。
全てのエリアを制覇するとステージクリア!で一息つくことが出来る。
主人公は、敵を殴る。
近接攻撃の専門家だ。
一方で、敵は銃や手榴弾、ロケットランチャーまで持ち出してくる。
非常にズルイ。
しかも、どんな攻撃であろうとも、主人公は1発やられたら即死。
しかし、こちら側からは、敵を2、3発殴らないと倒せない。
非常にズルイ。
死ぬと、各エリアの最初から再スタート。
一回のミスも許されない。
しかし、実は、主人公は究極にズルイ能力を持っている。
なんと瞬間移動が出来る。
一定の距離をパパッと移動できる。
壁があっても敵がいても、すっ飛ばして移動できる。
更に、ステージ上に落ちている木の棒やマグカップなどを拾って手に持ち、敵を殴りつけたり投げつけたりも出来る。
そうしたアイテムで敵を攻撃すると、敵は1発ノックアウト。
マグカップでも凶器になるのだ。
ゲージやりくりと神タイム
画面下には青色の5ブロック分の瞬間移動ゲージが表示されている。
瞬間移動1回で1ゲージ消費するけれど、ゲージは時間経過で回復する。
また、敵を連続して倒していると、瞬間移動ゲージ上に表示される棒状の黄色ゲージが溜まっていく。
溜まりきると、敵に銃で撃たれそうになった瞬間に全てがスローモーションになる。
しかし、主人公はそのまま通常通り動くことが可能。

まさに神タイム!
一気に敵を倒しまくるチャンス!
ただし、黄色のゲージは一時停止してくれない。
敵を倒してゲージが少し溜まっても、すぐに次の敵を倒さなければ、どんどんとゲージが減っていく。
評価
作品の魅力
ストーリー [star rate=”3.5″]
キャラクター [star rate=”3″]
進行のテンポ [star rate=”4″]
グラフィック [star rate=”4″]
音楽・効果音 [star rate=”4″]
Mr. Shiftyは何者なのか。
なぜ瞬間移動が出来るのか、この任務は?Mr. Shiftyが働いている組織って?
ほぼ、謎。
かといって、考察できる情報もないし、ゆっくり謎を解き明かす暇なんてない。
でも、謎すぎるので、ストーリーは薄めだけど先がちゃんと気になる。
中だるみすることなく、一気にクリアまで突っ走れる。

とは言っても、ストーリーはオマケ程度
見下ろし視点なので、Mr. Shiftyも敵も含めて全員の頭頂部ばかり見ることになる。
それでもコミック調のグラフィックは、いい感じ。
BGMはノリが良くて、スピーディーなアクションと相まって気分がアガる。
ゲームプレイの評価
操作性 [star rate=”5″]
システム [star rate=”4″]
難易度バランス [star rate=”5″]
自由度・戦略性 [star rate=”4″]
やり込み要素 [star rate=”3″]
バグの少なさ [star rate=”4″]
アクションの挙動はキビキビ。
高速に動ける瞬間移動が、操作していて気持ちいい。
「はっはっはー、ついてこれるかなー?」とパッパッパッと瞬間移動しまくってるのがシンプルに楽しい。

いい気なってると瞬間移動ゲージが切れてしまって
死に物狂いで逃げるハメに
主人公は一撃死するので、敵の配置、拾える武器、ステージ構造をしっかり把握して立ち回らなければならない。
パズルのようでもある。
考えながら高速で立ち回る。
初見殺しも多くて、死にながら試行錯誤。
脳汁ブシャアアア体験ができる『Katana ZERO』に似た面白さ。


本作では、脳汁ブシャァというより、「全員さばききってやったぜ、ふぅ」みたいな達成感が得られる
そして、ゲーム中盤くらいからは敵が激増。
大軍勢相手に一瞬たりとも気を抜かず、敵をさばいていく。
特に長いエリアの最後の方で死んだ時は、「また最初からだと!?」と、絶望。
悔しいんだけど、この緊張感が癖になる。
理不尽さはないので、立ち回りを磨き上げていくのみ。

リスタートはポンポン出来るけれど、集中力が続かなくなってくると全然ダメ
一旦、休憩!
各ステージの最後に死亡回数と時間が表示されるので、どこまで極めるかがやり込み要素になっている。

評価を気にしないなら、特にやり込み要素はない
総合評価 [star rate=”3.95″]
おすすめな人・おすすめではない人


Mr. Shifty
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