『Yoku’s Island Express ヨクのアイランドエクスプレス』レビュー: フンコロガシが跳ね回る高品質がっつりメトロイドヴァニア

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『Yoku’s Island Express』とは

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

Villa Gorillaというスタジオが開発した2Dアクションのメトロイドヴァニアゲーム。

PS4、Nintendo Switch、PCでプレイ可能。
私はPS4版をプレイ。

あらすじ

南の島っぽいモクマナ島に主人公のヨクがやって来る。

ヨクは、小さいフンコロガシボディでありつつも立派な郵便局員

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

島では何やらトラブルが多発していて、郵便配達が滞ってしまっている。赴任早々、大変なことになっている。

ヨクは、ボール(明らかにフンコロガシのフンだけど、ゲーム内では「ボール」と呼ばれる)を転がしながら、本業の郵便配達もしながら、島民のトラブルも解決する。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

島には、様々な住民がいる。鳥やウサギといった分かりやすい動物から、生態がよく分からない生物、そして木までもが喋る。全員が島民。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

みんな赴任してきたばかりのヨクを歓迎してくれるが、それぞれトラブルを抱えている。

彼らのトラブルを解決することが、メインストーリーに組み込まれていることもあれば、サブクエストになっていることもある。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
NPC達はヒントをくれたり
どうでもいいことしか喋らなかったり

そして、小さいボディの郵便局員は、いつしか島に迫る脅威にも立ち向かっていくことになる。

ゲームの特徴

小さいようで大きな島

ヨクが旅する島は、複雑に道が入り組んでいる。

「そんなに大きくなさそうな島だ」と思っていると、意外なところに抜け道、脇道があって、移動できる範囲は予想以上に広い

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

行ったことのある場所から地図が描かれていくけれど、一度通ったことのあるエリアでも寄り道が見つかったり、行けそうにない場所にも後から行けるようになる。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
通っていない場所は雲に隠れている

そう、このゲーム、ピンボールだとか、ほのぼのグラフィックだとか魅力はたくさんあるけれど、実はしっかりしたメトロイドヴァニア。ストーリー忘れて探索に没頭してしまうくらいマップが作り込まれている

ピンボールアクション

舞台となるのはのどかな島だけど、なぜかピンボールのフリッパー(ボールを打つレバーのような板)が至る所に設置されている。

ヨクが地面の上にいる時は、ヨクを左右に移動させることは出来けれどが、ヨク自身はジャンプできない。

PS4版では、黄色フリッパーはR2ボタン、青色フリッパーはL2ボタンで動かすことが出来る。基本はそれだけ。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

ヨクはボールをコロコロ転がしながら歩いていて、ボールとヨクはヒモで繋がっている。フリッパーの上にヨクを移動させ、フリッパーを操作してピンボールのようにヨクを打ち飛ばす。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
当たり判定はボールの方
本体はフンということ!?

狙って打ち上げる

ピンボールなので、もちろんボールが当たると良いことが起きるターゲットが存在する。

狙うのは、まずフルーツ

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
上手くフルーツが取れるように
ヨクを打ち飛ばす

フルーツを一定数集めると、各所にある封印されたフリッパーを解放することが出来る。探索できる範囲が広がったり、ショートカット開通に役立つ。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

次に狙うのは、紫色のマーク

島の特定の場所には、先に進ませない通せんぼ紫ゲートがある。

ヨクを打ち飛ばして、一定数の紫色のマークに触れるとゲートが開き、先に進めるようになる。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
画面左上の方にあるのがゲート
浮かんでいる紫マーク全てを取ると開く

もちろん単純に先に進むためにも、狙った道にヨクを打ち上げなければならない。打ち上げた後はヨク自体を移動させることはできない。何の気なしに打ち上げたら、ポーンと上手くいっちゃうなんていうラッキーも起きる。まさにピンボール。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
風が吹いていたり
一筋縄では通してくれない場所も

誰かの願いを叶える

どこへ行くのも自由。

寄り道へ入っていく、やり込み要素に熱中したり。メインストーリーに関わるクエストも攻略順は自由。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

メインクエストを進めないと通過出来ない場所もあるものの、かなり自由度が高い。クエストが発生すると、地図上に目的の地が表示される。だけど、道中は自分で道を探さなければならない。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

郵便局員の本業である郵便配達だけでなく、何かを集めてほしいなど様々なクエストが発生する。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
NPCはそれぞれ好きな場所に住んでいる
全員の家を回るだけでも大変

開花するフンコロガシパワー

メトロイドヴァニアスタイルなので、ヨクは徐々に新たな技を得ていく。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
誰かに教えてもらうことが多い

ナメクジを吸い取ってナメクジ爆弾にしたり、『となりのトトロ』の「まっくろくろすけ」のような「スス」に首輪とリードを付けてペットにしてしまったり。

他のゲームではあまり見かけないコンセプトの技を得て、才能開花していく。

しかし、こうした技は、フリッパーでヨクを打つ操作とは別タイミングで発動させなくてはならないので、どんどん忙しくなってくる。

ヨクを打ち上げたら、良きタイミングで、良き場所で、ナメクジ爆弾を爆破したり、「スス」を食虫植物に引っ掛ける。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
スス生物をピンクの花に引っ掛けて
上へ上へと登っていく

評価

物語の魅力

ストーリー
Bad
Good
キャラクターの魅力
Bad
Good

小さいヨクが大きな島を郵便配達しながら巡る。なんとも可愛らしい物語。

NPCが多くて、それぞれのエピソードも魅力的だし、おとぎ話を見ているような感覚。ほのぼの、あたたかい気持ちになる。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

で、いつのまにか禍々しい何かに対峙することになるんだけど。そこらへんの物語の展開が唐突で、サーッとエンディングに入っていってしまうのに少し物足りなさを感じた。

ゲームプレイの快適さ

操作性
Bad
Good
難易度などゲームバランス
Bad
Good

ポーンとヨクを打ち飛ばして、どう転がるか見守る。これが楽しい。

意外な場所に転がって道を発見したり、うまく良い場所に転がらなくて何度も打ち飛ばし直したり。可愛い雰囲気とは裏腹に、しっかりピンボールな挙動や精度が高くて、なかなか歯応えがある。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス

特に大きな不満点はないほど良いゲームなんだけど。

唯一、大変だと思ったことは、主人公が小さいフンコロガシであるが故の弊害。ゲームが進むごとに、どんどんマップが複雑になっていき、ヨクは四方八方の壁にぶつかりまくって思わぬ方向へ弾き飛ばされていく。

で、ヨクが小さすぎて時々見失ってしまうことがあった。

ゲームとしての面白さ

ゲームシステム
Bad
Good
やり込み要素
Bad
Good

予想以上に面白くて、期待以上にやりごたえ抜群。見た目の可愛さやほのぼのさでカジュアルだと思ったら、良い意味で裏切られる。

ピンボールといえば、ゲームに登場するミニゲームで登場したのを少しプレイしたことがあるくらい。というわけで、ピンボールが特別好きと言うわけじゃない。

だけど、いつのまにかピンボールアクションの虜になっていた。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
ボス戦もある

しかも、マップががっつり作り込まれていて探索したい欲を刺激しまくってくる。メトロイドヴァニア好きとしても大満足。

「藤の根」を集めるというやり込み要素や、ヨクの見た目を変えたり、サブクエストも豊富。

しかも、とても制覇は無理!というわけでもなく、少しずつ頑張れば達成できそうなやり込み要素ばかりなので、やる気も湧いてくる。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
藤の根集めは
真エンディング解放に必要な要素

芸術的な完成度

グラフィック
Bad
Good
サウンド
Bad
Good

そもそも本作に興味を持ったきっかけは、芸術性の高いグラフィック。絵本のような可愛くてカラフルな手描き調。

yoku's island express ヨクのアイランドエクスプレス
ボールの柄を変えることもできる
効果も変わる

上述した通りアクション精度やマップの作り込みだけでなく、グラフィックも終始クオリティが高いし、音楽も楽しい雰囲気満点だし、ずっと楽しい。

まとめ

物語
プレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
 良いところ
  • 探索が楽しすぎる入り組みマップ
  • 新鮮なピンボールアクション
  • 癒される手描き調グラフィック
  • やりごたえ抜群のやり込み要素
 残念なところ
  • ヨクを見失いがち

総合評価

4.5

こんな人にオススメ!
  • メトロイドヴァニアが好き
  • 手描き調のグラフィックが好き
  • 個性的なゲームを探している
  • やり込めるゲームを探している
オススメではない人
  • 自分で全て操作したい
  • 細かな探索が面倒くさい
  • 激しいアクションを求めている

Yoku’s Island Express ヨクのアイランドエクスプレス
http://villa-gorilla.com/
Developed by Villa Gorilla AB © 2018. Published by Team17 Digital Ltd. Team17 is a trademark or registered trademark of Team17 Digital Limited. All other trademarks, copyrights, and logos are property of their respective owners.

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