『Dandara: Trials of Fear Edition』レビュー: 超個性的スタイルに病みつきメトロイドヴァニア

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『Dandara』とは

Dandaraと共に、抑圧に執着している者たちの闘いに立ち向かおう。
彼女の持つ能力である重力を操り、床や壁、天井を飛び回りSaltに隠された謎や秘密、個性豊かなキャラクターたちを見つけだそう。
彼女の覚醒こそが無秩序となってしまったこの世界に自由とバランスをもたらす希望なのだ。

Nintendo Srore

ブラジルのLong Hat Houseが開発したインディーゲーム。
2018年に発売され、様々な賞に輝いているドット絵メトロイドヴァニアゲームだ。

PS4、Nintendo Switch、Xbox One、PC、iOS、androidと、ほぼ全てのプラットフォームでプレイ可能

私はNintendo Switch版をプレイした。

ストーリー

自由に絵画や執筆などの創作活動が行われていた美しい「ソルト」という世界が舞台。

豊かな土地だったが、全てを管理しようとする「エルダー軍」の圧制により、ソルトは一変してしまった。

物書きや音楽家などアーティスト達は、エルダー軍に怯えて引きこもり、やる気を失ってしまっている。

そんなソルトの不思議空間で突然目覚めたダンダラ

アフロっぽい髪型をして、黄色のスカーフ(マフラー?)が印象的なスーパーウーマンっぽい姿の女性。
タイトルにもなっている「ダンダラ」が主人公の名前だ。

ダンダラは、なぜか「世界をよろしく頼む」と告げられ、ソルトに創造の力を取り戻すため単身エルダー軍に挑んでいくことになる。

ちなみに「ダンダラ」は、開発元の会社があるブラジルに実在した女戦士と同じ名前。
その人の名前に由来している?

ゲームの特徴

歩かない走らない、跳ぶ!

メトロイドヴァニアなので、探索がメイン
各地では、凶悪ボスも待ち構えている。

どんどん探索していくわけだが、ダンダラは跳ぶ。
いや、正確には「跳び移る」しか移動手段がない。

いくら地面があっても、歩く走るというゲームの基本動作は出来ないという超個性的なスタイル。

ダンダラは、どんな方向にも一定の距離内にある壁に跳び移れる
壁や床に向かって跳び移って進んでいく。

が、そもそも「壁や床」という呼び方は、本作では意味を成さない。

重力はない。
いや、もしかしたら、あるのかもしれないけど、ダンダラは完全に無視してる。

画面もグルグル回転して、全方向が上になるし下にもなってしまう
つまり、どの足場も、天井にも床にも壁にもなってしまうというわけ。

跳ぶ方向は、左スティックで狙いを定めて、Aボタンでシュバッと跳ぶ。
スタミナシステムはなくて、連続して跳びまくれる。

このシュバッシュバッと跳び移っていく感じが気持ち良くて癖になる。
が、いい気になって高速移動していると、敵に激突してしまうので注意。

敵の攻撃などタイミングを見計らって跳ばなければならない。
ボス戦や宝箱への道のりなど、難易度が高いところも多い。

武器とアーティストでメトロイドヴァニア

ダンダラは、指から光を放って攻撃が出来る
これが通常攻撃。

ゲームを進めていくと、スペシャルな弾を撃つことも出来るようになる。
これにはエネルギーを消費する。

スペシャルな弾は多種類あり、敵が嫌な位置にいる場面やボス戦で活躍することになる。
そして、特定のスペシャル弾は新たな道を切り開く助けにもなる。

また、各地には、やる気を失っているアーティスト達が引きこもっている。

彼らに話しかけると、ダンダラを姿を見て勇気づけられるのか、突然やる気を取り戻す。

すると、そんな彼らの創造の力によって特定のギミックが作動し、進める道が更に増えていく。
創造力ってすごい。

跳びうつり移動という個性的なアクションだけど、徐々に新たなスキルを得て、進む道が増えていく。
探索欲求をくすぐる王道メトロイドヴァニアになっている。

ハラハラバトル

ダンダラの放つ光は、少し溜め時間が必要

というわけで、バンバンと素早く打つことはできない。
これが、本作の難易度を支えている。

そして、進行方向を見定めて跳ばなければいけないので、瞬時に的確な回避が難しい

あらぬ方向に素早く跳んでしまうと、敵に体当たりしてしまい、もちろんダンダラ側だけがダメージを受けるズルい仕様。

跳んでしまったら、着地まで方向転換も出来ない。

立ち回りをあらかじめ計画してから、攻撃開始!
敵を倒す順番や道順を考えるなど、パズルっぽさもある。

ソウルライク

敵を倒すと青い宝石のようなものが出現する。
これが、経験値。

経験値に関しては、『ダークソウル』お馴染みのシステムに似ている

各地にあるキャンプで休むと、体力もスペシャル弾のためのエネルギーも全回復するし、青い宝石を消費してDandaraのステータスを強化することが出来る。

しかし、キャンプから出ると、ボス以外の全ての敵が復活している。

また、ゲームオーバーになると獲得していた青い宝石を全て失う。

しかし、ゲームオーバーになった地点に戻ると、Dandardの霊体が宙に浮かんでいる。
霊体に触れると死んだ時に持っていた青い宝石を取り戻すことが出来る。

ということは、もちろん、霊体に触れる前に死んでしまえば、完全に失ってしまうということだ。

ボス戦では何度も死ぬし、ソウルライクゲームと言ってもいいのかもしれない。

やり込み要素

盛り盛りアップデート

2018年2月に発売された『Dandara』だが、何度かのアップデートによって、どんどん遊びやすくなっている。

そして、大型無料アップデート『Trials of Fear』が2020年3月に追加されて、新エピソード、新エリア、新スキルが追加された。

もともと、ボスに苦戦したり隅々まで探索したりと10時間以上は遊べる内容だった。

そこに、アップデートによって追加された新エリアが、予想以上にかなり広大。

ゲームボリュームがたっぷりの約2倍に!
アップデート前のマップの裏面のようなマップを探索していく。
新しいギミックや敵もたくさん登場する。

アップデート前のマップをを終盤まで進めていないと、追加エリアの探索を進めることは不可能になっている。

追加エリアには、これまた難所が続出!
新たなボス、そして新(真)エンディングも!

評価と感想

良いところ

GOOD
  • 独特な移動方法
  • やりごたえのある難易度
  • 探索が楽しいマップ
  • アップデートによりボリュームたっぷり
好き…‼︎

跳び移るしか移動方法がないという、この個性が最大の魅力。

最初は、「あっちに跳び移ろう。狙いを定めて、よし、シュッ」と慎重に跳んでいた。

しかし慣れてくると、シュシュシュシュッと連続で跳べるようになってくる。
これが、とにかく気持ち良い。

最初は、歩けない走れないって、もどかしい!と思ってたけど、いつの間にかクセになって病みつきに。

そんな気持ち良い移動方法で進むんだから、より一層探索が楽しい。

しかし、気持ち良いだけではない。

攻撃には、止まって溜め時間が必要。
この溜め時間を計算して立ち回りを考えるのが難しくて面白い。

敵が大量発生している時は、かなり焦るし、ボス戦ともなれば、立ち回りと攻撃でてんやわんや。

ボス戦ではパターン覚えて対処するという死にゲー的な攻略をしないと、あっという間にゲームオーバーになる。

どのボスも攻撃パターンが全然違っていて、歯応えのあるバトルが楽しめる。

ボス戦では、かっこ良く跳び回るより、落ち着いてタイミング見計らって攻撃する方が上手くいく。

残念なところ

BAD
  • ストーリーには感情移入しにくい
  • 入力が効かない時がある?
うーん…

アクションがメインであり、ストーリーはあっさり

マップに表示されるエリア名は凝っているものが多くて、物語の背景を想像させるようにいい感じなんだけど。

NPCが少なかったり、Dandara自身のストーリーがほぼ語られないので、「なぜ1人で闘っているのか、Dandaraとは何者なのか」分からず、感情移入はしにくい

追加アップデートには、ストーリーの追加もあるけれど、話の内容がいきなり濃厚になるわけではない。

とはいっても、ドット絵で描かれる世界は魅力たっぷり。

ストーリーの理解が必須なゲーム性ではないので、強いてマイナスポイントを挙げるなら、というレベル。

一方、ゲームプレイ上では、跳ぶ方向の指示が効かない時があるのが残念。

左スティックを操作すると、ダンダラから伸びる白線が動くが、そこから自動的にDandaraが実際に跳ぶ方向が緑線で表示される。

自動で着地できる場所にアシストされるのは操作しやすくなっていて助かる。

しかし、この自動緑線がなぜかガッチリ固定されてしまって、絶対に届く場所なのにスティックをいくら倒しまくっても跳ぶ方向が修正されない場合がある。

緑線が頑固モードになってしまったら、一旦、スティックから手を放して入力し直す必要がある。

これが、ピンチの時に起きてしまうと、かなりストレスを感じる。
わざとこうした仕様になっているかもしれないけれど、何度か「なんで?」と思いながらダメージを受けてしまう時もある。

こんな人におすすめ

どれかに当てまるなら
  • メトロイドヴァニアゲームが好き
  • 2Dドット絵ゲームが好き
  • 歯応えのある難易度のゲームが好き
  • 一風変わったアクションゲームを探している
オススメ!

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