【きみのまちポルティア】成り上がってやる!忙しい癒しの工房生活 – 攻略とレビュー
オープンワールド世界で忙しい工房を営みつつ、できること満載の生活をおくる『きみのまちポルティア My Time at Portia』。
きみのまちポルティアの特徴
- ストーリー: ポルティアの町で、ビルダーとして一住民としても暮らしていく物語
- 攻略: クラフトや遺跡探索を攻略しながら、工房を運営して評判を上げていくライフシム
- 評価: ポストアポカリプスな世界という設定が独特で、探索できる場所もNPCも豊富
- できることが多く自由度が高い
- 中間素材も多い複雑なクラフトが楽しめる
- 可愛くおだやかな雰囲気
- バグが発生する
- アクションの挙動が大あじ
- 日本語訳が不完全
『きみのまちポルティア My Time at Portia』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
きみのまちポルティアの攻略
きみのまちポルティアの概要
タイトル | きみのまちポルティア My Time at Portia |
---|---|
開発元 | Pathea Games |
販売元 | Focus Entertainment |
発売日 | 2018年1月23日 |
対応機種 | PS4, Nintendo Switch, Xbox, PC, iOS, Android |
ジャンル | ライフシミュレーション, オープンワールド |
シリーズ | きみのまち Pathea’s My time at |
プレイ機種 | PS4 |
本作にはシリーズ第2弾となる『きみのまちサンドロック My Time at Sandrock』も発売されている。
ストーリー
工房を受け継ぐ
主人公が、父親から受け継いだ工房に越してくるところから物語は始まる。ちなみに主人公は、名前含めてキャラクリエイト可能だ。
しかし、自宅となる工房に着いて中を覗いてみると、床は穴あきまくりだし、もはや廃墟と言っても良いくらいのボロボロぶり。
でも、たくましい主人公は「町一番の工房に成り上がってやる!」と、床を直しながら鼻息荒く新生活をスタートさせた。
めちゃくちゃ自由な物語
こうしてオープニングのカットシーンを見終えると、そこからのストーリー進行はかなり自由だ。
工房を大きくするのがメインストーリーだ。しかし、どうやって工房を大きくするのか、またどのくらいのペースで進めるかも自由。
町の人の願いを叶えてあげる小さなイベントから、町の一大事を解決するイベントまで発生する。
隣人の飼っているヒヨコを集めたり雨漏りを直したり等とてつもなくほのぼのしたクエストもあれば、他都市とポルティアの外交関係に関わる真剣な話に巻き込まれることもある。
ポルティアに隠された秘密
本作には、もう一つ重要な要素がある。
ポルティアには遺跡が点在しており、その遺跡が作られた過去のポルティアには高度な文明の痕跡がある。なかには、強力なモンスターの巣食う遺跡もある。
一見平和に見えるポルティアの街だけど、どうやら秘密がたくさん隠されていそうだ。
街1番の工房を目指すのはもちろんのこと、これはポルティアの過去についても調査した方が良さそうだ。
攻略のポイント
四季折々オープンワールドライフシム
マップはかなり広い。どこから探索してもいいオープンワールドだ。さらに、メインストーリーの進行とともに移動できる範囲はもっと広がっていく。
ゲーム内では時間が常に流れており、28日ごとに春夏秋冬と季節が変わり、各季節の1日目には風景がガラリと変わる。
服装を変えることも出来て、季節に合わせてファッションも楽しめる。ただ、服は防具にもなっているので、防御力を優先しがちにはなってしまうけれど。
ちなみにNPCはこだわりが強すぎるのか、服装は一貫して変わらない。冬でも平気で半袖短パンな人もいる(現在は、NPCの服装も変更可能になった)。
クラフトマンの日常
主人公は、朝7時に自宅で目を覚ます。そこから好きに活動できるけれど、体力とスタミナに注意。
体力は、モンスターから攻撃された時だけ減る。落下ダメージはない強靭な足腰の持ち主だ。
スタミナは、さまざまな場面で消費される。石ころを拾う時、木を切る斧の一振りごとに消費されていく。
しかし、どんなに体力やスタミナが残っていても、深夜3時になると強制的にその場で倒れる。眠いのだ。
そして、どこで倒れても、必ず翌朝7時に自宅で目覚める。深夜3時の時点で自宅まで戻っていなくても特にペナルティはない。
一体何かどうなって自宅に戻っているのかは分からないけれど、翌朝からまたモリモリ動き回れる。
受注生産の工房
ゲームのメインは自宅の工房(実際には庭だけど)でせっせと物を作ること。
動物を育てたり、作物を育てることも出来るけれど、家具や機械などの物を作ることの方が多い。
まずは、町のコマースギルドに集まる住民からの「これが欲しいです!」の貼り紙をチェックする。自分が作れそうな注文を引き受けて、期限までに完成させて依頼主に渡しに行く。これが、大まかな流れ。
材料は、街周囲で木を伐採したり植物を採集したり、各地に点在する遺跡を掘って過去の遺物を収集することで集めることが出来る。
しかし、材料が揃ってすぐに作れるわけではなく、クエスト報酬などでアンロックされる設計図がなければクラフトすることはできない。
また、インゴットなど中間材料もあり、工房にクラフト設備(これももちろん自作する)を設置して何段階かのクラフトを経てやっと完成できる物も多い。
ポルティア住民との交流
仕事の速さや量だけではなく、皆んなに愛される工房になりたい。
というわけで、犬から町長までポルテアの住民には、主人公に対する好感度がある。願いを叶えたり、プレゼントを贈ることで好感度は上がっていく。
キャラごとにクエストも発生し、クリアすると好感度が大きく上がる。
好感度によって関係性が変わっていき、仲良くなってくると一緒に「遊ぶ」や「デート」が可能になる。果てには、結婚して家庭を作ることも可能。
成長するクラフトマン
主人公は、何かをするごとに経験値を手に入れる。素材を拾ったり、何か作ったり、もちろん依頼をこなすことでも経験値が手に入りレベルアップしていく。
レベルアップすると、体力やスタミナの上限値が引き上がり、スキルポイントも獲得する。
スキルポイントを使って、戦闘や材料集めに役立つスキルを習得することができる。どの要素から成長させていくかはプレイヤーの自由だ。
きみのまちポルティアのレビュー
物語: 穏やかながら、クセ者揃いの街
「きみのまちポルティア」というタイトルから「なんだか癒されそうなスローライフだな」と思いきや、予想は裏切られた(いい意味で)。
他の街との外交問題に巻き込まれるし、住民同士の思想の違いのいざこざにも巻き込まれるし。全然ほのぼのとしていない話題も多いし、まったりしている暇もない!
そして、怪しすぎる遺跡が各地に点在している。自宅にこもってクラフトしている場合じゃないくらい、ポルティアという街の謎がかなり気になってくる。
基本的には穏やかな調子ではあるけれど、意外と現実的なテーマも描かれていて物語も楽しめる。
見た目は可愛いけれど、NPCのクセは強すぎる。
全員性格がはっきりしていて、会話中に間違った選択肢を選んでしまうと辛辣なことを言われることもある。好感度を上げるのはなかなか難しい。
街の住人は多く、独身なら老若男女誰とでも恋に落ちることができる。みんな性格がはっきりしているので、とりあえずはみんなと友達になって、その人の事情を教えてもらうのがおすすめ。
操作性: 挙動はあまり良くなく、改善に期待
全体的に、操作性は大あじ。しかも、ゲーム全体の動作が不安定でフリーズすることも多かった。
ボタンを押してから反応するまでのラグがかなりあったり、敵やキャラの当たり判定も調整不足でストレスを感じることもあった。
そして、日本語訳の精度もあまり良くはない。
NPCとの会話の中で選択肢の意味がよく分からないことがあった。特に好感度に関わる部分は、意味がわかりやすい日本語にしておいて欲しい。
アップデートに期待したいところが多め!
難易度: 良い意味でしっかり面倒くさいクラフトが楽しい
最初からかなり忙しい。右も左も分からないのに、「あれ作ってきて、これ作ってきて」と言われる。でも、そもそもの資金がない。
お金を稼ぐには、仕事を受けなければならない。でも、その仕事を攻略するためには機械が必要。しかし、機械を作るための材料がないので集めにいかなければならない。
このクラフトゲームならではの楽しさである面倒臭さがしっかり味わえる複雑なクラフトが多く、特にメインストーリーをすいすいとは進められないようになっている。
また、受注した注文には期限があり、過ぎてしまうと工房の評判が下がってしまう。工房の人気ランキングもあるので、自分のできる範囲内を見極めて注文を受けることも必要だ。
本作にはバトル要素もあるけれど、カジュアルなものなので装備を整えて挑めば苦戦することはない。ただ、上述した疑惑の当たり判定のため変に難しくなる時もあるので注意。
システム: 自由度もやり込み要素も特大
自由度の高さが半端ない。
牧場や農業のライフシムゲームは自由度の高さが魅力となっているゲームが多いけれど、そのなかでも本作の自由度はずば抜けている。
やれることも行けるところもクエストも大量で、曜日によってイベントも変わる。ダンジョンも多くて、遺物探しやバトルにも熱中してしまう。NPCも多くて物語も楽しめる。
しかも、オープンワールドなので、余計に自由度の高さを感じやすいのも良いところ。
「次は何しよう」と考える暇もないくらい朝から晩まで走り回り、現実世界の時間も溶けていく。
個人的には、材料となる遺物を集めるための遺跡ダイブが楽しくて、ツルハシ振るう手が止まらなくなった。
遺跡内にある土をひたすら掘り起こして埋まっているアイテムを集めていくだけなのに、発見する面白さに病みつきになる。夕方には自宅に帰ろうと思っていたのに、気づいたら深夜3時になっていて、何度も遺跡内でぶっ倒れた。
機械作りがメインではあるけれど、動物を育てたり、農業も釣りも料理も出来るし、モンスターとの戦闘も楽しめる。もちろん自宅の装飾やファッションにもこだわれる。
収集要素や好感度上げもあるし、このゲームって終わりがあるのか!?
芸術性: 可愛くとっつきやすく、穏やか
全部可愛い。モンスターまで可愛い。
高解像度というわけではないけれど、頭部大きめなキャラデザインになっており、カラフルでほのぼのした雰囲気だ。
ゲームプレイ部分は3DCGで描かれているけれど、設計図やメニュー画面はイラストで描かれており、これによって更にあたたみが増している。
そして、全体的にのどかなBGMばかりだ。ただ、仕様なのかバグなのか分からないけれど、BGMがブツ切れで変わることがあるのが気になった。
サントラはこちら
総合評価と似ているゲームは下へ
きみのまちポルティアの総合評価
きみのまちポルティア
総合評価
機械を作るクラフトをメインに、やれること満載のオープンワールドなライフシム。挙動や操作性に気になる点は多いけれど、忙し楽しくてやることが尽きず時間が溶けていく。
おすすめな人 | クラフトやライフシムが好き 自由度の高いゲームが好き たくさんのNPCと交流したい |
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おすすめではない人 | 農業がメインのライフシムを求めている やれることが多いと途方に暮れてしまう 操作性が快適でないとイライラしやすい |
きみのまちポルティアと似ているおすすめゲーム
きみのまちサンドロック
- 本作のシリーズ第2弾のライフシム
- より便利に自由度も上がり、快適にプレイできる
- やり込み要素満載の高評価作
Stardew Valley
- のどかな田舎で牧場を経営する人気ライフシム