『Forager』レビュー: 小さきマシュマロマンによるアグレッシブ開拓
際限なく湧いてくる資源にプレイする手が止まらなくなる『Forager』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。
本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Forager製品情報
タイトル | Forager |
---|---|
開発元 | HopFrog |
対応機種 | PS5, PS4, Nintendo Switch, Xbox, PC, iOS, Android |
ジャンル | アクションアドベンチャー, シミュレーション |
本作は、元々ゲームジャムという短時間でゲームを完成させる大会で開発されたゲームであり、その際は準優勝したとのこと。それを元に開発が続けられて完成したゲームだ。
本稿ではPS版のレビューを行なっている。
Foragerの攻略
ストーリー
特にない
ストーリーは、特にない。
ゲームを始めると、孤島に小さなマシュマロマンが立っているだけ。こいつが主人公だ。
そして、唐突に「かまどを作ろう」と表示される。で、そこからは、島にある鉱石や木を採ってはクラフトしまくる。
明確なメインストーリーがあるわけではないけれど、島を開拓していくと、謎解きがあったりNPCが現れたり、気になることは増えていく。
攻略のポイント
島を買うと世界が広がる
本作に物語性はないけれど、一番の大きな目標となるのが領土拡大だ。
ゲームを始めた最初は小さな孤島一つだけがあり、周りは真っ青な海だ。
しかし、お金が貯めると、隣り合う土地(島)を買うことが出来る。買うとそこに島が現れれ、マシュマロマンが活動する世界が広がる。
ちなみに、スタートの島から離れるほど土地は高くなっていく。誰から買っているのかは不明だけど。
島は、緑あふれる平和な島から、砂漠地帯、雪降り積もる島、悪魔が現れる危険な島などさまざまだ。ダンジョンがあったり、NPCがいたり、採集できる資源も島によって異なる。
破壊と収集を繰り返す
舞台となる島には、たくさんの資源がある。鉱石、木、花、野生動物、地面の砂さえも資源だ。
そうしたオブジェクトをツルハシでゴンゴン叩く。そうすると資源が手に入る。
こうして資源を集めていくのが本作の基本アクション。
例えば、岩を破壊して鉱石を得ると、もちろんその岩は無くなる。
しかし、ボーッと立っていても、忙しく何か作業していても、一定時間が経過するとポコポコポコと新たな岩が生えてくる。
本作の世界では資源の再出現スピードがハンパなく早くて、あっという間に辺り一面、鉱石や木だらけになってしまう。なんとも逞しい大地だ。
マシュマロマンの装置
採掘などアクションを行うごとにマシュマロマンは経験値を獲得し、レベルアップしていく。レベルアップ時には、スキルポイントを手に入れる。
もちろん敵も登場するので、倒せば経験値を獲得する。
スキルポイントを消費してスキルツリーをアンロックすると、新たなレシピを覚えることが出来る。こうして資源を使って様々な装置を作ることが出来る。
装置に資源を投入すると新たな素材や料理をクラフトすることができる。お金も製造するだって出来てしまう。
こうしてクラフトしたアイテムを使って、また新たな装置を作ることができる。
ちなみに、マシュマロマンに家は必要ない。どこでも好きな場所に装置を置いて、勝手にクラフト出来る。
マシュマロマンの1日
ゲーム内では常に時間が流れており、昼と夜が切り替わる。
画面左上には、マシュマロマンの体力を表すハートと緑色のエネルギーゲージが表示されている。
素材採集などアクションを行うとエネルギーが消費され、無くなりそうになってくると「疲れた」「お腹空いた」と主人公が呟き始める。
エネルギーゲージは食べられる資源やクラフトした料理で回復することができる。
エネルギーゲージがゼロの状態のままで働き続けると体力が減っていく。体力がゼロになってしまえば、もちろんゲームオーバーだ。
Foragerの評価と感想
物語要素はないので、評価なし
キャラクターの魅力
NPCやボスとして、ギャグ漫画のような個性の強い濃いキャラがたくさん登場する。
そして何より主人公のマシュマロマンが良い。
ツルハシ振り回してるだけで、特に何のリアクションも見せてくれないけれど、妙に愛着が湧いてくる白い生物だ。
ファッション要素もありコスチュームを変えられるので、余計に愛着が湧きやすい。なんとも言えない良い味をしている顔だ。
操作の快適さ
ツルハシ片手に岩などオブジェクトを何回か叩く、そうするとプッと弾けて素材が採れる。この感触が最高。挙動や操作感が気持ち良すぎる。
素材が再生するテンポが良すぎて、操作性も良すぎて、時間を忘れてプレイしてしまう。
唯一、手が止まったのはゲームがフリーズした時。
突然フリーズし、そして悲しいことにゲームを再起動すると「セーブデータが壊れています」という現象が何回か起こった。ニューゲームからやり直しになったこともある。
しかし、それでも負けじと再スタートしてしまう。病みつき度は凄い。
難易度バランス
猛スピードで採掘しまくってるのに、ポコポコポコと凄い勢いで資源が生まれてくる。ああ、またツルハシで殴らなければ!
こうして、やめ時が見つからなくなる。
しかし、そうはいっても、さすがに飽きてくる。
ところが、「飽きてきたな」ってくらいのタイミングでお金が貯まり、新たな島が買えるようになる。再び止まらない。
難しいことは一切なく、詰まることもなく、立ち止まることもなくプレイできるゲームだ。
ゲームシステムの面白さ
開発者さん曰く、本作は昔の『ゼルダの伝説』や『Stardew Valley』に影響を受けて開発されたそうだ。
それぞれから影響されている要素が確かに登場するし、それが気持ちよく噛み合っている。
そして、本作の1番の魅力はテンポが良すぎること。プレイを始めてすぐに「このテンポ良すぎゲーム、やばすぎる!」と病みつきになった。
クラフトやサンドボックス要素など、特に斬新な要素があるわけではない。しかし、操作の気持ち良さとテンポの良さが異常で、中毒性が高すぎる!
シンプルに見えるゲームだけど、底なし沼に沈むように止められなくなる。
やりこみ要素の楽しさ
やりこみ要素は、特定のアクションを行う実績解除や各アイテムを一定数博物館に展示すること。
膨大な作業量が必要になるわけではなく、少し頑張れは達成出来る内容ばかりだ。
もう少し頑張っちゃおう!それでまた次の目標が見えてくる。こうして、また、やめ時を失う。
グラフィックの芸術性
見下ろし視点の2Dグラフィックで描かれる。かなりシンプルなピクセルアートだ。
でも、デザインセンスが良く、ギャグ漫画のような雰囲気で楽しくプレイできる。色とりどりで画面は常ににぎやかだ。
サウンドの魅力
BGMはほぼ常に同じ。
ただ、本作はオブジェクトを破壊したときやクラフトアイテムが出来上がった時に、プップップッと鳴る効果音が心地良い。
これが操作していて気持ち良くなる大きな要因だ。
本作と似ているゲームや関連作は更に下へ
Foragerレビューのまとめ
おすすめな人
- 作業が好き
- サンドボックスやクラフトが好き
- 没頭できるゲームを探している
おすすめではない人
- 物語を楽しみたい
- 歯ごたえのある難易度を求めている
- 同じ作業を繰り返すのが嫌
総合評価良いところ&残念なところ
- テンポが異常に良くて止められなくなる
- 笑えるネタが満載
- 操作感が気持ち良い
- ゲームがクラッシュする不具合がある
- 物語性はない
Foragerが好きならおすすめのゲーム
関連ゲーム
Stardew Valley
本作の開発者さんが影響を受けたと言及している人気ライフシムゲーム。
初期の『牧場物語』を彷彿とさせる雰囲気で、やり込み要素満載。
ゼルダの伝説 夢をみる島
こちらも開発者さんが影響を受けたと言及している昔の『ゼルダの伝説』のフルリメイク版。
各地で謎解きしながらダンジョンを攻略していくゼルダシリーズならではの楽しさが味わえる人気作。
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Forager
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