人気インディーゲーム『キャットクエスト』の続編が登場。
広大な土地をイヌとネコが駆け巡る。
イヌ派もネコ派も惹きつける、ポップで気持ち良いアクションRPG。
『Cat Quest II キャットクエスト2』とは

大絶賛の成功を収めたキャットクエストの続編として、開発者Gentlebrosがオリジナルを更に爆発的な魔法、多岐に渡る武器の種類、キャラクター交代システム、ローカル協力プレイなどを拡張してフェリンガルドの世界に戻ってきた!
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スマホ、PC、PS4、Nintendo Switchと、ほぼ全てのプラットフォームで発売されているほど大人気のアクションRPG『キャットクエスト』。
本作はその続編。
第1作目と同じくシンガポールのThe Gentlebrosが開発。
現在、PC、Apple Arcade、PS4、Nintendo Switch、Xbox One向けに配信中。
日本語対応済み。
私はApple Arcade版をプレイ。
ストーリー
続編とはいっても、ストーリーの直接的なつながりはない。
私は、前作はプレイしたことはないけれど、今作のストーリーや世界観を理解するのに全く支障はなかった。
あらすじは、「キングスブレイド」という悪いヤツを倒す超強力な武器があったが、砕け散ってなくなってしまった。

しかし、再び悪いヤツが復活。
このままでは、悪魔が世界を支配してしまう!

ということで、ネコの王様とイヌの王様がパンツ一丁で復活。

しかし、ネコの国は悪いネコが、イヌの国は悪いイヌが支配していて、しかもその2国が争っていて、両国民たちは大迷惑中。
「悪いヤツ止めるぞ!悪いネコも悪いイヌも懲らしめてやるぞ!」ということで、復活したネコ王とイヌ王が種族を超えて共闘していく。

ゲームシステム
主人公は2匹
タイトルは『キャットクエスト2』だけど、「ドッグクエスト」でもある。
主人公はイヌとネコの2匹。
どちらも操作することが出来て、ボタン1つでサッと切り替えられる。

自分が操作していない方のキャラは、後ろをついて来てくれる。
バトルでは勝手に戦ってくれる。

イヌ担当、ネコ担当に分かれて、2人協力プレイも可能。
大地を駆け巡る
ワールドマップのように見えるフィールド。
地面に「〜平原」とか地名まで書かれている。

そこを、世界地図の上を走っているようにイヌとネコが駆け巡る。
フィールド上には敵もいるしNPCもいる。

また、各地点には洞窟や祠などダンジョンがある。
ダンジョンに入る際には、一応適正レベルが表示される。
適正レベルに足りてなくても、自分のアクションの腕を信じて入っていくことは出来る。

フィールドもダンジョンも、ストーリーの都合で通行止めになっていたり閉鎖されていなければ、好きなところに走っていける。
ハンパなく強い敵が闊歩する「ここ、明らかに後から来るとこだ!」エリアにも進んで行けてしまうオープンワールドゲーム。
うっかり強敵エリアに近づいてしまうと「あ、来るとこ間違えました。帰りまーす。」と言う前にワンパンでぶっ飛ばされる。
カジュアルな見た目だけど、しっかりオープンワールドゲームが楽しめる。

シームレスバトル
フィールド上にもダンジョン内にも、敵がうようよ…というほどではないけれど、結構たくさんの敵が歩いている。

こちらから攻撃したり、敵がこちらに気づくとバトルになる。
とはいっても、シームレスバトルのアクションRPGなので、「どりゃあぁぁぁぁ」と敵が見えなくなるくらいまで走り転がり抜ければ逃げ切ることも出来る。
もちろん、戦っているうちに、他の敵のテリトリーに入ってしまい、思わぬ集団戦になることも。
バトルシステム
アクションはシンプル。
装備している武器による攻撃と魔法、そしてローリングによる回避。
HPとマナ(MPにあたるもの)はあるが、スタミナのシステムはない。

アクションはキビキビしていた、好きなだけ攻撃連打出来るし、好きなだけゴロゴロゴロゴロローリングも出来て、それだけでも気持ち良い操作感。
魔法に必要なマナは、魔法を使うともちろん消費されていくが、武器攻撃を敵に当てる度に少しずつ回復していく。
敵からの攻撃は、「攻撃するよー!ここに攻撃するよー!」というのが地面に表示される。
敵の攻撃範囲が地面に薄く赤く表示されて、その赤色が濃くなると敵の攻撃が発動する。

というわけで、こちらは、ボカスカ敵を殴り、地面の赤色が濃くなってきたら、コロコロンッとローリングで敵の攻撃を回避する。
で、時には魔法も唱えてみる。
魔法は種類ごとに範囲が決まっていて、その範囲内にいる敵なら何体でも巻き込める。

もちろん、敵の唱える魔法にも範囲があるので、とにかく地面に現れる赤い円陣や魔法陣を避けるよう心がけながら立ち回る。
クエスト
メインストーリーが進むメインクエストと、そこら辺に立っているNPCから依頼されるサブクエストがある。

クエスト中は、関係ないダンジョンなどには入ることが出来なくなったりするが、途中でやめることも可能。
やめたクエストは、またいつでも受けることができる。

ちなみにクエスト中に死ぬと、最後にセーブしたセープポイントで復活する。

獲得した経験値やお金はそのままだけど、クエストは最初からやり直しとなる。
強力な魔法
主人公のイヌとネコは、それぞれ4種類の魔法を装備出来る。
魔法は各地にある石碑を調べることで習得できる。

ストーリー上必ず見つけることになるものもあれば、ダンジョンを探索していて見つけるものもある。
炎や氷といった攻撃魔法、回復や攻撃力を上げるといった補助魔法など、結構色んな種類の魔法がある。

魔法によって範囲の広さも形状も変わるので、敵の弱点と位置関係を考えながら詠唱する。
やり込み要素
成長する犬猫
敵を倒すと、経験値が手に入る青いボールとお金が現れる。
拾わなければ経験値もお金も獲得したことにならないので、しっかり回収。

経験値もお金も、イヌとネコで共有。
どっちが多く経験値ボールを獲ったからといって、レベルアップに差がつくことはないので安心。

ちなみに、そこら辺にいる雑魚敵は、主人公たちのレベルアップに合わせてある程度強くなるので、最初の方に冒険していたフィールドが極端にヌルくなることはない。
逆に言えば、ワンパンで敵をなぎ倒していくような「 俺強えぇええ」無双は出来ない。
また、クエストをクリアすることでも経験値とお金が手に入る。
ダンジョン制覇
各地にある洞窟や祠のようなダンジョン。
メインストーリー上必ず訪れる所もあるが、関係ないものも多い。
洞窟は、探索しながら宝箱を開けて行き、ダンジョン内の全モンスターを倒すと開く宝箱もある。

ウェーブごとに現れるモンスターの群れを倒していき、最後まで倒しきると宝が手に入る祠もある。

自分のレベルより適正レベルが高いダンジョンに挑んでみるのも楽しい。
突然、苦戦を強いられる可愛くない難易度のゲームに様変わりする。

武器防具集めと強化
武器と防具にはたくさんの種類がある。
しかし、持ち物もイヌとネコ共通となっている。
どの武器も防具も、イヌでもネコでも装備することが出来る。
「ネコの〜」という名前の装備品でも、イヌが装備することも出来る。

装備品は、ダンジョンの宝箱やクエストの報酬で手に入る。
時々、既に持っている装備品と同じ物が手に入ることがある。
その場合は、持っている装備品がレベルアップする。
つまり、2匹が同時に同じ装備品を付けることは出来ないというわけだ。

私の場合、気づいたらネコが魔法特化、イヌが物理特化になっていた。
敵によって弱点が違うので、魔法に弱い敵の時はネコにサッと切り替え、物理攻撃が効く敵の時はイヌにサッと切り替える。
鍛冶屋さんでお金を支払う、武器と防具を強化することもできる。

魔法も強化
武器、防具だけでなく、魔法も強化することが出来る。
魔道士の元へ行き、お金を払って強化することができる。


2匹分の装備と魔法があるので、お金をやりくりしなくてはならない
評価
良いところ
- バトルが気持ち良くて楽しい
- サクサク進む爽快なペース
- 装備と魔法の組み合わせを考えるのが楽しい
- カジュアルな難易度のゲームを探している
残念なところ
- 不自然な日本語
- レベルが上がりすぎる
感想
か、かわいい。
ワンワン、ニャーニャー言ってる。
いやいやいや、可愛すぎじゃないか?

だが、ただ可愛いだけではない!
ゲームプレイもしっかり楽しい!
武器攻撃も魔法もローリング回避もボタン1つでシュピッと発動。
気持ちいい!
動かしてたい!
プレイ開始5分後には、「あー、これ、動かしてるだけで楽しいやつだ」と確信。
第1作目が大人気になったのも大納得。

しかし、サクサクアクション出来る、オープンワールド、主人公がイヌとかネコだっていう設定。
実は、どれも別に真新しいものではない。
でも、楽しいぃいい。

敵も味方もアクションが俊敏なので、素早いヒット&アウェイと立ち回りが必要。
攻撃ボタン連打してるだけというわけにはいかない。

そして、高いレベル設定のエリアにいくと、結構苦戦する。
「こっちから行った方が楽そうだな」「少しレベル高めのダンジョンだけど挑戦してみよう」とちゃんとオープンワールドゲームになってる。

そして、メインもサブもクエストがどんどん出てくるけど、それぞれが短めで、サクサクゲームが進んでいる感覚になる。

つまり、良バランスということ。
プレイしてて楽しくないわけないじゃん。
明らかレベルの高いエリアに足を踏み入れるという暴挙に出なければ、ゲームの難易度は低いと思う。
サブクエストがどんどん発生するので、「オーケー、オーケー、全部引き受けるよ!」なんてことしてると、ぐんぐんレベルアップしてしまう。

で、レベルが結構上がりやすいので、いつの間にか、メインストーリー上のボスがヌルくなってしまう。
いい加減でメインストーリーをクリアしていった方がいい。

ストーリーは、イヌの方が優れてるとか、ネコの方が良いとか、人類を2分してしまう永遠の命題「イヌ派かネコ派か」を巡って争っているという、なんとも微笑ましいゲーム。
ただ、日本語翻訳が妙にかたくて、可愛らしい雰囲気が壊されてしまうところがあるのが残念。

でも、難しいこと考えずにゴロゴロ転がり回ってバトルアクションが楽しい良作。
こんな人におすすめ
気軽にアクションゲーム楽しみたい人におすすめ。
難易度的にもストーリー的にも、本当に気軽に楽しめる。
それでいて、高いレベルにも挑戦出来るし、やり込み要素もあって、ボリュームはたっぷりある。
「簡単すぎて短編すぎて、すぐ終わっちゃったー」みたいなカジュアルすぎることはないので、アクション得意なゲーマーの人にもおすすめ。

可愛いもの好きな人にもおすすめ。
逆に言うと、ワンワンとかニャーニャーとかにドン引きしてしまう人だと冷めてしまうかもしれない。

自分がイヌ派なのかネコ派なのかを確認したい人にもオススメ。
まあ、どっちも可愛くて、結局選べないんだけど。
Cat Quest II キャットクエスト2
https://thegentlebros.com/catquest2/
Copyright of The Gentlebros Pte. Ltd. 2019. Published by PQube Limited.