『Celeste セレステ』とは

高難易度ながら、何度も挑戦したくなる
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手作り感満載の2Dプラットフォームアクションゲーム
マルチプレイヤーのクラシックゲーム『TowerFall 』で知られるデベロッパーがお届けする、 スキルフルで手作り感満載のこのプラットフォーマーでは、プレイヤーは主人公のマデレンを助け、彼女が自分の中の悪魔と戦いながら、セレステ・マウンテンの頂上へたどり着くのを助けます。
カナダのMatte Makes Gamesが開発。
発売後、ゲームデザインが高く評価され、発売された2018年の様々なゲーム賞を受賞した。
日本でもPS4、Nintendo Switch、Xbox One、 PC向けと、ほぼ全てのプラットフォーム向けに発売されている人気作。
もちろん日本語対応済み。
私はNintendo Switch版をプレイ。
ストーリー
主人公はマデリン(上記の説明だと「マデレン」だが、ゲーム内では「マデリン」と表記されている)が雪山「セレステ山」にやってくるところから物語が始まる。

吹雪舞う明らかに危険な雪山。
でも、マデリンは、何か大きな決意を固めて登頂を目指す。
道中、自撮り大好き旅人セオや、マデリンを小バカにしてくる怪しげなおばあさんに出会う。

彼らと話すうちに、そして、過酷な登山を通してマデリンは自身の問題と向き合うことになる。
不思議なセレステ山は、どうやら単純に登山だけを楽しめる場所ではないようだ。

落下死しようが、トゲが刺さろうが、不気味な何かに追いかけられようが、何度でも蘇りながらセレステ山の頂上を目指す。

頂上にたどり着いた時、マデリンは一体何を見るのか。

少女が元気に山登り!と思ってたけど、なかなか重ためで大人向けなストーリー
ゲームの特徴
出来ることは3つのみ
マデリンはせっせと山を登る。
とはいっても、セレステ山は本気で危険。

マデリンは、ジャンプ、空中ダッシュ、壁をよじ登る(つたい降りる)の3つのアクションのみが出来る。
純粋なプラットフォームアクションで、レベルアップだとかスキルアップなどは一切なし。

セレステ山には地続きの場所はほとんどない。
山の麓から、ボコボコと谷だらけ。
谷(落とし穴)は、ジャンプして渡る。
ジャンプで届かない場合は、ジャンプして空中ダッシュ。

そして谷(落とし穴)の向こうが安全な地面とは限らない。
壁しかないこともある。
そんな時は壁にバシィッとぶつかりつつ張り付いて、スリスリスリと登ったり降りたりして、更に先に進んでいく。

じゃあ、ガシガシ飛びまわって登っていこうということになるわけだけど、マデリンはそこまで超人ではない。
空中ダッシュは、空中にいる間に1度のみ可能。
壁に掴まっていられる時間にも制限があり、疲れてくると、ズリズリずり下がってしまい、最終的には落下してしまう。

限られたアクションをどう組み合わせれば
ステージクリア出来るのか
クリア方法を考えるのはパズルっぽい
まあ、攻略法が分かっても自分の指がその通りに動くかは別問題なんだけど
1画面が1ステージ
セレステ山では、1画面が1ステージ扱い。

画面のスタート地点からゴール地点の間で死んでしまうと、同じ画面のスタート地点からやり直し。
ゴール地点に到達し、次の画面に進むと、次のスタート時点がやり直しポイントとなるようオートセーブで上書きされる。

実は、巷で『セレステ』の評価が高い理由の1つがここにある。
めちゃくちゃ死ぬんだけど、めちゃくちゃリスタートが早い。
ロード画面挟まないのはもちろんのこと、「ミスった!」と思った次の瞬間にはスタート時点にマデリンが既に復活してる素早さ。

ミスした後に「そろそろ今日はやめようかな」とか
考えさせる暇もなくリスタート!
気づいたら無心で繰り返してる
チャプターごとにギミックがある
1画面が1ステージだけど、いくつか(結構たくさん)クリアしていくと「チャプタークリア!」となる。

ゲームプレイ中は2Dドット絵だが、チャプタークリアした途端、突然3Dポリゴンなマップに切り替わる。

セレステ山の頂上までの道のりは、いくつかのチャプターに分かれていて、登山とともに、マデリン自身の物語も進んでいく。
チャプターごとにステージの風景が変わり、ステージに登場するギミックも変わる。
ダッシュで通過すると爆速になるゼリーみたいなブロックや動かせる浮遊ブロックなどが登場する。

更には頂上近くになると暴風吹き荒れていたり。
マデリンのアクションは変わらないけど、ギミックによって攻略法や要求されるテクニックが変わってくる。


アクションは3種類だけなのに
よくぞここまで多彩な意地悪ステージが考えられるなあ
「ゲーム作るの巧いわー」と唸りながら落下死する
浮遊イチゴ
なぜだか分からないけど、セレステ山の所々にはイチゴが浮かんでいる。
間違いなく、取りに行くのが難しい場所に浮かんでいる。

しかも、取れたとしても、安全地帯に着地しなければ獲得したことにならない。
ゲームクリアだけでも十分やりごたえのあるアクション難易度だけど、更なるアクションの高みを目指すプレイヤー向けの自己満やり込み要素。

まあ、でも、イチゴが浮かんでると取りに行きたくなるのが人間の性ってもんだ。

マリオのコインみたいなもの
取りやすいヤツだけ取って行けばいいのに見つけたら何故か取りに行きたくなる
取れないとムキになって再挑戦するイチゴの魅力
B面
各チャプター中のどこかにカセットテープが浮かんでいる。
獲得すると、そのチャプターのB面が解放される。

1チャプターで2度美味しさを味わえるやり込み要素。

ちなみに、鼻血が出そうになる難易度のB面全てをクリアすると、バンバン机を叩きたくなるほど悶絶なC面が登場する。

B面ステージは、もはや全くの別ステージ
攻略法もしっかり考えなくてはいけない
カセットテープの裏面なのでちゃんとBGMも変わる
クリスタルハート
コースのどこかに青いハートがある。
アクションだけでなく、謎解きにもなっていて、工夫しないと取ることは出来ない。


イチゴと同じく見かけてしまうと無性に取りたくなる
小憎らしいところに浮かんでる
ヒューマンドラマあり
NPCと会話するシーンが所々にあるが、ひと通り話し終わった後でも、何回か話かけることができる。

マデリン自身のことやNPCの事情がよりよく分かるが、単純に癒しでもある。

マデリン1人でヒリつく難易度のアクションを黙々とひたすらプレイしていると、NPCとの会話が心のオアシスになる。
まあ、どいつもこいつも癒しキャラではないんだけど。


予想よりストーリーがちゃんとあって会話の内容が面白い
社会で戦う大人にはグッとくるセリフも多い
超高難易度な無料DLC
019年9月に最終章であるチャプター9が無料DLCとして追加された。
「最終章」ということで、もちろんチャプター8までをクリアしていないと解放されない。
#Celeste Chapter 9 is out today! It’s a free update on all platforms. If you would like to pay for it anyways, please donate $5 (or more!) to @AmazonTeamOrg here:https://t.co/5Z3GkIaxvm pic.twitter.com/2C21WBpyiz
— Celeste (@celeste_game) 2019年9月9日
更に高難易度になるわけだけど、ただのボーナスステージってわけではなく、ストーリーも展開する。
DLCのタイトルは「Farewell」。
「さようなら」本当の最終章だ。

マデリン物語の最後を見届けたいけど
越えなければいけない山が険しい
険しすぎる
でも、結末が気になるので頑張れる
評価
- 死にゲーとして納得できる難易度
- リスタートが瞬時
- BGMがいい雰囲気
- 結構気になるストーリー
- 中程度なレベルがない
とにかく歯応えゴリゴリの2Dアクション。
ちゃんと計画を立てて、その通りにアクションを繋げていかなければクリアできない。
マリオシリーズの高難易度コースや魔界村シリーズなど、「難しいアクション好きです!求めてます!」な人には絶対おすすめ。
単純に自分のアクションスキルだけが頼りのゲーム。

でも、アクションが大得意というわけじゃなくても、「次はもっと上手く!」と向上心持ちながら繰り返していれば、ちゃんとクリアできるよう巧くデザインされている。

やり込み要素や探索要素もあるし、クリアするためにアクション手順を模索してる時は謎解きっぽくもある。
メトロイドヴァニアゲームで、特に探索してるだけで楽しいという人にもおすすめ。

一方で、カジュアルにジャンプアクション楽しみたいという人やアクション苦手という人には、当たり前だろうけど、おすすめではない。
「ストーリーが気になるけど、先に進めない!でも、もう大変すぎてやりたくない!」と詰んでしまう可能性が高い。

アシストモードがあるけど、一転して簡単すぎになってしまうのが残念。
ある程度は頑張りたいんだけど心折れてしまうという中程度な難易度を求めるプレイヤーが1番モヤモヤしてしまうかもしれない。

しかし、実際には、リスタートが早すぎて「プレイやめようかな」と考える暇がない。
そして、苦労しながらもクリアしていける難易度の絶妙さ、クリアできた時の達成感は確実に味わえる。

ただ難しいだけというわけじゃなくて、ちゃんと死にゲーになっている。
死にゲーやアクションが苦手な人でも、意外とうっかりプレイし続けてクリア出来るかもしれない。
Celeste
http://www.celestegame.com/
© Matt Makes Games Inc. 2018-2019