【Lysfanga The Time Shift Warrior】きっと自分がなんとかしてくれる – 攻略とレビュー
過去と現在と未来の自分が共闘してくれるストラテジーなハクスラアクション『Lysfanga: The Time Shift Warrior』。
Lysfanga The Time Shift Warriorの特徴
- ストーリー: リスファンガという選ばれし戦士が悪魔に立ち向かいつつ、個人的な物語も展開する
- 攻略: 自分の過去プレイと共闘するストラテジー要素のあるハクスラバトル
- 評価: 物語や探索はあっさりめで、中盤以降に作戦立てとアクションの上手さが求められるバトルの面白さが増してくる
- 自分の過去のプレイと共闘するバトルシステム
- 作戦を立てる面白さが味わえるストラテジー要素
- 物語や探索要素は物足りない
『Lysfanga: The Time Shift Warrior』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Lysfanga The Time Shift Warriorの攻略
Lysfanga The Time Shift Warriorの概要
タイトル | Lysfanga: The Time Shift Warrior |
---|---|
開発元 | Sand Door Studio |
販売元 | Spotlight by Quantic Dream |
発売日 | 2024年2月13日 |
対応機種 | Switch, PC |
ジャンル | 見下ろし型アクションアドベンチャー, ハクスラ, ストラテジー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
時が止まったマユラ
はるか昔、マユラとバララという2つの国が争っていた。その戦いで活躍する物語をプレイするのかと思いきや、その大きな戦いは既に無事に終結している。
しかし、その戦いの終結後、第3の勢力が現れた。
ラクセスと呼ばれる悪魔が現れ、世を乱し始めた。ラクセスはめっぽう強くてバララは陥落し、せっかく平和になっていた世界は大混乱に陥ってしまった。
じゃあ、そのラクセスに挑む物語か!と思いきや、まだ主人公の出番ではない。
マユラの女王コメーラが身を捧げて時の神となり、各地の時を止めてラクセスを封じ込めた(もちろん住民たちは避難済み)。ラクセスを倒せないなら封印しようというのが女王の作戦だった。
リスファンガのイマ
ラクセスが封印された後、マユラから避難した人々は新たな王国を作っており、そこでは代々神に選ばれし戦士が生まれるようになっていた。
この選ばれし戦士はリスファンガと呼ばれ、先代から次の世代の戦士へと力が継承される。つまり、リスファンガは1人しか存在しないわけだ。
ここで、いよいよ本作の主人公であるイメの出番だ。イメは、既に先代から任を受け継いだ当代のリスファンガだ。
しかし「悪魔のラクセスは封印されたわけだし、勇者なんて必要ないのでは?」とも思う。もしもの時に備えた神の保険みたいなものだろうか。
そして、残念ながら神の保険に加入していて良かったという事態が起こる。原因は不明ながら、悪魔ラクセスと共にマユラにかけられてた時の封印が解け始めてしまったのだ。
有事の際はリスファンガ!というわけで、イメは早速、古代都市マユラへと向かう。
ケホルとの再会
マユラの街を調査し始めたイメは、元気いっぱいの雑魚敵ラクセスを発見する。本当に時の封印が解けてしまっているようだ。
遂に神の保険が発動する時だ。イメは、時の神から新たな力を授かり、ラクセス退治に乗り出した。
しかし、そこでイメは意外な人物と再会することになる。それは行方不明になっていたイメの双子の弟ケホルだ。
実は、リスファンガは同時に2人以上は存在しない歴史を辿ってきたけれど、イメと同時に生まれた双子であるケホルもリスファンガになって史上初のダブルリスファンガ誕生となるはずだった。しかし、ケホルはかなり前に行方不明になっており、イメだけが先輩戦士からリスファンガの力を継承したという経緯がある。
そんなケホルの無事がやっと確認できたわけだと、ケホルはろくにイメと話もせず、なぜか悪魔であるラクセスを引き連れて去っていってしまった。
生き別れの弟は闇堕ちしてしまったのだろうか。イメは、リスファンガとしての使命と共に、ケホルを取り戻すため先の見えない古代都市の奥へと進んでいく。
攻略のポイント
闘技場を攻略して進む
本作では、ひたすらダンジョンを進み、特定の地点で発生する強制バトルを攻略してゲームを進行していく。
バトルが始まると、闘技場(アリーナ)としてフィールドが区切られ、全敵を倒すと先に進むことができる。
各地にはファストトラベルできる地点があり、いつでも拠点に戻って主人公をアップグレードすることが出来る。ダンジョン内にはちょっとした寄り道もあり、アイテムや宝箱などを回収することも出来る。
レムナントと共闘する
本作の大きな特徴は、ストラテジーとアクションが融合したバトルシステムだ。
バトルが始まるとカウントダウンが始まり、ゼロになる前に全敵を倒さなければならない。
しかし、敵の数は多い。そこで登場するのがレムナントと呼ばれる、プレイヤーの過去プレイをそっくりそのまま再現する分身だ。
同じバトルは、所持しているレムナントの数だけ繰り返しプレイできる。繰り返した分だけ、各回での行動を再現するレムナントが現れ、自分がプレイした通りに動く。
例えば、敵が右/左/正面にいて、レムナントを3体持っている場合
- 1回目プレイで右の敵を倒したら制限時間になってしまった
- 2回目プレイが始まったら、今度は左の敵を倒しにいく
- 右の敵は1回目プレイを再現するレムナントが倒してくれる
- 3回目プレイでは、正面の敵を倒しにいく
- 右の敵は1回目、左の敵は2回目のレムナントが倒してくれている
といった感じで、過去の自分と共闘して全敵を倒せるように段取り良くプレイを積み重ねていくのだ。
所持しているレムナント数で全敵を倒しきれなかった場合はゲームオーバーとなり、そのバトルの1回目からやり直しとなる。
リスファンガの強化
イメは、3種類のアクションで戦う。
- 武器攻撃
- 挙動が異なる複数の武器が登場する
- ルーン
- 敵に攻撃が当たるごとに溜まっていくルーンゲージを消費する
- 魔法
- クールタイムを経ると再使用可能
ゲーム進行や探索することでルーンや魔法の種類が増えていき、好きなものを装備して戦う。
また、探索中に拾える魔法の痕跡を集めると、鍛冶屋さんに装備品を強化してもらうことも出来る。主人公イメは、バトルに勝っても経験値を得たりはせず、レベルアップして強くなるわけではない。
そして、レムナントの欠片を一定数集めると所持レムナント数が増え、より多くの分身と共に戦うことができるようになる。
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Lysfanga The Time Shift Warriorのレビュー
物語: まとまっているけれど、描写や捻りが物足りない
物語は、かなり分かりやすい。悪い奴がいるダンジョンを進んでボスを倒す。
カットシーンは紙芝居で、イベント時の会話もかなりあっさりしている。イメとケホルの姉弟問題とか、悪役の思惑とか世界の真実が明らかになるなど、物語としてはまとまっている。しかし、セリフは状況説明なことが多いので、いまいち感情移入はしにくく、描写が単調なので盛り上がらない。
正直なところ、物語はバトルするためのちょっとした理由づけのような感じで、あまり惹き込まれない。
イメのサポートをしてくれるグレノスというゴーレムが記してくれる図鑑を読むと世界設定が補完出来るけれど、完全にテキスト情報でしかない。
操作性: 情報を把握しやすく、アクションも爽快で操作しやすい
本作はハクスラであり、その楽しさがしっかり味わえる素早く滑らかな挙動だ。操作していて、かなり気持ち良い!サクサクでシュピシュピでピュンピュンだ。
同じ闘技場(バトルフィールド)内で何人ものレムナントが同時に動くことになるけれど、「この敵ってさっき倒したっけ?」「あと何匹倒せてないんだっけ?」「残りのレムナント数はいくつ?」という、忘れがちだけど絶対必要になる情報が画面をパッと見て分かりやすく表示されていて助かる。
本作は見下ろし型の視点で、カメラ位置は結構遠めだ。闘技場全体を見回しながらプレイできるので、本作のバトルシステムに合っていて見やすい。
が、それと同時に迫力は少なくなってしまっているので、プレイ中は臨場感を感じやすいアクションゲームというよりも、戦況を判断しながら作戦を立てるストラテジーゲームをやってる感覚だ。
難易度: 本気になるのは中盤から
本作は、段取り良く作戦を立てる賢さと、計画通りに動けるアクションの上手さどちらもが求められる。
難易度選択はなく、ゲーム進行と共にバトルは徐々に複雑になっていく。
中盤くらいまでは「ま、ゴリ押せるでしょ」とあまり考えずにバトルを始めても攻略できてしまう。しかし、中盤以降はちゃんと賢さが必要になる。
同時に倒さなければいけない双子の敵、防御が異様に高い敵、開閉するゲート、敵もイマも吹っ飛ぶギミックなど厄介なものも登場し、敵の数も増えていく。
考えなしにバトルを始めたら、全く協調性のない自分軍団が出来上がってしまう。
当たり前だけど、所持しているレムナントの数が多いほど攻略しやすいので、難しく感じるなら、探索してレムナントの欠片を集めて数を増やすのがおすすめ。
システム: ストラテジーとアクションが上手く噛み合っている
本作の魅力は、なんといっても過去の自分と共闘するバトルシステムだ。
作戦をちゃんと立てておかないと無駄な動きをしてしまい敵を倒しきれなくなる。有利にも不利にもなるギミックがフィールド上に点在している。
そのため、攻略の全ては作戦に懸かっている。バトル前に段取りを考えるストラテジー要素がしっかり味わえる。
そして、制限時間があるため、アクションも正確に素早く行わなければ、いくら賢い作戦を思いついても無駄に終わる。逆に途中でミスしても、自分の好プレイで立て直せることもある。
ただ「ストラテジーとアクションが上手く噛み合っているぞ!」と感じる本作のバトルシステムの真髄は、上述もしたけれど中盤以降に感じることができるようになる。
逆に中盤まではしっかりチュートリアルだ。そのため、序盤はもたついた感覚になるけれど、よくあるバトルシステムというわけではないので後々の応用編が始まる前にしっかり基礎を学ばせてくれる。
また、各闘技場(バトル)はリプレイが可能。より早いタイムでクリアするという過去の自分に挑戦するぞ!なリプレイが1番のやり込み要素。しかし、初見プレイ時に既に最適解を探ろうとするバトルなので、正直なところそんなにリプレイしたい気は湧かなかった。
探索してイメのアップグレードに必要なアイテムを集めることになるけれど、かなりシンプルなマップなので、バトルからバトルへと移動するだけといった感じだ。バトル以外はあっさりだ。
芸術性: エキゾチックな世界は背景まで美しい
本作の舞台はエキゾチックな雰囲気の街や遺跡だ。探索出来ない場所にまでしっかり装飾があり、美しい背景を眺めながら進むことができる。エフェクトも綺麗で、バトル中は画面がにぎやかだ。
たまに視点が近くなるとあまり高精細ではないことが分かるけれど、ほぼ遠めから見ることばかりなので特に気にならない。
バトルでは、敵の種類によって倒し方を変えなければならないけれど、その敵の特徴が前面出たデザインになっているので、バトル前に作戦を考える時もバトル中も敵を判別しやすいのが良い。
BGMもエキゾチックな雰囲気で、やや控えめ。
シュッとか、イメの素早さを感じる効果音が小気味良く聞こえてくるので、操作していてより気持ちよく感じる。また、会話は全てフルボイス(英語音声)で楽しめる。
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Lysfanga The Time Shift Warriorの総合評価
Lysfanga: The Time Shift Warrior
総合評価
過去の自分のプレイと共闘するバトルシステムが面白いストラテジー要素が楽しめるハクスラアクションゲーム。バトルは面白いものの、その他はあっさりしていて残念だけど、本作ならではのバトルは特に中盤以降に真価を発揮する。
おすすめな人 | 作戦を立てるのが好き 試行錯誤が好き 素早く動けるハクスラが好き |
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おすすめではない人 | 時間制限があるゲームが苦手 ドラマティックな物語を楽しみたい 成長要素を楽しみたい |
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