【Blasphemous】三角ヘルメットが人類代表 – 攻略とレビュー ブラスフェマス
荘厳で残酷という言葉がぴったりの病みつきメトロイドヴァニア『Blasphemous ブラスフェマス』。
Blasphemousの特徴
- ストーリー: 奇蹟が蔓延した世界で、悔悟者が贖罪の旅をする物語
- 攻略: デスペナルティが蓄積する高難易度バトルと探索を攻略するメトロイドヴァニア
- 評価: ゲームプレイも世界設定も攻略しがいがあり、グラフィックにも見惚れる高評価作
- 探索が楽しいマップ構造
- 難易度バランスが絶妙な死にゲー難易度
- 世界設定やデザインが独創的
- ストーリーが難解で感情移入しにくい
『Blasphemous ブラスフェマス』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Blasphemousの攻略
Blasphemousの概要
タイトル | Blasphemous ブラスフェマス |
---|---|
開発元 | The Game Kitchen |
販売元 | Team17 |
発売日 | 2019年9月10日 |
対応機種 | PS4, Switch, Xbox, PC, Android 2025年2月24日: iOS |
ジャンル | メトロイドヴァニア, アクション |
シリーズ | Blasphemous ブラスフェマス |
プレイ機種 | Switch |
本作はBlasphemousシリーズ第1作目であり、続編『Blasphemous 2』も発売されている。
ストーリー
奇蹟やら贖罪やら
クヴストヴィアという舌を噛みそうな名前の不気味な世界が本作の舞台。神の奇蹟によって、人々に呪いが蔓延している絶望的な世界だ。
神なのに人間を呪ってる!?
主人公も、もちろんそう思っている(はず)。主人公はセリフがないので何考えているのか分からないけれど。
というわけで、主人公は、唯一の悔悟者として贖罪を行うために試練に立ち向かう。
でも、主人公だって本当は神に「呪うのやめてよ」と直談判したいと思っている(はず)。
分かりにくいけど濃厚
というわけで、上述のあらすじを読んでもチンプンカンプンだと思うけれど、宗教的な物語になっており、出てくる単語も難しい。
でも、アイテムの説明文などを見ると、かなり綿密に世界設定が作り込まれていることは分かる。
一応、私の理解力で分かった世界設定は以下の通り。
神の言い分は「人間の神への信仰は偽りだったよね」。で、神は、罰として、それぞれの人間の罪が具現化する呪い(奇蹟)をかけた。
ある者はモンスター化し、ある者は病に伏せる。そして、世界は救いのない陰鬱な姿に変わり果ててしまった。
しかし、主人公は、幸運にも奇蹟を生き延びた唯一の元気な人間。超個性的なヘルメットを被り、主人公自身の罪から生まれたという懺悔の剣を携えている。
主人公は、「陰鬱な世界のままじゃダメだ!」と一念発起して、世界を救うことに決めたようだ(たぶん)。
攻略のポイント
メトロイドヴァニア要素を完備
本作はメトロイドヴァニアゲームなので、探索がメインだ。
マップは意外なところでエリア同士が繋がっていたり、隠し通路や隠し部屋もある。
アイテムを拾い、主人公の基本ステータスをアップグレードできる部屋を見つけたり、セーブポイントを解放したり、寄り道をしながら進んでいく。
そして、各地には、主人公にとっての試練となるボスが待ち構えている。また、こんな世界ではあるけれど細々と生きている人(人に見えない者もいるけれど)もおり、サブクエストを依頼されることもある。
悔悟者のアクション
主人公の基本アクションは3種類。剣で攻撃、ジャンプ、そしてガード。
敵の軽い攻撃なら、ジャストガードして斬り返すと大ダメージを与えられるパリィもできる。
また、ゲームを進めていくと、奇蹟と呼ばれる魔法を使うことが出来るようにもなる。
奇蹟発動に必要な奇蹟ゲージは敵を攻撃するごとに少しずつ回復できる。
色んな奇蹟をバンバン唱えまくりたいし、様々な奇蹟を習得することができるけれど、奇蹟は1種類しか装備しておくことができないので、攻略中のエリアやボスに合わせて付け替えていくことになる。
蓄積するデスペナルティ
本作は、『ダークソウル』シリーズと雰囲気が似ており、ソウルライクに近いシステムもある。セーブポイントで体力と回復に使うフラスコ瓶が全回復する。が、雑魚敵が全復活してしまう。
そして、敵を倒すと償いの涙を手に入れる。これが経験値であり通貨でもある。しかし、ソウルライクとは違い、死んでも償いの涙は失わない。
しかし、デスペナルティはある。死ぬと奇蹟ゲージの最大値が減り、敵を倒した際の償いの涙の獲得量が減ってしまう。
ただし、ソウルライクと同じく、前回死んだ場所にはイバラのような木に巻かれた罪過の欠片が立っている。それを回収すれば、ペナルティは解消される。
ところが、このデスペナルティの怖いところは、蓄積されていくこと。
例えば、5回死んだうち2つの罪過の欠片を回収できている場合は、3回分のデスペナルティが残ったままになる。回収できていない罪過の欠片の数に応じて、奇蹟ゲージ最大値はどんどん減っていくし、償いの涙はどんどん手に入らなくなる。
悔悟者の成長
本作では、主人公の攻撃力や体力など基礎ステータスは、女神や祭壇がある部屋を見つけるとアップグレードできる。
いくら雑魚敵やボスを倒したとしても、探索しないと基礎ステータスを上げることができないというわけだ。
経験値である償いの涙は何に使うかというと、スキルツリーのアンロックだ。これによって、新たな攻撃スキルを習得することができる。
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Blashemousのレビュー
物語: 理解するのは難しくとも、惹き込まれ考察欲がくすぐられる
物語は訳分からない。NPCのセリフは多いけれど、ほとんど「?」という状態で聞くことになる。
でも、世界設定はしっかり作られており、ちゃんと読み解くと、あれこれ想像するのが楽しい物語を堪能できる。考察好きの人にとってはたまらないはず。
もちろん、「偉そうな神に抵抗してやるぞ!」という理解くらいでも攻略に支障はない。
一方で、各地のNPCから依頼されるサブクエストは多種多様で分かりやすいものが多く、NPCの行く末は結構気になってくる。
そして、主人公のヘルメットが個性的すぎて、それだけで十分記憶に残るゲームになる。主人公は喋らないけれど、外見のインパクトだけで十分魅力的だ。
操作性: 高精度でキビキビ
滑らかというよりキビキビした挙動で動く。敵と戦っていると、その挙動が気持ち良い。壁に剣を刺して登っていくアクションも楽しい。
操作性は良好。パリィの判定はそこまで厳しくなく、慣れた雑魚敵なら成功しやすくなってくる。当たり判定も妥当だ。
魔法(奇蹟)はどれもアクションや挙動が違っていて面白く、色んな魔法を使ってみたくなる。
というわけで、全くストレスなくプレイすることができる。
難易度: 攻略しがいのある高難易度さ
本作では、よく死ぬ。確実に死にゲーだ。でも、理不尽に死ぬということはない。
落とし穴や棘、後ろから振り下ろされる巨木、なぜかブンブン回っている大鎌など道中の罠も盛りだくさんで、時には「初見殺しだ!」と思うこともある。
それでも、本作では探索することで主人公が強くなるし、デスペナルティは蓄積するものの救済手段もちゃんと用意されている。
死にゲー難易度でたくさん死ぬけれど、丁寧に探索しながらプレイしていると、ちゃんとクリアできる良い歯ごたえが味わえる。
システム: クオリティの高いメトロイドヴァニア
面白いマップ構造に成長要素、新たなスキルで広がる探索可能範囲。どれもが最強に質の高いメトロイドヴァニアだ。
デスペナルティが蓄積されていくというのも面白いところ。
1、2度死んだくらいでは「まだ大丈夫」と思うけれど、そのうちデスペナルティがボディブローのように効いてくる。この厳しさが絶妙!
誰かの骨を集めたり、空飛ぶカゴに入った赤ちゃんを助けるなど収集アイテムも寄り道も多く、探索してるだけでも結構楽しめる。
そして、アイテムの説明に書かれている文章も考察欲を刺激するものばかりで、たまにアイテム確認画面で一通り読むのが楽しい。
サブクエストも豊富で、NPCも意外と多い。みんな呪われてるので大変な状況の人ばかりだけど。
また、高評価メトロイドヴァニア『Bloodstained Ritual of the Night』とコラボした追加コンテンツや真のエンディングが解放される追加DLCも配信されている。
芸術性: 美しく荘厳で残虐で緻密なピクセルアート
本作は細かく描き込まれた美しいピクセルアートで描かれている。
不気味だけど美しく、残虐な演出が多いけれど、それもなんだか美しい。特に、ボスのキャラデザインがかなり良い!気持ち悪さと気味悪さが抜群。
音楽は、もちろん不気味だ。宗教色も強いゲームなので、荘厳なバトルBGMが多い。サウンドからも雰囲気を盛り上げてくれている。
サントラはこちら
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Blasphemousの総合評価
Blasphemous
総合評価
探索にも高難易度なバトルにも熱中する全要素クオリティが高いメトロイドヴァニアゲーム。デスペナルティが蓄積したり、考察欲をくすぐる物語などゲームプレイも世界も独創的で夢中になる。
おすすめな人 | メトロイドヴァニアが好き 高難易度な死にゲーが好き 物語を考察するのが好き |
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おすすめではない人 | 高難易度アクションが苦手 残虐な表現が苦手 分かりやすい物語を求めている |
Blasphemousと似ているおすすめゲーム
Blasphemous 2
- 本作の続編であり、悔悟者のその後の物語が描かれる
- 武器の切り替えが可能になり、アクションが多彩に
- 独創的な世界や美しいピクセルアートは健在
The Last Faith
- 緻密なピクセルアートと歯ごたえも味わえるメトロイドヴァニアゲーム
- 武器選択や成長方向の自由度が高く、自分好みのキャラビルドができる