『Sky 星を紡ぐ子どもたち』レビュー: さまよえば良いという癒し
美しい大空を翼羽ばたかせて飛び回る癒しのアドベンチャー『Sky 星を紡ぐ子どもたち』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。
本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Sky星を紡ぐ子どもたち製品情報
タイトル | Sky 星を紡ぐ子どもたち |
---|---|
開発元 | thatgamecompany |
対応機種 | PS4, Nintendo Switch, iOS, Android PC(早期アクセス中) |
ジャンル | アドベンチャー |
本作は、名作アドベンチャーゲーム『風ノ旅ビト』開発元が手掛けている。
基本プレイ無料でアイテム課金制となっている。本稿は、iOS版をレビューしている。
Sky星を紡ぐ子どもたちの攻略
ストーリー
星の精霊の世界へ
ゲームが始まると、少しだけオープニングのカットシーンがあり、「星の精霊が落ちてしまった」という軽い説明がある。
しかし、それ以降、ゲーム内でセリフやテキストによるストーリー説明はない。
突然、暗闇で目覚めた自分の分身を操ってウロウロし始める。なんとなく「ここ、怪しいですよ」とキラリと光るところは見えるものの、とにかく手探りだ。
青い人(星の精霊)に出会ったり、ロウソクにとりあえず火を点けてみたりする。
雰囲気ゲー
本作に対して「ストーリー明確に説明してくれ」というのは無粋だ。
なんとなく感じて楽しみ、、物語は自分なりに勝手に想像する雰囲気ゲーだ。
ちなみに、「ヘルプ」を見ると、操作方法やゲームシステムの簡単な説明を見ることは出来る。
攻略のポイント
走り回って飛び回る
本作で1番に一生懸命にやることは、彷徨うこと。つまり、ゲームのメインは探索だ。
探索といっても、複雑なマップ構造になっていたり、難解なパズルがあるわけではない。
ただ、美しい世界をササササッと走り回って、時には坂道を滑り、そして大空を飛び回る。そんなことをしていたら、何かに遭遇することもある。
目的地とかやるべき事が指示されたり、順番があるわけでもない。ただ、行きたいところへ行けばいい。
キャンドルを集める
走り回っていると、ロウソクを見つけることがある。
火が消えているロウソクには火を灯し、既に火が付いているロウソクからは光のパワーキャンドルを受け取る。
この「キャンドル」は、本作で1番使用することになる消耗アイテムだ。後述する他プレイヤーとの交流や通貨として使用することになる。
ウィングで大空を舞う
ゲームスタート時には服だけ着ている主人公だけど、少しゲームを進めるとマントのようなウィングを手に入れる。
主人公は、このウィングによって飛び上がり滑空することが出来る。
また、世界をウロウロしていると、半透明少年に出会うことがある。その少年に「ねえねえ」と触ると、マントが進化して、より高く飛び上がれるようになる。
こうして探索できる範囲が広がっていく。
星の精霊を助けてまわる
ウロウロしていると、やたらと全身が青い人たちと遭遇することもある。彼らに会うことが、実はこれが本作のメインストーリーにあたる。
青い人は星の精霊であり、話しかけたり何らかの条件を満たすと、「わあ、ありがとう!」と爽快にポーズを決めて消え、星座となって星に還る。
この精霊たち渾身の爽快ポーズを見ると、エモートとして使えるようになる。
本作の世界はいくつかのエリアに分かれていて、各エリアには何人か精霊がいる。一定数の精霊を助けると、新たなエリアがアンロックされる。
オンライン要素
本作は穏やかに探索するゲームなので、競ったり戦ったり、失敗するという概念はない。
そして、ゆるいオンライン要素がある。プレイしていると、同じフィールド上に他プレイヤーがワラワラと現れる。
「ぶつかってバトル開始!」なんてことは一切ない。素通りも出来るし、コミュニケーションすることも出来る。
コミュニケーションの1段階目は、キャンドルサービス。上述したロウソクをお互いに灯し合うと、半透明だった相手が実体化する。
そして、星の精霊から教えてもらったエモートでご挨拶する。互いに「うふふ」となったらフレンドとなり、チャットしたり、手を繋いで行動できる。
でも、繋がりはゆるくても良い。通りすがりに「あら、どうも。ロウソウどうぞ」くらいでも大丈夫。
チャットになると現実に引き戻されるけれど、チャット以外の状態ではプレイヤー名が表示されることもなく、オンライン要素はゆるく楽しむことができる。
課金要素
星の精霊から教えてもらったエモートは進化させることができる。
助けた星の精霊にキャンドルや貴重アイテムのハートをあげると、エモートを進化させたり新コスチュームなどをもらうことができる。
そして、定期的にイベントが開催されおり、イベントで手に入るキャンドルもある。
こうしたキャンドルやハートが課金対象になっている。
ゲームの進行自体に課金が必要というわけではない。プレイしていてもキャンドルはある程度手に入るし、精霊を助ければ新たなエリアにも行くこともできる。
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Sky 星を紡ぐ子どもたちの評価と感想
『風ノ旅ビト』など雰囲気ゲーが得意な開発元の新作なら「そりゃあ、またハンパなく雰囲気抜群なんだろうな」と思っていた。
その予想と期待通りに雰囲気は最高で、しかもスマホでプレイしてもクオリティが高すぎる。「基本プレイ無料って本当?詐欺じゃなくて?」と驚きっぱなし。
スマホの中で夢見てるんじゃないかと錯覚するほど美しいグラフィックと癒される音楽で、ただ彷徨ってるだけで大満足出来る。
サントラはこちら
そして、実際にゲームプレイ上でも、「彷徨っているだけ」が許される。
精霊を見かけたら、焦らず好きに助ければいい。走り回ってるだけでもいい。誰かに挨拶されたら、ほんのり挨拶を返せばいい。ちょっと笑ってもらえるようなエモートを使うのもいい。
個人的にソーシャルゲームは苦手だけど、本作では他プレイヤーとのコミュニケーションを頑張らなくてもゲームは進むし、他プレイヤーとは挨拶程度の絡みでいいので煩わしさもない。
スマホゲームの中でも屈指の高クオリティなのは間違いないけど、スマホゲームとしては残念なところも。
本作は、スマホ横持ちで画面左右の仮想ジョイスティックで操作する。左側でキャラクターの移動、右側でカメラ操作だ。
しかし、タップ操作では操作しづらく、コントローラーを使用する方が大空を飛び回る気持ち良さなどを感じやすい。
スマホなので仕方ないけれど、画面の狭さも残念だ。散策するのがゲームのメインなので、周囲を眺めるのが本作最大の楽しみと言えるけれど、「ああ!あともう一歩!」と感じるカメラワークと操作感だ。
そのせいか迷子になることがある。「世界が広大だから」とか「マップが複雑」とかじゃなくて、単純に周囲をパッと把握しにくいためだ。
発売当初はスマホでのみプレイ可能だったけれど、現在はコンソールやPC版の方が大空の雄大さや飛び回る気持ちよさをより味わえると思う。
そして、スマホゲームとしては、もう1つ気になるところがある。
ハイクオリティであるがゆえに、プレイしているとスマホがグングン熱くなる。スマホのスペックやプレイ環境によって変わるとは思うけれど。
しかし、そうはいってもいつでもどこでも、この癒しの大空を舞えるのは最高だ。
本作と似ているゲームや関連作は更に下へ
レビューのまとめ
おすすめな人
- 芸術性の高いゲームが好き
- 濃いソーシャル要素が苦手
- 癒されたい
おすすめではない人
- 複雑なアクションを楽しみたい
- どんどん攻略したい
総合評価良いところ&残念なところ
- 美麗グラフィック
- 雰囲気抜群のBGM
- ゆるいオンライン要素
- スマホ版では満足できなくなる
- 迷子になりやすい
Sky星を紡ぐ子どもたちが好きならおすすめのゲーム
関連ゲーム
風ノ旅ビト
本作開発元が手がけた名作アドベンチャーゲーム。
広大な砂漠を旅する雰囲気ゲー。
こちらにもゆるいオンライン要素があるけれど、ほんさくよりもっとほんのり程度。
似ているゲーム
ABZU
上記『風ノ旅ビト』に携わった開発者さんが手がけた海洋探索アドベンチャーゲーム。
バトル要素はなく、海中を泳ぐ挙動がとんでもなく気持ち良く、癒されまくる高評価作。
A Short Hike
こちらもバトル要素はなく、探索することがメインの小ボリュームなオープンワールドゲーム。
田舎町にやってきた鳥の女の子が、地元の住民と交流しながらハイキングをする癒しゲーム。
Sky 星を紡ぐ子どもたち
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