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『バンドルテイル』レビュー: 興奮すると街が直る不思議生物ヨードル – Bandle Tale: A League of Legends Story

bandle tale a league of legends story バンドルテイル レビュー 屋台を営業中

2頭身のヨードルがちょこまか働く忙しさと可愛さの虜になるライフシム要素が楽しめるクラフトRPG『Bandle Tale: A League of Legends Story』をネタバレなしで要素ごとに詳しい評価を交えてレビュー。

本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。

Index

バンドルテイル製品情報

タイトルBandle Tale: A League of Legends Story
バンドルテイル リーグ・オブ・レジェンド ストーリー
開発元Lazy Bear Games
対応機種クラフト, シミュレーション, ライフシム, アドベンチャー, RPG
ジャンルNintendo Switch, PC
シリーズA League of Legends リーグ・オブ・レジェンド

本作は、人気オンラインストラテジーゲームのLoLことA League of Legendsのスピンオフ作であり、完全に独立したゲームだ。LoL自体を知らなくても問題なく楽しめる。

他にも『メイジシーカー』『ヌヌの唄』といった独立したスピンオフ作が発売されている。

バンドルテイルの攻略

ストーリー

バンドルシティとヨードル

bandel tale バンドルテイル レビュー グランパとの会話

ヨードルというモフモフの2頭身生物がいる。ゆるい見た目だけど、人類より遥かに高度な技術を持つ謎多き種族だ。

ヨードル達は、5つの浮島から成るバンドルシティで暮らしている。

そのうちの1つであるヤーンビルという離れ小島から物語は始まる。

主人公(キャラクリエイト可能で名前は自由)は、このヤーンビルで編み術修行をしながら自宅に引きこもって暮らしていた。

修行をはじめて、かれこれ101年だ。

え、101年!?

そう、ヨードルはとても長寿な種族で、主人公なんてまだまだ若いひよっこ扱いだ。

編み術修行からのパーティーへ

bandel tale バンドルテイル レビュー おジーのパーティーに参加

編み術とは、その名の通り糸で何でも編んで作ってしまうという便利な謎技術だ。

主人公は、もうすぐ編み術の師匠であるお爺ちゃんから卒業認定を貰えそう!というところだ。

ちなみに、主人公が引きこもっているのは、修行を終えるまでお爺ちゃんに監禁されているからいうわけではない。主人公は片脚が不自由なのを気にするがあまり外出する気を失ってしまっているのだ。

そんなある日、お爺ちゃんは外に全く出ない孫を案じて、お爺ちゃん秘伝の編み術で作った義足を主人公にプレゼントしてくれた。

大喜びの主人公は、友達のクローバーと共に憧れのオジー主催のパーティーに出かけることにした。

ポータルが爆散

bandel tale バンドルテイル レビュー バンドルシティセンターが崩壊
橋が粉々に!

ところが、パーティーで事件が起こってしまう。

バンドルシティの交通手段であるポータルが爆発して街中が大混乱に陥り、友達のクローバーとパーティー主催者であるオジーがポータルに飲み込まれてしまったのだ。

そして、この大事故の引き金を引いたのは主人公だ。

いやいやいや、決してわざとではないです!オジーに言われた通りにしただけなんですけど!

とはいっても、クローバーを助け出さなければならないし、少々責任も感じる。

よし、今こそ修行してきた編み術を活かす時だ(本当はまだ修行中だけど)!

攻略のポイント

クラフトでクエスト攻略

bandel tale バンドルテイル レビュー クエスト攻略

本作では、様々なクエストを攻略してゲームが進行していく。

各クエストは、必要とされているアイテムをクラフトして攻略することになる。

適切なツールで各地にある素材を採取し、拠点である魔法のカバン(中に入れるくらい巨大)に設置した作業台などでクラフトを行う。

クラフトなど何らかの行動をすると主人公には感情のオーブが溜まる。これによって新たなクラフトを習得できるスキルツリーをアンロックしていくことかできる。

ゲーム内では常に時間が流れており、素材は一定時間で復活する。でも、主人公にスタミナや空腹といった概念はなく、時間関係なくずっと活動できる。

また、拠点の外に料理を出す屋台や自動販売機を設置してクラフトしたアイテムを売ることができる。こうしてお金を稼ぎ、クエスト攻略に必要な資金を貯めなければならないこともある。

ヨードルをもてなす

bandel tale バンドルテイル レビュー 見捨てられたキャンパスでパーティー開催

本作の大きな目的は、各地にあるポータルの修復だ。それには、興奮したヨードルが生み出すパーティーの糸玉で作った特別な糸が必要となる。

そのためにはクエストを攻略するだけではなく、パーティーを開催しなければならない。ヨードル達はパーティーが好きで、興奮すると体から糸が飛び出てくる不思議な生物だ。モフモフが抜け落ちるのかもしれない。

パーティー開催には、まずゲストが必要だ。ゲストを呼ぶには島のスコアを消費する。スコアは屋台を開いたりクラフトしたアイテムを売ったりなど、島で活動することで溜めることができる。

島の住民達と関わるほど、パーティーに来てくれるようになるというわけだ。

ゲストが決まったら、次は拠点の外を装飾して音楽も流してお祭り会場を設け、来場したゲストのヨードルを盛り上げる。そしてパーティー中に興奮したヨードルからパーティーの糸を採取する。

パーティーに糸を一定数集めると、パーティーの糸玉を作ることができる。これでパーティー成功だ。

装飾や音楽の異なる様々な趣向のパーティーを開くことができるので、ゲストの好みに合う装飾や音楽を用意できると、ゲストの興奮度が高まりやすくなる。

時間経過に気をつける

bandel tale バンドルテイル レビュー ルート市場で屋台を営業

クラフトでも屋台やパーティーでも、本作では時間の経過が重要だ。

例えば、屋台を開くとお客さんが次々と来店し、食べたいメニューを注文してくる。レシピ通りに屋台に設置した調理台やオーブンに食材を投入して料理を作って提供する。

放置していると料理は腐っていくし、待たされすぎたお客さんは帰ってしまう。

パーティーでも開催時間には時間制限があるため、設置したアトラクションなど装飾品を使ってゲストの興奮度をより高めたり、パーティーの糸を生み出したゲストまで駆け寄って糸を回収しなければならない。

ちょっとしたリアルタイムストラテジーとなっているため、効率の良さが求められる。

記事はさらに下に続きます

バンドルテイルの評価

物語の面白さ

bandel tale バンドルテイル レビュー アルマ博士との会話

物語は全体的にほのぼのしている。

ポータルがなぜぶっ壊れたのかという謎はありつつも、人助けをしてポータルを直していくあたたかい物語だ。

ずっと自分に自信が持てなかった主人公が、恐る恐る世に出て社会と交わっていく筋書きになっているので、感情移入しやすい成長物語でもある。

でも、単に甘くて可愛い物語というわけではなく、皮肉も満載

穏やかに味わえるけれど、ピリッと香辛料も効いてる、そんな物語だ。

キャラクターの魅力

bandel tale バンドルテイル レビュー ライティーとの会話

ヨードルの見た目に決して惑わされてはいけない

見た目通りのまま性格も100%可愛いヨードルは、ほぼいないと思った方がいい。

口汚く喧嘩するヨードルもいれば、思い込みの激しいヨードル、偏屈なヨードルも多い。

そして、主人公の相棒となるライティーという喋るソックス(ソックスが喋ることに疑問を持ってはいけない)。彼もだいぶ口が悪い。

一方で、主人公はそんなツッコミどころ満載なNPC達に冷静にツッコミを入れる。

可愛い見た目でブラックジョークを飛ばす、このギャップが面白くて、セリフを読みながら思わず吹き出してしまうことが多い。

そんなジョークがなくても、ちんちくりん(褒めてる)なヨードル達がちょこまかしている様子を見ているだけで、すでに笑みが溢れてしまうほど、見た目からも楽しいゲームだ。

操作の快適さ

bandel tale バンドルテイル レビュー ショートカットメニュー
ショートカットメニューから
各項目をすぐ表示できる

私はゲームパッドを使用してプレイした。

操作性は全く問題なく、バグもなく快適にプレイできる。

作業を繰り返すシミュレーション系のゲームではマウス操作の方が楽なゲームも多いけれど、本作はゲームパッドでも操作しやすいように作られている。

画面は斜め上からの見下ろし型で見やすく、UIも分かりやすい。

ただ、スキルやアイテムの種類が大量にあるので、メニュー画面などに逆引きしやすい図鑑などがあれば、より快適になると思う。

難易度バランス

bandel tale バンドルテイル レビュー スキルツリー

攻略は程よく大変だ。

各クエストは攻略しやすく、素材もポコポコ再生するのでクラフトに詰まることもない。感情のオーブは溜まりやすく、スキルのアンロックもしやすい。

ただし、スキルツリー上には特定の目標をクリアしなければ進めない関門があるので、同じことばかり繰り返して感情オーブを溜めて攻略とはいかない。

そして、屋台やパーティーはリアルタイムストラテジーだ。ゲームが進行するほど、開催も成功も難しくなっていく。

それぞれ時間制限がそこそこ厳しめなので、あらかじめ効率良く動けるように作業台を配置し、開店中は集中して効率良く動かなければならない。人気どころのゲームだと『Overcooked』のようなゲームを1人でやらなければならない感覚だ。

しかも、一度パーティーを開催してしまうと、他の行動をある程度行わないと島スコアを溜めることができず、すぐに再開催とはいかないので一球入魂の気合いが必要だ。

クラフトは自分のペースで進められるけれど、屋台やパーティーでは時間との勝負。刺激も歯ごたえもちゃんと味わえる緩急が絶妙で、どんどんヨードルの虜になっていく。

見た目は可愛いけれど、リラックスゲームというわけではない。忙し楽しいゲームだ。

ゲームシステムの面白さ

bandel tale バンドルテイル レビュー ポータルに近づくヨードル

素材を集めてせっせとクラフトして、料理やパーティーは更に効率的に!というテンポの速い作業に明け暮れるのが楽しいゲーム。

それぞれの要素に時間管理の要素が組み込まれており、しかもそのペースが結構早いので、「次はあれ、その次はこっち」とやることが途切れず、忙しなく走り回ってやめ時を見失う中毒性の高いゲームに仕上がっている。

各クエストは程よく面倒くさく、中間素材含めクラフトの種類が多い。こっちの設備でクラフトしながら、あっちの設備でも素材抽出を仕掛けておくなど、作業を同時進行で管理する面白さがしっかり味わえる。

やりこみ要素の楽しさ

bandel tale バンドルテイル レビュー 魔法のカバンを装飾

メインストーリー攻略以外でもパーティーを開くことは出来るし、釣りや大学で講義したり報酬が貰えるやり込み要素が多数用意されている。

特にお金の稼ぎ方は種々あるので、どの手段で攻略するのかはプレイヤーの自由だ。

また、拠点である魔法のカバンでは、そこまで細かくこだわれるわけではないけれどインテリアを楽しむこともできる。

グラフィックの芸術性

bandel tale バンドルテイル レビュー 縫い人の湿地

色鮮やかで緻密なピクセルアートで描かれる。

バンドルシティはどこもかしこもファンタジックでメルヘンで、ピクセルアート好きにはたまらない緻密さ。

そして、ヨードルがとにかく可愛い。動きも可愛くて面白くて、ヨードルが暮らしている風景は見ているだけでも楽しい。

ちなみにPC版では解像度を変更できるけれど、高解像度にするとカメラがかなり遠くなるので、フルHDくらいがおすすめ。

サウンドの魅力

bandel tale バンドルテイル レビュー クローバーの元に向かうヨードル

BGMはにぎやかだ。

本作では時間の経過が早いので、みるみるうちに夜になり、雨が降ってきたりするけれど、雨の日は癒される曲調になるなど、ちゃんとBGMが変わる。

常に楽しい雰囲気なので、ゲームプレイの楽しさと相まってずっと気持ち良くプレイできる。

サントラはこちら

本作と似ているゲームや関連作は更に下へ

バンドルテイルレビューのまとめ

おすすめな人

  • クラフトの作業がすき
  • 時間管理が好き
  • 可愛い見た目のゲームが好き

おすすめではない人

  • 完全にまったりできるゲームを期待している
  • 時間制限があるゲームが苦手
  • 自由に装飾を楽しみたい

総合評価良いところ&残念なところ

Bandle Tale: A League of Legends Story
『バンドルテイル』レビュー: 興奮すると街が直る不思議生物ヨードル - Bandle Tale: A League of Legends Story
総合評価
( 4 )
メリット
  • テンポの早いクラフトがたっぷり楽しめる
  • スキルやクラフトの種類が多い
  • 可愛くてシニカルな笑いどころも豊富な物語
デメリット
  • 細かく自由な装飾は出来ない

Bandle Taleが好きならおすすめゲーム

関連ゲーム

Graveyard Keeper

本作開発元の代表作であるシミュレーションゲーム。
異世界で墓守となった主人公が、かなり不謹慎なクラフトを行う高評価作。
歯ごたえもしっかりあり、ブラックジョーク満載。
本作のゲームプレイが気に入ったら、絶対おすすめ。

Mageseeker: A League of Legends Story

本作と同じくLoLのスピンオフ作。シリアス路線だ。
こちらはアクションアドベンチャーゲームになっており、拠点の復興も楽しめる。
Moonlighter』開発元が手がけている。

Song of Nunu: A League of Legends Story

こちらもLoLのスピンオフ作。
少年とイエティが協力して謎解きを攻略するパズルアドベンチャーゲーム。
『RiME』開発元が手がけている。

似ているゲーム

Spirittea

リアルタイムストラテジーなプレイも楽しめるライフシムなら、こちらもおすすめ。
妖怪が訪れる銭湯を切り盛りしつつ、ご近所付き合いもこなす。
銭湯営業中は、的確に客を案内したり、湯加減や手拭いを管理するなど忙し楽しいプレイが楽しめる。

Bandle Tale: A League of Legends Story バンドルテイル: リーグ・オブ・レジェンド ストーリー
© 2023 Riot Games, Inc. RIOT FORGE, BANDLE TALE: A LEAGUE OF LEGENDS STORY and any associated logos are trademarks of Riot Games, Inc. Developed by Lazy Bear Games.
https://www.bandletale.com/ja-jp/

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この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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