レビュー【Graveyard Keeper】不謹慎すぎるクラフト | モラルなど気にしないライフシムゲーム

「闇落ちStardew Valley」「汚い牧場物語」という褒め言葉がぴったりな病みつきライフシゲーム『Graveyard Keeper』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Graveyard Keeper 概要
| タイトル | Graveyard Keeper |
|---|---|
| 開発元 | Lazy Bear Games |
| 販売元 | tinyBuild |
| 発売日 | 2018年8月16日 |
| 対応機種 | Switch, Xbox, PC, iOS, Android |
| ジャンル | シミュレーション, ライフシム, アドベンチャー |
| シリーズ | Graveyard Keeper |
| プレイ機種 | Switch (追加DLC『Breaking Dead』『Stranger Sins』含む) |
本作開発元はシミュレーションを盛り込んだシステムやピクセルアートが得意で、本作以外にも『Bloomtown: A Different Story』『バンドルテイル』、Punch Clubシリーズなどを手がけている。
また、本作の続編となる『Graveyard Keeper 2』も発表されている。
Graveyard Keeper ストーリー
交通事故に遭った男性

ゲーム始まると、とある男性が愛する女性のもとへ家路を急いでいた。この男性が主人公だ。
恋人(妻かも?)に「今から帰るよ!」とメッセージを送りながら、スマホを片手にウキウキ歩き始めた。
ところが、次の瞬間、男性は突然バーンと車に激突されてしまう。
歩きスマホは危険だ。一瞬で人生が終わってしまう。
主人公死亡。完。
異世界での就職先は墓地

いや、もちろん物語は終わらない。ここから始まる。
意味不明なことを喋る謎の男性の姿が目に浮かんだかと思うと、交通事故に遭ったはずの主人公の男性は、なぜか怪我もなく目を覚ました。
ところが、そこは見知らぬ土地だ。不気味でめちゃくちゃ雰囲気悪いし、なんだかヤバい。
元気なガイコツ(頭部のみ)が、話しかけてくるほどヤバい。
そのガイコツ頭のジェリーによると、主人公は「新しい墓守」に勝手に就任してしまっているらしい。
一体全体何がなんだか事態が全く飲み込めないまま、主人公は墓守として暮らしていくこととなる。
しかし、墓地の静かな雰囲気とは裏腹に、不謹慎なことが巻き起こり始める。
愛する人に再び会える方法を見つけ出すためなら、人に言えないようなことだって何だってやってやる!
そんな男の墓守生活が始まった。
Graveyard Keeper 攻略情報
陰鬱な農場シミュレーション

本作の基本は農業や牧場系のライフシムゲーム。
農業、釣り、木材加工、鍛治、果物採集、料理、さらには地下ダンジョンへと向かいバトルも交えた探索もできる。
プレイヤーの拠点は墓地近くの小さな小屋。
その周りに作業台を設置して、材料集めて道具も新たなクラフト設備もダンジョン探索用の武器もクラフトする。
主人公には体力とスタミナゲージがあり、ゲーム内では時間が流れており、曜日も変わる。
木を切ったりアクションを行うとスタミナを消費し、食事などで回復できる。また、NPCやお店は曜日や時間によって行動や営業状態などが変わる。
そして、主人公はクラフトなどアクションを行うと経験値を獲得する。
溜めた経験値を消費すると新たなテクノロジーをアンロックでき、これによってクラフトできるアイテムを増やしていくことができる。
クエストによって信頼度が変わる

拠点である墓地近くには町やNPCの農場などがあり、そこで暮らすNPCからクエストを受注することができる。ゲーム進行に関わるメインクエストも、サブクエストもある。
クエストの攻略方法は一つではないことが多い。
例えば、NPCが特定のアイテムを要求しているクエストでは、お金を貯めて正々堂々とお目当てのアイテムを購入して調達することも出来るし、危ない裏ルートで手に入れたり、自分で頑張ってクラフトして準備することもできる。
しかも、どう攻略したかによって、依頼者であるNPCからの評価が変わる。
本作ではNPCそれぞれに主人公に対する好感度ではなく、信頼度が存在する。
単純に良い人として振る舞うことが気に入られる条件ではなく、アウトローなNPCは悪い手段でクエスト攻略する方が主人公を信頼するようになる。
決して清く正しく仲良くという人間関係が正解とは限らない。
口外厳禁の墓守クラフト

本作が不謹慎と言われる決定的な要素は、墓守の仕事だ。
プレイヤーは上述したクエストを攻略しつつも、本職である墓守の仕事をこなさなければならない。
まず、やさぐれたロバが定期的に遺体を運んでくる。
そして、その遺体を教会周辺の墓に埋葬していく。ただ埋めるだけではなく、墓標だとかお墓の装飾も墓守の仕事だ。お墓関連のクラフトもある。
しかし、埋葬する前に出来ることがある。遺体の解剖だ。
解剖して、遺体の一部(もしくは全部)を抜き取って素材として活用する、倫理観など完全無視したクラフトが出来る。
主人公には体力などとは別に解剖スキルというステータスもあり、能力が低いと遺体がグチャグチャになってしまい素材があまり手に入らない。
遺体から切り取った肉は村の酒場に売却(食用として!)できたり、脂肪からロウソクを作って教会に飾ったり。さらには、脳や心臓で錬金術まで行えるようになる。
寄付を募る

墓守は、墓地のそばにある教会の運営も行わなければならない。
特定の曜日には、教会で説教を行い寄付を募ることが出来る。
裏では遺体を冒涜しまくっているというのに、勝手に創作した話で偉そうに説教ができる。
教会運営に関わるスキルやクラフトもあり、どんどん寄付を集めてお金を稼ぐことができる。
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Graveyard Keeper レビュー
物語: ブラックユーモアな不謹慎ストーリー

墓守になることだけでなく、遺体でクラフトするのは初めてだった(当たり前だけど)。
この設定だけで十分心掴まれた。
墓守の仕事だけでなく、物語の展開でも不謹慎度が振り切れており、センス良くブラックユーモアに仕上がっている。
不謹慎ではあるもののメインストーリーがしっかりリードしてくれるので、「何からやればいいんだろう」とライフシムゲームでたまに陥る目的迷子にならないのが良い。
そんな世界なのでNPCもクセが強い。
聖職者だろうが良い人はおらず、みんな期待を裏切らない腹黒さを見せつけてくれる。
NPCの性格によって主人公のどんな行動に信頼できると感じつかが異なるので、その人の腹黒さを見極めてこちらも悪どくなろうというライフシムとしてあるまじき(褒めてる)攻略を楽しめる。
ただ、日本語翻訳が妙なことになってしまっている部分もあるのが残念だ。

操作性: 手探りで学び、バグに苦しめられることも

本作に手取り足取りなチュートリアルは無い。何がどうなるのか実際に自分で試して覚えるしかない。
快適で便利とはいかないけれども、それでも慣れてしまえば操作性は良好だ。
しかし、たまに操作不能になるバグが発生し、ダンジョンで剣を振り続けて操作不能になるというバグに何回か遭った。
アプデでの修正に期待したいところ。
難易度: 時間も資源もやりくりが求められ、やりごたえ抜群

それぞれのクエストの攻略は結構大変だ。
曜日によってできることが限られるので、ちゃんと計画を立てて動かなければならない。
アップグレードによってスタミナや体力の上限が爆上がりすることはなく、お金はすぐは尽きそうになるし、木を切ってるだけでもすぐ日が暮れるし疲れてくる。
多くのライフシムゲームの中では難易度高めだ(ゲームオーバーになるわけではなく、スイスイ攻略できないという意味で)。
不謹慎ネタのインパクトが強いけれど、管理する要素が多種多様で効率性も求められ、やりごたえ抜群の良質シミュレーションゲームとなっている。
システム:

本作はシステムまで不謹慎すぎて最高だ。
クエスト攻略に夢中になって本職である遺体の埋葬を放置していると遺体が腐ってしまい、色々とマズイことになる。
この遺体の腐敗スピードが急かされる要素となっており、独特の緊張感が常に続くので刺激的な面白さが続く。
ちなみに埋葬や解剖する余裕がなければ、遺体を川に投げ捨てて見なかったことにもできる。
不謹慎な自由度も高い。
主人公が成長することで遺体から利用できる臓器が増えたり、教会での説教内容を勝手に創作して多額の寄付をもらえるようになったり、成長要素(成長と言っていいのか)も本作ならではの内容ばかりで面白い。
それでいて、上述もした通りネタに走るだけではなく、シミュレーションゲームとしてもしっかりクオリティ高く仕上がっている。
さらに、追加DLC「Breaking Dead」では、遺体からゾンビを作り、作業を手伝ってもらうことが出来る。もはや倫理観だけでなく、科学の常識もかなぐり捨ててしまう。
大型拡張DLCでは「Stranger Sins」は大型拡張DLCで、街に自分の酒場を開くことができる。街の過去を知ることができるストーリーの追加もあり、盛り沢山の内容だ。
特に、酒場の経営では、料理(人肉を提供する)や酒作りも出来て、がっつりやり込める。
お店の経営やゾンビに仕事を割り振るといった新たなシミュレーション要素も追加されるのが嬉しいDLCばかりで、本編が気に入ったらおすすめ。さらに『Better Save Soul』『Game of Crone』といった追加DLCもあるので、やり込み要素たっぷりだ。
芸術性: ピクセルアートで良かった世界

本作は全てピクセルアートで描かれる。
ドット絵で良かったと、なぜかプレイヤー側が安心してしまった。
不謹慎すぎる要素ばかりだけど、ドット絵でデフォルメされているからこそジョークとして成り立つ。
もし、本作をフォトリアルな3DCGで作ったら、大変なことになるだろう。
サウンド面では、中世ヨーロッパ系の音楽が多いけれど、全体的に暗めだ。
ゲーム内容を考えれば「そりゃそうだ」となるけれど、ホラーな不気味さ漂う曲というわけではなく、占いの館みたいな曲調のBGMが多い。

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Graveyard Keeper 総合評価
Graveyard Keeper
総合評価
長所と短所
良いところ
- ストーリーや世界設定が面白い
- 不謹慎ネタが盛り込まれつつ、質の高いシミュレーションに仕上がっている
- クエストの攻略法など自由度が高い
残念なところ
- チュートリアルが不親切
- 日本語訳がおかしいところがある
- 操作不能になるバグが発生する
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 農場シミュレーションが好き
- 不謹慎ネタが好き
- 長時間遊べるゲームを探している
おすすめではない人
- モラルを欠いた表現が苦手
- チマチマした作業が面倒くさい
- ゆったりしたライフシムをプレイしたい
Graveyard Keeper に似ているおすすめゲーム
Bandle Tale: A League of Legends Story
本作開発元の過去作。
LoLの世界のヨードルとなり、様々なクラフトを行い壊れてしまったポータルを直していくシミュレーション要素もあるアドベンチャーゲーム。素早くお客さんに対応したり、探索しながら物語も楽しめる。本作とは異なり、可愛い世界。
Stardew Valley
本作とは逆に清く穏やかなライフシムゲームが好きなら、こちらがおすすめ。
ライフシムに求める要素が全て詰まっており、特大ボリュームで長く遊べるライフシムの決定版。受け継いだ牧場を営みながら、NPCと関係を築いたり季節のイベントなども楽しめる。





















