【チルドレンオブモルタ】一家総出でローグライク – Children of Mortaレビューと攻略
多才で多彩な家族が戦うバトルにも物語にも夢中になるローグライクアクションゲーム『Children of Morta チルドレンオブモルタ 家族の絆の物語』。
チルドレンオブモルタの特徴
- ストーリー: それぞれ個性の異なる大家族が世界の危機に立ち向かう物語
- 攻略: 強みも弱みも全く異なる家族からキャラを選択し、RPGのように成長もできるローグライトゲーム
- 評価: 各キャラの性能差の調整が上手く、ゲームオーバーになっても物語が展開するのも面白く、熱中しやすい高評価作
- 物語もローグライクも楽しめる
- キャラごとにしっかり変わるアクション
- 美しいドット絵グラフィック
- 純粋なローグライクを期待すると歯ごたえが足りない
『Children of Morta チルドレンオブモルタ 家族の絆の物語』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
チルドレンオブモルタの攻略
チルドレンオブモルタの概要
タイトル | Children of Morta チルドレン・オブ・モルタ 家族の絆の物語 |
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開発元 | Dead Mage |
販売元 | 11 bit studios |
発売日 | 2019年9月4日 |
対応機種 | PS4, Switch, Xbox, PC, iOS, Android(2024年10月7日発売) |
ジャンル | ローグライク, アクションRPG |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox(英語版) |
プレイ時には日本語版がなかったため、本稿は英語版プレイ時の画像を掲載している。現在は日本語版でプレイ可能だ。
ストーリー
山の大家族ベルグソンファミリー
本作のタイトルにもなっているモルタと呼ばれる山にはベルグソン一家が住んでいた。
- マーガレット
- 一家をまとめる1番の能力者である最強お婆ちゃん
- ベン
- 訳ありな過去を持つマーガレットの息子、手先が器用
- ジョン
- 子沢山パパであるマーガレットの息子
- メアリー
- ジョンの妻、第5子を妊娠中
- マーク
- 長男、自然を愛する穏やかな青年
- リンダ
- 長女、アーティスト気質で繊細さもあるけれど、勇敢でしっかり者
- ケヴィン
- 次男、血気盛んで少年漫画の主人公タイプ
- ルーシー
- 次女、不思議な能力を持ってるけれど、まだまだ幼くて危なっかしい
という大家族で楽しく生活していた。(アンダーライン付きのキャラが操作キャラとなる)
一家の秘密
上述の一家の面々だけではなく、優しき怪力マンのジョーイや、北から来たと言う謎の魔法使いエイパン(無料アプデにより追加)も一家に加わり、ベルグソン家はどんどん大所帯になっていく。
もちろん性格も年齢も違うけれど、全員に共通しているのはかなりの戦闘能力を持っていること。
実は、ベルグソン一家は、山の近くに住む田舎のほがらかファミリーというわけではない。
代々、モルタ山の守り手を担っている由緒正しい家系なのだ。
ファミリービジネス
ある日、モルタ山の方から穢れが噴出し、遺体から気持ち悪いモンスターがニョキニョキッと湧いてきた。
そして、この穢れは、モルタ山を囲むReaの大地全土に広がっていってしまった。
マーガレットお婆ちゃん調べによると、この穢れにはモルタの神が関わっているらしい。えっ、モルタ山って神聖な山かと思ってたら、そこが穢れの源だと!?
というわけで、遂にベルグソンファミリーがモルタ山の使命を果たす時が来た。穢れを止めるために、各地に眠る神々を叩き起こしに行かなければならない。
ベルグソン家の面々はそれぞれの長所を活かしながら、世界救済家業を始めた。
攻略のポイント
ローグライク一家
本作では、家の地下からダンジョンに向かい、最奥にいるボスを倒すと次のダンジョンがアンロックされるというのが大きな流れだ。
本作はローグライクゲームであり、訪れるたびにダンジョンの地形や敵の配置全てがランダムに変わる。
ダンジョンに出発する前には、ベルグソン一家から操作キャラを1人選ぶ。小さなルーシーから、がっつりオジサンなジョンまで、一家ほぼ全員から選ぶことができる。
ボス部屋にたどり着くまでにいくつかのフロアを攻略することになるけれど、各フロア内では好きに探索できる。全敵を倒す必要はなく、探索するとステータスを強化できるアイテムを拾うことができる。
もし道中でゲームオーバーになってしまったら、お家に強制送還されて最初からやり直しとなる。
多彩なベルグソン一家
各操作キャラは、それぞれ武器もスキルも挙動も異なる。
例えば、ケヴィンは武器はタガーで動きが素早く、ナイフを投げ飛ばす技も覚える。一方、リンダは、弓矢で遠距離攻撃。範囲攻撃のスキルも覚える。
さらに、それぞれ体力など基礎ステータスも異なるため、長所と短所も違う。
がっしりしたジョンは、攻撃力も防御力も高いけど移動速度や攻撃スピードはゆっくりめ。小さなルーシーは、魔法の炎を撃つごとに詠唱スピードが速くなる特性があるけど、移動しながら攻撃は出来ない。
それでも、全員ツインスティックシューティングと同じ操作方法であり、それぞれのスキルや必殺技を駆使して敵を倒していくことになる。
サブクエストも攻略するベルグソン一家
各ダンジョンでは、サイドクエストも発生する。
ダンジョン内はモンスターだらけだけど、逃げ遅れた人や、モンスターに囚われている人などがいるのだ。寄り道して彼らを助けるのがサブクエストだ。
サブクエストをクリアすると報酬がもらえたり、ダンジョン内にお店が出現するようになったり、攻略上役立つ機能が利用可能になる。
また、ボス撃破後やゲームオーバーになって家に帰ってきた際に、自宅でのイベントが発生することがある。
心温まる家族団らんを見守るイベントもあるけれど、トラブルが発生して通常とは異なるダンジョンに挑まなければならないこともあり、それを攻略しない限りダンジョンには行くことができなくなる。
強くなっていくベルグソン一家
本作はローグライトでありRPGでもある。
敵を倒すと各キャラは経験値を獲得し(ゲームオーバーになっても失わない)、レベルアップ時にはスキルポイントを獲得し、各キャラ固有のスキルを習得していくことが出来る。これは永続的なアップグレードとなる。
各キャラのスキルを一定数習得すると、家族全員に効果が及ぶパッシブスキルも解放される。
また、敵を倒した際や宝箱からはMorvと呼ばれる輝く金属を手に入れることが出来る。
自宅でお留守番をしているマーガレットおばあちゃんやベンおじさんにMorvを一定量渡すと、攻撃力アップや体力上昇、取得経験値量アップなど、さまざまなステータスボーナスを追加することもできる。
これも永続要素だ。経験値は操作キャラに選択したキャラしか獲得できないけれど、マーガレットとベンによる強化は家族全員に共通なものとなっている。
みんなで一斉に強くなる。これぞ家族の力だ。
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チルドレンオブモルタのレビュー
物語: 家族愛に涙する感動物語
バトルがメインとなるローグライクゲームでは珍しくストーリーをしっかり楽しめる。プレイしていて、これに1番ビックリした。
ボスを倒した時だけ「こんなことが起こりました」と展開が起こるわけではなく、道中で力尽きて帰って来た時もたくさんイベントが起こる。予想以上に小刻みにイベントが起きるので楽しいし飽きない。力尽きて家に帰るのも楽しみという、ローグライクゲームにはあるまじき事態だ。
驚きの展開もあり、ドラマティックな物語から目が離せなくなり、最後には涙していた。それくらい物語が濃いゲームだ。
ベルグソン一家はめちゃくちゃ良い家族で、各キャラの性格がしっかり描き分けられており、拠点で家族同士の会話を眺めるのが楽しい。
最初は大家族すぎて誰が誰やら状態だけど、いつのまにか「この子はこんな子でね」と誰かに紹介したくなるくらい家族一人一人に愛着が湧いてくる。
世界を救うのはもちろん胸熱ストーリーではあるけれど、家族ドラマ部分だけでも面白い。家族愛が溢れてる素敵な物語だ。
操作性: 滑らかノンストレス
基本的な操作方法はツインスティックシューターだ。左スティックで移動、そして右スティックを倒せばその向きに攻撃を繰り出す。
それぞれのスキルは各ボタンに配置されていて分かりやすく、特にストレスを感じることなくプレイできる。挙動はかなり滑らかで、動かしているだけでも気持ちいい。
そして、キャラごとの挙動の違いがちゃんと体感できるくらい細かく調整されている。
難易度: 確実にエンディングを目指せるローグライト
本作では、同じフロアは地続きなので、敵が大量に出てきて後退りするとまた別の敵の群れに近づいてしまい、スーパー集団鬼ごっこ(鬼が大量)状態になる。
でも、敵が入って来れない安全地帯もあるし、囮を利用するなどちゃんと挽回することができる。これが面白い。敵から回復薬がドロップすることもあるので、絶対に「これはもう終わりだな」という回(ラン)は発生しない。
また、本作では道中で力尽きても所持金や経験値は失わないので、確実に強くなれる。しかも、攻撃力や体力などは家族一斉にアップグレードできるので、テンポよく成長できる。
成長の方向性は自由だけど、結構ぐんぐん強くなるので、同じダンジョンに何回も何回も挑むローグライクの難しさとか厳しさはあまり感じない。
確実にクリアできるローグライク。いや、ローグライク要素のあるRPGと言ってもいいくらい確実に先に進めるローグライトだ。
システム: キャラによる性能差の調整が上手く、ゲームプレイに家族愛が盛り込まれている
システムは、よくあるローグライト。RPGとして見ると、そこそこ壮大な旅。と思えるけれど、とにかく面白い!病みつきになった。
ローグライクになりすぎず、完全にRPGというわけでもなく、それぞれの面白さをいいとこ取りしてる絶妙なバランスだ。
各キャラの戦い方はそれぞれの性格が反映されていて、また各キャラの弱点を補う絶妙なスキルも登場する。
操作キャラが多いと、どうしても使うキャラが偏ってきやすいけれど、本作では珍しく全員まんべんなく使った。誰が最強でも最弱でもない。みんな活かし方があって使いやすい。うまく調整されている。
そして、誰かが強くなると家族に強さが波及したり、他の家族が助けに現れるスキルなど、ゲームプレイにも家族の絆がしっかり組み込まれているのも良いところ。自然と家族みんなで戦っている気持ちになれる。
芸術性: 緻密なピクセルアートに見惚れる
物語やキャラの魅力がたっぷりなのは、緻密で丁寧なピクセルアートグラフィックに依るところも大きい。モダンなピクセルアート好きにはたまらない高クオリティのドット絵だ。
背景まで本当に美しくて、大量の敵に取り囲まれてなければ、いちいちゆっくり見て回りたいほどダンジョンのデザインも素晴らしい。
拠点となるベルグソン一家の家は、実在するならぜひお招きしてもらいたいくらい素晴らしいお家だ。
BGMは、ダンジョン内は不気味な曲調ではあるけれど、全体的にあたたかい雰囲気が漂っていて、ベルグソン一家にぴったりなきょくばかりだ。
ダンジョンによって見た目も音楽もガラッと変わるので、新しいダンジョンに入っていくのが楽しみで仕方なかった。
サントラはこちら
総合評価と似ているゲームは下へ
チルドレンオブモルタの総合評価
チルドレン・オブ・モルタ 家族の絆の物語
総合評価
おすすめな人 | 物語を楽しみたい 攻略しやすいローグライクゲームを探している ピクセルアートが好き |
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おすすめではない人 | 歯ごたえのあるローグライクを求めている バトルだけに専念したい 家族愛がテーマな物語が苦手 |
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