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『Control』レビュー: 迷い込んでリーダーになる順応性高すぎる話

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『Control』とは、Remedy Entertainmentが開発した三人称視点のシューティングがメインのアクションアドベンチャーゲーム。

Remedy Entertainmentは、『Max Payne』初期2作や『Alan Wake』を手がけてきたデベロッパーで、いずれもTPSなアクションアドベンチャーゲームであり、超常現象がテーマになっている。

本作は新規IPとなっている。

本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch(クラウド版)、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。

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あらすじStory

オールデストハウス

主人公は、ジェシーという女性。

彼女が何らかの公的機関っぽい建物を訪れるところから物語は始まる。

で、物語が始まるはずなんだけど、建物内には誰もいない。

でも、ジェシーは動じない。

実は、この建物はオールデスト・ハウスと呼ばれる超常現象を取り扱う機関のオフィス。

しかも、この建物自体も超常現象な存在だ。

突然、建物の構造が変わったり、屋内のはずなのに夜空があったり、外見より内部は広かったり。

それにも関わらず、職員たちは日々ここで仕事をしているらしい。落ち着かなさそうだけど。

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不穏なオフィス

そんなとんでもない建物に来たジェシーには目的がある。

行方不明の弟を探しに来たのだ。彼女は子供の頃に弟と生き別れており、その弟はどうやらこの機関に連れ去られているらしい。

しかし、弟のことを訊こうにも建物内の様子がおかしい。

ジェシーは、とりあえず建物内を進んで行くけれど、とある部屋で拳銃自殺したと思われる男性の遺体を見つけることになる。

しかし、その現場を目にした途端、脳内響く誰かの声に導かれるように男性の傍にあった拳銃を手に取る。

で、その瞬間、ジェシーは異空間に飛ばされ、銃の使い方講座を受けることになる(チュートリアル)。

そして、ハッと気づくと、元の建物に戻っており、得体の知れない機関の局長に任命されることになる。

…は?

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局長に電撃就任

実は、ジェシーが手にした銃はサービスウェポンと呼ばれる特別な銃であり、これを扱える者が機関の局長となるルールがあるらしい。

つまり、先ほど遺体になっていた男性は、この機関の局長だったというわけだ。

そして、建物内では、現在ヒスと呼ばれる人間を攻撃してくる何かが大暴れしている状況らしい。

しかも、ヒスに操られた職員が凶暴化しているため建物はロックダウンしていたようだ。

ジェシーは安全なエリアに避難している正気を保った職員たちと合流し、機関の局長として振る舞いつつ、弟を探していくことに。

ちなみに、本作はSCP財団という架空の組織がテーマになっている。

SCP財団とは、某匿名掲示板で生み出され超常現象を扱う創作上の組織。かなり綿密に設定が作り込まれていて、SCP財団をテーマにした小説も数多く存在するという一大ジャンルだ。

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ゲームの特徴Features

言われるままにミッションをこなす

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本作では、建物内に残っている正気を保っている職員から依頼されるミッションをこなしてゲームが進行していく。

ジェシーのスキルが増えるなどゲーム攻略に関わるサイドミッションも登場する。

建物内の各所には、コントロールポイントと呼ばれる場所があり、そこではセーブや体力回復、レベルアップで手に入るスキルポイントの割りふりが出来る。

また、コントロールポイント間ではファストトラベルも出来る。

撃って投げる局長

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ジェシーは、どんどんと向かってくるヒスに操られた職員たちと戦うことになる。

ジェシーは銃を使った遠距離攻撃、近接攻撃、更にモノを引き寄せて敵に投げつける投擲もできる。

銃は、上述したサービスウェポンと呼ばれる銃で、さまざまな種類の銃に変化させることができる。

単発のピストルタイプから、ショットガンのように散弾が撃てるタイプ、連射出来るタイプなどに変わるので、切り替えて戦うことになる。

銃弾は無限だけど、銃の種類によって一気に撃てる弾数は決まっている。撃つのをやめるとオートリロードされる。

また、投擲では、近くにある瓦礫や体力が減った敵を持ち上げて、対象に投げつけて攻撃することができる。

投擲する際にはスタミナを消費することになる。回避などにもスタミナを使うのでスタミナ管理も必要だ。

銃弾もスタミナも時間経過で回復するけれど、完全に使い切ってしまうと回復するまで時間がかかるので、残量に気を配らなければならない。

改造する局長

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敵を倒すと、パーツがドロップすることがある。

これを銃に組み込むと、種類によって攻撃力アップや命中率を上げたりなど様々な効果を追加できる。

また、ジェシー自身のステータスを上げることができるキャラクター強化のパーツも手に入る。

ドロップするパーツはランダムなので、より良いものに付け替えたり、自分のプレイスタイルに合わせて組み合わせることが出来る。

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記事はさらに下に続きます

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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3.5

全然分からない。

こういう超常現象とか本作の元ネタになっているSCP財団に詳しい人なら面白いのかもしれない。

私は、本作で初めてSCP財団を知ったぐらいだし(ちゃんと理解出来ないくらい複雑!)、ゲームをプレイしてても全然訳が分かってこない。

まあ、訳の分からないものを扱うテーマなので、分かりやすくてはダメなんだろう。

もはや途中から理解することを諦めてしまうほど煙に巻かれまくって、頭上に大きな「?」を掲げながらプレイしていた。

テキスト情報も収集できるけど余計に訳が分からなくなる内容だし、そもそも黒塗りばかりなので読む気も失せてくる。

元々これ系の話に詳しいか、理解しようと考察する姿勢をずっと持ち続けなければ、本作の物語にはついていけない。

「1つずつ分かりやすく説明しましょうね」なんて気はさらさらない厳しいゲームだ。


キャラクターの魅力

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3.0

上述の通り、物語は分かりにくい。

更に主人公のジェシーは最初から「私は訳分かってます」な態度だし、何か新たなことが起こっても「ああ、そういうことね」と冷静に飲み込んで終わってしまうので、プレイヤー側の私は「は???」となる。

NPCだけでなく主人公までもがプレイヤーを置いてきぼりにしていくので、もう感情移入とか興味を持つ隙間が一切ない。

残念ながら、私は本作の世界に入り込むことは出来なかった。


操作性

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4.0

ジェシーはキビキビ動く

操作はシンプルで、ハイペースなバトルが思った通りに出来る。

銃も投擲もそれぞれ強みがあるので、どちらかに偏ることなく自然とどちらも駆使して戦うことになる。バランス良く作られてると思う。

でも、随所で不親切さを感じることが多い。

翻訳の問題なのかミッションを告げられても目的が分かりにくいことがある。地図も見やすいわけではない。

メニュー画面開いて、ミッション詳細を見てやっと把握できることもあった。

私がプレイしたXbox版では、セリフが抜けてたり(明らかに喋ってるけど音声なし字幕なし)、マップが表示されなくなったりといったバグが所々で発生した。「これも超常現象?」と思ったけど、どうやらバグっぽい。


難易度バランス

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3.5

敵はいろんな種類がいるし、大量に襲ってくる。

近くの物を投擲したり、物陰に隠れたり、その場の環境に合わせて立ち回りを考えるのが面白い

ただ、ボス戦では狭い空間で戦うことになることが多い。

立ち回りの面白さが半減してしまうし、結構狭くて理不尽さを感じることもある。

道中の雑魚敵戦の方が面白い

難易度は、なかなか厳しめ。

上述した通り、ボス戦では立ち回りが制限されるけれど、敵は大量(ボス戦でも雑魚的が湧いてくる)で苦戦することが多い。

歯ごたえがある難易度なのは良いんだけど、チェックポイントが不思議な場所にあることが多くて、再戦しに行くのが面倒くさくなるのも気になるところ。


ゲームシステム

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3.5

バトル自体は面白い

そこら中のものを投げまくるのは気持ち良いし、単純にシューティングとしても楽しい。

ところが、私にとってはその面白さが、ストーリーの分からなさと不親切さで帳消しになってしまった。

バトルは楽しいものの作品としてのめり込めなければ、やはり飽きてくる

超常現象やSCP財団に詳しい人なら、きっと作品としても楽しめる。いいなあ。

ジェシーはとんでもない飲み込みの速さで、とてつもない順応性で局長やっちゃうし、よく分かんない事態に普通に向かっていくし。

私にとってはジェシーが1番の超常現象

「バトルさえ面白ければいいや」という時も多いんだけど、本作では物語やゲームプレイでの不親切さの方が記憶に残ってしまった。


やりこみ要素

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3.5

建物内の各所にあるテキスト情報を集めて回るのが、やり込み要素。

テキスト情報は大量にあるので物語を理解しようと読んでみたけれど、やはり難しい。

また、正気を保っているNPCに話かけて情報を聞き出すこともできる。

ただ、主人公が「そのことに関してはもういいわ」みたいな感じで話を終わらせてしまうので、理解しようという気持ちが削がれてくる。

ジェシー!もうちょっと話聞こうよ。


グラフィック

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4.0

綺麗な3DCGグラフィック

カットシーンでは、キャラの表情もしっかり描写されている。

舞台はオフィスなんだけど、摩訶不思議な感じ満点。

職員たちが宙に浮いてるしホラーっぽくも見えるけれど、実際のところホラーなゲームではない。

驚かされるということはなくて、純粋に不思議な世界だ。

驚くとしたら、会話シーンでジェシーの顔が突然ズームされる時くらい。目元だけがドアップになって「なんで今ズームにした?近すぎっ!」てびっくりする。


サウンド

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4.0

BGMはバトルの時くらいしか流れない。

バトルの時も控えめなBGMが多いけれど、不気味な雰囲気を高めてくれる。不気味な雰囲気は抜群だ。


総合評価Summary

3.5

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

環境を利用したバトルが面白い

操作性が良い

不気味で不思議な雰囲気

残念なところ

ストーリーが分かりにくい

日本語翻訳がイマイチ

バグあり

オススメな人

TPSが好き

超常現象が好き、もしくは詳しい

不気味な雰囲気が好き

オススメではない人

ハイペースなバトルが苦手

不気味な雰囲気が苦手

分かりやすいゲームが好き

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CONTROL コントロール
3.5

迷い込んでリーダーになる順応性高すぎる話

超常現象が起こりまくるオフィスを舞台に、探索とTPSバトルが楽しめるアクションアドベンチャーゲーム。

物を投げつけるなどキビキビしたバトルが面白い一方で、物語は難解。SCP財団が好きな方におすすめ。

CONTROL
https://controlgame.com
Developed by Remedy Entertainment PLC. Published by 505 Games.

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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