【Coral Island】巨人と珊瑚礁を守るのは農家さん – 攻略とレビュー
不思議な島の環境問題に立ち向かう農家さんとなり、癒しの島国生活を楽しむライフシム『Coral Island』。
Coral Islandの特徴
- ストーリー: 島全体で起こっている環境問題に立ち向かう農家さんの物語
- 攻略: 自分の農園を運営しながら、町の住人だけでなく不思議な種族とも交流するライフシム
- 評価: 地上も海中も舞台となり、やり込み要素満載でやりたいことが尽きない
- やり込み要素が豊富
- メインストーリーもしっかり楽しめる
- 南国の雰囲気に癒される
- 道具を空振りしやすい
- 日本語翻訳に違和感を感じる場面がある
『Coral Island』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Coral Islandの攻略情報
Coral Islandの概要
タイトル | Coral Island |
---|---|
開発元 | Stairway Games |
販売元 | Humble Games |
発売日 | 2023年11月15日 |
対応機種 | PS5, Xbox, PC |
ジャンル | ライフシミュレーション, アドベンチャー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Xbox |
ストーリー
島に現れた新たな農家さん
タイトル通りのCoral Island コーラルアイランドに、船に乗って1人の若者がやって来た。これが主人公だ(キャラクリ可能)。
なぜか島の風景に懐かしさを感じる主人公は、出迎えてくれた島の町長に、主人公が住むことになる農園へと案内された。主人公は都会から移住して来たそうだ。
農園に着いてみると、なんと、農場となるはずの土地は草木ボーボー、岩や丸太が散乱し、そこら中がゴミだらけ。しかも、自宅になると思われる小屋は島の大工さんが修繕の真っ只中という状態だ。
「えっ…」とドン引きする新たな島民こと主人公。
しかし、町長はじめ島の人々は主人公の到着を歓迎してくれている。なかには移住して来たことに驚いている人もいるようだ。
島が抱える問題
自宅が荒れ放題というのはひとまず置いておいて(大問題だけど)、主人公がやたらと注目されるのには理由がある。
実は、コーラルアイランドは近海での石油流出事故によって海が汚れて観光地としての価値が下がり島を訪れる人が少なくなっている。
そんな状況を見計らっていたかのうように、石油掘削事業を企むパファーフィッシュという大企業がコーラルアイランドを新たな拠点にしようと乗っ取り作戦を進行している。
主人公はそんな状況の島で農家をやろうというのだから、「ありがたい若者だ」「変人なのではないか」「単に無計画な人なのか」など現地住民から注目の的になっているのだ。
島の秘密
島中の人からの視線が刺さりつつも、島での生活を始めた新人農家さん。農園を整えながら、島を散策していた。
洞窟に行ってみたり、ダイビングしてみたり、のどかな毎日だ。
しかし、ある晩、誰かの呼びかける声を耳にする。
その声の導き通りに森の不思議な石碑に触れてみると、人間ではない何かが走っていく姿が視界をよぎった。
そして、その「何か」を追いかけて行った先で、単なる農家さんに過ぎなかった主人公の不思議なミッションが始まる。
全ては島のかつての美しい自然を取り戻すため、主人公は大いなる存在に選ばれたのだ。
攻略のポイント
農家さんとしての生活
本作では、常にゲーム内時間が流れており、曜日や暦、季節の概念もある。
主人公にはHPとスタミナゲージがあり、何か行動を行う度にスタミナを消費する。
自宅で寝れば回復できるけれど、深夜0時以降まで起きていると翌朝にスタミナが全回復しなくなるので注意。ゲームであろうと寝不足は翌日に響く。ちなみに食べ物で回復することも可能だ。
主人公が出来ることは農業(季節により実る野菜は変わる)、釣り、採取と採掘、家畜の飼育、自宅の装飾などなど。いわゆる農業(牧場)ゲームと呼ばれるライフシムあるあるなことはひと通りできる。
自宅前には出荷ボックスがあり、収穫物やいらないアイテムなどを入れておくと、日をまたぐ際に換金される。
採掘とダイビングで島の姿を取り戻す
農業を営む傍で、本作では洞窟と海中の探索が物語に大きく関わる。
- 洞窟
- 採掘しながらどんどん下のフロアへ進んでいく
- 各フロアのいずれかの鉱石を採掘すると、下フロアに進む穴が見つかる
- 複数の洞窟があり、それぞれ最下層で巨人を解放することができる
- 採掘しながらどんどん下のフロアへ進んでいく
- ダイビング
- 海中のゴミを掃除しながらスーパーサンゴという機械を起動していく
- どれかのゴミの下に起動スイッチが隠されている
- 複数の区域に分かれており、スーパーサンゴを起動するごとに次のエリアに進むことができる
- 海中のゴミを掃除しながらスーパーサンゴという機械を起動していく
洞窟では巨人、ダイビングでは人魚と出会うことができて、探索が進むごとに彼らのお店を利用したり、交流することができるようになる。
町に馴染んで成長する農家さん
島に住む人々は、それぞれ時間帯や曜日によって行動が変わる。お店も営業日や時間が決まっている。特定の日にはお祭りや行事が開催される。
各NPCには主人公への好感度があり、プレゼントを渡したり、NPCイベントを行うことで上がっていく。独身のキャラとは恋愛関係に発展することもできる。
また、主人公は農業や採取などその日に行った活動に応じた経験値を獲得し、寝ている間にレベルアップする。
例えば採掘を頑張った日には、採掘経験値が手に入り、採掘スキルがレベルアップすると採掘スキルポイントを獲得する。それにより、採掘で得られる鉱石数が2倍になるといった採掘スキルをアンロックすることができる。
また、お金や必要素材を揃えると、クワや斧などの道具や自宅をアップグレードすることができる。
巨大企業に負けない島
主人公は、農作物や道に生えている植物、魚や虫を採ることができる。また、洞窟や海で採掘していると、アーティファクトを手に入れることがある。
こうしたアイテムは博物館に寄贈することができ、一部のアイテムは湖にいる女神に捧げることもできる。
博物館は本作のメインストーリーの一部であり、アイテムを寄贈するほど島の魅力が上がり、巨大企業Puffer Fishによる島乗っ取り作戦を妨害することができる。
また、女神に一定数のアイテムを捧げると新たなアイテムやファストトラベルがアンロックされる。
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Coral Islandのレビュー
物語: ファンタジー要素と環境問題がブレンドされている
本作は穏やかな農業ライフシムであり、自由度が高いゲームだ。それでいて、物語がしっかりプレイヤーを引っ張ってくれる。
メインストーリーとしては、石油流出事故などの環境破壊による観光客の減少、利益優先の開発など、現実でも起こっている環境問題が描かれている。
もちろん深刻な問題ではあるけれど、そこにファンタジーが盛り込まれていることで固い雰囲気にはなっておらず、親しみやすい筋書きになっているのが良いところ。
ただ、意味が分からないわけではないけれど妙な日本語訳が多いのは残念。老若男女たくさんのNPCが登場するけれど、いまいち会話に入り込めない。それぞれにちゃんとエピソードが用意されているので余計に勿体無い。
それでも、巨人や人魚など独特な文化が面白く、ちゃんと物語が展開していくので、農業そっちのけで洞窟と海中に毎日通う不審な農家になってしまったくらい物語を楽しめる。
操作性: 気になる部分はあるけれど、概ね良好
基本的な操作性は問題なく、バグにも遭遇しておらず、楽しくプレイすることができる。
アイテムを移動させたり、クラフト設備に素材を投入する際など、コントローラーでは操作が面倒な部分がある。
メニュー画面からクラフトする時は、収納箱に入れているアイテムも自動で使えるけれど、クラフト設備に投入する際にはいちいち手に持たなければならないのは、手間に感じる。
また、クワで耕したり、水やりなど行動対象が主人公の斜め前に設定されている。そのため、空振りをしやすい。しかも、空振りしてもスタミナは消費されてしまう。プレイしていて1番気になったのは、ここだ。
「対象は斜め前!」これに慣れることが大事。
難易度: 進捗を体感しやすい、程よい大変さ
本作では事細かにクエストが設定されず、自由にプレイできる。そのため、どのくらいのペースで進めるかはプレイヤー次第だ。
洞窟採掘も海中掃除も、博物館のコレクションも、コンテンツ量はたっぷりあり、決してあっさりクリアはできない。島全体の自然を蘇らせようというのだから壮大なプロジェクトだ。
肥料なども併用しなければ高ランクの野菜はできないし、虫にはしっかり逃げられるし、NPCの好みも手探りするしかない。
そして、いつも金欠だ。自宅を拡張したいけれど、野菜の種も買わなければならないし、道具のアップグレードも、あれもこれも。
とはいっても、そこらへんに咲いている花でさえ売れるので、決して破産はしない。しかし、ザクザクお金が貯まる成金農家にもなれない。ちょうどいいバランスで、どんどん時間が溶けていく。それくらい熱中してプレイしていた。
そして、各クエストを攻略すると、探索できる範囲が広がったり、新たな便利施設や機能が解放されるなど目に見えて変化が起こるのも嬉しい。コンテンツは多くとも、飽きさせないように工夫して作られている。
システム: 海中や他種族など、本作ならではの世界設定が面白い
ゲームシステムは名作『Stardew Valley』に代表される牧場ゲームや農業ライフシムそのものだ。
特に斬新なシステムがあるというわけではないけれど、採掘でも農業でも手に入るものは種類が多く、探索する楽しみもあり、NPCやイベントも多彩で、しっかり作り込まれている。
冒頭からできることが多く、どれから手を出してもいいし、かなり自由にプレイすることができるのも嬉しいところ。ライフシム好きなら絶対にハマるはず。
そこにアジア風味の南国文化、さらに巨人や人魚などファンタジーまで入り混じっている世界設定が面白い。
特に海中のお掃除というのは珍しくて、珊瑚礁の海という本作の特色が上手くゲームに盛り込まれている。
芸術性: やや粗めな3DCGだけど、トロピカル感満点
カジュアルな印象の3DCGで描かれている。
高精細というわけではなく荒めで、キャラクリでパーツを変更してもあまり変わり映えはしない。
でも、低品質というわけではなく、南国の島ならではの風景は美しく、料理やアーティファクトなどアイテムは細かく描写されている。
BGMはなぜか途切れたり、突然鳴り始めたり、スムーズに流れているわけではないけれど、穏やか曲調が多くて癒される。
本作は「海岸でにぎやかに踊ろうぜ!」という元気なトロピカルではなく、「浜辺に腰掛けて水平線をでも眺めるか」という穏やかな南国の雰囲気だ。
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Coral Islandの総合評価
Coral Island
総合評価
農業やクラフトなど島国生活に癒されつつ、コンテンツの豊富さに熱中してしまうライフシムゲーム。海中も舞台となり、巨人や人魚などファンタジー要素が上手く盛り込まれている。
おすすめな人 | できることが多いライフシムが好き 南国で暮らしたい 長く遊べるゲームを探している |
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おすすめではない人 | 農業や畜産のみを楽しみたい 繰り返し作業が面倒くさい 日本語翻訳の質が気になる |
Coral Islandに似ているおすすめゲーム
Stardew Valley
- 本作のゲームプレイとかなり近い高評価牧場ライフシム
- 素朴なピクセルアートグラフィックも魅力
- やり込み要素満載の名作
きみのまちサンドロック
- 採掘が好きなら、おすすめのライフシム
- ダンジョンでバトルも採掘も楽しみながら、機械をクラフトする高評価ライフシム
- こちらもやり込み要素満載の人気シリーズ