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『ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』とは、スクウェア・エニックスが開発したアクションRPG。
「モンスターズ」や「ビルダーズ」など、様々なスピンオフがあるドラクエシリーズの新たなスピンオフだ。
本作はNintendo Switchでプレイ可能。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
本作の主人公は、ドラクエ11の仲間の1人として登場したカミュ。そして、その妹のマヤ(ドラクエ11では、とあるイベントで登場した)。
そんな2人が子供だった頃の物語が描かれる。
2人には親がおらず、海賊に拾われて雑用をしながら暮らしいていた。
なんて健気な兄弟なんだ。決して幸せとはいえない境遇だけど、当の本人たちは超ポジティブ。
「お宝を手に入れて2人で大金持ちになってやるんだ!」という大きな夢を抱いている。
ある晩、海賊たちが船で宴会を開いている隙に抜け出し、お宝探しに出かけようとしていたカミュとマヤ。
甲板に出た2人は、海賊たちに捕まっていた羽が生えたブタとネコという奇妙な姿の不思議生物を見つける。
なんだか可哀想だし、2人は2匹を助けてあげることに。
が、海賊に見つかってしまい、急いでブタとネコと共に小舟で逃げ出した。
そして、とある島の遺跡に辿り着く。
そこで短剣を見つけた2人は、「お宝だーっ!」とワックワクで短剣を手にする。
すると、シュルルルル〜〜(実際には、しっかり派手な演出あり)。
なんと、2人はブタとネコと共に異世界に飛ばされてしまった。
2人が飛ばされたのは、大空に浮かぶ大きな竜の背中に広がる大地。浮島だ。
ちなみに、この竜は、はるか昔に息絶えているので、ふり落とされる心配はない。
で、先ほどからやたらと行動を共にしているブタとネコ(トンブーとミューシャという名前がちゃんとある)は、この竜の大地で竜石という貴重品を探しているそうだ。で、それがカミュとマヤなら出来るだろうと見込んで連れてきたということらしい。
実は、この竜の大地には、なぜかお宝があちこちに眠っている。
竜石を探す手伝いを快諾しつつ、カミュとマヤは竜の大地でお宝探しの大冒険に出る。
本作の冒険の舞台は、複数の浮島。
中央に浮かぶはじまりの島が拠点となり、ここから好きな島を選択し、空飛ぶ列車である竜の鉄道に乗って宝探しに向かう。
宝探しに向かうパーティーは、カミュかマヤ(交代可能)と仲間モンスター3体で編成する。
各島を探索しながら宝箱を見つけ、それを拠点に持ち帰って鑑定する。
その鑑定結果の金額は、カミュとマヤが結成するお宝ハンター団のトレジャー総額に加算される。
トレジャー総額が一定額以上になると、団のランクが上がる。
で、特定のランクに到達するとメインストーリーが進むといった流れでゲームが進行していく。
さも当然のように仲間モンスターと上述したけれど、2人は冒頭で手に入れる竜の短剣の力によって、モンスターの力を借りることができるようになっている。
探索中にモンスターに遭遇すると、シームレスでバトルが始まる。
プレイヤーはカミュ(もしくはマヤ)を操作するのみ。近接攻撃と様々な魔法や仲間の支援ができる弾をスリングショットで撃つことができる。
仲間モンスターたちは自動で戦ってくれる。
そして無事にモンスターを倒すと、一定確率でスカウト成功と表示される(「スカウトする」などのコマンド操作は必要なし)。
拠点では、スカウトに成功したモンスターがリストアップされており、各モンスターが要求するアイテムを渡すと、晴れて仲間になってくれる。
本作のメインであるお宝探し。
まずは、お宝コンパスを発動する。すると、お宝がある方角が分かるので、その方向へと走って行く。
で、お宝にかなり近づいてくると、仲間モンスター達が「!」となるので、もう一度お宝コンパスを発動する。
そこからは方角は分からなくなり、モンスター視点での「お宝がここにあるぞ!」という風景がビジョンとして表示される。
そのビジョンをヒントにしてお宝の正確な場所を探し当て、宝箱を掘り出せば無事に宝探し終了だ。
ただし、拠点に持ち帰って鑑定するまで、中身は分からない。
また、モンスターにはそれぞれ探索れんけいと呼ばれる移動スキルがある。カミュを乗せて走ったり滑空してくれる。
これらを利用して、様々な場所を探索していくことが出来る。
竜の大地は、お宝盛りだくさんな地。
そんな地が放置されているわけはない。ライバルとなる他のお宝ハンター団もいる。
しかも、こいつらは、わざわざカミュ達のお宝を強奪しに来る。
島で手に入れた宝箱は拠点に帰るまで仲間モンスターが運んでいるけれど、時々ライバル団が襲ってくる。
で、宝箱を持ってる仲間が攻撃を受けるとお宝を落としてしまい、ライバル団に盗られてしまう。
しかし、そのライバル団の拠点を見つけて倒すことができれば、奪い返せる。
また、拠点に堂々と乗り込んでくるライバル団もいるので撃退しなければならない。
物語の面白さ
3.5
空に浮かぶ不思議な大地で、自由に宝探し。
ワクワクしないわけがない。
でも、本作のメインは宝探しを繰り返すことであり、物語要素はそんなに濃くない。
竜にまつわる気になる伝説はあるけれど、あくまでも宝探しのやる気を保つ味付けというかガイドみたいな役割になっている。
主人公が子供ということもあってか、話も複雑にはならない。
気軽にプレイできるゲームだ。
キャラクターの魅力
4.0
本作は、ドラクエシリーズが好きかどうかによって楽しいかどうかがかなり変わると思う。
宝探しは面白いし様々な地も登場するけれど、宝探し作業の繰り返しだ。
ドラクエ好きの私としては、色んなモンスターが仲間になって共に冒険できるだけで嬉しいし、ドラクエ11もプレイ済みなのでカミュとマヤの魅力は承知の上だ。
でも、そうしたドラクエファンな気持ちがなければ、単調に感じると思う。
上述した通り物語要素が軽めなので、本作のNPC達は濃厚なドラマを繰り広げてくれるわけではない。
本作はモンスターの方が魅力的だ。
操作性
4.0
操作はシンプル。
ロマン技という仲間と協力する攻撃技や探索れんけいは、どのボタンにどのモンスターの技が割り振られているかが画面に表示されるので分かりやすい。
探索れんけいを使えば崖や谷間もガシガシ進んで行くことができて、各島のマップは広いけれど移動は苦にならない。
一方で、使いづらいのはスリングショット。
まず、弾の変更が面倒くさい。弾を選んでいる時には時間が止まるけれど、十字キーで一つずつカーソルを移動する。弾の種類が多いので、使いたい弾を選び出すのがなかなかの手間。
更に、狙うと撃つが同じボタン(ZRを押して構え、ZRを離すと撃つ)なので誤発射しやすい。
また、通常攻撃時に敵をロックオンできないのも残念。
難易度バランス
4.0
スイスイ移動出来るけれど、強い敵もうろついている。
敵の上にレベルが表示されているので戦いを挑んでも大丈夫か分かるようになっているのは親切。格上に喧嘩を売るかどうかはプレイヤー次第。
主人公はMPを消費して仲間モンスターを復活させたり自身の回復が出来るけれど、どちらも完了するまでには時間がかかるので、強い相手にゴリ押ししていると立て直しが難しくなる。
お宝につられてうっかり強い敵ばかりいるエリアに入ってしまったり、ライバル団は常に主人公たちよりレベルがちょっと上だったり、バトルのハラハラ感はちゃんと味わえる。
一方で、宝探しは難しくない。
拠点から向かう島に選択する際には、その時その島に出現する宝の種類が分かる。
味方モンスターはそれぞれ探せる宝の種類が決まっているので、ちゃんとパーティ編成をして行けば宝はたくさん見つかる。
また、お宝にはかなりの高値がつく。また、団のランクが高いほど鑑定価格が上がる謎補正もあり、ものすごい額が叩き出せる。
というわけで、テンポ良くメインストーリー攻略ができる。
ゲームシステム
4.0
モンスターを仲間にする『ドラクエモンスターズ』と、お宝を集める『トルネコの不思議なダンジョン』、そして何が手に入るか分からないガチャの感覚(ドラクエはガチャ有りのスマホゲームも展開している)。
そうしたドラクエシリーズスピンオフ作の面白いところをギュッと集めたようなゲームだ。
そこに、好きに探索できる自由さやにぎやかなアクションバトルが加わり、ひたすら「楽しい」が続く。
乱暴に言えば宝探しを繰り返すだけなんだけど、ライバル団が定期的に襲ってくる緊張感など単調にならない工夫も用意されているので、飽きずに遊びやすい。
やりこみ要素
4.0
様々な種類のモンスターを仲間にしたり、唯一の装備品であるコインを集めたり、モンスターにバフを付与できる料理レシピを見つけたり。
また、デイリークエストやサブクエストもある。
でも、1番のやり込み要素は、たくさんのお宝を見つけること。
本作で登場するお宝は、ドラクエシリーズ過去作にちなんだアイテムばかりだ。
過去作に登場した武器防具やモンスターを模した像など、シリーズファンなら「あー!あれじゃん!」と楽しくなるはず。
モンスターを仲間にできる要素も含め、ドラクエシリーズが好きな人には特におすすめ。
お宝全てが見れる攻略本も発売されている
グラフィック
4.0
高精細というわけではないけれど、ドラクエ11に近いグラフィックだ。
キャラもモンスターも可愛くて、拠点に仲間が増えてくるとにぎやかで楽しい。
お宝には、ドラクエシリーズお馴染みの武器や防具もあって、意外な見た目に驚くことも多い。
そして、本作は背景が美しい。
遠くまで見渡せて広大さを感じる。他の島がちゃんと遠くに見えたり、各島には大きく高低差もあり、「綺麗な風景だな」と感じる瞬間が多い。
サウンド
4.0
BGMはドラクエシリーズ過去作の曲が使われている。
お馴染みの曲も良いけれど、仲間モンスターの鳴き声が時々聞こえてくるのが面白い。
スライムが「すらすらー」とはっきり言ってたり、さまようよろいが「ふっふっふー」って言ってたり(笑ってる?)、「お前、そんな鳴き声だったのか」と思わず笑ってしまう。
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
何が見つかるか分からないワクワク感
ドラクエのモンスターと旅ができる
気軽にプレイしやすい
物語要素は軽め
ドラクエにあまり興味がないと単調
バトル時の操作にやや難あり
ドラクエシリーズのファン
何かを収集するのが好き
探索が好き
お金を貯めるのが好き
濃い物語を期待している
同じことの繰り返しに飽きやすい
ランダム要素が嫌い
人気オンラインゲームのドラクエ10をオフラインでシングルプレイ向けに作り直したRPG。こちらはオーソドックスなRPGだけど、鉄道で繋がった各大陸を好きな順番で少しずつ攻略していくなど本作と近い部分が多い。
ドラクエシリーズのスピンオフ作ならこちらもおすすめ。サンドボックス要素も楽しめるアクションRPG。建築が楽しすぎて時間が溶けるし、大ボリュームの濃くて熱い物語も魅力。
インフレが止まらない浮島
広大で探索しがいのある竜の大地を舞台に、何が見つかるか分からない宝探しを繰り返すアクションRPG。
見つかったお宝は何なのか、どのくらいの鑑定額になるのか、冒険とは違ったワクワク感が満喫できる。
魅力的なドラクエのモンスターを仲間にして、共に戦い探索する楽しみが味わえるシリーズファンに嬉しいゲーム。
ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤
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