『KINGDOM HEARTS MELODY OF MEMORY キングダムハーツ メロディオブメロディ』とは

スクウェア・エニックスとディズニーがコラボしている人気シリーズ『キングダムハーツ』。
これまでナンバリングタイトルは3作、他にも様々なゲーム機やスマホでも、スピンオフ作が多数発売されてる。
本作は、これまでのシリーズ作のBGMを使用したリズムアクション、いわゆる音ゲーだ。音ゲーをプレイしながら過去作の思い出を振り返るという、タイトル通りなゲームとなっている。
PS4、Nintendo Switch、Xboxでプレイ可能。
私はPS4版をプレイ。
あらすじ
ゲームを起動すると唐突に始まる音ゲー。特にオープニングの演出も導入のセリフなども一切ない。突然、クリアしなければならない。
「ええ!突然始まった!操作方法とか!?」と思ってるうちに1曲目が終わったら、お馴染みのグミシップに乗ってステージ選択だ。唐突!(この後ちゃんとチュートリアルはある)
その後は、特定のステージをクリアすると、シリーズ過去作のカットシーンで編集されたムービーが流れる。ナレーション担当はカイリ(KHシリーズのヒロイン)だ。カイリが過去を思い出しているという流れでゲームは進んでいく。

そして、思う存分、過去を振り返ったら新たなストーリーが登場する。本作だけのストーリーは、それまでお預けだ。復習してからじゃないと先は見せてくれない。
各ステージは、過去作に登場した世界が舞台となっていて、出現する敵ももちろんその世界に登場した雑魚敵たち。
ステージは順番に開放されていくので、シリーズ全体の物語をなぞっていくことが出来る。
ゲームの特徴
タイミングに合わせてポチッポチッ
画面に表示されるマークに合わせてタイミング良くボタンを押していく。特に説明するまでもなく音ゲーだ。
マークは、通常攻撃のもの、アビリティが発動するもの、ジャンプするものの大きく分けて3種類が登場する。

通常攻撃マークに合わせて押すのは、⚪︎ボタン、R1ボタン、L2ボタン。どれを押してもいい。
同時に2、3個の通常攻撃ボタンを押さなくてはいけない時もある。2個同時押しの時は、3つのボタンうち、どの2つを押してもいい。

ジャンプするマークでは、単にジャンプするだけのものと、ジャンプボタン長押ししたままでグライド(滑空)するものがある。グライド中は、左右を移動しながら音符マークを集める。

もちろん、押すタイミングも重要。
画面上のマークに向かって、円が狭まってくる。マークと円がちょうど重なるタイミングでボタンを押すと「EXCELLENT」となり、スコアが大きく加算される。当たり前だけど、「EXCELLENT」なタイミングは、BGMのリズムにぴったり合うタイミングだ。

逆にボタン押し間違えや押せなかった場合は、ミスとなり、画面右下の体力バーが削れる。ゼロになってしまえば、そこでステージ失敗となる。
世界をクリアしていく
ワールドマップで挑戦するワールドを選んでプレイしていく。1つのワールドに複数のステージがあることも。

ステージの最後まで到達できればクリアとなり、評価が表示される。その際、ステージごとに用意された目標を達成したかどうかも評価される。目標達成していると星がもらえる。

この星が一定数ないと先に進めないゲートが所々にあるので、単にクリアするだけでは先に進めないようになっている。
成長とやり込み
本作では、ひたすらステージをクリアする以外に、成長要素など単に高スコアを狙う以外のやり込み要素もある。
まず、プレイキャラ。3人セットになっていて、それぞれにレベルがある。
ステージクリアすると経験値が入り、レベルアップするとHPや攻撃力などが上がる。難しいステージでも少々ミスをしてもクリアしやすくなっていく。
また、ステージクリア報酬や特定の条件をクリアすると、素材やカードが手に入る。
素材はポーションなどのアイテムやカードの作製、また後述する「メモリーダイブ」の楽曲を作製に使用できる。

カードは、ミュージアムモードで眺めることができる。けれど、ただ「ふーん。アートですねえ」と眺めるだけではなくて、カードを一定数集めると防御力アップなどステータスボーナスが付与されるようになる。

雑魚敵と戦うだけじゃない
ステージは、通常はフィールドバトルで、順番に現れる敵を倒していくステージになっている。それとは別にボスバトル、メモリーダイブというステージもある。

対戦もできる
ボスバトルでは、やはり攻撃していくことになるんだけど、上手くプレイできるほどボスの攻撃をかわすことが出来るといった要素もある。
また、メモリーダイブでは、背景に名シーンが流れていて、それを眺めながらプレイしていく。フィールドバトルに比べて曲が長いので長期戦になる。

ボスバトルとメモリーダイブでは、ボタン長押しやスティック入力も登場して、フィールドバトルとは少し違った雰囲気でプレイができる。
評価
シリーズ過去作のおさらいだ。過去作のメインストーリーに関わる場面がダイジェストで流れる。
ゲームを起動した途端に、唐突に音ゲーが始まったので「えっ…」となった。『キングダムハーツ』といえば、光とか闇とかの講義が始まるはずなのに。物足りない。
私は過去作をプレイしたことがあるので「おさらいできて便利」「あのシーン良かったよなあ」て思うけれど、正直、『キングダムハーツ』シリーズに思い入れのない人だと「なんのこっちゃ」だと思う。

キャラもお馴染みの面々。ステージによっては、ディズニーキャラクターがゲストとして登場する。
変わりばえしないといえば、それまでなんだけど。でも、元々がディズニーや『キングダムハーツ』シリーズのメインキャラたちなので、それだけで許されてしまう感はある。
私は、音ゲーの経験があまりないので、本作を音ゲーとしてどうなのかは正確には判断できない。
ただ、普通に楽しい。良い曲のリズムに合わせてポンポンポンッポンッポンッとボタンを押していく。反応も良いし、入力した通りに判定される。

音ゲーに馴染みがない私でも、スタンダード難易度で楽しくクリアできる。
ビギナー難易度だと、背景の映像をゆっくり楽しめるけど、ちょっと物足りない。プラウド難易度だと、操作が忙しくて、耳馴染みのないBGMだとステージクリアさえ難しかったりする。
過去作をどのくらいプレイしたことがあって、どのくらいBGMを覚えているかで難しさが左右される。

リズムが分かりやすい
BGMは、もちろん過去作に登場したものばかり(アレンジアルバムのものも登場するけど)で、そもそも音ゲーのために作られたわけではない。そのせいか、表示されるマークと曲のリズムが合っていないように感じるリズムが分かりにくい曲もある。
『キングダムハーツ』といえば、ディズニー音楽のアレンジも多くて、良い曲揃い。聞いてるだけでワクワクしてくる。
そんな曲に合わせて音ゲーするんだから、楽しくないわけがない。プレイしていて、思わず身体もノってしまう楽しさがいっぱい詰まったゲームだ。
ステージも多いし、過去作のワールドの風景やら名場面やらが豊富に登場するので、『キングダムハーツ』ファンなら絶対楽しい。

名場面を見ながらプレイするメモリーダイブでは、ついつい背景に気を取られてしまう。特にロクサス達の物語はしんみりしてしまって、ボタン入力を忘れてしまう。
これまでの『キングダムハーツ』を贅沢におさらいできるKHファンなら絶対楽しいゲーム。
成長要素や明確な目標が掲げられているのも良い。高スコアのために自己研鑽できる生粋の音ゲーマーじゃなくても、ゲームとして楽しみやすくなっている。
操作キャラたちは、最新ナンバリングタイトルの『キングダムハーツ3』より粗いグラフィックになっているのは残念。流れる映像などは、ほぼ過去作のシーンを編集してつなぎ合わせているので、特別新鮮さは感じない。

そして、本作のメインとなる音楽。これも過去作に登場したBGMばかりなんだけど、本作ではBGMをよーく聴くようになるわけで、改めて「良い曲揃いだなあ」と再確認。
たくさんの曲が登場するので、「こんな曲あったっけ?」という曲もあって新鮮。アレンジアルバムからの曲もあって、過去作をプレイしていただけでは聞いたことのなかった曲を知ることができるのも嬉しい。
まとめ
総合評価
4.0
- オススメな人
-
- 『キングダムハーツ』の音楽が好き
- 『キングダムハーツ』シリーズのファン
- 音ゲーに馴染みはないけどプレイしてみたい
- もともと音ゲー好き
- 楽しい気分になれるゲームを探している
- オススメではない人
-
- 『キングダムハーツ』シリーズ自体に興味がない
- 本格的な音ゲーをプレイしたい
- ストーリーを楽しみたい