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『Maneater マンイーター』レビュー: 全ては私の血となり肉となる

maneater マンイーター 評価 攻略
maneater マンイーター

『Maneater マンイーター』とは、Tripwire Interactiveが開発したオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム。

本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。

本作はどんなゲームか、その特徴や魅力と共に実際にプレイした感想と各要素の評価をネタバレなしでレビューする。また、本作に似ているゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることができます。

Index

あらすじStory

ドキュメンタリー番組仕立て

海にはサメがいる。明らかに危険生物なんだけど、なぜか人間はサメが好きだ。

そんなわけで、サメ特集のドキュメンタリー番組の撮影が始まる。

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最悪の出会い

で、今回このドキュメンタリー番組にご協力いただくのはスケイリーピートという豪快なサメハンター。

ピートは、今日もサメをとっ捕まえた。そして、サメを捌こうとすると、そのサメは妊娠中だった。

ピートは赤ちゃんサメを吟味する。恐ろしい男だ。

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最悪な第一印象

ところが、次の瞬間!

赤ちゃんサメは、泣く子も黙るスケイリーピートの右腕を喰らいついてしまう。

超ド級の放送事故が発生!

「腕がぁああー」なんて騒いでる人間を無視して、犯人のサメは海へと逃亡した。

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主人公は?

そして遂にゲームが始まる。片腕の仇であるサメを追うピート!

ではなく、実は逃げた赤ちゃんサメが主人公だ。

人類はお母さんの仇。人間どもとピートへの復讐の炎を燃やしながら、無尽蔵の食欲で赤ちゃんサメは成長していく。

そして、B級パニック映画並みに訳の分からない進化を遂げて、人類に復讐だ!

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ゲームの特徴Features

サメオープンワールド

maneater マンイーター 評価 攻略

本作はオープンワールドゲーム。リゾート地や工場などがある沿岸地帯を泳ぎ回る。

とは言っても、エリア間には一定の年齢に達していないと噛み砕けない鉄格子や柵がある。なので、進んでいく順番はある程度決まっている

「サメが主人公なら、オープンワールドって言っても海中だけじゃん」と言いたくなるけれど、大丈夫。このサメは地上にも果敢に攻めていくタイプだ。

全てが食べ物!

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本作のゲームプレイのメインは、食事

そこらへんを泳いでいる小魚やカメ。目に入ったものは何でも食べればいい。もちろん、人間だって。

食べた生物に応じた経験値を得て、主人公はレベルアップしていく。

基本のサメアクションは、突進による加速噛みつき、体全体を旋回して回避尾ビレアタックだ。

戦うサメ

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海にいるのは、ただ大人しく食べられてくれるヤツらばかりではない。

ワニや他のサメ、シャチもいて、そんな奴らはやたらと好戦的だ。

そんな奴らには噛みついたり、尾びれでパチーンと叩いてやればいい。相手の体力がなくなれば、食べ物に過ぎない。

相手ももちろん攻撃してくるけれど、サッと避けて、タイミング良く噛みつきブンブン振り回して大ダメージを与える。こうして相手の体力を減らしていく。

積極的にお尋ね者になる

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海沿いには、のほほんと遊んでいる人間たちがいる。サメ出没地域なのにノンキなもんだ。いただきます。パクパク。

しかし、あんまり人間を食べてると、サメハンターたちが出動してくる。

でも、負けない。銃弾を避けながらハンターたちの船を破壊し、ハンターも食べてしまう。

で、雑魚ハンターたちを食べたり船を沈没させていると、遂に著名なサメハンターが登場する。

でも、どんなに有名な奴だろうとガブッと食べてしまえば勝利だ。

こうして悪名度を上げて、伝説のサメに成り上がっていく。震えろ、人類。

詳しい仕組みは気にしないで

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サメはレベルアップしたり、サイドクエストやサメハンターの討伐などの報酬で、普通じゃない進化を遂げることが出来る。

背ビレや尾ビレなどの部位ごとに追加効果が発生するパーツを付け替えることが出来る。食べたものなどから手に入る素材を使ってアップグレードも出来る。

サメ全体が稲妻になったり、背ビレから毒が出たり。どういう仕組みなのか。

いや、細かいことは気にしなくていい。サメってそんなもんだ。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

本作は、サメのことが好きかどうかで大きく印象が分かれる。

サメの生態特集とかパニック映画をついつい見てしまう人なら、どハマりだ。

母親の仇を討つために謎の進化を遂げて人間を喰らい尽くすサメという設定だけで心鷲掴み

復讐の相手は、スケイリーピートという絵に描いたような荒くれ者。オープニングから「こいつ、いつか絶対食べてやる!」と心に誓うほど、最悪なヤツ。俄然、やる気が湧いてくる。

が、実はピートにはピートのドラマがある。

「サメになって暴れ回るゲームか」私はそう思ってた。

それだけではない。サメと、サメハントに命を賭ける漢の熱い物語が展開する。

キャラクターの魅力

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4.5

サメなので、喋らない。愛想はないし、気のいい相棒なんてのも登場しない。

ひたすら食べて食べて食べまくる。全員が食べ物に過ぎない。

それだけなのに、めちゃくちゃ愛情が湧いてくるのは何故なんだ。

進化するほど見た目は恐ろしくなっていくんだけど。なんでだ。可愛く見えてくるのは何故なんだ。

登場するハンターたちは、B級映画で絶対最初の犠牲者になりそうな調子にノッてる奴ばかり。で、サメも邪魔するなら誰であろうと食べてしまう。そこに特にドラマはない。

とにかくサメ。そこだけに魅力が凝縮されている。

海中洞窟で佇み、何故か必死にナンバープレートを集める(収集要素)サメの姿に心奪われる。

操作性

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3.5

常に泳いでいるし、成長するとかなり巨体だし、そんなに細かな動きは出来ない。大味な挙動

水面から大ジャンプしたり、加速すると、勢いつきすぎて狙ったものを通り過ぎてしまうことも。

でも、キビキビ動いてくれるし、特にハンター達との戦いはハイペースで無尽蔵のスタミナで暴れ回れるので爽快。

噛み付くターゲットはオートエイムなので、大体の方向を向いてれば噛み付いてくれる。が、狙ってない別の小魚に噛み付いてしまうこともある。

といった感じで、精度が高いわけではないけれど、概ね良好な操作感。水中なので操作はやや独特だけど、慣れてしまえば傍若無人に暴れ回ることができる。

しかし、プレイに支障の出るバグが発生するのが残念。

「ハンターが現れた!」いうカットシーンの直後に、視点がサメの体内に潜り込んでしまうバグが何度か発生した。視界がグチャグチャになって戻らないので、ゲームオーバーになるしかなかった。

難易度バランス

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4.0

赤ちゃん時代と子供時代は、なかなか辛い。凶暴な小魚とかワニに噛みつかれてゲームオーバーになりやすい。

「このゲーム難しいかも」と思う苦しい下積み時代。でも、それを乗り越えると、もはや怖いもの無しに。

とにかく食べまくればレベルアップするので、食事さえ怠らなければどんどん強くなる

しかし、成長しても大変な相手は人間。悪名度が上がってくると、ハンター達は頑丈な船に乗ってダイナマイトまで投げてくる。

水中生物に無双できるようになっても人間にはずっと苦労する。人類は、やはり強かった。

「じゃあ、人間のことは無視しとこう」と思うけど、そうはいかない。

一定数の人間の犠牲や一定の悪名度がゲームの進行に必要になってくる。それによって難易度が上手く保たれている。

ゲームシステム

maneater マンイーター 評価 攻略

4.0

よくあるヒャッハー系のゲーム(『GTA』『PAYDAY』など)の「好き放題してると取り締まられる」と仕組みはほぼ同じ。

ただ、サメにとっては、それが食事であり復讐でもあり、本作の最大の目的。遊び半分というわけじゃない。

サメと人間という構図になったことで、他のヒャッハー系ゲームとは一線を画している

私はヒャッハー系ゲームのヒャッハー部分に魅力を感じることは少ないけれど、本作では設定や物語のおかげで人類への攻撃にハマった。

ネタゲームのように見えてしまうけれど、ちゃんと作り込まれている真剣なゲームなので、別にサメに興味ない人も楽しめると思う。

やりこみ要素

maneater マンイーター 評価 攻略

4.0

マップはそんなに密度が高くなく、すごく広大でもない。洞窟や下水管はあるけれど、複雑なマップ構造でもない。

でも、地上でも活動できることで面白さが増している。

収集要素は地上にも配置されていて、サメが道路をジャンプしながら一生懸命進む姿には「何のゲームなんだ、これは」と笑ってしまう。

地上では窒息してしまうまでの時間制限があるので、ウケつつも緊張感のある探索が味わえる。

サブクエストも散りばめられていて、サメハンター達との戦いも楽しめる。

でも、サブクエストはターゲット撃破か特定の魚を一定数食べるといった似た内容ばかり。残念。

本作は、最近のAAA級オープンワールドゲームみたいに超特大てんこ盛りボリュームではない。飽きてきたなーってなる前に終わる、いいくらいのボリュームだ。

グラフィック

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3.5

サメの豪快なジャンプや獲物を上空に放り投げながらガブリッという派手な演出はかっこよすぎ。

進化したサメの恐ろしい姿も魅力的だし。

水面から見える景色も綺麗で、「あー、このリゾート地で遊びたい」と思う。サメの身ではあるけれど。

サウンド

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3.5

BGMあったっけ?というくらい音楽は感じない。いや、バトルの時はBGM流れてはいるんだけど。

それより、効果音の方が耳に残る。ガブガブガブッ、バシャーーーン(水面から飛び上がる音)、ドッガーーーン(突撃した船が壊れる音)。

総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

サメになって大暴れできる

ネタ満載

本作ならではのサメアクション

残念なところ

同じ内容のサブクエストばかり

バグが発生する

オススメな人

サメが好き

B級パニック映画のノリが好き

オープンワールドが好き

オススメではない人

残虐な描写が苦手

ふざけたノリが嫌い

おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ

オススメ

Carrion

人間相手に大暴れするなら、こちらもオススメ。よく映画に登場する触手系の怪物となり人間を捕食して成長していくメトロイドヴァニアゲーム。

オススメ

ABZU

海洋探索が好きなら、こちらもおすすめ。本作とは全く違い、バトル要素はない癒されるダイビングで体験できる高評価アドベンチャーゲーム。海洋生物と一緒に気持ちよく泳ぐことができる。

Maneater
4

全ては私の血となり肉となる

サメになって人間相手に大暴れし、とんでもない進化をする設定だけでも大きな魅力。

設定だけで終わらず、サメならではのアクションなど、ゲームプレイは手堅く面白く作られているオープンワールドゲーム。

Maneater マンイーター
https://tripwireinteractive.com/#/maneater
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この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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