『Midnight Fight Express』レビュー: 治安が終わってる街
『Midnight Fight Express』とは、Jacob Dzwinelさんが開発したアクションゲーム。
見下ろし視点でプレイする。
本作はPS5、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。
あらすじStory
容疑者
ゲームが始まると、2人の刑事風の男に尋問されている主人公。
情けない格好で手錠をかけられ、とある重大な出来事の情報を吐けと責められている。
主人公の名は、ベイビーフェイス。
それ以外の素性は一切不明。たぶん、いや絶対名前も本名じゃないけど。
で、尋問されるままに、主人公が事の発端から回想する形で物語は進行していく。
大騒ぎの夜
回想の中で、「明日の街」と呼ばれる街の一室で目覚めたベイビーフェイス。
希望に満ち溢れているような名前の街だけど、犯罪者だらけの超危険な街。
しかも、今晩は、そんなならず者達がいつも以上に騒がしい。
と、そこに突然玄関から段ボールが投げ入れられ、そこからお喋りドローンがババーンと登場。え?
で、そのドローンに「街を救うぞ!」と、けしかけられる。え?
知り合い?
一般市民を困らせている輩がいるんだな、そいつは許せん。
と、けしかけられるままにチンピラを殴る。殴る。殴る。
え、主人公、めっちゃ強くない?こんな戦闘技術どこで覚えたんだ?
しかし、細かいことを気にしている場合じゃない。
チンピラ達はボスを筆頭に組織立っており何か大きなプロジェクトに取り組んでいるらしい。どうせ悪事だろうけど。
そして、そんな犯罪者集団たちは主人公のことを知っているらしい。主人公は奴らの一味だったって!?
主人公の正体とは?そして、この街の治安は一体どうなってしまうのか。
ゲームの特徴Features
大暴れでステージクリア
本作は、ステージクリア型でゲームが進行する。
ステージ順に物語はひと続きになっているけれど、ステージの合間の隠れ家メニューから、クリア済みのステージを再プレイも可能。
ステージ上では、各エリアごとに全敵を倒すと先に進めるようになっている。
また、各ステージの最後には、クリアタイムやコンボで溜まっていくスコアなどプレイ内容についての評価が表示される。
全てを使って倒せ
主人公の基本攻撃はパンチ。
さらに、敵が落とした武器やそこら辺に落ちている物を拾って攻撃に使用できる。刀など近接武器もあるし、遠距離武器の銃も登場する。
各武器には耐久値があり、使い捨てだ(銃は残弾なくなってもリロード不可)。敵に向かって投げつけることも可能。
大きめの椅子や箱などは、拾った瞬間に敵に投げつける。
L2トリガーを長押しすると、周囲にある武器にできる物がマークされるので見つけやすくなる。
敵の攻撃は回避できるし、パリィからのカウンターなんて芸当も可能。
隠れ家でオシャレに成長
ステージの合間には隠れ家メニューで様々なカスタマイズが出来る。
スキルツリーをアンロックしていくと、主人公のアクションが増えて様々な戦い方ができるようになる。サブウェポンも登場する。
また、ステージで手に入れたお金を元手に様々な服や靴を買うことが出来て、見た目を好きにカスタマイズ出来る。
各ステージは一度クリアすると、そのステージ上での様々な目標が開示される。リプレイして目標達成することで更に新たな衣装がアンロックされていく。
記事はさらに下に続きます
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
4.0
「なになになに、どういうこと?」から始まり、「ヤバいヤバい、ヤバい奴しかいないんだけど!」に続き、「え、主人公もヤバい?」と急展開していく。
主人公は喋らないし、周囲の人は断片的にしか気になることを教えてくれない。
「あとひと言、もうひと言教えて!?」と先が気になって仕方ない。
時おり挟まれる尋問シーン含め、軽快に過激に謎が明かされていく。テンポがかなり良い。
とはいっても、長々としたドラマが続くわけではなく、ステージの前後でサクッと物語パートがあるだけで、サクサク進む。
キャラクターの魅力
4.0
全員、倫理観ゼロ。
雑魚敵は全員ヒャッハーしちゃってる。
お供のお喋りドローンは気性が荒くて、際どいジョークも吐き散らしまくり。
日本語翻訳がいい感じで、笑えるセリフが多い。
ちなみに、意外とボスたちの方が落ち着いてちゃんと情報を教えてくれるので「ありがとう」ってなる。悪い奴らばかりだけど。
操作性
4.0
操作性は問題なし。キビキビ動くし、当たり判定もしっかり調整されてる。
敵をドカドカ殴りまくってなぎ倒していくのが気持ち良くてカッコイイ。
敵を掴んだりパリィなど、スキルツリーをアンロックするたびに操作は忙しくなるけれど、操作性は良好。
本作では、近くにいる敵が自動的にターゲット化されるので、狙いたい敵にターゲットが合わないこともある。
大勢の敵が一気に攻めて来るので大混雑になりがちで、「今、誰を殴ってるんだ?」となることもある。
まあ、そんな時でも。とりあえずドカドカ殴るのみ。大暴れするゲームなので、それで良い。
難易度バランス
4.0
難易度は最初に3段階から選べる。
ゲーム攻略自体にはつまづくことはないと思う。
チェックポイントが小刻みなので、リトライしやすい。
でも、高スコアを狙ったり、各ステージのチャレンジを達成しようとなると大変だ。
マップ構造を把握しておいて、コンボを途切れさせないように走りまくって攻略しなければならない。再プレイ必至。
また、単に敵を倒せばいいだけではなく、スコアには「キルの多様性」も重要。
とんでもない名前の項目だけど、様々な方法で敵にトドメを刺すほどスコアが上がる。
様々なスキルをアンロックしないと多様な攻撃ができないので、主人公を強化して各ステージを再プレイするよう設計されている。
ゲームシステム
3.5
ひたすら戦うのみ。ゲームシステムとしては、シンプルにベルトスクロールアクションと同じだ。
でも、物語や雰囲気、アクションの気持ち良さなど丁寧に作られていて夢中になる。
そして、物語展開含め、鬼のようにテンポが良い。
各ステージの再プレイもしたいところだけど、最初は通しで一気にプレイするのがおすすめ。
本作のテンポの良さをよく体感できる。
やりこみ要素
4.0
やり込み要素は上述したステージを再プレイして各目標に挑戦すること。
また、敵を倒すとたまに金歯がドロップすることがあり、それを集めるのもやり込みの1つ。
そして、ステージ上には話しかけられるNPCがいる。彼らからは主人公に関することや物語の背景に関する話を聞くことが出来る。
これもやり込み要素の1つだけど、物語をより良く理解することができるので、見つけたら話しかけてみるのがおすすめ。
グラフィック
3.5
グラフィックはあまり高解像度というわけではない。
ただ、視点が遠めからの見下ろし視点なので気になることはない。
主人公のファッションアイテムには面白いものも多く、アンロックするのが楽しみになる。
サウンド
4.5
ヒャッハーな雰囲気にピッタリ合った重低音響くノリの良いBGMばかり。
Noisecreamが楽曲提供していて、さすがのカッコ良さ!
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
気持ち良く大暴れできる
テンポが良い
先が気になる物語
やり込み要素が豊富
残念なところ
自分で狙う敵を選択できない
グラフィックは荒め
オススメな人
敵をドカドカ倒したい
アクションゲームが好き
リプレイしてアクションを極めたい
オススメではない人
残虐な表現が苦手
敵との攻防をじっくり楽しみたい
おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ
物語の雰囲気とかノリとかゲームシステムも本作と近い。こちらは2D横スクロールアクション。ちなみに、本作と同じくBGMにNoisecreamが参加している。
こちらも、一人で大勢の敵を倒していく見下ろし視点のアクションゲーム。サイバーパンクな世界が舞台で、敵のモラルが飛んじゃってる雰囲気や急展開する物語など、本作の雰囲気が好きならハマるはず。
Midnight Fight Express
治安が終わってる街
テンポ良く進む物語に夢中になりながら、大勢の敵を倒しまくるアクションゲーム。 徐々に出来るアクションが増えて様々な倒し方できるなど、再プレイも楽しめる工夫が凝らされているのも魅力。
Midnight Fight Express
© 2022. Humble Bundle, the Humble Bundle logo, and the Humble Games logo are among the trademarks and/or registered trademarks of Humble Bundle, Inc. throughout the world. All rights reserved.
https://www.humblegames.com/games/midnightfightexpress/