【きみのまちサンドロック】毎日が底なし砂漠 – 攻略とレビュー My Time at Sandrock
機械を作り、農業もNPCとの交流も遺跡採掘もやること盛りだくさんで時間が溶け落ちる『きみのまちサンドロック My Time at Sandrock』。
きみのまちサンドロックの特徴
- ストーリー: ポストアポカリプス世界の砂漠の町に起こる問題にビルダーとして立ち向かっていく物語
- 攻略: 機械作りがメインで、NPCとの交流やバトル要素も豊富なライフシム
- 評価: 快適操作でできることが多く、自由度も高く、熱中して充実した毎日を過ごすことができる
- やれることが大量で、自由度も高い
- クラフトの面倒くささが絶妙で熱中しやすい
- 物語をしっかり楽しめる
- バトルでの挙動やリアクションが軽い
『きみのまちサンドロック My Time at Sandrock』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
きみのまちサンドロックの攻略情報
きみのまちサンドロックの概要
タイトル | きみのまちサンドロック My Time at Sandrock |
---|---|
開発元 | Pathea Games |
販売元 | Pathea Games, Focus Entertainment, PM Studios, Inc., DMM Games |
発売日 | 2023年11月2日 |
対応機種 | PS5, Switch, Xbox, PC |
ジャンル | ライフシミュレーション, アクションアドベンチャー |
シリーズ | My Time きみのまち |
プレイ機種 | Xbox |
本作は、『きみのまちポルティア My Time at Portia』に続く、きみのまちシリーズ第2弾。物語が直接繋がっているわけではないので、前作を知らなくても攻略に支障は全くない。
ストーリー
サンドロックに到着した新ビルダー
その昔、人類は高度な機械技術を手にして栄華を極めていた。しかし、世界規模の大事件が起こり、都市も便利技術も消し飛んでしまった。
その330年後、砂漠が広がる地にはサンドロックという町が出来ており、そこに若者を乗せた汽車が到着した。ここから物語が始まる。
汽車からサンドロックに降り立った若者こそが、本作の主人公マックスだ(キャラクリエイト、名前の変更可能)。
主人公はビルダーと呼ばれるエンジニアのような仕事をしており、サンドロックで働くために故郷ハイウィンドからやって来たのだ。
枯れていく町サンドロック
主人公を迎えてくれたのは、ヤンという商業ギルドを牛耳るやたらと偉そうな男性と、ミランという主人公と同じくサンドロックにやってきた若々しいビルダー、そしてメイソンだ。
メイソンは、サンドロックのビルダーとして働いていたものの引退し、町を去ってしまうという。
実は、サンドロックはオアシスのそばに築かれているものの、そのオアシスは枯れていっているそうで、ここのところ町を去っていく者が絶えないという。
メイソンは疲れきってやさぐれた顔をしているし、この町でビルダーやるのは大変なのかも。
これはもしかして、就職先間違えてしまったか!?
無法者ローガンと地下に沈んだ街
一抹の不安を抱えながら、メイソンの工房を譲り受けた主人公はビルダーとしての仕事にとりかかった。
素材を集めるために岩を砕き、サボテンの木を斧で切っ…え!?突然、教会関係者だと名乗る男が走って来て「木を切るな、切ったら誰もキミと友達にはならない」と脅された。
更に、通りすがりの住民に、町の地下には昔の都市が埋まっており、モンスターが巣食っていると聞かされる。
そして、極めつけには、ならず者のローガンがあちこちで強盗事件を起こしていると知らされる。
この町、実はかなり危ないところなのでは。そんな問題山積みの砂漠の町で、ビルダーの新生活が幕を開けた。
攻略のポイント
依頼を受けながら、町の問題に取り組むビルダー生活
ゲーム内では、朝から晩まで常に時間が流れており、暦も季節も変わる。
本作は、機械のクラフトがメインのライフシムだ。
メインクエストや商業ギルドで依頼を受け、指定された機械を作る。
簡単なアイテムや中間素材は作業台や炉など各クラフト設備で作り、大型の機械は組み立て台でレシピに沿って素材を使って作り上げていく。
そして、出来上がったものを依頼者のもとへ届けるまでが仕事だ。
メインクエスト以外では依頼に締切日が設定されているので注意。失敗すると工房の評価が下がってしまう。逆に評判が上がると報酬も一度に受注できる依頼数も増えていく。
強くなるビルダー
主人公にはHPゲージとスタミナゲージがある。
上述したクラフト以外に料理や釣り(網をぶん投げる方式)や農業、ミニゲームなどもできるけれど、何か行うごとにスタミナを消費する。
しかし、同時に経験値を獲得することができる。経験値には種類があり、例えば岩を壊すと環境の経験値を獲得し、何か作るとクラフトの経験値を獲得する。
それぞれ一定量の経験値が溜まると対応したスキルポイントを獲得し、スタミナ上限値が上がるなど各種スキルツリーをアンロックすることができる。
また、本作にはバトル要素もあり、近接攻撃も遠距離攻撃も回避や防御もできる。敵に攻撃された際にはHPが減る。
スタミナやHPは料理や自宅で眠ることで回復することができる。
遺跡に潜る
町周辺やお店で手に入らない素材は遺跡で仕入れることになる。
- ダンジョン
- モンスターを倒しながら進み、倒すごとにポイントを獲得する
- フロアごとに時間制限あり
- 獲得したポイントに応じて報酬がもらえる
- 遺跡ダイブ
- 土で埋まった遺跡に入り、鉱石や遺物を掘り当てながら進む
- 1週間ごとに利用料金を払わなくてはならない
遺物はいくつかのパーツから成る貴重アイテムで、博物館に寄付したりNPCへの贈り物として活躍することになる。
また、発掘できるデータディスクというアイテムも重要で、新たなクラフト設備をアンロックする際に消費することとなる。
ビルダーは人間関係も築く
町にはたくさんのNPCが暮らしており、それぞれ主人公への好感度がある。
NPCからの依頼を達成したり、プレゼントを贈ると好感度が高くなっていく(同じアイテムでもキャラによって好き嫌いあり)。
好感度が高くなると、サブクエストが発生したり、恋愛関係に発展するキャラもいる。
また、その人の運営するショップで割引してもらえるなどゲーム攻略上も有利な効果が発生するようになるので、ご近所付き合いはお忘れなく。
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きみのまちサンドロックのレビュー
物語: 住民は個性豊かで、メインストーリーをしっかり味わえる
自由度が高いゲームではあるけれど、メインストーリーがしっかりある。
サンドロックの歴史やモンスター問題、ならず者ローガンの真意など、気になる話題が最初からどんどん登場する。
「色々できるみたいだけど、何から手をつけていいか分かんないや」と途方に暮れることにはならず、物語がしっかり誘導してくれる。
メインストーリーの進行によって探索できる場所や出来ることが増えていくし、そのテンポも良いので、一気に夢中になって途切れずどんどんプレイしたくなる。
全体的に可愛らしい雰囲気に見えるけれど、偏屈だったり奇妙な趣味があったりクセの強い住民が多いのも面白いところ。
優等生キャラもいるけれど、一風変わったキャラと積極的に関わるとより一層バラエティ豊かなエピソードが楽しめる。
操作性: 細かなところまで便利機能が完備されている
アイテムを入れ替えたり、素材を集めたり、クラフトしたり、ちょこちょことした作業が多い。それがライフシムの魅力の1つだし、面倒臭さも楽しみだったりする。
それでも、本作はしっかり快適だ。アイテムはパパッと整理できて、いちいち収納箱から持ち出す必要もなくクラフトに使えるし、どこで何が手に入るかも分かりやすい。
出来ることが多いにも関わらず煩雑になっておらず、「あー、痒いところに手が届いてる」と思うことが多い。
岩などの資源や敵への当たり判定は緩めで、サクサクプレイできる。ただ、バトル時の挙動やリアクションが軽すぎるのが気になることはあるけれど。
バグにも遭遇しておらず、特に前作をプレイしている身としては「良い方向にがっつり進化してる!」と勝手ながら嬉しくなってプレイしていた。
難易度: やりがい抜群!テンポの良い面倒臭さ
メインストーリーだけでもポンポンとクエストが発生する。
突然「そ、そんな一大プロジェクトを1人で!?」とはならず、メインクエストは少しずつ手間がかるようになっていく。
機械のクラフトでは、まず新しいクラフト設備を作って、遺跡で素材を集めて、お店でも材料を買い足して、少しずつ機械を組み立てていく。そうして「やっと完成した!」となるので達成感が堪らない。
メインクエスト以外については商業ギルドで自分で依頼を選べる。簡単なものから、かなり面倒くさいものまで候補がたくさん並び、簡単な依頼で細かく稼ぐか、大物クラフトで一気に稼ぐか自分で選べるのが嬉しいところ。
それでもメインクエストを攻略しているだけでもお金は貯まりやすく、どんどん経験値も獲得できるので、メインストーリーの攻略に詰まることはない。
もちろん豪勢な家にしたり、全住民の好感度を上げるとなるとなかなか大変だ。ボリューム満点なので、極めるにはかなり時間がかかる。逆に言えば、たっぷり遊べるということだ。
システム: やりたいことが尽きない圧倒的なコンテンツの充実ぶり
クラフトにもバトルにもNPCとの交流にもそれぞれ種類もイベントがたっぷり詰まっている充実のライフシムだ。
「色々できるから好きに暮らせばいいよ」と放置されることはなく、メインストーリーや豊富なサブクエストによってゲーム側が楽しみ方を提案したり手助けしてくれる親切さもしっかりある。ライフシム慣れしていない人やアドベンチャーとして楽しみたい人にも安心だ。
また、前作に引き続き、本シリーズならではの遺跡探索も楽しいところ。
ひたすらクラフトだけに明け暮れるのではなく、「何が掘り当てられるかな」と探索したり、ライフシムにしては珍しくしっかりバトルも楽しめるので刺激があって飽きにくい。
本当にやることが尽きないくらい、出来ることもコンテンツもしっかり用意されており、やめ時が見つからなくなるたっぷりどっぷり楽しめるライフシムだ。
芸術性: ポップで可愛い3DCG
キャラの頭が大きめなポップな3DCGと、レシピやメニュー画面などはイラストで描かれている。可愛い。
装備を変えると見た目もしっかり変わるし、自宅の内装に凝ることもできる。NPCの服装まで変えられるのは、なかなか珍しい。
ちなみに自宅に置いている家具によってHPなどバフが付与されるので、単に見た目を楽しむだけではないのも嬉しいところ。バフを狙ってガラクタだらけにならないように気をつけなければならないけれど。
個人的に嬉しかったのがショールーム機能。自分で細かく作業しなくても一気に凝った外観の自宅に変えられるので便利だ。
BGMは穏やかなライフシムらしい曲調が多い。
イベント時にはボイス付きのカットシーンも流れるので、より一層物語を楽しむことができる。
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きみのまちサンドロックの総合評価
My Time at Sandrock
総合評価
クラフトを中心にバトルも探索も楽しめるコンテンツ盛りだくさんのライフシムゲーム。自由度が高く、細かなところまで機能が揃っており快適にプレイできる。
おすすめな人 | ライフシムが好き 自由度が高いゲーム好き 長時間遊べるゲームを探している |
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おすすめではない人 | やれることが多いと圧倒されてしまう 時間制限のある要素が苦手 バトル要素は求めていない |
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きみのまちポルティア
- 本作と同じ世界で港町が舞台のライフシム
- シリーズ第1弾で本作より不便さはあるものの、こちらもたっぷり楽しめる
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Stardew Valley
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- 農業がメインのライフシム