【ペーパーマリオRPG】お宝探してペラペラ珍道中 – 攻略とレビュー
ゆるいジョークでいつものマリオとひと味もふた味も違う、にぎやかなRPG『ペーパーマリオRPG』。
ペーパーマリオRPGの特徴
- ストーリー: 時々ブラックなネタもぶっ込んで来るジョーク満載の勧善懲悪ストーリー
- 攻略: 仲間のスキルを使い分けて、謎解きとリアルタイム要素のあるバトルを攻略する
- 評価: 笑顔で誰でも楽しめるインフレしないRPG
- ジョーク満載の楽しい物語と雰囲気
- リアルタイム要素もランダム要素もあるバトル
- ペラペラの紙を活かした探索方法
- 物語もバトルもゆっくりテンポ
『ペーパーマリオRPG』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
ペーパーマリオRPGの攻略情報
ペーパーマリオRPGの概要
タイトル | ペーパーマリオRPG |
---|---|
開発元 | Nintendo |
販売元 | Nintendo |
発売日 | 2024年5月23日 |
対応機種 | Nintendo Switch |
ジャンル | RPG |
シリーズ | ペーパーマリオ |
プレイ機種 | Nintendo Switch |
ストーリー
ピーチ姫のお忍び旅行
ゴロツキタウンという、名前だけでも物騒すぎる街の港。そこに似つかわしくない人物が姿を現した。
圧倒的お姫様のピーチ姫だ。旅行中のピーチ姫は、お付きの「キノじい」の目を盗んでゴロツキタウンを観光していた。相変わらずワイルドなお姫様だ。
そして、ピーチ姫は怪しい行商人から「心が清らかな者だけが開けられる」という箱を渡された。心が清らかといえば、ピーチ姫の右に出る者はいないだろう(たぶん)。
案の定、怪しい箱を開けることができたピーチ姫。しかし、残念ながらピーチ姫は、この後行方知れずとなってしまった。
マリオとクリスチーヌの出会い
一方で、自宅でのほほんと暮らしていたマリオの元に手紙が届いた。
「宝の地図を見つけたので、手伝いに来て」というピーチ姫からのお誘い、というか、お願いというか、マリオが断るわけがない指令だ。ちなみに、なぜか宝の地図も同封されていた。丸投げする気満々か!?
でも、ピーチ姫のためなら火の中水の中!マリオはゴロツキタウンへ急行した。
ところが、ゴロツキタウンにピーチ姫の姿はなかった。そのかわりに、マリオは、怪しい集団に絡まれていたクリスチーヌという名のクリボー大学生との出会いを果たした。
スターストーンを追いかけろ
クリスチーヌは、ゴロツキタウンに眠る財宝を追いかけているそうだ。それには魔法の地図に在処が記されたスターストーンを集めなくてはならないらしい。
お宝についてめちゃくちゃ心当たりがあるマリオは、ピーチ姫から送られてきた地図を見つつ、クリスチーヌと共にお宝探しの旅を始めることになった。
いや、ピーチ姫を放置して新キャラと遊ぼうというわけではない。スターストーンを狙う悪い集団がピーチ姫失踪事件に関与しているようなのだ。
スターストーンを追えば悪い集団にも遭遇するはず。そしてピーチ姫の手がかりが掴めるかもしれないという寸法だ。
攻略のポイント
スターストーン集めの旅
本作は、物語の進行に沿って各地を旅していくRPG。
各エリアを探索しながら進み、その先で待ち受ける大ボスを倒すとスターストーンが手に入る。これを持って拠点のゴロツキタウンに戻ると次のエリアがアンロックされるという流れを繰り返す。
物語の進行に伴って、仲間が増え、マリオの能力も増えていく。
行ったことのある場所は再訪可能で、初めて訪れた際の能力では取れなかった宝箱やアイテムを取りに戻ることができる。
リアルタイムとランダム要素ありのコマンドバトル
フィールド上で敵に遭遇するとバトル画面に変わる。なぜか劇場になり、観客まで登場する。
マリオ側と敵が交互に変わるターンベースなコマンドバトルで、マリオと仲間1人がバトルに参加する。仲間はバトル中でも入れ替えが可能。
バトルにはリアルタイム要素があり、攻撃時も敵から攻撃を受ける際にも、タイミング良くボタンを押したり離したりすると、与ダメージ量を増やし、被ダメージ量を減らすことができる。
- 攻撃
- キャラによって攻撃方法が異なる
- 2種類の攻撃タイプがある
- 飛んで攻撃(マリオではジャンプ)
- 飛行している敵に効果的
- 頭防具のある敵に効きにくい
- 地上で攻撃(マリオではハンマー)
- 地上にいる敵に効果的
- 飛んでいる敵には効かない
- 飛んで攻撃(マリオではジャンプ)
- わざ
- FP フラワーポイントを消費する(FPはパーティー共有)
- スペシャル
- 攻撃時にタイミング良くボタンを押せると、観客から歓声が上がりスターゲージが溜まっていく
- 上手くプレイできているほど観客が増えていく
- スペシャルわざは、スターゲージを消費して発動する
- 攻撃時にタイミング良くボタンを押せると、観客から歓声が上がりスターゲージが溜まっていく
- ビンゴチャンス
- マリオ側が攻撃する毎に自動でカードが引かれ、同じ絵柄が2つ揃うとビンゴチャンスが発生し、カードを1枚引くことができる
- 3枚絵柄が揃うと対応したボーナスが発生する(味方全員の体力回復など)
この他にバトル中にはランダム要素がある。観客が回復アイテムを投げ入れてくれたり、逆に石を投げて妨害してくることもある。また、舞台上の大道具(背景の木など)が倒れて敵味方関わらずダメージを受けることもある。
マリオの成長
バトルに勝利するとスターポイントを獲得する。これが本作の経験値だ。
スターポイントが100ポイント溜まると、マリオはレベルアップし、HP、FP、BPのいずれかの上限値を増やすことができる。
BPとは、バッジの装備に関わる。マリオはバッジを装備することで、技の種類を増やしたり、ステータスを向上することができる。が、各バッジには装備コストがあり、BPが装備できるコスト上限値だ。
また、仲間は各地で拾えるシャインを使ってランクアップすると強くすることができる(経験値やマリオのレベルとは関係ない)。
仲間の力を使って先へ進む
仲間キャラはバトルだけではなく探索時にもそれぞれ異なる能力で助けてくれる。
例えば、クリスチーヌは攻略のヒントやNPCの小ネタを教えてくれるし、ノコタロウは高速コウラ回転でギミック操作をしてくれる。
また、マリオ自身も様々な探索スキルを習得していく。紙ヒコーキになって遠くの足場に飛んで行ったり、隙間に入り込んだりなど、ペラペラな紙ボディを活かして隠された宝箱を見つけることができる。
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ペーパーマリオRPGのレビュー
物語: ジョーク多めの安心ストーリー
ペーパーマリオシリーズは、2Dマリオや3Dマリオと呼ばれるアクションゲームのマリオとは異なるゆるくてふざけたノリと雰囲気が魅力。
本作も、もちろんそうだ。
ゆるくて可愛らしいジョークが乱発されるので、ニコニコしながらプレイできる。幅広い人が楽しめる勧善懲悪ストーリーだ。
逆に可愛いジョークにノリきれないと「話を早く進めてくれ」と思ってしまうので、難しいことは考えずに気軽にプレイするのがおすすめ。
ただ、たまに「えっ!?今、なんて言った?」とセリフを二度見してしまうジョークがぶっ込まれており、油断していると突然吹き出してしまうことがある。こういったジョークは大人の方が楽しめる。
操作性: バトルでのタイミングは分かりやすく、意外とアクション要素もある
バトルでは、キャラやスキルによって操作方法が変わるけれど、操作ボタンが常に表示されるので迷うことはない。
また、攻撃時や防御時にタイミング良くボタンを押す判定は厳しくはない。
ただ、実はガードには2種類あり、敵の攻撃に合わせてAボタンを押すと被ダメが減るけれど、Bボタンを押すと被ダメを減らし且つ相手にダメージを与えられる。その名も、スーパーガード(任天堂はパリィやカウンターとは呼ばないようだ)。スーパーガードは判定がしっかり厳しい。
探索中には、紙ヒコーキで上手く起動を調整したりなどアクションの腕を求められることもある。ただ、2Dマリオのような本気アクションではないので、アクションが苦手な人でも困ることはないと思う。
ただ、キー操作を変えることが出来ないので、「Aボタンでジャンプ」に違和感を感じる人は、慣れるまで誤操作しやすくなるので注意(誤操作で壊滅するようなことは起こらないけれど)。
難易度: まず苦戦はしないけれど、インフレもしない
難易度選択はできないけれど、苦戦することはない。
積極的にレベル上げしなくても道中にいる敵を倒しながら進めば、十分にボスを倒せるくらい成長できる。
ただ、本作では、HPや攻撃力がどんどん上がるわけではない。レベルを上げて敵も味方もダメージ9999といった事態にはならない。
そのため、数手間違えればピンチに陥ることもあるので、ほぼ毎回アクロバティックアクションを成功させるのが必勝法となる。そして、飛んでいる敵にはジャンプ攻撃など、攻撃方法を間違えないことも大事。
苦戦することはないけれど、ぬるくなりすぎずバトルを毎回楽しめる。逆にサクサク勝利とはいかないので、雑魚敵戦を面倒に感じることはある。
システム: 健全でありつつ、ジョークとランダムさで笑いを誘う
本作はリメイク作であり、オリジナル版は2004年に発売されている。そのため最新のゲームや同シリーズの『ペーパーマリオ オリガミキング』(2020年発売)に比べれば寄り道や自由度、便利機能は少ない。
でも、新作として十分に楽しめるゲームだ。
キャラごとに異なるスキルを使い分けるバトルや探索は多種多様なパターンが用意されていて面白く、特にバトル中のランダム要素がワクワクするところ。
ランダム要素にはしっかりデメリットなものも含まれており、それさえ面白い。一度、マリオ側が全員「ねむり」状態になってしまった時に、観客のヘイホーが舞台に乱入してきてマリオの頭上から重りを落としてきた時には「マリオへの積年の恨みを晴らすチャンスを狙ってたのか!?」と驚きつつも笑ってしまった。
全体としてはマリオシリーズの誰でも安心して楽しめる健全さとプレイしやすさが保たれているけれど、ランダム要素や突然のブラックジョークがピリッと刺激を与えてくれる。この絶妙なバランス感覚は、さすが任天堂だ。
クッパやピーチ姫を操作する場面もあり、会話はほぼゆるくて笑えるし、マリオファンにとって「楽しい!」が詰まっているゲームだ。
芸術性: 紙が万能すぎる、あたたかく可愛いグラフィック
ペーパーマリオという名の通り、全てが紙でできている。背景も建物も、演出も。
『ペーパーマリオ オリガミキング』や『ヨッシークラフトワールド』など、任天堂の現実にあるものをゲーム内に持ち込む作り方は毎回素晴らしくて感心してしまう。
単に紙テクスチャで描いているわけではなく、まずゲームの世界に紙を持ち込んで、ゲーム内で紙工作をしている。紙でここまで表現できるのかとあちこち観察しながら歩くのが楽しい。
グラフィックのクオリティは『ペーパーマリオ オリガミキング』と比べて遜色ないくらいにアップグレードされている。
BGMはもちろん楽しくにぎやかな曲調ばかりだ。マリオお馴染みの曲が様々なテイストにアレンジされていて、マリオファンなら「あ!あの曲だ!」と嬉しくなるはず。
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ペーパーマリオRPGの総合評価
ペーパーマリオRPG
総合評価
ジョーク満載の物語も、キャラの使い分けやランダム要素もあるにぎやかバトルも楽しく、笑顔でプレイできるRPG。紙を活かした世界や探索もアイデア満載。
おすすめな人 | 終始明るい雰囲気のゲームを探している RPGが好き マリオシリーズのファン |
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おすすめではない人 | 自由度の高さを楽しみたい ゆったりしたテンポだと飽きてしまう コマンド選択のみで戦いたい(リアルタイム要素やランダム要素が苦手) |
ペーパーマリオRPGに似ているおすすめゲーム
ペーパーマリオ
オリガミキング
- Switchで発売されたペーパーマリオシリーズ
- パズルで敵を並び替えるバトルが面白く、謎解きも楽しめる
- ジョークもボリュームもたっぷりの高評価RPG
スーパーマリオRPG
- マリオのRPGなら、こちらもおすすめ
- オリジナルキャラも多数登場する名作のリメイク版
- クッパやピーチ姫も共に戦うバトルや豊富なミニゲームも魅力