【ペーパーマリオオリガミキング】笑顔で敵をぐるぐる回すRPG – 攻略とレビュー
プレイヤー側が心配になるくらいのふざけっぷりに笑いながらも意外としっかり悩むRPG『ペーパーマリオ オリガミキング』。
オリガミキングの特徴
- ストーリー: NPCが魅力的な、笑いも小ネタも豊富な明るい長編物語
- 攻略: パズルとリアルタイムを組み合わせたバトルと、謎解きもある探索を攻略していくRPG
- 評価: 頭をしっかり使う本作ならではのゲームプレイと物語に夢中になる高評価作
- 笑いどころたっぷり
- パズルも謎解きも楽しめる
- 折り紙で表現された世界
- カミさまの活躍の場が少ない
- 1回のバトルが長くなりやすい
『ペーパーマリオ オリガミキング』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
オリガミキングの攻略
ペーパーマリオオリガミキングの概要
タイトル | ペーパーマリオ オリガミキング |
---|---|
開発元 | Nintendo |
販売元 | Nintendo |
発売日 | 2020年7月17日 |
対応機種 | Nintendo Switch |
ジャンル | RPG |
シリーズ | ペーパーマリオ |
プレイ機種 | Nintendo Switch |
ストーリー
オリガミ祭りにご招待
ピーチ姫から、キノコ王国で開催されるオリガミ祭りに招待されたマリオとルイージ。いつものあの兄弟だ。
2人がワクワクしながらキノコ王国に到着してみると、いつも騒がしいキノピオたちがいない。お祭りの飾り付けはあるものの街はガラーンとしている。
オリガミピーチ姫
不思議に思いながらマリオがピーチ城へ向かうと、ピーチ姫が厳かに登場した。なんだか様子がおかしいぞ、姫様。
マリオはペラペラな紙1枚なのに、ピーチ姫はひと手間もふた手間もかけて折られたオリガミ作品になっている。身分の違いか?
しかし、それだけではなく、ピーチ姫は言動もいつもとは全く違い、なぜかマリオは地下牢に落とされてしまった。
ちなみに、地下には、同じくオリガミ祭りに招待されていた大魔王クッパとその軍団も捕らえられていた。え、実はピーチ姫ってクッパ大魔王を招待するくらい仲が良かったのか?
黒幕のオリガミキング
地下牢で右往左往していたマリオは、なぜか壁紙に挟まっていた黄色のオリガミのオリビアと出会った。
オリビアのアドバイスを頼りに、無事に地下から脱出を果たしたマリオは全ての真相を目の当たりにすることとなった。実は、この不可解な事件の黒幕はオリガミキングのオリー。なんとマリオを助けてくれたオリビアのお兄さんだ。
オリーは、キノコ王国の住民やクッパ軍団たちをオリガミに変えて丁寧に折り畳んでいる。オリーは折り紙がしたいわけではなく、オリーは折り紙にした者を操ることができるのだ。そう、あの様子がおかしかったピーチ姫もオリーの術中に嵌められていたわけだ。
なぜかキノピオたちをを激しく憎んでいると言うオリーは、オリガミで全てを支配するためピーチ城ごと遠くへ旅立ってしまう。そう、毎度のお約束通り、ピーチ姫も城ごと連れ去られてしまった。
マリオは、兄の暴走を止めたいというオリビアと共に、ピーチ姫の後を追って駆け出した。
攻略のポイント
謎解きしつつピーチ城へ向かうRPG
本作は、物語に沿って各地を旅してピーチ城へと向かっていくRPG。
マリオは、探索中にはジャンプとハンマー叩きができる。怪しげなところを踏んだり叩いたり、ギミックを利用して進んでいく。
また、フィールド上にはスカスカな穴が空いているところがある。そこに「花咲かじいさん」のようにパァーンと紙ふぶき「カミッペラ」を巻き散らかすと、塞ぐことが出来る。この紙ふぶきは、木などを叩いたり敵を倒して補給することが出来る。
特定の場所では、カミの手といってマリオの腕をビョーンと伸ばすことが出来る。
これらを組み合わせて、謎解きを攻略しつつ道をきりひらいていく。
2段階バトル
バトルはシンボルエンカウト。
バトル画面に変わると、マリオが中心に立っており、その周りのリング(円状のマス)に敵が並ぶ。
バトルはターン制で、マリオのターンでやるべきことは2段階に分かれている。
- パズル
- マリオ周囲のリングを動かして敵を整列させる(時間制限あり)
- コマンド選択
- 攻撃種によって攻撃範囲が異なる
- ジャンプ攻撃: 一直線の4マス
- ハンマー: マリオに近接しているタテ×ヨコが2×2の4マス
- 攻撃時にはリアルタイム要素あり
- タイミング良くボタンを押すと与ダメージ量が増える
- 攻撃種によって攻撃範囲が異なる
コマンド選択時に一気に敵を攻撃できるように、パズルで上手く敵を整列させておくのが必勝法だ。
敵のターンでは、攻撃される際にタイミング良くボタンを押すと被ダメージ量を少なくすることが出来る。
立場逆転のボス戦
ボス戦では、上記の雑魚敵戦とは立場が変わる。ボスがリングの中心にいて、リング外にいるマリオがボスまで近づいていく道を作るパズルが始まる。
リング上には矢印が描かれており、マリオは矢印通りに方向転換して進んでいく。また、攻撃力2倍とか体力回復できるマス目もあるので戦況を踏まえて道をつなげていく。
ボスに近づくと攻撃することができるけれど、ボスごとに攻略方法が異なる。通常攻撃だけでは倒せないボスも多いので、オリビアのアドバイスをよく聞いておいた方がいい。
キノピオ救出
オリーは何故かキノピオが憎いらしい。各地でキノピオを紙くずのようにクチャクチャに丸めたり、虫に変えてしまったりしている。
そうしたキノピオを見かけたら、ハンマーで叩いたり引っ張り出したりして救出してあげる。
救出されたキノピオは、ずっとマリオの後をついて来ているのか、バトル時に観客として現れる。ワーワー歓声をあげたり、時にはそれっぽいアドバイスを叫んでくれたり。にぎやか。コインを払うとバトルに加勢もしてくれる。
やり込み要素
上記のキノピオ救出の他にフィギュアを集めるやり込み要素がある。
各地の宝箱からフィギュアを手に入れると拠点であるキノピオタウンの博物館に飾られていく。展示されているフィギュアは鑑賞して説明を読むことなどもできる。
オリガミキングのレビュー
物語: メインストーリーでさえ、全員が全力でふざけてくる
セリフが多く、小ネタ含めてストーリーがお腹いっぱい楽しめる。
初登場の相棒オリビアがかなり良い。天然であざといかと思いきや、かなりの大胆発言からメタ発言、妙に下ネタを匂わせてきたり。彼女のおかげで旅が100倍くらい楽しくなる。
NPCたちのセリフも面白くて、いつもは雑魚敵扱いのキノピオやクッパ軍団が活き活きとしている。マリオシリーズをよくプレイしている人ほど、いつもと違う意外な姿が面白くなる。
「もはやマリオが脇役では」と思うくらい、みんな濃い。
突然ミュージカルが始まったり、各所にある隠れバー(カフェ?)では渋くてダンディなクッパ軍団の姿を見れたり。かなりふざけたノリで笑える展開ばかり。
もちろん可愛らしく穏やかな雰囲気ではあるけれど、ちょっとした世間話どころではなく、メインストーリーの展開でもがっつりふざけてくるので、驚きつつニッコニコでプレイしていた。
かと思えば、胸熱展開や感動の場面もあり、軽いノリとは裏腹に濃厚な旅ができる。
操作性: 分かりやすくて気持ちいい
操作性は全く問題なし。バグに遭遇することもなかった。
探索中に紙吹雪を散らすのは気持ち良いし、バトルでタイミング良くボタンを押す判定も理不尽さなく分かりやすい。
ただ、ジャンプボタンがAボタンになっているのは最初少し違和感があった。他のマリオのゲームでは、大体Bボタンなので慣れるまでは変な感じだった。
難易度: パズルが1番の肝!
本作では、ゲームオーバーになることはない。敵自身の強さではなく、パズルが1番苦戦するところだ。
どう苦戦するかというと、ボスや敵の倒し方やリングの動かし方にはある程度正解が決まっている。その通りにパズルを組み立てられなくても戦うことはできるけれど、バトルが長時間化する。無駄に長期戦というバトルに負けるとは違った大変な目に遭ってしまうのだ。
パズルには時間制限があるものの、ゲーム中盤からはより複雑になってくるので、焦りながら正解を考える本作ならではの難しさが味わえる。
一方で、フィールド上での謎解きは、プレイヤーが考える前にオリビアがひたすらアドバイスを喋りまくっているので詰まることはない。
ゲームシステム: 細部までアイデア満載で、本作ならではの楽しさがいっぱい
物語上でもゲームプレイでも、本作のテーマであるオリガミが上手く使われており、相変わらず任天堂のアイデアに感心しっぱなし。
エリアによってギミックが変わり、バトルや探索中の隠し要素などでは、可愛い見た目とは裏腹にしっかり頭を使うプレイが楽しめる。
メインストーリーだけでもボリュームたっぷりだけど、あちこちに小ネタや道や宝箱が隠されていて、お腹いっぱい楽しめる細部まで凝られたゲームだ。
ちなみに、可愛い見た目だけど、会話中のネタなどは結構大人向けだったりする。
ただ、残念だったのが、ボス戦などでオリビアが巨大折り紙作品の「カミさま」に変身することがあるけれど、その活躍の場が意外と少なかったこと。
芸術性: 折り紙を活かした世界づくりに見惚れる
紅葉が美しい山から江戸風味の遊園地、大海原など、旅するエリアは多種多様で、風景もガラッと変わる。
それでも全エリア共通して、折り紙の質感や、土や水の表現などは、さすがの任天堂だ。現実にあるものをゲーム内に再現するのがうますぎる。本当に折り紙でできていると感じてしまう。
また、マリオはペラペラだし、オリビアちゃんはシンプルな顔しているけれど、カットシーンなどでは細かくリアクションしていてキャラの表情も見ていて楽しい。
そして、エリアによってバトルBGMが変わるのも嬉しい。曲数も多くて耳から楽しくなる良曲揃い。
アクションゲームのマリオシリーズとは異なる趣の曲ばかりで、お気に入りになった曲も多い。
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オリガミキングの総合評価
ペーパーマリオ オリガミキング
総合評価
笑いも感動もたっぷりの物語と、パズルとリアルタイム要素が混ざったバトルが魅力のRPG。細部まで趣向が凝らされた世界に夢中になってプレイできる底抜けに明るいゲーム。
おすすめな人 | パズルゲームが好き 笑える楽しいゲームを探している リアルタイム要素のあるバトルが好き |
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おすすめではない人 | パズルを解くのが面倒くさい ハイペースなバトルが好き アクションゲームなマリオじゃないと嫌だ |
オリガミキングと似ているおすすめゲーム
ペーパーマリオRPG
- ペーパーマリオシリーズ過去の人気作リメイク版
- 本作と異なり多彩な仲間と共に戦う、にぎやかなRPG
- 突然何かが起こるランダム要素のあるバトルが魅力
スーパーマリオRPG
- クッパもピーチ姫も共に戦う名作のリメイク版
- 多種多様な武器やスキルが登場するペーパーマリオとは違ったRPG
- ミニゲームやオリジナルキャラも豊富
ヨッシークラフトワールド
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