【ジェダイサバイバー】ヒゲが生えた続編 – STAR WARS JEDI Survivorレビューと攻略
冒険のワクワクが止まらない!バトルと探索、熱い物語も全てに夢中になる『STAR WARS JEDI Survivor ジェダイ サバイバー』。
ジェダイサバイバーの特徴
- ストーリー: スターウォーズ世界で帝国の目をかいくぐりながら、安全な地タナローへの道を探し出すジェダイの物語
- 攻略: プラットフォームアクションで探索しながら、ジェダイの力を使って攻防交えたバトルを攻略するアクションADV
- 評価: 戦術の幅が広いバトルも、立体的なマップでのプラットフォームアクション探索も全要素バランス良く楽しむことができる
- 全要素がクオリティ高くバランスが良い
- 探索が楽しいマップ構造
- 惹き込まれる物語
- スターウォーズの設定や前作を知らない人向けの説明がない
『STAR WARS ジェダイサバイバー』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
ジェダイサバイバーの攻略情報
ジェダイサバイバーの概要
タイトル | STAR WARS JEDI: Survivor スター・ウォーズ ジェダイ: サバイバー |
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開発元 | Respawn |
販売元 | Electronic Arts |
発売日 | 2023年4月28日 |
対応機種 | PS5, Xbox, PC PS4, Xbox One(2024年9月18日発売) |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
シリーズ | STAR WARS JEDI |
プレイ機種 | PS5 |
本作はスターウォーズの世界が舞台になっているけれど、映画などとは異なるオリジナルストーリーが描かれており、『STAR WARS ジェダイ フォールンオーダー』の続編となっている。
ストーリー
ジェダイの生き残り
スターウォーズといえば、スピンオフ含めたくさんの作品が作られている壮大な銀河物語だ。
そして、前作含め本作は映画のエピソード3と4の間の時代が舞台になっている。ものすごく乱暴に書くと、悪い帝国が銀河を牛耳っており、正義の味方集団であるジェダイは超劣勢の時代だ。
そして、本作の主人公カル・ケスティスは、そんなジェダイの生き残りだ。
前作では、カルは帝国から隠れて暮らしていたものの、とある事件をきっかけに帝国に抗おうと奮起し、様々な戦いを乗り越えた。
そして、頼もしい仲間たちと共に帝国に負けるまいと旅に出た前作のエンディングから5年後。
カルは、捕まっていた。え!?
圧倒的な帝国
前作から5年の間に、カルはソウ・ゲレラというリーダーが率いる帝国に対抗する反乱軍のもとで戦っていた。カルは今や立派な賞金首だ。
しかし、「カルが捕まっていた」というのは嘘だ。腹黒い議員から機密情報を盗むため、賞金首であることを逆手にとって、反乱軍の仲間たちとひと芝居打っていたのだ。カルは賞金稼ぎに捕まったフリをし、とりあえず議員から情報は盗むことに成功した。
しかし、帝国軍と激しい戦闘となってしまい、共にひと芝居打っていた仲間を失い、カル愛用の宇宙船マンティスもダメージを受けてしまった。
なんとか壊れかけのマンティスで惑星コーボーに逃げ延びることができたカルだけど、仲間を失ってしまったカルは傷心状態だ。
あれ?そういえば、前作の頼もしい仲間たちはどこに行った?
タナローを目指せ
惑星コーボーで、カルは前作で宇宙船マンティスのパイロットだったグリーズと再会を果たしたものの、カルの気は晴れない。どうやら、前作の仲間達は訳あって別々の道を歩んでいるらしい。
しかし、傷心カルは、惑星コーボーの不思議な神殿で深淵の先にあるというタナローという地についての情報を目にする。しょんぼりカルにぴったりの情報だ。
タナローは、別次元の世界に存在している。そこなら、帝国や賞金稼ぎの脅威は及ばず、仲間達も罪なき人も安全に暮らせるはず。圧倒的な力を持つ帝国と正面衝突するより、安全な地に避難する方が賢いかもしれない。
しかし、タナローに繋がる鍵を握る元ジェダイのダガン・ゲラは、過去のとある事件のせいでジェダイを憎み闇堕ちしてしまっている。
というわけで、一筋縄とはいかなさそうだけど、カルは安住の地を求めてタナローへの道を探し始めた。
攻略のポイント
惑星から惑星へと旅をする
本作では、物語に沿って様々な惑星を旅しながらゲームを進行していくことになる。
宇宙船マンティスに乗り込めば、行ったことのある惑星への行き来は自由だ。惑星上では、セーブポイント間でファストトラベルができる。
各惑星では探索しながらメインクエストを攻略するけれど、サブクエストや賞金稼ぎの討伐などやり込み要素も随所で登場する。
探索時には壁を走れるウォールランやダブルジャンプなどのプラットフォームアクションだけでなく、ジェダイならではのフォース(ジェダイの超能力)を組み合わせて謎解きに挑むこともある。
ストーリー進行によって習得する移動スキルでしか進めない道もあり、最初から全てを探索できるわけではないメトロイドヴァニアっぽい要素もある。
ジェダイナイトの戦い方
主人公カルはジェダイなので、ライトセーバーとフォースで戦う。ガードやパリィ、回避で防御することもできる。
- 攻撃
- ライトセーバー: 振るとヴォンヴォン音がするレーザー棒
- 5つのスタンス(構え)がある
- スタンスによって二刀流やブラスター攻撃など形状も挙動も射程も変わる
- 常時2種類をセットでき、戦いながら切り替え可能
- スタンスによってスキルが異なる(一部のスキルはフォースゲージを消費する)
- 5つのスタンス(構え)がある
- フォース: ジェダイが使える超能力
- 敵を引き寄せたり吹き飛ばすなど妨害ができる
- 岩などを吹き飛ばして攻撃手段としても使える
- 敵を混乱させて同士討ちさせることも可能
- フォースゲージを消費する
- ライトセーバー: 振るとヴォンヴォン音がするレーザー棒
- 防御
- ガード
- パリィ
- 敵のガードゲージを削るのに特に有効
- 回避
- ジャスト回避成功時に発動するスキルも登場する
敵には体力ゲージとガードゲージがある。ガードゲージがゼロになった敵は一定時間硬直する。
特に人型の敵はガードもパリィもしっかり使ってくるので、こちらもパリィを狙って敵のガードゲージを削るのが必勝法となることも多い。
成長するジェダイ
本作では敵を倒すと経験値を獲得する。しかし、レベルアップするわけではない。経験値ゲージが1本分溜まりきるとスキルポイントを1ポイント獲得する。
スキルポイントを消費してスキルツリーのアンロックが出来る。これによって各スタンスの新たなスキルを習得したりやフォースを強化することができる。
また、ゲームオーバーになった場合は、溜めている状態の経験値は全て失ってしまう。ゲージを溜めきってスキルポイントに変換されている部分は、例え消費していなくても失わない。
ちなみに、前回ゲームオーバーにされた敵を攻撃すれば失った経験値は取り戻すことが出来る。もちろん、回収前に力尽きてしまえば永久に失ってしまう。
ソウルライクというより、SEKIROライクなデスペナルティのルールになっている。
仲間と共に強くオシャレに
各地でNPCに会うと、惑星コーボーにあるサルーンに行くよう誘うことが出来る。サルーンは、本作の拠点のような扱いだ。
訪れるNPCが増えるほどサルーンはにぎやかになっていき、やり込み要素が登場したり、新たなサブクエストも発生する。
また、探索中に見つける宝箱からはスキンが手に入る。これによって、カルや相棒のドロイドBD-1やライトセーバーの見た目を変えることが出来る。
本作では装備品によるステータス強化効果はなく、あくまでもファッション要素だ。
更に、各地にはダンジョンがあり、攻略するとパッシブスキルを付与できるパークが手に入る。装備できる数には制限があるものの、攻撃力を上げたり自分好みのプレイスタイルに合わせた組み合わせにすることができる。
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ジェダイサバイバーのレビュー
物語: 映画のような見やすさと面白さ
超エンタメ映画だ。
熱い展開あり、胸に迫る悲しい場面あり、笑いあり、紆余曲折な友情あり、愛憎あり、主人公の精神的な成長あり。
バランス良く、まさに映画のようなまとまりの良さで物語がぐんぐん進む。
会話をしっかり見せるところ、サラッと進めるところ、展開や演出が上手くて、さすがスターウォーズの名前を掲げててるだけある!と感心してしまった。
そのため、まとめて解説してくれるキャラはいないので、さすがに「ジェダイとかフォースって何?」というくらいスターウォーズを全く知らない人だと「何が何やら」だと思う。
でも、世界設定をある程度知っている人以上なら、物語に夢中になるはずだ。少なくとも前作の内容は知っておいた方が楽しめる。
そして、ロボットも異星人もたくさんの種族が登場するのも大きな魅力。
重要キャラからモブキャラまで、しっかりキャラ付けされているし、セリフも多いので会話が楽しい。
敵もよく喋っており、特に敵ドロイドのセリフが笑える。出世欲や仕事サボりたい欲が高い奴が多くて、人間より人間味あふれる本音が激しい。
操作性: ジェダイ気分を大満喫できる
操作性は良好。攻撃もパリィも探索中のプラットフォーマー要素も快適にキビキビと楽しめる。
前作でもアクションはクオリティ高かったけれど、本作では更に洗練されている。アクションの解像度が上がっている。
マップも見やすくなっていて、かなり快適。
ギミックなどにはどのボタンを押せばいいか逐次表示される(非表示にも出来る)し、アクセシビリティの設定も豊富で、プレイしていて親切だなと思うことが多い。
ただ、画面がチラついたり、映像の描画が追いついていないことがある。
私がプレイした環境ではストレスに感じることはなかったけれど、特にPC版についてはパフォーマンスの修正が行われていくそうなので、アプデに期待。
難易度: アクションもバトルも歯ごたえはあるけれど死にゲーではない
難易度は5段階から選択可能。敵の強さだけでなく、パリィのボタン入力受付時間まで調整できるので、パリィを多用するゲームに慣れていない人にも安心だ。
私は全てデフォルト設定(真ん中の難易度)でプレイ。歯ごたえがちゃんとあり、特にボス戦はしっかりパリィを狙わないといけない。
でも、スタンスやスキルの選択肢が多く、自分好みのプレイスタイルが出来るので立ち回りやすい。
また、探索時にはプラットフォームアクションの腕が試されるところが多く、素早く正確な操作が求められる。
とはいっても、死にゲーというまでの厳しさはなく、テンポ良く攻略していける良い難易度バランスだ。
システム: 全要素バランス良し!特に探索が楽しすぎる
物語のバランスが良いと上述したけれど、ゲーム全体としてのバランスも良い。探索、バトル、謎解き、それぞれがバランス良く詰め込まれている。
特に、立体的な地形の造りがうまくて、探索が楽しすぎる。敵の配置も探索の楽しさを損なわないようになっており、バトルより探索している時間の方が長い。
寄り道だけではなく、メインストーリー上でも足場が大きく崩れたり、でっかい何かが降ってきたり、「次は何が起こるんだろう」というワクワク感がずっと続く。
また、バトルでも探索でも、スターウォーズならではのフォースを駆使出来るのが良いところ。
原作があるものをゲームに違和感なく落とし込み、同時にゲームとしてもちゃんと面白く仕上がっているのは本当にすごい。
物語はスターウォーズを知っているかどうかで満足度が変わると思うけれど、ゲームプレイ部分だけで見ると原作を全く知らない人にもおすすめしたいほど面白い。
また、前作と比べると、主人公カルに髭が生えただけではなく、アクションが洗練され、高難易度寄りだった前作より先述の幅が広がったことで楽しく攻略しやすくなっている。
やり込み要素も豊富で、特に惑星コーボーの酒場サルーンの様子が目に見えて変わっていくのでやる気も湧きやすい。
芸術性: さすがのスターウォーズクオリティ
背景までぎっしり描き込まれていて、高解像度。
機械も自然も敵もスターウォーズの映画そのままなクオリティだ。
特に乗り物のカッコ良さは抜群。惑星ごとに景色は全く異なっており、絶景まみれ。見惚れてしまう。
キャラクターの表情も細かく描写されている。悪い奴は一目で分かるほど人相が悪い。
音楽も映画の雰囲気に近い。
バトルではカッコいい曲で、探索時には落ち着いたBGM。どちらもうるさくないけれど壮大で、「宇宙を冒険してるぞ!」というワクワクを高めてくれる曲調ばかり。
また、私はPS5でプレイしたけれど、効果音がコントローラーからも聞こえて来るのが細かなところだけど好きなところ。臨場感が増し増し。
サントラはこちら
総合評価と似ているゲームは下へ
ジェダイサバイバーの総合評価
STAR WARS ジェダイ: サバイバー
総合評価
プラットフォームアクションで立体的な探索を楽しみ、歯ごたえのあるバトルは面白く、物語ややり込み要素にも熱中する全要素高クオリティなアクションアドベンチャーゲーム。前作からしっかり進化している。
おすすめな人 | 超大作クオリティを味わいたい 探索が好き スターウォーズのファン |
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おすすめではない人 | スターウォーズを全く知らない 3Dプラットフォームアクションが苦手 バトルばかりプレイしたい |
ジェダイサバイバーと似ているおすすめゲーム
STAR WARS ジェダイ
フォールンオーダー
- 本作の5年前が描かれる前作
- 基本システムは本作と同じで歯応えのあるバトルが魅力
- カルが戦いの旅に出る過程や、仲間との出会いを知ることができる
STAR WARS 無法者たち
- また別のSTAR WARSオリジナルストーリーが描かれるオープンワールドゲーム
- ジェダイではない小悪党が成り上がっていく物語が描かれる