【Synergy】毒まみれの世界で、ご健勝とご多幸をお祈り申し上げるシム – シナジー早期アクセス攻略とレビュー
危険で厳しい環境さえ利用して、幸せに暮らせる街を作っていくシミュレーション『Synergy シナジー』。
Synergyの特徴
- ストーリー: 不思議な遺跡や技術の痕跡が残るものの過酷な自然環境の地に集落を築く
- 攻略: 環境を分析しながら集落を充実させていく開拓シミュレーション
- 評価: 環境の有効活用方法を学びつつ、単にサバイバルするのではなく文化度の高い街を目指すのが面白い
- 資源や環境の活用方法を探る要素が面白い
- バンド・デシネ風のグラフィック
- 遠征によってランダム要素も楽しめる
- 気候変化の影響と対策があまり充実していない
- 建物による効果をパッと把握しにくい
『Synergy シナジー』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Synergyの攻略情報
Synergyの概要
タイトル | Synergy シナジー |
---|---|
開発元 | Leikir Studio |
販売元 | Goblinz Publishing, H2 Interactive Co., Ltd. |
発売日 | 2024年5月21日早期アクセス開始 |
対応機種 | PC |
ジャンル | シミュレーション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC早期アクセス版(マウス+キーボード使用) |
ストーリー
我々は辿り着いた!
遂に辿り着いた、この地へ。そんなことを話しながら、長らく旅をしてきた一団が満足そうにテントを立てて休んでいる。
いや、満足している場合ではない。彼らはこの地で暮らしていくというのだ。
しかし、この地は水さえも有毒だし、草木は見たこともない種類ばかりで、食べられそうなお肉を蓄えた動物も見当たらない。
本気でこんな場所で生きて行くつもりなのだろうか。
不思議な土地で幸せに暮らしていく
絶対住みたくない過酷な環境の地になぜ住み着くのか。それは、この地に不思議な遺跡や技術が残りっているからだ(キャンペーン「錨の民」の内容)。
彼らはわざわざ危険を冒してでも、謎技術があれば更に人類が発展できると信じて旅してきた好奇心旺盛集団だ。
そういうことならば!彼らが幸せに暮らせる集落を作ってあげよう。生き延びるのはもちろん、高い技術を求めて旅した苦労に見合うだけの幸せに暮らせる街を作り上げるのだ。
攻略のポイント
開拓
本作は、住民に仕事を割り振り、住居や作業場を作って自給自足して暮らせる街を作るシミュレーションゲーム。
ゲーム内時間は常に流れており(一時停止は可能)、30日で季節が変わる。季節には乾季や雨季があり、気候変化によって住民が熱中症などの病気にかかってしまい、お亡くなりになることもある。
住民の数は、イベントで他の生存者が合流したり、時間経過で子供が産まれることで増えていく。
街には灌漑施設や鍛冶場など資源を使って食料や道具を作ることができる設備を作り、それぞれを担当する住民を割り振る。住民は仕事をこなしつつ自給自足しながら自動で生活する。
住民は衣食住だけでなく、社交の場があったり、健康や知識などを享受できる環境であるほど幸福度が上がる。住民の幸福度が本作のスコアであり、キャンペーンクリア時により高いスコアを目指すストラテジー要素も楽しめる。
未知の植物を利用する
本作では、何も考えずに木を切ったり木の実を摘むわけにはいかない。
マップ上にある植物や鉱物などの資源を「抜く」コマンドで選択すると、住民が資源採取に向かう。例えば、木を指定すれば、住民が木を切る。そうすると、木がいくらか手に入るけれど、その木はなくなってしまい、木から採れる他の資源は手に入らない。
本作では環境調査して持続可能な資源採取を心がけることが大事だ。基本的に以下の要領で活用できる方法増やしていく。
- マップ上にある植物や鉱物を分析する(調査施設が必要)
- 「採取」すると木を傷つけずに木の実が得られる、「整える」と木材が得られるけれど木はまた生長するといった活用方法の知識を得られる
- 調査で分かった方法で資源採取指示が出来るようになる
また、研究施設を建てて研究を行うと、新たな施設や新たな採取方法や分析方法をアンロックすることが出来る。
地区
本作の舞台となる地は住みにくい地だ。
自宅がどれだけ住み良いかが住民にとって大事であり、自宅の気温や湿気、どれだけ社交場や診療所など健康を保つ施設にアクセスしやすいかなどによって幸福度が変わる。
例えば、診療所を建てると、そこから一定範囲内の住宅に住む住民の健康に対する満足度が一定量上がるなど、各施設にはボーナス効果が付いている。
また、本作では地区を作ることも大事だ。社交場である広場を建設すると、そこから一定範囲内に特定の施設がいくつあるかによって幸福度スコアに加算点が入る。
文化地区や友好地区など複数の種類の地区を作ることができて、もちろん種類によって加算点が入る建築物は異なる。
遠征して新たな知識を得る
調査隊の小屋を建設できるようになると、住民の何人かを遠征に派遣することができる。
遠征を開始すると、ワールドマップから目的地を選択する。行って帰ってくる日数と食糧なども必要になる。
目的地に着くとイベントが発生し、どう対応するかはプレイヤーが選択することになる。
それによってアンロックできる研究項目が増える石板や資源が手に入り、この地の秘密を少しずつ明らかにしていくことができる。
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Synergyのレビュー
物語: 独創的な世界で何かが起こりそう、今後に更に期待
荒野に街を作るというのは街づくりシミュレーションあるあるな設定だ。
しかし、本作の世界は水さえも毒まみれで植物も生態がよく分からないという設定が独特だ。豊かな自然がなくなってしまったのか、それとも新たな惑星にでもやって来たのか、あれこれ想像したくなる不思議な状況だ。
特に遠征では不思議なことばかり起こる。演出は特になく文章を読むだけではあるけれど、先が気になるような展開が多くて遠征隊が目的地に着くのが待ち遠しくなる。日本語翻訳品質も問題なし。
今後さらにキャンペーンが増えて、この世界の秘密をどんどん明らかになることに期待!
操作性: 問題なし、カメラ回転は不可
キーボード+マウスでの操作のみに対応している。
操作性は全く問題なく、見たい情報は全て画面上にカーソルを合わせると確認できる。植物の分析が終了した時や遠征隊が目的地に着いた時は、画面上にお知らせが出るので見逃すことがなく便利。
本作では地区作りが重要なので、建物を建てる時に住居にどのボーナスがどのくらい発生するか、地区選択時に要件となる建築物がどこにあるかなどがパッと把握できるとより便利だと思う。
ただ、本作は絵のようなグラフィックが特徴で、カメラの回転はできない。建物の回転も2方向にしかできない。奥行きが把握しづらい時はあるけれど、それが本作の持ち味でもあり、特にストレスに感じるようなことはない。
プレイ中に攻略上困るバグに遭ったことはなく、問題なくプレイできる。
難易度: 資源を残すことが大事、地区による加点が影響大
キャンペーンプレイ時にはリスク少なめのクリエイティブモードかデフォルトのオリジナルモードの2段階から選択できる。
私はオリジナルモードでプレイして、行き詰まるようなことはなかった。
現在プレイできるキャンペーンでは、40周期が区切りになっている。40周期までに攻略(最終目標の達成)できると、住民の幸福度がスコアとして記録される。
クリア自体は厳しくないけれど、より早くより高スコアで攻略しようとなると、最初から作戦立てて街を作る必要がある。
地区による加点が大きいので、狙って建物を配置することが大事だ。
しかし、住宅を密集して建ててしまうと気温が上昇しやすくなるなど、スコアだけ狙って建築できないのが難しいところ。熱中症含め住民は同じ病気に2回かかると死にやすくなるので、診療所があっても安心はできない。
また、無計画に草木を抜いていると資源が枯渇するので、常に資源が得られるように採取方法を研究したり、一度に採取するエリアを分けるといった作戦も大切だ。
システム: 環境を調べて共生する開拓が面白さ
ゲームの基本部分は、一般的な街づくりゲームだ。人口が増えるように街を作りながら、研究して新たな技術をアンロックして出来ることを増やす。
ただ、本作では、同じ資源でも使い方が複数あるというのが面白いところ。木は切れば木材になるし、採取すれば木の実が採れるし、樹液を集めれば薬の材料にもなる。住居を建てるために邪魔なら引っこ抜いてしまう。といった感じで、どう使うかはプレイヤー次第。
ただそこにある自然や土地を使うのではなく、知識を得て知恵をつけて、持続可能な開拓を心がける。衣食住だけではなく、精神的な幸せも大事。不思議な世界が舞台ではあるけれど、現実の世相を反映したようなテーマだ。
生き延びることだけに必死になってもおかしくない過酷な環境で、文化的な街を作ろうというのが本作の面白いところだ。人類の向上心は果てしない。
芸術性: バンド・デシネ好き垂涎
本作で1番に目を惹くのは、バンド・デシネ風のイラスト調グラフィックだ。
有毒なものが多い世界だけど、色づかいが綺麗で、建物のデザインも独創的。
遠征ではメカっぽくはなく魔法で動きそうな機械が登場したり、どこもかしこもデザインが光っている。
過酷な環境というと、ヒリつくBGMでも流れそうだけど、本作のBGMは穏やかだ。
ゲーム攻略上では効率性が求められるけれど、実際にはリラックスしてプレイできる。
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Synergyの総合評価
Synergy
総合評価
環境を分析しすることで資源を有効活用できる要素や、一定範囲で地区を作り文化度を高める要素が面白い街づくりシミュレーションゲーム。グラフィックや不思議な世界設定も魅力。
おすすめな人 | 街づくりが好き 効率性や計画を練るのが好き バンドデシネ風のグラフィックが好き |
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おすすめではない人 | カメラ視点を変えて街を眺めたい 時間制限やスコア評価されるのが好きではない 経済活動が豊富なシムを探している |
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The Wandering Village
- 有毒な世界で開拓シムなら、おすすめ
- 移動する巨大生物の背中に町を作る独特な設定が魅力
- 限られた空間と資源を管理するのが面白い
Against the Storm
- 過酷な環境での開拓シムなら、おすすめ
- 集落が軌道に乗る過程を繰り返すローグライク要素あり
- 嵐や未知への恐怖や種族による違いなどが特徴