『たまごっちアドベンチャーキングダム』レビュー: クラフトで解決する隕石問題

可愛いたまごっちの世界で、クラフトと装飾に熱中する癒しのライフシムなアドベンチャーゲーム『たまごっちアドベンチャーキングダム』をネタバレなしで要素ごとに詳しくレビュー。
本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
たまごっちアドベンチャーキングダム
製品情報Game Info
- タイトル
-
たまごっちアドベンチャーキングダム
- 開発元
-
Bandai Namco Entertainment Inc.
- ジャンル
-
ライフシミュレーション, アドベンチャー
- 対応機種
-
iOS (Apple Arcade
で配信)
- シリーズ
-
たまごっち
本作は、タイトル通り携帯型育成ゲームから始まりアニメなども展開している「たまごっち」がテーマになっているけれど、キャラや内容を全く知らなくても本作は支障なく楽しむことができる。
本作は、Apple Arcade でプレイ可能であり、本稿ではiPad版のレビューを行なっている。

また、本作の開発には、多くのモバイルゲームを手がけるALIKE STUDIOが携わっている。

たまごっちアドベンチャーキングダムの
内容Features
あらすじ
たまごっち星に隕石衝突
まめっちは、夜空を眺めていた。
まめっちとは、たまごっちの主人公的なキャラで発明大好きな頑張り屋さんだ。
そんなまめっちの目に流れ星が一筋映る。まめっちは、すかさず「発明でみんなの役に立てますように」と願う。なんて良い子なんだ!
しかし、あれ?あの流れ星、なんだか近づいてきてない?
…ドカーーン!
なんと流れ星の正体である隕石が自宅近くに墜落してしまった。
願いをかけた途端に墜落というのは、縁起が悪そうだけど。

いんせきっち
何にでも興味津々なまめっちは、隕石墜落現場へと向かう。
そして、そこで目にしたのは、星を侵略しにきたエイリアン!ではなく、号泣している隕石だった。
そう、隕石自体がキャラだ。名前は、いんせきっち。
宇宙を旅していたという いんせきっちは、たまごっち星を見かけて「綺麗だなあ」と思い、ちょっと道を訊ねようと近寄ってみたそうだ。
しかし、たまごっち星の重力に引っ張られてドカーンとなってしまったらしい。
そして、いんせきっちは、墜落してしまって申し訳ないと詫びながら号泣しているわけだ。
なんとも礼儀正しい隕石だ。

各地でエネルギーを集める
いんせきっちの事情を聞いて、正義感が強く心優しいまめっちは、いんせきっちを助けるためにひと肌脱ぐことに決める。
というのも、隕石衝突により各地に間欠泉が湧いて道が寸断され、まめっちも自宅に帰れなくなってしまったのだ。
地面にめり込んだいんせきっちの傍らにキャンプを構え、まめっちは各地で勃発しているトラブルを解決しながら、いんせきっちが再出発できるエネルギーを集めていく。

ゲームプレイの特徴
まめっち労働

ゲームは、各地で発生するクエストをNPCから受注して攻略することで進行していく。
クエストを攻略すると報酬としてハートが貰える。
このハートを消費すると、各地の道を塞いでいる大きな間欠泉を閉じることが出来て、それにより探索できる場所が広がっていく。
しかし、ゲーム内では常に時間が流れている。朝から夜へと時間が進み、深夜になるとショップなどは閉まり、NPCに話しかけたりも出来なくなる。
まめっちにはスタミナゲージがあり、なんらかの行動を行うごとに消費する。でも、眠るか食事をすれば回復できる。
拠点は、たまキャンプ

まめっちは、いんせきっちがいる空き地を拠点にして活動する。この拠点は、たまキャンプというなんとも可愛らしい名前で呼ばれる。
そこには、たまハウスと呼ばれる自宅を構えることが出来て、自宅内も屋外もキャンプ地のあらゆる場所は家具などで自由に装飾できる。
また、作業台やキッチンを設置すれば、各地で集めた素材を使ってクラフトや料理が出来る。
素材としては、草や花など単に拾えば手に入るものから、スタミナゲージを消費して岩を砕いたり地面を掘って得られる岩や粘土などがある。
クラフト品も素材も、各地にあるショップで売り買いすることもできる。
まめともが仲間になる

ゲームが進行すると、まめっちの友達である「まめとも」達と出会う。まめっちの友達だから「まめとも」だ。
くちぱっちなど、まめともの中でも特に仲のいい奴らは仲間となって同行してくれる。
各キャラにはスキルがあり、採掘を助けてくれたり、道を作って探索の手助けもしてくれる。
仲間は2人まで連れ歩くことが可能だ。
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たまごっちアドベンチャーキングダムの
評価Review
物語の面白さ

可愛い。非常に平和で穏やかで、癒される世界だ。
ちなみに、私はたまごっちのことを全く知らずにプレイしたけれど、全く問題ない。
原作を知っている人なら「あ、あのキャラだ!」と嬉しくなると思う。
でも、私のように「たまごっちって名前だけは知ってるけど」くらいの新参者なら新しいNPCに出会う度に「またヘンテコで可愛いやつが現れた!」と毎回新鮮な気持ちが味わえる。
物語の内容はというと、各NPCのちょっとしたお悩みを解決するクエストが続く。「大事なおもちゃをどこかで失くした」とか、「あの温泉を直してほしい」といった軽くて可愛らしい内容ばかりだ。
ただ、日本語翻訳に怪しいところが少しあるので、今後のアプデに期待。
キャラクターの魅力

全身がツッコミどころ
キャラは全員可愛い。そりゃそうだ。たまごっちだから。
みんな「〜っち」という名前になっていて、誰も彼もどこもかしこも可愛い。
基本的に善良な民ばかりだけど、なかにはちょっと個性強めのキャラもいる。
原作を知らなくても癒されまくるので、たまごっちファンなら更にたまらない体験が得られるはず。
操作の快適さ

タップ操作で快適にプレイできる。
画面のどこにでも仮想スティックが現れて移動の操作ができるし、話しかけるなどアクションを行う際は仮想ボタン以外に対象物に表示されるアイコンを直接タップすることでも操作できる。
スマホでもタブレットでもプレイしやすい。
iPadでプレイしていて、バッテリーが減りやすかったり、本体が熱くなるといったこともないので、外出中でも安心してたまごっちの可愛さに癒されることができる。
難易度バランス

攻略に詰まるような難しさは一切ないけれど、ライフシムゲームはどれだけ面倒くさいかが重要だ。
面倒くささとは、各クエストを攻略するためにどれだけ手間がかかるかということだ。
本作では木や岩などが1日経つと復活するし、地面を掘ったり小さな間欠泉を閉じるだけでもお金が手に入るので、資金繰りもそんなに厳しくない。
でも、一気には攻略できないクエストがポンポンと大量発生するので、手間暇はしっかりかかる。
適度に面倒くさく、長く遊びやすいゲームだ。
ゲームシステムの面白さ

床も壁面も装飾可能
おつかいとお手伝いを繰り返すアドベンチャーゲームだ。
ゲームシステムとしては「あるある」だけど、とにかく可愛いたまごっち世界というのが本作の魅力。
穏やかで癒される。それでいて面倒なところはちゃんとあり、効率性を考える楽しさも味わえる。
クエストがどんどん発生するし、探索できる場所も多く、次から次へと分かりやすい目標が掲げられるので飽きにくい。
各クエストではちゃんと会話が用意されているし、攻略後に変化も起こるので達成感も感じやすい。
というわけで、ゲームとしてのやりがいを体感しやすく、それでいて気軽にプレイできる。ノリが幼稚すぎることもないので、ライフシム好きな大人にもおすすめ。
また、拠点では屋内外の装飾を楽しめるのも嬉しいところ。
やりこみ要素の楽しさ

最大のやり込み要素は、やはり装飾。
たくさんの家具があり、自分でクラフトすることも出来るし、ショップで購入も出来る。ショップは毎日品揃えが変わる。
どれもデザインが可愛くて、インテリアを考えるのが楽しい。
拠点はどんどん拡張もできるので、装飾できる範囲が広いのが嬉しい。
また、クラフトを一定回数以上行うといった目標を達成すると王国から報酬が貰えるロイヤルチャレンジという分かりやすいやり込み要素もある。
更に、攻略とは直接関係ないけれど、手に入れたアイテムや家具は図鑑に書き込まれ、ちょっと笑える説明が記載される。たまに読んでみると面白い。
グラフィックの芸術性

とても可愛いイラスト調のグラフィックだ。原作のたまごっちとは少し違うのかもしれないけれど。
開発に携わっているALIKE STUDIOの過去作と同じくポップで可愛いデザインだ。
上述もしたけれど、家具のデザインの細かな部分まで可愛い。
また、まめっちと仲間にはアクセサリを付けることが出来る。たまごっちというのはボディ部分が明確に分からない種族なので、付けられるのはメガネと帽子だ。
これがまた可愛くて笑えるものばかりなので、意味なく付け替えたくなる。
サウンドの魅力

見た目通りににぎやかで楽しいBGM揃い。
グラフィックやセリフ内容ももちろんだけど、音楽からも元気になれるゲームだ。
エリアごとにBGMもちゃんと変わる。
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たくさんのディズニーキャラが登場し、各映画を元にしたワールドを訪れることが出来る。
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たまごっちアドベンチャーキングダムの
レビューまとめSummary
おすすめな人
- 癒されたい
- クラフトが好き
- 内装やサンドボックス要素が好き
おすすめではない人
- おつかいクエストが嫌い
- 可愛すぎるものに引いてしまう
総合評価

- 穏やかで可愛い雰囲気が味わえる
- 適度な面倒臭さがありつつ攻略しやすい
- 装飾にこだわることができる
- 日本語翻訳に怪しい部分がある
- おつかいクエストが続く

たまごっちアドベンチャーキングダム
©BANDAI Tamagotchi Adventure Kingdom™ ©Bandai Namco Mobile S.L.
https://apps.apple.com/us/app/tamagotchi-adventure-kingdom/id1614952689?ign-itscg=30200ADM&ign-itsct=bn_arcade