『The Survivalists』レビュー: 猿の手を借りても時間が溶ける

『The Survivalists』とは、Team 17が開発したシミュレーション要素のあるアドベンチャーゲーム

本作は、Team 17が開発した『The Escapists』と同じシリーズで、同じ世界線での出来事らしい。しかし物語などは繋がっていないので、本作からプレイして全く問題はない。

本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PC、Apple Arcadeでプレイ可能。私は、PS4版をプレイ。(PS4版は、追加DLCの『Monkey Business Pack』が同梱されている)

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。

Index

あらすじStory

絶賛 遭難中

ゲームの開始時点から、既に主人公は気絶して遭難している。壊れかけたイカダに乗って漂流中。

どこからやって来たのか、一体何者なのかは一切分からない。

主人公が持っている日記からは、嵐で遭難したってことだけが分かる。

そして、日記に書かれている遭難した時に見た「緑のゲート」とは一体何なんだ。

The Survivalists

無人島?

で、無事に見知らぬ島に流れ着く。

無人島生活か。仕方ないなあ。

幸い、食料や道具に出来そうな資源はたくさんあるし。島の王様にでもなって悠々自適なスローライフでもするかあ。

と、思いきや。

突撃してくる凶暴な動物、「皮剥いでコートにしよう」「人間美味そう」とか恐ろしいことを呟きながら襲ってくる食人族までいる。

そして、怪しげな迷宮や洞窟まである。

The Survivalists

島には、過去の遭難者たちと思われる遺体がごろごろ転がってるんだけど、遺留品を見ると、原始的なアイテムもあれば超ハイテク技術の未来的なアイテムもある。

まるで時代が一致しない。ここは一体?

なんかヤバいぞ。なんだかすごーくヤバいところだ。

スローライフどころか、過酷なサバイバル。

こんなところからは早く脱出しなきゃ!猫の手でも借りたい!

じゃなくて、猿だ!猿だ!猿の手を借りよう!

The Survivalists

ゲームの特徴Features

作ってひらめく

The Survivalists

本作では、探索して資源を手に入れてアイテムをクラフトするのが基本の動き。

そこらへんに落ちているものを拾ったり、自分でぶっ壊した木や岩から資源を得る。

クラフトのレシピはスキルツリーのようになっている。

何かをクラフトすると、スキルツリー上のその隣のレシピがアンロックされていく。新たなアイテムを作れば作るほど、また新しいアイテムが作れるようになるわけだ。

そのうちクラフトテーブル(作業台)やかまどが作れるようになる。

そうなると、クラフトテーブル用やかまど用のスキルツリーがそれぞれ登場する。

全てを左右するモンキー

The Survivalists

島を散策していると、「ウッキッキッキ」と鳴き声が聞こえてくる。人懐っこく近寄ってくるたちだ。

サルまんま」をクラフトして猿にあげると、主人公の言うことを聞くようになる。

一回食事をあげただけで「御主人、御主人」とついて来てくれる可愛いやつだ。

猿たちは愛でるペットではなく、どちらかと言うと使用人(猿)みたいな立場。

サルまね」というコマンドで主人公が特定の行動をする様子を猿に見せると、その猿は同じ行動を繰り返してくれるようになる。

例えば、落ちているアイテムを片っ端から拾って箱に入れていく几帳面なお猿さんになったり、資源となる木や岩を破壊し続ける自然破壊モンキーになるとか、敵を攻撃しまくる脳筋猿になるとか。

もちろん、他のアクションを「サルまね」させれば上書きも可能。

ただ、猿は1つの工程しかできないので、半自動化モンキービジネスを営むには、大勢の猿が必要となる。

木や岩を壊す猿1匹、資源を箱に集める猿1匹、箱からクラフトテーブルに必要資源を揃える猿1匹、クラフトする猿1匹。

こうして分業させないと猿お手製のアイテムは出来上がらない。

猿を引率して旅に出る

The Survivalists

本作の目的は、猿帝国を作るモンキービジネスではない。

それは、洞窟や迷宮の制覇だ。

全ての迷宮をクリアして、この世界から脱出出来る準備を整えていくのが本作のメインクエストだ。

ヴォイドと呼ばれる洞窟では、敵を倒して進む。最奥には、特別な道具をクラフトできる神聖な場所などが隠されているダンジョン攻略だ。

そして、大変なのが迷宮の制覇。

各地にいくつか迷宮があり、まず迷宮に入るための鍵をミステリアスショップという店で買わなければならない。なぜか無人島に現れる謎の商人だ。

敵を倒したり金目に物を見つけたり、高く売れる物をクラフトしてお金を貯める。そして、やっと迷宮に挑戦できる。

迷宮内では、敵を倒したり、ギミックを起動したりと謎解きしながら進んでいく。もちろん主人公だけでは難しいので、猿を連れて行って手伝ってもらうことになる。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

The Survivalists

4.0

「大自然でのんびりするやつねー」て思ってたら、まさかの謎を解き明かして脱出を目指す物語。

しかも、ただの無人島じゃなくて、色んな時代の人が遭難してきている摩訶不思議な世界。

一体ここが何なのか、脱出できるのか。

シミュレーションゲームだと日々の生活に夢中になりがちだけど、本作ではメインストーリーがとにかく1番気になる!

独特な世界設定や雰囲気が最高。


キャラクターの魅力

The Survivalists

3.0

本作では、特定のキャラクターに注目するようなことはない。

ひたすら猿が可愛い。

が、大量になってくると見分けがつかなくなってくるんだけど。

名前を変えたり毛色を変えることは可能。


操作性

The Survivalists

3.0

おそらくPC向け基準で作られてる。マウスで操作すると快適だろうなあって感じるところが多々。

猿が密集して、お目当ての猿やアイテムを選択しにくくなったり。

猿が予期していない所に行ったきり戻って来なくなったり。猿の大将としては苦労することも多い。

そして、アイテムの自動並び替えができなくて無駄に時間がかかるのが残念。

猿は好きに保存箱にアイテムを入れてしまうので、アイテムが複数の箱にバラバラに保存されることも。

猿が箱に入れたそばから、自分で他の箱に入れ直して…て、一体何してんだろう。

バグも気になるところ。アイテムが二重表示になったり、猿に命令が出せなくなったり。

ゲームプレイに支障が出るバグが時々起きるので、サバイバルとは違ったヒヤヒヤ感がある。今後のアップデートに期待!


難易度バランス

The Survivalists

4.0

迷宮攻略に欠かせない鍵など、ミステリアスショップは、主人公しかお客さんがいないのをいいことにぼったくり価格で、ひたすら高い。

探索する島は一つではなく、複数あり、イカダを作ってサメに襲われつつ猿と共に航海する。

迷宮では、大勢の猿の手が必要になる。たくさんの猿をスカウトしなければ。

そう、全てが一筋縄では攻略できず、面倒くさい(良い意味で)

資源管理のサバイバルも猿を上手く分業させるシミュレーションもどちらもガッツリ味わえる難易度だ。


ゲームシステム

The Survivalists

4.5

猿を上手く遣って、いかに効率よくサバイバル出来るかが本作の1番面白いところ。 

本作は、マネジメント要素強めのシミュレーションゲームというのが1番しっくりくると思う。

猿の分業が上手く出来た時は、現場監督として「うむ、よーしよし」と彼らの作業を見守る。

いや、本来は見守るんじゃなくて、その間に他のことしろよって話なんだけど。綺麗に分業出来てるのを見ると、ニヤニヤ。

とにかく、この猿への分業指示にハマる。

お宝を見つけた時より、新たな猿に出会った時の方が数千倍嬉しくなるまである。


やりこみ要素

The Survivalists

4.0

迷宮攻略だけではなく、宝箱を探し出したり、喋るトーテムの要求品を渡して報酬をもらったり。

猿に執着する以外のやり込み要素もある。


グラフィック

The Survivalists

3.5

シリーズ作の『The Escapists』と同じドット絵だけど、グラフィックは向上している。

素朴だけど色彩豊かなドット絵。

本作のキーパーソン(モンキー)である猿たちが、せっせと何か作ったり、一生懸命戦ってくれている姿は、けなげで可愛らしくて愛着が湧いてくる。

もう猿なしでは生きていけない。


サウンド

The Survivalists

3.5

猿への指示出しで忙しいので、BGMに聞き入ってる暇はない。なので、あまり印象に残らない。

でも、作業の邪魔にならない適度に楽しいBGM。


総合評価Summary

3.5

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

世界設定が面白い

猿マネジメントにハマる

サバイバルも楽しめる

猿が可愛い

残念なところ

快適操作ではない

バグが起きる

オススメな人

シミュレーションが好き

マネジメントが好き

効率性を追求するのが好き

猿が好き

ドット絵が好き

オススメではない人

装飾に細かくこだわりたい

全部自分の手でやらないと気が済まない

本作が好きならオススメRecommendation

オススメ
Graveyard Keeper

不謹慎ネタ盛りだくさんのおすすめシミュレーションゲーム。本作の猿のように、追加DLCを入れるとゾンビを使役することができる。

オススメ
The Escapists 2

本作と同じ世界線で繰り広げられる脱獄ゲーム。他の囚人や看守を上手く使って自分なりの方法で脱獄を目指すアドベンチャーゲーム。

The Survivalists
https://www.team17.com/games/the-survivalists/
The Survivalists developed by Team17 Digital Ltd © 2019. Developed and published by Team17 Digital Ltd. Team17 Digital and The Survivalists are trademarks or registered trademarks of Team17 Digital Ltd. All other trademarks copyrights and logos are property of their respective owners.

他のゲームも見る

どっちが気になる?

最新のおすすめゲーム動画

この記事をシェアする
目次
トップへ
Index
閉じる