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『World of Demons 百鬼魔道』とは、プラチナゲームズが開発したアクションゲーム。
プラチナゲームズとは、『ニーアオートマタ』など気持ち良いハイペースなアクションが大得意なデベロッパーだ。

本作は、和風の世界で妖怪が織りなす百鬼夜行がテーマとなる新規IP。
本作は、Apple Arcadeでプレイ可能。

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
むかしむかしのお話
「むかしむかし」から始まりそうなほど昔の日本が舞台。
その時代、妖怪と人間は仲良しでお互いに助け合いながら暮らす妖怪パラダイスだった。
しかし、現れてしまった妖怪界のエース酒呑童子。こいつはかなり悪いやつで好き勝手に暴れ回る。
残虐の限りを尽くす酒呑童子には、もう我慢できない。
というわけで、帝の命令で酒呑童子は討伐され、その首は封印された。

意味不明な主人公
そして、本作の主人公である鬼丸が登場する。
彼はなぜか酒呑童子の封印を解いてしまい、酒呑童子は復活してしまう。
さらに酒呑童子の悪すぎる気に当てられ、妖怪たちは大暴走を始めてしまう。
で、封印を解いた張本人であるはずの鬼丸自身が、なぜか酒呑童子をぶっ飛ばしに行くというところからゲームが始まる。
主人公は、一体何がしたいのか全くもって意味不明。
でも、主人公だし、まあ、何かしら良いことをしているんだろう。
妖怪をぶっ叩いて正気に戻すという荒療治をしながら、鬼丸は酒呑童子を探す旅に出る。

ゲームの特徴Features
全ての妖怪をぶっ叩く

本作は、討伐と呼ばれるステージを選択してプレイしていくステージクリア型のアクションゲーム。
ステージでは、各所で妖怪とのバトルが発生する。現れた全ての妖怪を倒さないと先に進むことはできない。
そして、最奥にいるボスを倒すとステージクリアとなる。
一度クリアしたステージはリプレイ可能で、バトルチャレンジやタイムアタックなどのサブクエストが発生する。
連打、連打、連打

バトルの基本は、武器による攻撃と回避。
武器攻撃を連続して当てるとコンボになる。
武器攻撃ボタンを長押しすると強攻撃になり、通常攻撃から繋げるとコンボ技が発動する。通常攻撃を何回行ってから強攻撃したかによって強攻撃の挙動が変わる。これがコンボ技だ。
通常回避だけでなくジャスト回避も可能で、成功すると斬り返して大きなダメージを与えられる。敵をスタンさせることも可能。
また、ボスには気絶ゲージがある。攻撃を当てることでゲージを削ることが出来て、削り切るとボスは一定時間スタンする。
さらに、ゲームが進行すると主人公以外の操作キャラも登場する。操作キャラは、ステージ中でもいつでも切り替えることが出来る。
妖怪を使役する

妖怪を倒すと、妖魂がドロップする。
妖魂をバトル中に使うとその妖怪が現れて、独自の技を披露して戦ってくれる。召喚みたいな感覚だ。
妖魂は2種類を装備しておくことができる。発動すると一定時間のクールタイムを経れば何度でも使用可能。
ただし、ステージ攻略中に手に入れた妖魂はすぐに使用することができるけれど、使い捨てとなる。
画面右下に装備している2種類の妖魂とステージ上で手に入れた妖魂(手に入れた順に並んでいる)の計3種類が表示されている。この3つの組み合わせによって、妖魂の技が強力なものに変化することもある。
またステージクリアすると武器を手に入れることもある。
妖魂や武器を付け替えてステージに挑んでいくことになるけれど、妖魂も武器もお金を払えば強化も可能だ。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ

4.0
ステージクリア型のアクションだけど、ストーリーはちゃんとある。
ステージの前後だけじゃなく、ステージ中でも会話シーンが多い。予想してたよりストーリーが楽しめて、嬉しい驚き。
で、正気に戻った妖怪たちや仲間との会話でも、鬼丸は目的や過去をはぐらかしまくる。
余計に気になるじゃん!もったいぶっちゃって!
一体何がどうして酒呑童子を復活させて討伐するっていう自業自得騒動を繰り広げてるのか。
そこが1番気になるので、興味を保ちながらプレイすることができる。
キャラクターの魅力

3.5
主人公は豪快でクールなヤツで、仲間になる巫女は勝気で健気。
「よくあるある」な分かりやすいキャラ付け。
あくまでもアクションゲームなので、濃厚な人間ドラマが展開するわけではない。
操作性

4.0
めちゃくちゃキビキビ動く。思った通りにサクサクスパスパ動く。
操作はシンプルで分かりやすい。
Apple Arcadeで配信されているのでスマホでもプレイ出来るシンプルさだ。私は主にゲームパッドでプレイしていたけれど、タップ操作でも問題なし。
それでもプラチナゲームズらしい爽快で病みつきになるアクションは健在。
同じボタンをひたすら連打するとはいっても攻撃モーションが変わっていくので、アクションゲームやってる気分がちゃんと味わえる。
ただ、ターゲットの変更はやや面倒臭い。ゲームパッドでの操作だと左スティックでキャラを移動させながら十字キーでターゲットを変えるので操作しにくい。
しかも、フィールド上にあるツボとか箱もターゲットになってしまう。狙いたい敵にサッとターゲットできないのは困る。
難易度バランス

3.5
攻略自体は難しくはない。
ステージ終了時にはスコア判定もあるけれど、そんなに厳しくもない。
ステージ選択時に難易度変更もできるので、自分の力量に合わせてプレイできる。
ゲームシステム

4.0
コンボ数によって強攻撃の種類が変わるっていうのが、シンプル操作でも多彩なアクションが出来る良いシステム。
ジャスト回避や妖怪技もたくさんあって、操作キャラが変わるとガラッと挙動が変わるし、色んな戦い方が出来る。
シンプルな作りでありつつ、アクションゲームをプレイしている感覚がちゃんと味わえる。
ただ、あくまでもスマホでもプレイできるゲームなので、カジュアルではある。
やりこみ要素

3.5
ステージをクリアすると経験値を獲得してレベルアップしていく。
武器や妖怪にはランクがあって強化もできるし成長要素が楽しめる。
クリア報酬で手に入る武器はランダムだし、ステージ全エリアを探索して宝箱を全制覇する「踏破」というやり込み要素があるし、繰り返しプレイする楽しみがある。
でも、サブクエストは、同じエリアで同じ敵と戦いまくるだけというものなので飽きてきてしまう。
グラフィック

4.0
水墨画風のグラフィック。和風な雰囲気抜群。
高精細グラフィックというわけじゃない。でも、ダイナミックでカッコいい。
特に背景では荒波とか巨大髑髏とかが蠢いていてカッコいい。
サウンド

4.0
音楽も和風。
お祭り囃子みたいな賑やかな曲が多くて、気分がもりもり盛り上がる。
\\サントラはこちら//

総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
シンプルで爽快な操作感
ストーリーを楽しめる
たくさんの妖怪を仲間にできる
残念なところ
サブクエストが単調
攻撃ターゲットの切り替えが面倒
オススメな人
アクションゲームが好き
和風や妖怪が好き
難しい操作が苦手
オススメではない人
複雑なアクションを楽しみたい
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和風なゲームが好きなら、こちらもおすすめ。こちらも水墨画風のグラフィックが魅力。探索や謎解き、そして物語もたっぷり楽しめる高評価作。

プラチナゲームズのアクションをたっぷり堪能するなら、こちらもおすすめ。近未来の世界が舞台となり、相棒の機械生物と主人公を同時操作する面白くて爽快なアクションに病みつきになる。

World of Demons 百鬼魔道
妖怪は殴られると正気に戻る
シンプルな操作でさまざまなコンボ技が発動できる妖怪退治アクションゲーム。
力強い水墨画風のグラフィックも魅力で、多彩な妖怪技など見た目も派手な爽快バトルが楽しめる。
World of Demons 百鬼魔道
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©︎ PlatinumGames Inc.