Skyへようこそ!命の輝きに溢れた色鮮やかな世界が、あなたとあなたの大切な人の訪れを心待ちにしています。
かつて栄華を誇った空の王国。
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あなたは星を紡ぐ子どもとして、落ちてしまった星々を星座の元に届ける旅を通じ、この滅びの地に希望を取り戻していくこととなるでしょう。
数々の賞に輝く『風ノ旅ビト』を開発したthatgamecompanyによる新作アドベンチャーゲーム。

Nintendo Switch、iOSとAndroidでプレイ可能。
基本プレイ無料でアイテム課金制。
私はiOS版をプレイ。
あらすじ
ゲームが始まると、少しだけオープニングのカットシーンがあり、「星の精霊が落ちてしまった」的な軽い説明がある。
しかし、それ以降、ゲーム内でセリフやテキストによるストーリー説明は一切ない。
突然、暗闇で目覚めた自分の分身を操って、とにかくウロウロし始める。
なんとなく「ここ、怪しいですよー」とキラリと光るところは見えるものの、とにかく手探り。
青い人(星の精霊)に出会ったり、ロウソクにとりあえず火を点けてみたり。
製作元のThatgamecompanyの過去作『風の旅ビト』などと同じく、「ストーリー説明してくれ」というのは無粋。
なんとなく感じとる、勝手に想像する、そう、今作も雰囲気ゲームだ。
ちなみに、「ヘルプ」を見ると、操作方法やゲームシステムの簡単な説明を見ることは出来る。
ゲームの特徴
走り回って飛び回る
システムというか何というか。このゲームで1番一生懸命にやることは、彷徨うこと。つまり、探索。
探索といっても、複雑な道だとか、難解なパズルがあるわけではない。
ただ、美しい世界をササササッと走り回って、時には坂道を滑り、そして大空を飛び回る。
そんなことをしていたら、何かに遭遇する。目的地とやるべき事が指示されたり、順番があるわけでもない。ただ、行きたいところへ行く。
キャンドルサービス
そんなこんなで走り回っていると、ロウソクを見つける。
火が消えているロウソクには火を灯し、既に火が付いているロウソクからは光のパワー「キャンドル」を受け取る。
この「キャンドル」は、このゲーム内で1番使用することになる消耗品。後述する他プレイヤーとの交流や通貨のような役割を果たす。
羽根の進化
ゲームスタート時には、普通の服だけ着ていた主人公だけど、少しゲームを進めるとマントのような「ウィング」を手に入れる。
主人公は、走り回る以外に、飛び上がることも出来る。このウィングを広げて飛び上がり、滑空することが出来る。
そして、世界をウロウロしていると、半透明少年に出会うことがある。
で、その少年に「ねえねえ」と触ると、新たな羽根パワーを授かり、マントが進化する。
ウィングパワーが1段階上がり、より高く飛び上がれるようになる。つまり、行ける場所が増えるということだ。
テンション高い星の精霊
ウロウロしていると、半透明少年以外に、やたらと全身が青い人たちと遭遇する。
彼らに会うことが、実はこのゲームの最大の目的かもしれない。
青い人は星の精霊であり、出会って「ねえ」と話しかけるか、時には何らかの条件を満たすと、「わあ、ありがとう!」と爽快にポーズを決めて消えていく。
どうやら、星座となり星に還るらしい。
で、この精霊たち渾身の爽快ポーズを真似して、自分自身も「エモート」としてポーズをとることが出来るようになる。
精霊を救うと開く世界
世界はいくつかのエリアに分かれていて、各エリアには何人か精霊がいる。一定数の精霊を助けると、新たなエリアが解放されていく。
エリアごとに、助けた精霊の数に応じて星座が出来上がっていく。
ある程度のウィングパワーがないと遭遇出来ない精霊もいて、1つ目のエリアから順番に制覇していくというより、パワーアップしながらエリアを行ったり来たりする。
ソーシャル要素
『Sky』は、とにかくウロつくゲームなので、競ったり、戦ったり、失敗するという概念はない。
で、プレイしていると、同じフィールド上に他プレイヤーがワラワラと現れる。
でも、「ぶつかってバトル開始!」なんてことは一切ない。素通りすることも出来るし、コミュニケーションすることも出来る。
コミュニケーションの1段階目は、キャンドルサービス。お互いにロウソク灯し合うと、半透明だった人が実体化する。
その後、覚えた「エモート」でご挨拶。「うふふ」ってなってきたらフレンドになって、チャットなんかもあって、手まで繋いじゃう。
え、結構ソーシャルゲームじゃんってことになるんだけど、繋がりはゆるい。
がっつり交流も出来るけど、通りすがりに「あら、どうも。ロウソウどうぞ」くらいでも大丈夫。
チャットになると生々しくなってくるが、それ以外では、プレイヤー名が表示されることはないし、「エモート」程度のコミュニケーション手段しかないので、気軽だ。
課金要素
始めは、どのプレイヤーも同じ見た目をしている。いわゆる「初心者コスチューム」。しかし、服や髪型など外見を変えることが出来る。
さらに各「エモート」は進化する。助けた精霊にキャンドルを一定数あげると、コスチュームやレベルアップした「エモート」を習得可能。
更に貴重な「ハート」もある。「ハート」を使うと、もっといいものが貰えちゃう。
そして、ソーシャルゲームといえば、イベント。定期的にイベントが開催され、イベントで手に入るキャンドルもある。
こうした「キャンドル」やら「ハート」やらが課金対象になっている。
そう、つまり、ゲームの進行自体に課金が必要ってわけではない。プレイしていても「キャンドル」はある程度手に入るし、精霊を助けていけばちゃんと新たなエリアにも行ける。
- 良いところ
-
- 美麗グラフィック
- 雰囲気抜群のBGM
- 彷徨っていたくなる世界
- 癒される
- 残念なところ
-
- 悪い意味でもスマホを超えている
- 迷子になりやすい
雰囲気ゲーが得意なゲームスタジオが新作出すぞってことで。「そりゃあ、また、ハンパなく雰囲気抜群なんでしょう」って思ってた。
でも、「スマホで配信するよ」って発表を見て、「じゃあ、少しクオリティ下がるのかな」なんて思っていた。
すみませんでした。クオリティ高すぎ。
「スマホゲームってこんなことになってしまってるのか」「基本プレイ無料って何⁈ほんとに?詐欺じゃなくて?」と驚きっぱなし。
スマホの中で夢見てるんじゃないかと錯覚するほど美しいグラフィックと癒される音楽で、ただ彷徨ってるだけで大満足。
で、実際、ゲーム的にも、それが許される。
彷徨ってるだけでいい。ちょっと精霊助ければいい。
走り回ってるだけでいい。誰かに挨拶されたら、ほんのり挨拶返せばいい。ちょっと笑ってもらえるような「エモート」で返せばいい。
個人的にソーシャルゲームは苦手なんだけど、特別コミュニケーション頑張らなくてもゲームは進むし、道行く他プレイヤーに自己満足ドヤ顔ポーズ決める程度なので煩わしさも感じない。
このくらいのソーシャル要素なら大丈夫だな、とひと安心。
もちろん、先を急ぐプレイヤーや試行錯誤中プレイヤーも多いし、こちらから「あの…」とコミュニケーションとろうとしても逆に素通りされることもある。
そんなユルさもいい。
今までプレイしてきたスマホゲームの中で屈指のクオリティなのは間違いないけど、そのせいか、スマホゲームとしては残念なところも。
スマホ横持ちで、左右に仮想ジョイスティックがある。左側でキャラクターの移動、右側でカメラ操作、特定の場所で表示されるアクションアイコンをタップ。
そう、コントローラーと操作がほぼ同じ。となると、やはりスマホだと操作しにくさを感じてしまう。
そして、スマホなので仕方ないんだけど、画面の狭さも残念。雰囲気を楽しむクオリティが高いゲームとくれば、やはり大画面でプレイしたい。
特に探索がメインのゲームなので、色々と見まくるんだけど、「ああ!あともう少し!」と感じるカメラワークと操作感。
いや、思ってたよりはプレイしやすいんだけど、やっぱり高クオリティゲームだと更なる向上を期待してしまう。
そのせいか探索しているうちに迷子になることがある。「世界が広大だから」とか「マップが複雑」とかじゃなくて、単純に周囲を把握しにくくて見たい方向が迷子に。
ここまでくると、スマホじゃなくて、コンソールゲーム機やPCでプレイしたい!って気持ちが強くなってくる。
スマホゲームに慣れまくっている人なら気にならないかもしれないけど。据え置きゲーム機好きのゲーマーにとっては、『Sky』はNintendo Switch版でプレイする方がオススメ。
さらに、もう1つ気になるところ。
ハイクオリティであるがゆえに、プレイしているとスマホがグングン熱くなる。もちろん、スマホやプレイ環境によって変わるとは思うけど。
と、ぶつぶつ書いてるけど、結局癒しの雰囲気に心が掴まれてしまって、プレイをやめることは出来ません!
アップデートや季節イベントなど、今後どんな展開になっていくか心躍りながら彷徨ってる。
- オススメな人
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- 芸術的なゲームが好き
- 複雑な操作が苦手
- 癒されたい
- オススメではない人
-
- 戦略や複雑なアクションなどを楽しみたい
- どんどんクリアしていくゲームが好き