『Sky 星を紡ぐ子どもたち』とは、thatgamecompanyが開発したアドベンチャーゲーム。ゆるいオンライン要素もある。
開発元は、名作アドベンチャーゲーム『風ノ旅ビト』を手がけた会社だ。

本作は、Nintendo Switch、iOSとAndroidでプレイ可能。基本プレイ無料でアイテム課金制。私はiOS版をプレイ。2022年12月にはPS版も発売される予定となっている。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
星の精霊
ゲームが始まると、少しだけオープニングのカットシーンがあり、「星の精霊が落ちてしまった」という軽い説明がある。
しかし、それ以降、ゲーム内でセリフやテキストによるストーリー説明はない。
突然、暗闇で目覚めた自分の分身を操ってウロウロし始める。
なんとなく「ここ、怪しいですよー」とキラリと光るところは見えるものの、とにかく手探り。
青い人(星の精霊)に出会ったり、ロウソクにとりあえず火を点けてみたり。

雰囲気ゲー
「ストーリー説明してくれ」というのは無粋。
なんとなく感じとる、勝手に想像する雰囲気ゲーだ。
ちなみに、「ヘルプ」を見ると、操作方法やゲームシステムの簡単な説明を見ることは出来る。

ゲームの特徴Features
走り回って飛び回る

本作で1番に一生懸命にやることは、彷徨うこと。つまり、探索。
探索といっても、複雑な道だとか、難解なパズルがあるわけではない。
ただ、美しい世界をササササッと走り回って、時には坂道を滑り、そして大空を飛び回る。
そんなことをしていたら、何かに遭遇することもある。
目的地とかやるべき事が指示されたり、順番があるわけでもない。ただ、行きたいところへ行けばいい。
キャンドルサービス

そんなこんなで走り回っていると、ロウソクを見つけることがある。
火が消えているロウソクには火を灯し、既に火が付いているロウソクからは光のパワー「キャンドル」を受け取る。
この「キャンドル」は、本作で1番使用することになる消耗品。後述する他プレイヤーとの交流や通貨として使用することになる。
不思議マント

ゲームスタート時には、普通の服だけ着ていた主人公だけど、少しゲームを進めるとマントのような「ウィング」を手に入れる。
主人公は、このウィングによって飛び上がり、滑空することが出来る。
世界をウロウロしていると、半透明少年に出会うことがある。
で、その少年に「ねえねえ」と触ると、マントが進化して、より高く飛び上がれるようになる。
こうして探索できる範囲が広がっていく。
元気な星の精霊

ウロウロしていると、やたらと全身が青い人たちと遭遇することもある。
彼らに会うことが、実はこのゲームの最大の目的と言っても良いかもしれない。
青い人は星の精霊であり、話しかけたり何らかの条件を満たすと、「わあ、ありがとう!」と爽快にポーズを決めて消えていく。
どうやら、星座となり星に還るらしい。
この精霊たち渾身の爽快ポーズは、「エモート」として操作キャラも使えるようになる。
本作の世界はいくつかのエリアに分かれていて、各エリアには何人か精霊がいる。一定数の精霊を助けると、新たなエリアがアンロックされる。
ソーシャル要素

本作は穏やかに探索するゲームなので、競ったり戦ったり、失敗するという概念はない。
刺激となるのは、ゆるいオンライン要素。プレイしていると、同じフィールド上に他プレイヤーがワラワラと現れる。
「ぶつかってバトル開始!」なんてことは一切ない。素通りすることも出来るし、コミュニケーションすることも出来る。
コミュニケーションの1段階目は、キャンドルサービス。お互いにロウソクを灯し合うと、半透明だった相手が実体化する。
その後、上述した覚えているエモートでご挨拶。「うふふ」ってなったらフレンドになって、チャットもできて、手まで繋いじゃえる。
でも、繋がりはゆるくても良い。通りすがりに「あら、どうも。ロウソウどうぞ」くらいでも大丈夫。
チャットになると生々しくなるけれど、それ以外ではプレイヤー名が表示されることはないし気軽だ。
課金要素

始めはどのプレイヤーも同じ見た目をしている。いわゆる初心者コスチューム。
また、覚えたエモートは進化させることもできる。
助けた精霊にキャンドルや貴重アイテムのハートをあげると、エモートを進化させたり新コスチュームなどをもらうことができる。
そして、イベント。定期的にイベントが開催され、イベントで手に入るキャンドルもある。
こうしたキャンドルやハートが課金対象になっている。
ゲームの進行自体に課金が必要ってわけではない。プレイしていてもキャンドルはある程度手に入るし、精霊を助ければ新たなエリアにも行ける。
評価と感想Rating

雰囲気ゲーが得意なゲームスタジオが新作出すぞってことで。「そりゃあ、また、ハンパなく雰囲気抜群なんだろうな」って思ってた。
でも、スマホ向けという発表を見て、「じゃあ、少しクオリティ下がるのかな」と勝手に思っていた。
すみませんでした。クオリティ高すぎ。
「基本プレイ無料って本当?詐欺じゃなくて?」と驚きっぱなし。
スマホの中で夢見てるんじゃないかと錯覚するほど美しいグラフィックと癒される音楽で、ただ彷徨ってるだけで大満足。
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で、ゲームプレイでも、それが許される。
彷徨ってるだけでいい。ちょっと精霊助ければいい。
走り回ってるだけでもいい。誰かに挨拶されたら、ほんのり挨拶返せばいい。ちょっと笑ってもらえるようなエモートで返せばいい。
個人的にソーシャルゲームは苦手なんだけど、コミュニケーションを頑張らなくてもゲームは進むし、他プレイヤーとは挨拶程度の絡みでいいので煩わしさもない。

スマホゲームの中でも屈指の高クオリティなのは間違いないけど、スマホゲームとしては残念なところも。
スマホ横持ちで画面左右の仮想ジョイスティックで操作する。左側でキャラクターの移動、右側でカメラ操作だ。
タップ操作では操作しづらく、コントローラーを使用する方が大空を飛び回る気持ち良さなどを感じやすい。
スマホなので仕方ないんだけど、画面の狭さも残念。雰囲気を楽しむ高クオリティゲームとくれば、やはり大画面でプレイしたい。
散策するのがゲームのメインなので、周りを見まくるんだけど、「ああ!あともう一歩!」と感じるカメラワークと操作感。
そのせいか迷子になることがある。「世界が広大だから」とか「マップが複雑」とかじゃなくて、単純に周囲をパッと把握しにくい。

発売当初はスマホだけでタップ操作のみ可能だったんだけど、やはり「コンソールやPCでプレイしたい!」という気持ちが強くなっていた。
スマホゲームに慣れている人なら問題ないのかもしれない。でも、個人的には発売後に登場したコンソール版の方がおすすめ。
そして、もう1つ気になるところ。
ハイクオリティであるがゆえに、プレイしているとスマホがグングン熱くなる。スマホのスペックやプレイ環境によって変わるとは思うけれど。
と、ぶつぶつと書いてるけど、本作の癒しの雰囲気に心が掴まれてしまって、ゲーム自体はかなり好き。
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
美麗グラフィック
雰囲気抜群のBGM
彷徨っていたくなる世界
残念なところ
スマホでは満足できなくなる
迷子になりやすい
オススメな人
芸術的なゲームが好き
濃いソーシャル要素が苦手
癒されたい
オススメではない人
複雑なアクションを楽しみたい
どんどん攻略したい
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本作開発元が手がけた名作アドベンチャーゲーム。広大な砂漠を旅する雰囲気ゲー。こちらでもゆるいオンライン要素があるけれど、ほんさくよりもっとほんのり程度。

上記『風ノ旅ビト』に携わった開発者さんが手がけた海洋探索アドベンチャーゲーム。バトル要素はなく、海中を泳ぐ挙動がとんでもなく気持ち良く、癒されまくる高評価作。

Sky 星を紡ぐ子どもたち
さまよえば良いという癒し
大空を飛ぶ挙動、美しいグラフィックとBGM、ひたすら癒されるアドベンチャーゲーム。
濃いコミュニケーションをとらなくてもいい、ゆるいソーシャル要素も魅力。
Sky 星を紡ぐ子どもたち
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