【HD-2Dドラクエ3リメイク】現代勇者は至れり尽くせり – 攻略とレビュー
名作ドラクエ3が、新たなグラフィックと新要素を引っさげて現代に蘇った『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』。
HD-2Dドラクエ3リメイクの特徴
- ストーリー: 魔王を討ちに出た父の跡を継ぎ、世界を救う勇者となる物語
- 攻略: 転職可能な仲間と共にターンベースバトルを攻略しながら世界を巡るRPG
- 評価: HD-2Dグラフィックと便利機能で、現代でも夢中になる丁寧にリメイクされた高評価作
- 美しいHD-2Dグラフィック
- 便利機能や追加要素によって、プレイしやすくなっている
- 昔ながらのRPGを味わえる
- 演出や描写はシンプル(オリジナルに忠実ともいえる)
HD-2D ドラクエ3リメイクの攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
HD-2Dドラクエ3リメイクの攻略情報
HD-2Dドラクエ3リメイクの概要
タイトル | ドラゴンクエストIII そして伝説へ… |
---|---|
開発元 | Square Enix, ARTDINK |
販売元 | Square Enix |
発売日 | 2024年11月14日 |
対応機種 | PS5, Switch, Xbox, PC |
ジャンル | RPG |
シリーズ | ドラゴンクエスト |
プレイ機種 | Switch |
ストーリー
勇者の旅立ち
アリアハンという国に、16歳を迎えた若者がいた。
この若者が、勇者となる主人公だ。
勇者のやるべきことは決まっている。16歳になったら王様から旅立ちの許可をもらい、故郷を出て魔王を倒しに行かなくてはならないのだ。お母さんがそう言うのだから、そういうことなのだろう。
「なぜ?」と訊く隙もなく、主人公は母にアリアハンのお城へと続く橋へと連れて来られてしまった。
魔王バラモスと父オルテガ
ちょっと反抗してうだうだしてみても、お母さんはもう取り合ってくれない。旅立ちの時なのだ。
覚悟を決めた主人公が玉座の間に進むと、王様から主人公の境遇が一気に語られた。
主人公の父オルテガは、主人公がまだ小さかった頃に世界の平和を脅かす魔王バラモスを討伐するためアリアハンから旅立ったという。
しかし、父は火山で目撃されたのを最後に行方知れずとなったままだ。というか、ほぼ死んだと思われている。
というわけで、その父の跡を継ぎ、今度は主人公が魔王バラモスを倒しに行くのだ!というお話だ。
アリアハンから世界へ
「お父さんの敵討ちだ!」なのか「父の残した仕事は子供が片付けろ」なのかは分からないけれど、主人公の旅は町の酒場で仲間を募集するところから始まる。
王様からの軍資金は50ゴールドぽっち。本気で応援してくれているのだろうか。
王様からの最初のアドバイスは、アリアハン近くの塔で「とうぞくのカギ」を手に入れること。王族が盗賊のものを使えと言っていいのだろうか。
世界には、きっと他にも主人公の知らないことが溢れているのだろう。
ルイーダの酒場で結成した全員レベル1の即席パーティーを引き連れて、主人公はアリアハンから壮大な旅路へと足を踏み出した。
攻略のポイント
フラグを立てながら旅をする
本作はオーソドックスな昔ながらのRPGだ。ワールドマップそのままなフィールドを歩き、各所にあるダンジョンや街を訪れる。
ある程度自由に探索できるけれど、NPCから「あそこでこのアイテムを渡せ」と言われるなど物語上のフラグが立っていないと、特定の場所に行き着いても話は進まない。
そのため、NPCからの情報が1番大事だ。必ず次に進むヒントを口走っているNPCがいるので、それを頼りに各地を旅していくことになる。
本作では、会話の後に「記憶する」という操作ができ、直前の会話をメモしておくことができる。メモした情報はメニュー画面からいつでも「思い出す」ことが可能だ。
また、本作ではフィールドを移動していると時間帯が変わっていく。夜や日中にしか営業していないお店もあり、時間帯も考慮しながら冒険することになる。
異なる職業と性格の仲間とターンベースバトル
本作のバトルシステムは、ランダムエンカウントのターンベースバトル。
バトルでは味方全員のコマンド入力を行う(大まかな作戦だけ決めて自動行動してもらうことも可能)と、すばやさのパラメータなどを基準にして敵と味方が順番に行動する。
各キャラは武器での物理攻撃以外に魔法と特技を使うことができる。
習得する魔法や特技、またステータスの特性や装備可能な武器防具は職業によって異なる。職業は、酒場で仲間キャラを加える際に決めることができ、ダーマ神殿に行けるようになってからは転職もできる。
本作ではバトルに勝利すると経験値を得てレベルアップし、各ステータスの伸び率は職業だけでなく各キャラの性格による影響も受ける。例えば「ちからじまん」なら「つよさ(物理攻撃力)」が上がりやすい。
性格は各地で手に入る本を使ったり(永続効果)、装備するアクセサリー(装備中のみ効果発現)によって変えることができる。
新要素のひみつの場所とバトルロード
本作はオリジナル版ドラクエ3を忠実にリメイクしているけれど、新要素もある。新職業の「まもの使い」や新エピソードなどが追加されている。
さらに、やり込み要素であり、攻略にも役立つ要素が追加されている。
- バトルロード
- 特定の場所で魔性の抜けた魔物に出会うと保護することができる
- 特定の時間帯やアイテム使用が必要な場合もある
- 保護した魔物はバトルロードで戦わせることができる(魔物同士の自動バトル)
- 複数のランク戦があり、初勝利時には景品を貰える
- 特定の場所で魔性の抜けた魔物に出会うと保護することができる
- ひみつの場所
- フィールド上に周囲とは少し異なる岩場や大木がある
- アイテムや保護できる魔物に出会うことができる
- フィールド上に周囲とは少し異なる岩場や大木がある
- 誰かの落とし物
- フィールド上に光っている場所があり、調べるとアイテムや装備品を手に入れることができる
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HD-2Dドラクエ3リメイクのレビュー
物語: 王道でありバラエティ豊かであり、良きレトロ
ドラクエ3は、あまりにも有名な名作RPGだ。物語だけでも知っている人は多いだろう。本作では大きな改変などはなく、ドラクエ3の物語を辿ることができる。
ドラクエ3を全く知らない人にとっては、「何か訊ねたわけでもないのに突然指示をされた」とか仲間との会話がないとか現代ゲームに比べて描写の物足りなさを感じるとは思う。
しかし、それでも夢中になるはずだ。長年多くの人を魅了してきた物語なので、その面白さに間違いない。
本作のワールドマップは現実の世界地図を模しており、各地方の特色を活かしたエピソードやダンジョンが登場するため、物語の内容は多彩だ。
派手なカットシーンなどはないけれど、無駄話なく新たな国がポンポンと登場し、「次は?次は?」と先に進みたくなる。
伏線回収も気持ち良く、笑えるネタもたくさんある。選択肢が出た時はとりあえず「いいえ」を選ぶのもおすすめ。
操作性: 便利機能が勢揃い
本作には現代的な便利機能ががっつり揃っている。
歩くスピードは通常でも速めではあるけれど、さらにダッシュができ、もはやローラースケートを履いてるのではないかと思うくらい素早く移動できる。
バトルスピードも変更でき、ファストトラベルにあたる魔法ルーラでは街だけでなくダンジョンにもひとっ飛びできる。
そして、「思い出す」機能はどこで誰に聞いたセリフかまで整頓して表示されるので、かなり便利だ。
プレイしていて特にバグや不具合には遭遇しておらず、現代ゲームの快適さでレトロRPGをプレイしている感覚だ。
難易度: アイテムが豊富なドラクエ難易度
難易度は3段階から選択できる。私はデフォルトの中間の難易度でプレイ。
ドラクエシリーズをプレイしたことがある人なら、ほぼいつも通りの難易度だ。レベル上げや装備品の違いがしっかり効く。1ターンに2回行動する敵もいるし、状態異常にされればしっかりピンチに陥る。装備品は高く、仲間全員分の武器防具を揃えればすぐに金欠だ。
しかし、フィールド上や街のあちこちに装備品やアイテムが落ちており、ルーラでダンジョンから緊急退避もでき、仲間が持てるアイテム数も多く、レトロゲームならではの厳しさはなく攻略しやすい。
探索しながら進んでいれば自然と攻略できるレベルに成長していくけれど、もし厳しく感じるならレベル上げして使える魔法と回復役を増やせばスッと楽になるはずだ。
システム: 現代的な工夫もありつつ昔ながらのRPG
昔ながらのRPGの魅力を現代技術で味わえる。それが本作の魅力だ。過度な肉付けはなく現代化されすぎてもおらず、でも物足りないとは感じない。この調整が素晴らしい。
フィールド上にアイテムが落ちていたり、ヒントをもとに保護できる魔物を探すといった、探索中のちょっとだけ面倒くさくもやり込みたくなる要素が、良いくらいのリメイクとなっている立役者だと思う。ドラクエ3を既にプレイしたことがある人も改めて世界を味わう楽しみがあるし、初めて触れる人も物足りなさを感じにくい。
それでいて昔ながらの良さは失われていない。語られない部分は想像する、自由度が限られているなかでパーティー編成を試行錯誤するなど、普遍的なRPGの面白さを改めて実感できる。
派手さや複雑さ、そして自由度は現代ゲームほどはなく、オリジナル版そのものというわけでもない。レトロゲームを好きな現代人にちょうど良いリメイク作に仕上がっている。
芸術性: HD-2Dが抜群に合うドラクエ
オクトラシリーズなどで人気を集めているHD-2Dグラフィックで描かれる。
ドラクエにもぴったりなグラフィックだ。オリジナル版や過去のリメイク版では見下ろし視点だったけれど、やや斜め上からの視点になったことで奥行きや高低差が生まれ、既プレイヤーにも新鮮だと思う。
お城の装飾や街並みの背景は豪華になり、夜景や夕焼けなどライティングも美しい。個人的にHD-2Dグラフィックが大好きなので、他人の家を隅々まで見渡す不審者になってしまう。
仲間のキャラクリでは見た目の選択が可能だったり、バトル時には装備している武器の外観が反映されるなど、視覚的な追加要素も嬉しいところ。モンスターの動きも細かく作られている。
BGMはドラクエ音楽がオーケストラ演奏されており、相変わらず壮大な良い曲ばかり。もはや子守唄並に落ち着く馴染み深い曲ばかりだけど、やはり聞き惚れる。
また、本作にはボイス付きの場面がある。重要なシーンではNPCにボイスがあり、バトル時には主人公含め味方の「エイッ」とか「痛っ」という効果音的なボイスも流れる。「つうこんの一撃」をくらうと「ぎゃあああ」と絶叫したり、バトルはにぎやかだ。
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HD-2Dドラクエ3リメイクの総合評価
総合評価
昔ながらのRPGの良さを、現代の快適機能で堪能できる丁寧にリメイクされたRPG。新要素によって攻略しやすく探索の楽しみが広がっており、新旧ファンどちらにとってもおすすめな高評価作。
おすすめな人 | 昔ながらのRPGが好き ドラクエシリーズのファン HD-2Dグラフィックが好き |
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おすすめではない人 | ダイナミックな演出を期待している レトロな雰囲気が苦手 仲間との交流を楽しみたい |
HD-2Dドラクエ3リメイクに似ているおすすめゲーム
オクトパストラベラー2
- 本作と同じHD-2Dグラフィックで描かれる高評価RPG
- 多彩なエピソードが壮大な結末につながっていく物語を楽しめる
- 一気に大ダメージも狙える戦略性高いバトルシステムも魅力
ドラゴンクエストXI
過ぎ去りし時を求めて
- 本作と繋がる部分があるドラクエシリーズ集大成のような高評価RPG
- 個性的な仲間と共に大長編の冒険をたっぷり楽しめる
- 3Dでも2Dでもプレイできるのも特徴