【Symphonia】優雅なトゲ地獄 – 攻略とレビュー シンフォニア
美しいオーケストラ音楽に包まれながら、歯ごたえバキバキのプラットフォームアクションに挑む『Symphonia シンフォニア』。
Symphoniaの特徴
- ストーリー: 音楽がエネルギーとなるシンフォニアの復活を目指す物語
- 攻略: バイオリンを使ったアクションで進む2D横スクロールアクションゲーム
- 評価: エリアによって変わる雰囲気やギミックを楽しめる精密プラットフォームアクションゲーム
- 正確な操作と上手さが求められる高難易度さ
- オーケストラ音楽が流れ、可愛さもある優雅な世界
- 自分好みに難易度調整ができる
- 特定の場所に戻りにくい
『Symphonia』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Symphoniaの攻略情報
Symphoniaの概要
タイトル | Symphonia シンフォニア |
---|---|
開発元 | Sunny Peak |
販売元 | Headup, Beep Japan |
発売日 | 2024年12月6日 |
対応機種 | PS5, Xbox, PC |
ジャンル | アクション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
静かなシンフォニア
かつて、シンフォニアと呼ばれる地があった。
4人の天才音楽家が作った美しいシンフォニアは、音楽家たちが奏でる音楽がエネルギーとなり栄えていたという。
ところが、不協和音が鳴り始めた。なぜなのかは分からない。そして、始祖である4人の音楽家が姿を消し、音楽家たちは散り散りとなりシンフォニアは静寂に包まれてしまった。
音楽がなければシンフォニアは動かない。こうしてシンフォニアは終焉を迎えた。
フィレモンの目覚め
しかし、ある日、静かなシンフォニアの地で静かに稼働していたオートマトンが遺物を拾った。誰かの仮面だ。
「これは、もしかして?」オートマトンは何かを思い立ち、シンフォニアのはじまりの地である「始祖の円形劇場」を訪れた。
そして、試しに台座に拾った仮面を捧げてみると、パァアアーーーッ!
ヒーローの変身シーンかのように仮面に光が集まり、そこからフィレモンという名のバイオリニストが現れた。壁画に描かれたシンフォニアの始祖の1人にそっくりだ。
オートマトンは一瞬驚きはしたものの、サッと礼儀正しくフィレモンを案内し始めた。音楽家が目覚めたのなら、お願いしたいことがあるのだ。
オーケストラを再結成
オートマトンに導かれたフィレモンが目にしたのは、崩壊したオーケストラ会場、そして沈黙に堕ちたシンフォニアの姿。
オーケストラを再結成して音楽でシンフォニアの地を甦らせる。これがオートマトンの願いであり、シンフォニアの音楽家であるフィレモンの使命でもある。
どこかに引きこもっている音楽家たちを集めるため、フィレモンはバイオリンで自らを打ち飛ばすという超斬新なバイオリンの使い方を披露しながらシンフォニアの地を巡り始めた。
攻略のポイント
ひたすら右へ進むプラットフォームアクション
本作は地続きの2Dプラットフォームアクションで、どんどん画面右へと進んでいく。
シンフォニアの地はいくつかのエリアに分かれており、各エリアの最奥にいるオーケストラメンバーの元に辿り着くと、共にはじまりの地に戻ってくることができる。
こうしてそのエリアをクリアしたことになり、次のエリアへの扉が開かれる。
各エリアは地続きではあるけれど、次の部屋へと画面が切り替わる境目が区切りとなっている。主人公フィレモンはミス1つでゲームオーバーとなり、その部屋の始めからやり直しとなる。
1部屋が1コースのようにゲームが進行するというわけだ。
フィレモンのバイオリンアクション
フィレモンの基本アクションは、移動とジャンプ、壁ジャンプもできる。
そして、バイオリンを使った本作ならではのアクションも多用する。
- バウンス
- バイオリンの弓で地面を叩き大ジャンプする
- カタパルト
- フィレモンがクッションに突き刺さり、バイオリンの弓で左右にフィレモンを打ち飛ばす
- 通常のジャンプより遠くに到達できる
さらに、ゲームが進行すると空中スピンなど新たなアクションも登場する。
また、バイオリンは本来の用途通りに使うこともできる。。ゲーム進行によって新たな曲を覚え、そのメロディをバイオリンで奏でることでギミックを作動させたり、ファストトラベルなどもできるようになる。
フィレモンの記憶
上述した通り、画面右へと進んでいくことになるけれど、道中には寄り道があり、収集要素であるアイテムを拾うこともできる。
- 音符
- 背景に黒くなっている部分がある場所でバイオリンを奏でると、黒色が弾けて音符を集めることができる
- コイン
- コース上に浮かんでおり、取って安全な地面に着地できると獲得したことになる
- 取るのが難しい場所にあることが多い
- フィレモンの記憶
- 隠し部屋の最奥にある
- 集めるとフィレモンの記憶を見ることができ、新たな機能やアクションが解放される
記事はさらに下に続きます
Symphoniaのレビュー
物語: エリアごとに異なる雰囲気を味わえる
本作ではキャラは喋ることなく、背景やポスターなどから物語を掴んでいくことになる。とはいっても、難しかったり、「ほとんど全部自分で想像してね」ということはなく、分かりやすい物語だ。
物語要素はあまり強くはないものの、エリアごとに風景やテーマがガラッと変わるのが面白い。背景を見れば、シンフォニアが楽園だった頃を窺い知ることもできる。ジャンプに忙しくて、それどころではないことが多いけれど。
行方不明のオーケストラメンバーには事情があり、道中でそれが明らかになっていくため、先に進みたい気持ちが湧いてくる。
そして、謎が多いのはフィレモン。やり込み要素であるフィレモンの記憶を集めるしかなく、正規ルートよりも難しい道のりとなるので大変だ。どこまで追うかはプレイヤー次第ではあるけれど、隠し部屋にこだわらず正規ルートで見れる物語だけでも十分に本作の世界に惹き込まれる。
というわけで、物語が描かれる場面は少ないけれど薄いわけではない。
操作性: 高精度に操作できつつ、RTボタンの判定は甘めで助かる
本作は、正確な操作が連続で求められる精密プラットフォームアクションゲームだ。
その要件をしっかり満たすくらい挙動はキビキビしており、一瞬出遅れたり、ほんの少し誤操作すれば容赦無くミスとなる。そのくらいタイミングの判定は正確だ。
一方で、フィレモンがギミックを掴んだりクッションに刺さる際に押すRTボタン(Xboxコントローラー使用時)の判定は甘め。少しぐらい離れた位置からでも成功する。視覚的に「あ、届かないかも」と思っても、意外と手が届く。フィレモンは手が長い。
高精度でありつつも、掴みに関してはある程度は許容してくれるので、理不尽さ感じることなくプレイできる。
一回だけフィレモンが消えるバグが起こったけれどリスタートすれば問題なく、部屋ごとにオートセーブされているのでリトライになっても安心だ。
難易度: ミスして覚える、プラットフォーム難易度高め
フィレモンの道のりは険しい。殺傷能力の高いトゲがびっしり並んでおり、刃物も多く、シンフォニアは音楽の地ではなく忍者の里だったのではないかと思えてくる。
というわけで、本作は歯ごたえがっつりプラットフォームアクションゲームだ。1ミスでゲームオーバーになり、チェックポイント間が長めなところもあり、何度も同じところでミスしてしまうこともある。
しかし、変な癖はないゲームなので、コース構造やタイミングを覚えながら挑んでいれば進める。決して厳しすぎることはない
また、フィレモンの記憶を取り戻すとダブルジャンプが可能になったり、ゲームスピードをゆっくりにする設定もあり、アクション慣れしていな人にも安心な機能が用意されている。
システム: 上下左右使い切っているゲーム
アクション自体は複雑になりすぎず、各ギミックの応用編が続々と登場する良いコース構成が続く。
進む道のりは全く平坦ではなく、上下に大きく飛び、時には画面左へと戻ることもある。
大ボリュームなゲームではないけれど、ただ進むだけではなく、背景含め画面隅々にチャレンジが散らばっていて飽きにくい。
ゲームプレイ面では、本作ならではのカタパルトを行う際には動きが一時的に止まる。一方で素早くジャンプしまくって進まなければならない時もある。
エリアによってギミックが変わり、アクションに緩急があることで単調にならないのが良いところ。静と動があるゲームプレイは、まさにオーケストラ音楽そのもののようだ。
芸術性: オーケストラBGMで耳が幸せ
本作は手描きイラスト調グラフィックで描かれる。
背景の隅々まで描き込まれており、上述もした通りエリアによって風景が一変する。オートマトンが働いていたり、花が咲いたり、シンフォニアは美しい地だ。
そして、BGMこそが本作のテーマであり本作の大きな魅力1つ。もちろんオーケストラ音楽だ。
フィレモンが奏でるバイオリンの音色も美しく、特に何もないところでもついついバイオリンを演奏したくなる。
プラットフォームアクションゲームはポップで元気な印象のゲームが多いけれど、本作は気品に溢れており優雅。効果音は主張しすぎず、ゲームオーバーになってもBGMが途切れず流れ続けるのも嬉しいところ。美しい曲を通して聴き続けることができる。
トゲがグッサリしても、嫌がらせかのように絶妙な位置で回転している刃物に巻き込まれても、全くイライラしない。ゲームオーバーさえ優雅、それぐらい美しいオーケストラ音楽が流れている。
総合評価と似ているゲームは下へ
Symphoniaの総合評価
Symphonia
総合評価
美しいオーケストラ音楽に聞き惚れる、歯ごたえがっつりプラットフォームアクションゲーム。コース構成もバイオリンを使ったアクションも面白く、単調になる場面がない良作。
おすすめな人 | 高難易度プラットフォームアクションが好き 難しい寄り道ほど燃えるタイプ オーケストラ音楽が好き |
---|---|
おすすめではない人 | 地形トラップ(特にトゲ)に殺意が湧きやすい 敵と戦いたい セリフや探索含め長時間遊べるゲームを求めている |
Symphoniaに似ているおすすめゲーム
Celeste
- 高評価の高難易度プラットフォームアクションゲーム
- できるアクションは3種類だけで、山の頂上を目指す
- 問題を抱える主人公の少し切ない物語も楽しめる
SANABI
- グラップリングフックを駆使して足場を渡っていく横スクロールアクションゲーム
- バトルもあり、謎多く切ない物語も魅力