『Cozy Grove』とは

Spry Foxが開発したシミュレーションゲーム。
Spry Foxは、スマホ向けのカジュアルゲームを開発しているデベロッパー。
本作は、PS、Nintendo Switch、Xbox、PC、Apple Arcadeでプレイ可能。
私はApple Arcade版をプレイ。

あらすじ
タイトルにもなっているCozy Grove コージーグローブという島にやってきたスピリットスカウトが主人公。

スピリットスカウトとは、ボーイスカウトやガールスカウトのようなものらしい。困っているスピリットを助けてあげる使命を果たすためにやってきたようだ。

コージーグローブにはたくさんのスピリットがいる。つまり霊だ。
ちなみに霊は、なぜかみんなクマだ。怖い系の熊ではなく、ゆるキャラ系の熊なので、食べられる心配はなさそう。
島にいる色んな姿のクマの霊は、それぞれ問題を抱えて成仏できずにいるらしい。

主人公は、コージーグローブでキャンプしながら、それぞれのクマの困り事を解決してあげる。
それが任務だし、霊を助けないと家にも帰れないらしい。気づいたら乗ってきたボートがなくなってしまっていた。

物語を進めると分かってくるけれど、そもそも主人公がコージーグローブに派遣されたのは何かの手違いらしい。

コージーグローブは、スピリットスカウトにとって開かずの間というか、手をつけられずに放置されていた島みたいだ。
というわけで、救出されるにも時間がかかるらしいので、クマの霊を助けてあげることにする。家に帰る方法も見つかるかもしれないし。

ガイド役となってくれる
まあ、クマはみんな可愛くて良い奴らばかりなので、すぐに帰れなくても全然構わないけど。
ゲームの特徴
キャンプファイヤーが島を目覚めさせる
主人公は上陸した地点近くにテントを張り、キャンプファイヤーを焚く。この炎が全ての源になる。
島にいるクマから出されるクエストをクリアすると、報酬として薪を貰うことができる。

一定数の薪をフレイミーに食べさせると、炎の力が強くなる。
すると、島が大きく広くなり、新たなクマも出現してくる。こうして更にメインストーリーが進められるようになる。

リアルタイムとゲーム内の時間は連動していて、それぞれのクマは1日に1回何か困り事を相談してくる。
毎日少しずつクマクエストをクリアしては、フレイミーに薪をくべていく。
作ったり、売ったり、集めたり
島には様々な資源がある。
土や落ち葉を掘り返して根菜が手に入ったり、岩からは鉄鉱石が採掘できたり、海では釣りも出来る。

集めた資源はフレイミーに燃やしてもらったり、大工さんクマやパン屋さんクマに渡してクラフトに使うことも出来る。

クエストクリアのためにも、こうした資源を集めたり特定のものを作らなければならないので、見つけた資源は溜め込んでおいたほうがいい。
また拠点となるテントはお金を支払うとアップグレードが出来る。

テントを拡張していく
塗り絵の島
上記の要素は、他のゲームでもよくみる要素。
本作特有のシステムは、島が色づくこと。色づくと言っても、紅葉するわけじゃなくて、文字通り色が付く。
島は、もともと白黒。クマさんも青白い幽霊の姿をして「困ったなあ」て佇んでいる。
で、彼らからのクエストをクリアすると、報酬をくれて、クマさんの周りにぶわぁああーっと色が塗られる。

これは単に「クリアしたねー!おめでとう」の演出だけではなくて、色が付いていないと出来ないことがある。
島には果物の木や花があるけれど、色が付いている場所のものじゃないと収穫することはできない。

近接している木や動物から収穫物がより多く手に入る
この塗り絵効果は、クマが再び困ってしまうと切れてしまう。次の日に、クマが困り事、つまりクエストが発生すると色はまた消えてしまう。
評価
みんなの困り事を解決する。その積み重ね。
メインストーリーが「みんなを助けよう」なので、ただひたすら小さなお悩み解決をしていくだけ。
クマたちは、他のクマについてチラリと喋ることもあるけど、それぞれの悩み事に夢中。人間関係、いや、クマ間関係の新たな展開みたいなのはない。

そのクマさんの記憶が少しずつ明らかになる
主人公はセリフがないので、主人公とクマの間で何かドラマが起きることもないし、大きく物語が動いていくということはない。というわけで、残念ながら、ストーリーにはあまり惹き込まれない。
でも、のんびり可愛い。
クマさんたちの悩み事も「本なくしちゃった」とか「魚食べたい」とかそんな感じで、終始癒し。間違っても、モンスター討伐とか、まとまった金を稼いでこいなんて鬼畜な依頼はされない。
優しい世界だ。癒される。これに尽きる。

でも、せっかく可愛らしい雰囲気なのに、日本語翻訳が謎な文章になってることが多いのは残念(意味は分かるけど)。
操作は、なかなか面倒くさい。
バックパックの中を一気に整頓できない。アイテムを売ったり渡したりする時も、個数の指定が直接出来なかったり。
ゆったりプレイするゲームだから、チマチマ操作してても敵に殺されたりはしないんだけど。でも、やっぱり面倒くさい!
コントローラーより、スマホでタップ操作(Apple Arcadeなので iPhoneでもプレイ可能)の方が操作はしやすい。が、メッセージなどがスマホ画面から見切れるという別の不便さが発生。
今後のアプデに期待!

見える範囲は少し狭くなる
ゲーム内容は、アイテムを探してきたり集めるだけなので、難易度は低い。日にちをまたがなければ必要量が集まらないこともあるので、時間が経つのを待つしかないという面倒くささがあるくらい。

欲しがっているものを投げるとプレゼントをくれる
釣りと操作は同じでボタンを長押しするだけ
手描きイラスト調のグラフィック。
細かく描き込まれていて、ひたすら可愛い。

クマさんの見た目も様々で、パン屋さんの格好やら町長の格好してたり、新しいクマが現れる度に「かーわーいーいー」。
ここまでで十分癒しなゲームということは分かるけれど、更に音楽がトドメの癒し。
BGMはループしているけれど、これが本当に癒しの曲。プレイしてる最中に、ウトウト眠たくなってしまうことも。

寝ても覚めても、延々とおつかいクエストをこなす。
島を飾ることも出来るけど、ほぼ自己満足のため。島は最初から可愛く良い感じなので、自分の飾り付けでぶち壊してしまわないか心配になるけれど。

ゲーム内容を見たら分かると思うけれど、本作は『どうぶつの森』にかなり似ている。

日にちが変わらないと資源が枯渇してしまったり、ストーリーが進行しなくなるので、ゲーム自体はなかなか進まない。
それをゆったりペースで良いととらえるか、もどかしく感じるかはプレイヤー次第。『どう森』の感覚が好きな人なら馴染みやすい。

ちなみに私は、「今からゲームするぞ!」って意気込んで長時間ゲームプレイしたいゲーマーなので、「ええ、今日はもう終わり!?」と物足りない日々がしばらく続いた。
幅広い人が遊べるカジュアルゲームで、毎日少しずつ細く長ーくプレイしていくゲームだ。
まとめ
- 良いところ
-
- 癒しの雰囲気が最強レベル
- グラフィックもキャラも可愛い
- カジュアルにプレイできる
- 残念なところ
-
- バックパックの整理など操作が面倒くさい
- 1日にできることが限られている
総合評価
3.5
- こんな人にオススメ!
-
- 可愛いもの好き
- 毎日少しずつしかゲームする時間が確保できない
- 『どうぶつの森』系のゲームが好き
- ただただ癒されたい
- オススメではない人
-
- 一気にどんどんプレイしたい
- ドラマチックなストーリーを楽しみたい
- アイテムの整理などが面倒くさすぎる

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